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*0.イントロ 分析する内容によって分類が異なることは多い(例.海と陸の分類と標高別の分類など) そのため、GISのアプリには必ず再分類の機能が存在する。 ここではq-gisでの分類方法についての説明を行う *1.マスクの作成と編集 **マスクの作成 ・マップセットを開く >位置 :mie >Mapset:ユーザ名 ・demを開く add a grass layerからdemを選択し画像データを開く ※前回掛けたマスクがかかっていないことを確認する →残っている場合は前回分をみてマスクを消去しておく ・GRASS shellを使ったマスクの掛け方 プラグイン→GRASS→openGRASStoolsを開く 一番上にGあるRASS SHELLを開く まず、demの情報を調べる >r.info dem range of dataの部分を見ると 標高がmin=0でmax=1676であるとわかる Maskの欄に >r.mask という機能があるのでクリック categoly valuesの部分を >1 thru 1676 とします(陸地(1~1676)以外はすべてマスクを掛けて見えなくする)。 実行すると下のように変化します。 もし写らない場合はdemを1度チェックを外して付け直すと見られるようになります。 #ref(Image1.jpg,,width=400) **・マスクを残す マスクはそのままの名前(ラスタファイル名MASK)だと 必要の無いものに対しても影響を及ぼしてしまいます。 必要がない場合は、その際はリネームして保存し、分析に影響を与えないようにします >g.rename rast=MASK,mask_land ラスタ名MASKが変わったことを確認しましょう >g.list rast mask_landがあると思います。 今後はリネームやMASKについてはこのマスクをリネームして使います ***マスクのコピー方法 練習用にマスクをコピーします >g.copy rast=maskland,MASK ラスタが増えたことを確認しましょう >g.list rast MASKがあると思います ***マスクの削除方法 次にマスクを除去します。 >g.remove rast=MASK これで海が元に戻っていると思います。 →戻っていない場合はチェックボックスを一度消して付けるとわかります。 *2.reclassを利用した分類 ここでは縄文期の陸地部分がどれぐらいのものであったかを見てみます。 9000年前の縄文期は今より暖かかった(2度)といわれています。 それにより、いまより海面が高かったと考えられます。 それでは三重県周辺の地形はどのようになっていたのか リクラスの機能を利用して調べてみましょう。 まず、リクラスを利用してこのように分類します。 0~5mを海とし、0と再分類します 6~1676mを陸とし、1と再分類します grassツールのGRASSshellを立ち上げます >r.reclass in=DEM out=sea_land_jomon これを打つと、$マークが出てこないと思います。 ここには条件を入れる必要があるためです。 以下のように打ちましょう。 >0 thru 5 = 0 Sea >6 thru 1676 = 1 Land >end Sea Landは属性(attribute)とよばれます。 ※入力内容を間違えた場合、 コントロール+Cで先ほどのr.reclassの作業内容がキャンセルされますので もう一度入力しましょう g.list rastでsea_land_jomonが出来たことを確認しましょう 確認できたら、開いてみましょう >add grass rasterのアイコンを押して、 >sea_land_jomonを選択します。 #ref(Image2.jpg,,width=400) これだけではわかりにくいので現在の海岸線を出してみましょう >add grass vectorを押して、 >coastを選択します。 このように変化を見ることが出来ます。 #ref(Image3.jpg,,width=400) 今回は陸と海の2つのクラス分けですが、 実際はもっと詳細に分けることがあると思います。 こういう場合は前もってメモ帳などに書いておくと良いです。 **アスペクトを再分類する。 授業のwikiにファイルがアップロードされています。 [[このページ>2007-11-15]]aspect_reclass.txtがあります クリックして中を見てみましょう。 分類は前回(11月1日実施分)の分類と同じです ※aspect_reclass.txtの中身と説明 0 = 0 No Aspect          →0度は無視 45 thru 135 = 1 North       →45度から135度は北 135 thru 225 = 2 West →135度から225度は西 225 thru 315 = 3 South →225度から315度は南 315 thru 360 1 thru 45 = 4 East →315度から360度及び1度から45度は東 end この内容をそのままタイピングしても良いですが、 このデータを保存し、それを利用してみましょう。 まず、テキストデータの保存方法ですが、 wikiのページでファイル名のところで、右クリックし対象を保存を押します GRASSのDATAの中にgrass-gis.txtという名前で保存します add grass rasterを押して、 aspectを選択します。 GRASSツールよりshellを立ち上げます。 >r.reclass in=aspect out=aspect_news < c:/GRASS/DATA/grass-gis.txt (newsは各方位の頭文字をとったものです。) < ファイルパス名+ファイル名 の部分はリダイレクションといわれるものです。 これにより、命令をいちいち打つことなく、 データを入力・処理することが出来ます。 エラーがなければ、何も出ないと思います。 データが出来たか確認しましょう >g.list rast add grass rasterを押して、 aspect_newsを選択します。 #ref(Image4.jpg,,width=400) 現時点ではaspectと余り変わりないように見えますが、 Identify Resultsをみるとバンドの数値が5種類(0~4)となっていることはわかります。 次回色分けを行う予定です。 本日の内容は以上です
*0.イントロ 分析する内容によって分類が異なることは多い(例.海と陸の分類と標高別の分類など) そのため、GISのアプリには必ず再分類の機能が存在する。 ここではq-gisでの分類方法についての説明を行う *1.マスクの作成と編集 **マスクの作成 ・マップセットを開く >位置 :mie >Mapset:ユーザ名 ・demを開く add a grass layerからdemを選択し画像データを開く ※前回掛けたマスクがかかっていないことを確認する →残っている場合は前回分をみてマスクを消去しておく ・GRASS shellを使ったマスクの掛け方 プラグイン→GRASS→openGRASStoolsを開く 一番上にGあるRASS SHELLを開く まず、demの情報を調べる >r.info dem range of dataの部分を見ると 標高がmin=0でmax=1676であるとわかる Maskの欄に >r.mask という機能があるのでクリック categoly valuesの部分を >1 thru 1676 とします(陸地(1~1676)以外はすべてマスクを掛けて見えなくする)。 実行すると下のように変化します。 もし写らない場合はdemを1度チェックを外して付け直すと見られるようになります。 #ref(Image1.jpg,,width=400) **・マスクを残す マスクはそのままの名前(ラスタファイル名MASK)だと 必要の無いものに対しても影響を及ぼしてしまいます。 必要がない場合は、その際はリネームして保存し、分析に影響を与えないようにします >g.rename rast=MASK,mask_land ラスタ名MASKが変わったことを確認しましょう >g.list rast mask_landがあると思います。 今後はリネームやMASKについてはこのマスクをリネームして使います ***マスクのコピー方法 練習用にマスクをコピーします >g.copy rast=maskland,MASK ラスタが増えたことを確認しましょう >g.list rast MASKがあると思います ***マスクの削除方法 次にマスクを除去します。 >g.remove rast=MASK これで海が元に戻っていると思います。 →戻っていない場合はチェックボックスを一度消して付けるとわかります。 *2.reclassを利用した分類 ここでは縄文期の陸地部分がどれぐらいのものであったかを見てみます。 9000年前の縄文期は今より暖かかった(2度)といわれています。 それにより、いまより海面が高かったと考えられます。 それでは三重県周辺の地形はどのようになっていたのか リクラスの機能を利用して調べてみましょう。 まず、リクラスを利用してこのように分類します。 0~5mを海とし、0と再分類します 6~1676mを陸とし、1と再分類します grassツールのGRASSshellを立ち上げます >r.reclass in=DEM out=sea_land_jomon これを打つと、$マークが出てこないと思います。 ここには条件を入れる必要があるためです。 以下のように打ちましょう。 >0 thru 5 = 0 Sea >6 thru 1676 = 1 Land >end Sea Landは属性(attribute)とよばれます。 ※入力内容を間違えた場合、 コントロール+Cで先ほどのr.reclassの作業内容がキャンセルされますので もう一度入力しましょう g.list rastでsea_land_jomonが出来たことを確認しましょう 確認できたら、開いてみましょう >add grass rasterのアイコンを押して、 >sea_land_jomonを選択します。 #ref(Image2.jpg,,width=400) これだけではわかりにくいので現在の海岸線を出してみましょう >add grass vectorを押して、 >coastを選択します。 このように変化を見ることが出来ます。 #ref(Image3.jpg,,width=400) 今回は陸と海の2つのクラス分けですが、 実際はもっと詳細に分けることがあると思います。 こういう場合は前もってメモ帳などに書いておくと良いです。 **アスペクトを再分類する。 授業のwikiにファイルがアップロードされています。 [[このページ>2007-11-15]]aspect_reclass.txtがあります クリックして中を見てみましょう。 分類は前回(11月1日実施分)の分類と同じです ※aspect_reclass.txtの中身と説明 0 = 0 No Aspect          →0度は無視 45 thru 135 = 1 North       →45度から135度は北 135 thru 225 = 2 West →135度から225度は西 225 thru 315 = 3 South →225度から315度は南 315 thru 360 1 thru 45 = 4 East →315度から360度及び1度から45度は東 end この内容をそのままタイピングしても良いですが、 このデータを保存し、それを利用してみましょう。 まず、テキストデータの保存方法ですが、 wikiのページでファイル名のところで、右クリックし対象を保存を押します GRASSのDATAの中にgrass-gis.txtという名前で保存します add grass rasterを押して、 aspectを選択します。 GRASSツールよりshellを立ち上げます。 >r.reclass in=aspect out=aspect_news < c:/GRASS/DATA/grass-gis.txt (newsは各方位の頭文字をとったものです。) < ファイルパス名+ファイル名 の部分はリダイレクションといわれるものです。 これにより、命令をいちいち打つことなく、 データを入力・処理することが出来ます。 エラーがなければ、何も出ないと思います。 データが出来たか確認しましょう >g.list rast add grass rasterを押して、 aspect_newsを選択します。 #ref(Image4.jpg,,width=400) 現時点ではaspectと余り変わりないように見えますが、 Identify Resultsをみるとバンドの数値が5種類(0~4)となっていることはわかります。 次回色分けを行う予定です。 本日の内容は以上です。

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