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2008-1-31:三重県大紀町錦地区の避難経路2」(2008/01/30 (水) 20:09:56) の最新版変更点

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今回は前回の続き(ネットワーク解析)とそれを用いた課題があります. 皆さん締め切りを守って提出してください. *ネットワーク解析 **0.使用するデータ (a) evac : 三重県大紀町錦地区の避難所19カ所の位置 (b) road : 同地区内の道路の中心線 補足データ (c) coast : 同地区の海岸線 (d) house : 同地区内の建物 **1.ネットワーク解析の準備 まず,QGISを立ち上げ,前回作ったロケーション[Network]を開きます. 前回取り込んだevac,road,coast,houseをそれぞれ色を変えて,見やすいように表示させます. また,evacについてはカテゴリー番号を表示させます. +凡例のevacを右クリックし,Propertiesを選択 +「レイヤプロパティ」のラベルを選択 +「レベルを含むフィールド」のプルダウンメニューから「cat」を選択 フォントや色,ラベルの表示される位置を見やすいように調整してください. #ref(Image11-3.jpg,2008-1-24:三重県大紀町錦地区の避難経路,width=600) **2.各避難所から隣接道路までの最短距離を求める まず,[GRASS Tools]の[GRASS shell]を立ち上げてください. 各避難所から隣接道路までの最短距離を求めるには[v.distance]というコマンドを使います. >v.distance -p from=evac to=road upload=dist column=dist ここで,オプション[-p]は計算結果を表示させるという意味です. #ref(Image12-2.jpg,,width=500) 出力結果から,どの避難所も隣接道路から60m以内にあることが分かります. **3.避難所から近接道路までのアクセス道路を計算する 2.でアクセス道路を表示させましたが,まだ実際にはデータを作成していません. ここでは,避難所をノード(点データ)として道路ネットワークに組み込みます. ネットワークの生成には[v.net]というコマンドを使い,新しい道路ネットワーク[road_evac_net]を作ります. >v.net road points=evac out=road_evac_net op=connect thresh=60 ここで,thresh=60というのは,2.で避難所と近接道路の距離が60m以内であるということでこの値を入力しています. では,[road_evac_net]を表示してみましょう. 画像はevacをオーバーレイしていますのでご注意ください. 実際には,ラインしか表示されないはずです. #ref(Image12-3.jpg,,width=600) 見難かったので,特に分かりやすいところを拡大してみました. #ref(Image12-4.jpg,,width=250) 避難所と道路をつなぐラインが表示されています. すべての避難所がネットワークに組み込まれたことが分かると思います. <<前回の授業の訂正>> 前回v.category やv.patchを使って少しややこしいやり方をやっていますが、今回上に書いた方法でやるのが一番簡単です。 したがって、本Wikiの「1.避難所と道路をつなぐ」で書いて貰っている内容はそのうち削除します。 *レポート課題について +最小スタイナー樹(Minimum Steiner Tree)問題&br() 錦地区の全避難所を専用のインターネット回線で結びたい。回線ケーブルを道路に沿って敷設するとき、最も距離が短い経路を計算せよ。&br() v.net.steiner in=road_evac_net out=steiner tcats=1-19 +巡回セールスマン(Traveling Salesman)問題&br() 避難所番号16は「錦タワー」(http://www.kankotaiki.jp/others/nishiki-tower.html)である。ここから時計回りに徒歩で、全避難所に連絡用書類等を配布したい。どのような経路を取って、どの順番で避難所を巡回すれば、最も距離が短くて済むか求めよ。&br() v.net.salesman in=road_evac_net out=salesman ccats=1-19 +上の課題1,2を実際に計算し、他の情報等とともにできるだけ美しく分かりやすく描画する。これらの図からどのようなことが分かるか(もし余裕があれば、当該地区の実態等を少し調べて)コメントせよ。 &color(red){課題提出締切:2月7日(木) 12:00} #comment -----
今回は前回の続き(ネットワーク解析)とそれを用いた課題があります. 皆さん締め切りを守って提出してください. *ネットワーク解析 **0.使用するデータ (a) evac : 三重県大紀町錦地区の避難所19カ所の位置 (b) road : 同地区内の道路の中心線 補足データ (c) coast : 同地区の海岸線 (d) house : 同地区内の建物 **1.ネットワーク解析の準備 まず,QGISを立ち上げ,前回作ったロケーション[Network]を開きます. 前回取り込んだevac,road,coast,houseをそれぞれ色を変えて,見やすいように表示させます. また,evacについてはカテゴリー番号を表示させます. +凡例のevacを右クリックし,Propertiesを選択 +「レイヤプロパティ」のラベルを選択 +「レベルを含むフィールド」のプルダウンメニューから「cat」を選択 フォントや色,ラベルの表示される位置を見やすいように調整してください. #ref(Image11-3.jpg,2008-1-24:三重県大紀町錦地区の避難経路,width=600) **2.各避難所から隣接道路までの最短距離を求める まず,[GRASS Tools]の[GRASS shell]を立ち上げてください. 各避難所から隣接道路までの最短距離を求めるには[v.distance]というコマンドを使います. >v.distance -p from=evac to=road upload=dist column=dist ここで,オプション[-p]は計算結果を表示させるという意味です. #ref(Image12-2.jpg,,width=500) 出力結果から,どの避難所も隣接道路から60m以内にあることが分かります. **3.避難所から近接道路までのアクセス道路を計算する 2.でアクセス道路を表示させましたが,まだ実際にはデータを作成していません. ここでは,避難所をノード(点データ)として道路ネットワークに組み込みます. ネットワークの生成には[v.net]というコマンドを使い,新しい道路ネットワーク[road_evac_net]を作ります. >v.net road points=evac out=road_evac_net op=connect thresh=60 ここで,thresh=60というのは,2.で避難所と近接道路の距離が60m以内であるということでこの値を入力しています. では,[road_evac_net]を表示してみましょう. 画像はevacをオーバーレイしていますのでご注意ください. 実際には,ラインしか表示されないはずです. #ref(Image12-3.jpg,,width=600) 見難かったので,特に分かりやすいところを拡大してみました. #ref(Image12-4.jpg,,width=250) 避難所と道路をつなぐラインが表示されています. すべての避難所がネットワークに組み込まれたことが分かると思います. <<前回の授業の訂正>> 前回v.category やv.patchを使って少しややこしいやり方をやっていますが、今回上に書いた方法でやるのが一番簡単です。 したがって、本Wikiの「1.避難所と道路をつなぐ」で書いて貰っている内容はそのうち削除します。 *レポート課題について +最小スタイナー樹(Minimum Steiner Tree)問題&br() 錦地区の全避難所を専用のインターネット回線で結びたい。回線ケーブルを道路に沿って敷設するとき、最も距離が短い経路を計算せよ。&br() v.net.steiner in=road_evac_net out=steiner tcats=1-19 +巡回セールスマン(Traveling Salesman)問題&br() 避難所番号16は「錦タワー」(http://www.kankotaiki.jp/others/nishiki-tower.html)である。ここから時計回りに徒歩で、全避難所に連絡用書類等を配布したい。どのような経路を取って、どの順番で避難所を巡回すれば、最も距離が短くて済むか求めよ。&br() v.net.salesman in=road_evac_net out=salesman ccats=1-19 +上の課題1,2を実際に計算し、他の情報等とともにできるだけ美しく分かりやすく描画する。これらの図からどのようなことが分かるか(もし余裕があれば、当該地区の実態等を少し調べて)コメントせよ。 &color(red){課題提出締切:2月7日(木) 12:00} #comment -----

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