標高のカラーマップの作成と地形解析・GRASS GISの初歩


1.標高のカラーマップの作成

前回保存した「20111208.qgs」を立ち上げます。
dem_tsu以外のレイヤの選択を解除してください。(レイヤのtsu_dem以外の×印をクリック)
今は単色だけで何もわかりません。
下図左を参照
レイヤ「tus_dem」のプロパティを表示します。
スタイルのタブを選択し、上部の「カラーマップを反転」にチェックしてください。
中央にある「ユーザ定義最大値/最小値」をチェックしてください。
下部左の「推定値(高速)」をチェックしたあと、読み込みをクリックしてください。
下図右を参照
下部右のコントラスト強調の現在の設定を「最大値・最小値まで引き伸ばす」にしてください。
OKをクリックしてください。
先ほどの結果は下図左のようになります。
現在の設定を「最大値・最小値まで引き伸ばしとクリップ」にすると、下図右になります。

2.地形解析(傾斜角度と傾斜方位)

プラグインから「ラスターベース地形解析→ラスターベース地形解析」を選択してください。
解析手法は傾斜を選択
入力レイヤはdem_tsu
出力レイヤはc:\GIS2\DATA\Terrain\slope ※Terrainがなければ、作成してください。
出力形式はGeoTIFF
結果をプロジェクトに追加するにチェックを入れる。
標高のカラーマップと同様にして表示します。
傾斜方位も同様に、
解析手法は傾斜方位を選択
入力レイヤはdem_tsu
出力レイヤはc:\GIS2\DATA\Terrain\aspect ※Terrainがなければ、作成してください。
出力形式はGeoTIFF
結果をプロジェクトに追加するにチェックを入れる。
標高のカラーマップと同様にして表示します。
出力レイヤに日本語が入ると出力できないので、気を付けてください。
例:c:\GIS2\DATA\地形\slope

3.GRASS GIS

地形解析には多くの種類があり、それを行っていく上で便利なツールがQGISに存在します。
今回はそのツール(GRASS GIS)の非常に基本的な操作をしていきます。
プラグインの中に「GRASS」があるか確認します。
ない場合は、プラグインの管理からGRASSを探してのチェックしてください。
※フィルタを使用すると便利です。
すると、下図左のアイコンが表示されます。
このアイコンは今後使うので、下図の赤部分で囲まれた位置へ移動させてください。
新規マップセットを作成します。
下図参照
上から2番目の新しいマップセットのアイコンをクリック
データベースは、c:\GIS2\GRASS → Next ※GRASSがなければ作成してください。
新しいロケーションを選択し、名前を「Tsu」にします。 → Next
投影法をJGD2000にします。 → Next   ※4612でFindを押すと見つかる
リージョンは北34.9、東136.6、西136.1、南34.4にします。 → Next
マップセット名は自分の名前を入力します。 → Next
Finish
「dem_tsu」をGRRASS GISへ取り込みます。
下図参照
下から3番目のGRASSツールを作るのアイコンをクリックします。
GRASS shellをクリックします。 ※今からはクリックして出てきた端末を操作していきます。
dem_tsuのあるフォルダまで移動します。ここではc:\GIS2\DATAにあるので、
cd c:\GIS2\DATA → Enter ※別の場所にdem_tsuがあればその位置を入力してください。
r.in.gdal -o in=dem_tsu.tif out=dem → Enter ※警告などが出ますが無視してかまいません。
上から5番目のGRASSラスタレイヤの追加をクリックし、demを選択しOKをクリックします。
これにより、dem_tsuをGRASSに取り込んで、表示することができました。
ただ、このままだとわからないので、標高のカラーマップと同様にして表示します。


出来上がったGISファイルを「20111222.qgs」で保存してください.
今週はここまでです.お疲れ様でした.

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最終更新:2012年01月12日 12:54