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「段ボール堆肥・まとめ」(2010/03/20 (土) 09:58:41) の最新版変更点
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ネット上に多くの堆肥作りのサイト・ブログがありますが、参考になるサイトがほとんどなく、お手本となるところがありません。そこでここでまとめることにしました。
* 前提条件
・生ゴミを中心とした堆肥
・段ボール堆肥(一部バケツ堆肥、プランター堆肥)
・マンションのベランダ
・一人暮らし(生ゴミ量は少ない)
・冬~春の関東地方
・材料は、大元がプランター堆肥。それを発展させて段ボール堆肥に。米ぬかと生ゴミが主。古土、腐葉土、堆肥、鶏糞、三温糖、枯れ枝、枯れ葉などを少々加えてある。生ゴミはほとんどが野菜。卵の殻や煮干し、魚の皮が少量ある程度。
です。
多くのサイトはこういう前提条件を無しでいきなり説明に入るため、実際と異なる場合が多いです。
* 参考書
色んなところを探しましたが、結局[[ここにある>http://asaaguri.cocolog-nifty.com/blog/files/dannboru.pdf]]簡単なPDFファイルで十分、というより、これ以上のものを探してもほとんど役に立たないところが多いと感じる。
* 考察
ではこのPDFファイルにケチをつけながら堆肥の作り方の考察をします。
** I-1 段ボール堆肥づくりのしくみ
> 段ボール箱に「もみがらくん炭」などの微生物のすみかを入れ
あたかも必要であるかのような説明ですが、別に入れなくても問題ありません。ただし、微生物の元になるモノは必要です。生ゴミ「だけ」で堆肥を作るのは(恐らく)無謀な発想だと思います。多くのところは生ゴミ以外の必要性をちゃんと説明していないです。実は生ゴミ以外のものが重要ではないかと思っています。
** Ⅰ-2 微生物の働き
【補足】
多くの人はこの好気性と嫌気性を知らない、あるいは予め説明しないところが多いため、人によってやり方が違うように見え、訳がわからなくなってしまいます。作り方を説明する人はまずどういう菌を扱うのかしっかり書くべきです。
** Ⅰ-3 温度と水分
> 室温が10℃以下になると活動は鈍くなり
確かに10℃以下では糸状菌が少し出てくるくらいでほとんど温度は上がりません。もし冬に堆肥作りをやるのなら、あまり寒くならない10~11月くらいから始めた方がいいです。真冬から始めると春までには間に合いません。
【補足】
一般的に水分は40~50%と言われていますが、その水分量に合わせる方法はどこにも書いてありません。どうやって計るのでしょうか?
(きっとそう書いておきながら、わからないんだと思います・・・そういうサイトはあてにしない)
それにその水分は最初だけなのか、それを保つ必要があるのかさっぱりわかりません。
この辺は最初は勘に頼るしかないと思います。
「だいたいこれくらいの湿り気ならカビが生えそうだ・・・」と。
ただし、生ゴミの種類、量によって水分量は変わってきますので、それも考慮に入れて。
** Ⅰ-4 まとめ
> 空気~よくかき混ぜること
あくまで好気性微生物を使った場合での話。EM菌など嫌気性の場合は違ってきます。
** Ⅱ-1 材料の用意
段ボール箱はここにあるサイズである必要はありません。
ピートモス、もみがらくん炭は不要では?。それより、腐葉土、堆肥、山の落ち葉などがあったほうがいいと思うが?
むしろ温度計は必須だろ?
また、米ぬかは冬期ならほぼ必須。
> ※注 意※ 段ボール箱の表面から水分が蒸発しますのでビニールシートなどをかぶせないでください。
これは必ず守ってください。それだけではなく、段ボールとまわりものから3センチ以上は離してください。そうしないと、段ボール箱が汗をかいて、構造的に弱くなり、また臭いもそこから漏れてきます。
また虫が寄ってきたりといいことはありません。
** Ⅱ-3 生ごみの投入
> 投入する生ごみの量は1日約5~600g以内です
なぜ?ちゃんと理由を書いてください。
> 生ごみは分解され,重量で1/3~1/5に減ってしまいます。
いつ頃に?最終的な話ならちゃんとそう書くべき。
** Ⅱ-4 日々の管理
> ③開始してしばらくは内部の温度は上がりません。
そんなことはありません。米ぬかが入っていると翌々日には熱くなっていました。(約55℃)
> ④分解が盛んになると,内部の温度は40℃近い高温になります。
そんなことはありません。55℃を超えていました。
【補足】
温度には色んな説があり、一定していません。
よく聞くのは、40~50℃が適温。しかし50℃を越えると菌が死滅するとか言う人もあれば、「70℃で順調」などみんな言っていることが違っています。
基本的にみんな言っていることは正しいのですが、段階によって働いている菌が違うためです。そういうのを説明無しに「温度は○○℃が適温」なんていうものだから混乱します。
ちなみに40~50℃は初期段階の糸状菌が働いている場合、
70℃は第二段階の納豆菌が働いている場合です。
また外気温(季節)によっても温度は違ってきます。
こういう大切なことを説明無しに言うものだから、混乱する。
** 感想
とにかく、みんないい加減で適当にやって、うまくできているんだから説明もいらないだろう、っていう印象ですが、本当かな?自分は一度失敗しているし、どう考えても堆肥作りは(自分にとって)難しい謎めいた作業にしか見えない。。
とにかく、とにかく、堆肥作りはみんないい加減すぎてさっぱりわからん!
* さらに突っ込み材料を。。
[[ここにも>http://www.ruralnet.or.jp/gn/200610/namagomi.htm]]かなり詳しい説明があるのですが、やはり突っ込み処が多すぎる。本当におまえやっているのか?って聞きたくなるのですが、講師をやっているくらいだからやっているんだろうな。
> 大きさは10kgのミカン箱程度
ミカン箱が好きな奴が多いが、なぜそのサイズにこだわる?
生ゴミを出す量はみんな同じだと思っていないか?基準を示せ。
> 腐葉土(5kg)
10kgのミカン箱に5kgの腐葉土!?!?多すぎないか?
もし1kgだったらどうなると思う?
> 米ヌカ(3kg)
さらにこの大量の米ぬか。
10kgのミカン箱に8kgの腐葉土と米ぬかって、主役の生ゴミはほんの一部じゃないですか!!
そこまで明記するのなら、最終的な生ゴミの重量をちゃんと明記しなさい!
しかも、生ゴミは毎日(?)少しずつ出るものなのに、これらのものは最初に一気に使うのか?それとも徐々に加えるべきモノなのか?米ぬかには一応説明はありますが、具体的なことは書いてありません。
> 雨の当たらない風通しと日当たりのよい軒下かベランダ。15度程度の温度があるところ
ということは冬、春先、晩秋には段ボール堆肥は作れないと言っているのか?
> 虫が入らないよう布をかけ、端はストッキング等でとめる
いつの時期の話をしているんだ?冬なら不要だぞ?
> あとは毎日生ゴミが出たらその都度、米ヌカと一緒に床の中によく混ぜてゆくだけ
毎日生ゴミを出すことが前提だろう?そうで無い人はどうすべきかちゃんと書きなさい。
それにここで「米ヌカと一緒に」と書いてあると言うことは、米ヌカは最初に一気に投入しないで、徐々に使いなさいっていうことだろうな?
だとしたらどれくらいの量を投入するのか書きなさい。生ゴミと1:1とか。
> 生ゴミの量は1回目は1kg以上、2回目からは500~600gを入れる
なぜ?ちゃんと理由を書きなさい。入れられなかったらどうするんだよ?
仮に毎日500g投入するとして、上限はいくらなんだ?段ボール箱いっぱいになるまで投入して構わないのか?
そもそも1回っていうのは一日何回もやっていいわけではないだろう?
一日あたりの重量を言っているのか?
仮に一日辺りの重量だとしたら、外気温、温度、発酵具合によって全然違うだろう?
そういうことを全然気にしないで毎日500g投入して問題ないのか?
> 1日1回は空気を入れながら切り返す。
一日2回はいけないのか?二日で2回だとどうなる?
日本人はマメな人種だとしても、そうで無い人は堆肥作りは無理と言うことなのか??
> 新聞紙をのせて蒸散した水分を吸着させてもよい
なぜ?そんなことをやってどういう利点があるのだ?
> 乾燥すると発酵温度が上がらないので米のとぎ汁などの水分を加える。
なぜ?とぎ汁じゃないとダメなのか?
> 手で握るとおにぎりができ、離すと崩れるぐらい
本当におまえは握って確かめているのか?あんなに臭いものを。
それともそれが出来ないヤツには(暗に)堆肥は作れないと言っているのか?
> トウモロコシの芯やカニ、貝の殻などは入れない
確かにそうだが、カニは肥料としてはいいらしいということを知っているのか?
以上、こんな感じで多くのサイトは突っ込み処満載でどうしようもありません。
幸いここのサイトには問い合わせ先があるので、いずれメールしようと思います。
堆肥作りはなんていい加減なヤツが多いんだ!
いずれ「堆肥レシピ」っていう本でも書いてみたいですね。いくら料理の本でもこんなにいい加減なものはないですよ。
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ネット上に多くの堆肥作りのサイト・ブログがありますが、参考になるサイトがほとんどなく、お手本となるところがありません。そこでここでまとめることにしました。
* 前提条件
・生ゴミを中心とした堆肥
・段ボール堆肥(一部バケツ堆肥、プランター堆肥)
・マンションのベランダ
・一人暮らし(生ゴミ量は少ない)
・冬~春の関東地方
・材料は、大元がプランター堆肥。それを発展させて段ボール堆肥に。米ぬかと生ゴミが主。古土、腐葉土、堆肥、鶏糞、三温糖、枯れ枝、枯れ葉などを少々加えてある。生ゴミはほとんどが野菜。卵の殻や煮干し、魚の皮が少量ある程度。
です。
多くのサイトはこういう前提条件を無しでいきなり説明に入るため、実際と異なる場合が多いです。
* 参考書
色んなところを探しましたが、結局[[ここにある>http://asaaguri.cocolog-nifty.com/blog/files/dannboru.pdf]]簡単なPDFファイルで十分、というより、これ以上のものを探してもほとんど役に立たないところが多いと感じる。
* 考察
ではこのPDFファイルにケチをつけながら堆肥の作り方の考察をします。
** I-1 段ボール堆肥づくりのしくみ
> 段ボール箱に「もみがらくん炭」などの微生物のすみかを入れ
あたかも必要であるかのような説明ですが、別に入れなくても問題ありません。ただし、微生物の元になるモノは必要です。生ゴミ「だけ」で堆肥を作るのは(恐らく)無謀な発想だと思います。多くのところは生ゴミ以外の必要性をちゃんと説明していないです。実は生ゴミ以外のものが重要ではないかと思っています。
** Ⅰ-2 微生物の働き
【補足】
多くの人はこの好気性と嫌気性を知らない、あるいは予め説明しないところが多いため、人によってやり方が違うように見え、訳がわからなくなってしまいます。作り方を説明する人はまずどういう菌を扱うのかしっかり書くべきです。
** Ⅰ-3 温度と水分
> 室温が10℃以下になると活動は鈍くなり
確かに10℃以下では糸状菌が少し出てくるくらいでほとんど温度は上がりません。もし冬に堆肥作りをやるのなら、あまり寒くならない10~11月くらいから始めた方がいいです。真冬から始めると春までには間に合いません。
【補足】
一般的に水分は40~50%と言われていますが、その水分量に合わせる方法はどこにも書いてありません。どうやって計るのでしょうか?
(きっとそう書いておきながら、わからないんだと思います・・・そういうサイトはあてにしない)
それにその水分は最初だけなのか、それを保つ必要があるのかさっぱりわかりません。
この辺は最初は勘に頼るしかないと思います。
「だいたいこれくらいの湿り気ならカビが生えそうだ・・・」と。
ただし、生ゴミの種類、量によって水分量は変わってきますので、それも考慮に入れて。
** Ⅰ-4 まとめ
> 空気~よくかき混ぜること
あくまで好気性微生物を使った場合での話。EM菌など嫌気性の場合は違ってきます。
** Ⅱ-1 材料の用意
段ボール箱はここにあるサイズである必要はありません。
ピートモス、もみがらくん炭は不要では?。それより、腐葉土、堆肥、山の落ち葉などがあったほうがいいと思うが?
むしろ温度計は必須だろ?
また、米ぬかは冬期ならほぼ必須。
> ※注 意※ 段ボール箱の表面から水分が蒸発しますのでビニールシートなどをかぶせないでください。
これは必ず守ってください。それだけではなく、段ボールとまわりものから3センチ以上は離してください。そうしないと、段ボール箱が汗をかいて、構造的に弱くなり、また臭いもそこから漏れてきます。
また虫が寄ってきたりといいことはありません。
** Ⅱ-3 生ごみの投入
> 投入する生ごみの量は1日約5~600g以内です
なぜ?ちゃんと理由を書いてください。
> 生ごみは分解され,重量で1/3~1/5に減ってしまいます。
いつ頃に?最終的な話ならちゃんとそう書くべき。
** Ⅱ-4 日々の管理
> ③開始してしばらくは内部の温度は上がりません。
そんなことはありません。米ぬかが入っていると翌々日には熱くなっていました。(約55℃)
> ④分解が盛んになると,内部の温度は40℃近い高温になります。
そんなことはありません。55℃を超えていました。
【補足】
温度には色んな説があり、一定していません。
よく聞くのは、40~50℃が適温。しかし50℃を越えると菌が死滅するとか言う人もあれば、「70℃で順調」などみんな言っていることが違っています。
基本的にみんな言っていることは正しいのですが、段階によって働いている菌が違うためです。そういうのを説明無しに「温度は○○℃が適温」なんていうものだから混乱します。
ちなみに40~50℃は初期段階の糸状菌が働いている場合、
70℃は第二段階の納豆菌が働いている場合です。
また外気温(季節)によっても温度は違ってきます。
こういう大切なことを説明無しに言うものだから、混乱する。
** 感想
とにかく、みんないい加減で適当にやって、うまくできているんだから説明もいらないだろう、っていう印象ですが、本当かな?自分は一度失敗しているし、どう考えても堆肥作りは(自分にとって)難しい謎めいた作業にしか見えない。。
* さらに突っ込み材料を。。
[[ここにも>http://www.ruralnet.or.jp/gn/200610/namagomi.htm]]かなり詳しい説明があるのですが、やはり突っ込み処が多すぎる。本当におまえやっているのか?って聞きたくなるのですが、講師をやっているくらいだからやっているんだろうな。
> 大きさは10kgのミカン箱程度
ミカン箱が好きな奴が多いが、なぜそのサイズにこだわる?
生ゴミを出す量はみんな同じだと思っていないか?基準を示せ。
> 腐葉土(5kg)
10kgのミカン箱に5kgの腐葉土!?!?多すぎないか?
もし1kgだったらどうなると思う?
> 米ヌカ(3kg)
さらにこの大量の米ぬか。
10kgのミカン箱、って一体どれくらいの生ゴミ堆肥が入るのかわかりませんが、に8kgの腐葉土と米ぬかって、主役の生ゴミはほんの一部じゃないですか!!
そこまで明記するのなら、最終的な生ゴミの重量をちゃんと明記しなさい!
しかも、生ゴミは毎日(?)少しずつ出るものなのに、これらのものは最初に一気に使うのか?それとも徐々に加えるべきモノなのか?米ぬかには一応説明はありますが、具体的なことは書いてありません。
> 雨の当たらない風通しと日当たりのよい軒下かベランダ。15度程度の温度があるところ
ということは冬、春先、晩秋には段ボール堆肥は作れないと言っているのか?
> 虫が入らないよう布をかけ、端はストッキング等でとめる
いつの時期の話をしているんだ?冬なら不要だぞ?
> あとは毎日生ゴミが出たらその都度、米ヌカと一緒に床の中によく混ぜてゆくだけ
毎日生ゴミを出すことが前提だろう?そうで無い人はどうすべきかちゃんと書きなさい。
それにここで「米ヌカと一緒に」と書いてあると言うことは、米ヌカは最初に一気に投入しないで、徐々に使いなさいっていうことだろうな?
だとしたらどれくらいの量を投入するのか書きなさい。生ゴミと1:1とか。
> 生ゴミの量は1回目は1kg以上、2回目からは500~600gを入れる
なぜ?ちゃんと理由を書きなさい。入れられなかったらどうするんだよ?
仮に毎日500g投入するとして、上限はいくらなんだ?段ボール箱いっぱいになるまで投入して構わないのか?
そもそも1回っていうのは一日何回もやっていいわけではないだろう?
一日あたりの重量を言っているのか?
仮に一日辺りの重量だとしたら、外気温、温度、発酵具合によって全然違うだろう?
そういうことを全然気にしないで毎日500g投入して問題ないのか?
> 1日1回は空気を入れながら切り返す。
一日2回はいけないのか?二日で2回だとどうなる?
日本人はマメな人種だとしても、そうで無い人は堆肥作りは無理と言うことなのか??
> 新聞紙をのせて蒸散した水分を吸着させてもよい
なぜ?そんなことをやってどういう利点があるのだ?
> 乾燥すると発酵温度が上がらないので米のとぎ汁などの水分を加える。
なぜ?とぎ汁じゃないとダメなのか?
> 手で握るとおにぎりができ、離すと崩れるぐらい
本当におまえは握って確かめているのか?あんなに臭いものを。
それともそれが出来ないヤツには(暗に)堆肥は作れないと言っているのか?
以上、こんな感じで多くのサイトは突っ込み処満載でどうしようもありません。
幸いここのサイトには問い合わせ先があるので、いずれメールしようと思います。
いずれ「堆肥レシピ」っていう本でも書いてみたいですね。
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