放映No.11
放映年月日 1971年6月11日
内容
第2次世界大戦時に日本軍が開発し敗戦と共に遺棄されたイエローガス。その容器を呑みこんで強力な毒ガス怪獣に変貌したモグネズンが出現し、多くの犠牲者が出た。イエローガスの開発責任者が自分の父親であることを知った
岸田隊員は、
MATのチームワークを無視して無謀な攻撃をかけていく。
第一期
ウルトラシリーズのメインライター金城哲夫が再登板した作品。
本作初期のキーマンとも言うべき岸田文夫にスポットを当て、ともすれば悪役的に描かれてきた彼の軍人気質や責任感の裏にあるものを描き出した。
また、第一期シリーズではある程度抑えた描き方をされていた現実の戦争を「旧日本軍の残した毒ガス」という形でストレートに描き、その犠牲者達についても生々しく映像化している。
しかし、ただの戦争糾弾で終わることなく、父親の責任を背負ってしまった岸田の苦悩や、岸田の苦しみを分かち合おうとする郷の誠意などポジティブな面も描き、バランスの良い物語に仕上がっている。本エピソードを機に、対立してきた郷と岸田との関係は新たな一歩を踏み出し、28話や44話などで描かれる二人の名コンビぶりにつながっていくことになる。
ゲストライターでありながら、番組のフォーマットをしっかりと理解し一つのターニングポイントを描いたことで金城哲夫の健在ぶりを示したが、残念ながら本作がウルトラシリーズ最後の金城脚本になった。
最終更新:2012年11月25日 11:33