仮面ライダー


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 『帰ってきたウルトラマン』とほぼ同時期の、1971年4月3日より毎日放送系でスタートした東映制作の特撮ヒーロードラマ。

概要

 東映の企画をベースに、石森章太郎が原作者として設定・デザイン等をコーディネートした作品。
 世界征服を企む秘密結社ショッカーによって、改造人間にされた青年科学者・本郷猛とカメラマン・一文字隼人が、仮面ライダーに変身してショッカーの戦闘用改造人間“怪人”と戦うストーリーである。
 怪獣路線の影響は受けつつも、等身大の肉弾戦を中心にしたアクションや、主人公の駆使するオートバイ、人間社会の中で暗躍するショッカーの陰謀など、低予算を逆手に取った等身大のドラマが新機軸であった。

仮面ライダー1号(右)と2号

番組初期の苦戦

 本作は『帰ってきたウルトラマン』より早く'71年1月から撮影が開始され、低予算でスタジオや機材にも恵まれない中、試行錯誤が重ねられていた。内容的には、明朗快活な怪奇アクションを目指す一方で、心ならずも改造人間にされてしまった主人公の孤独感が描かれ、ドラマに陰影を与えていた。
 しかし、放映開始当初は、視聴率的に苦戦していた。また、本郷猛役の藤岡弘が第9,10話の撮影中にオートバイ事故に遭い、全治数ヶ月の重傷を負うアクシデントに見舞われ、11話以降は本郷の登場シーンを仮面ライダーや他の人物に差し替え、撮影済みの本郷のカットを流用することなどで主役不在を補っていた。
 このような苦境の中で、番組の新機軸が視聴者に徐々に受け入れられ、視聴率は上昇していった。そして、藤岡弘の不在という問題は、「本郷猛はショッカーとの戦いのため日本を離れた」という設定の元、新主人公・一文字隼人(演 佐々木剛)が第14話から新たな仮面ライダーとして登場することで解決された。
 本郷猛の物語は、第13話における強豪怪人トカゲロンおよび再生された怪人軍団との戦いを区切りに、一旦中断することになる。

仮面ライダー2号の登場

 第14話で、主人公たちの居場所になっていたスナック・アミーゴは、立花レーシングクラブに模様替えされた。そして、本郷不在のまま事件を追う一同の前に、謎の青年・一文字隼人が登場し、本郷の離日を告げて新たな仮面ライダーの姿を披露した。
 一文字は、本郷と同様にショッカーに拉致され改造された改造人間であるが、その孤独感を前面に出さず陽気にふるまう気丈な戦士として描かれた。そのため、ドラマの雰囲気は明るいものになっていく。また、主役交代を機に、変身ポーズの導入や、主人公をサポートする女性たち“ライダーガールズ”の登場など、様々なイメージチェンジが行われた。そのため、もともと上昇ムードにあった視聴率は大きく伸び始める。
 さらに、大阪や北海道での大規模なロケや、大幹部ゾル大佐の参入によるショッカーの組織の明確化など、次々に新機軸が打ち出され、ついには社会現象とも言える爆発的ヒットにまで達した。
 視聴率的には『帰ってきたウルトラマン』と拮抗していたが、社会現象としての存在の大きさや後発の作品に与えた影響は、間違いなく『帰ってきたウルトラマン』を凌駕しており、第2次怪獣ブームあるいは変身ヒーローブームの牽引車役を果たした。

絶頂から新展開へ

 その人気上昇の中、'72年正月には藤岡弘の復帰により本郷ライダー(仮面ライダー1号)と一文字ライダー(仮面ライダー2号)の共演が実現し、番組の人気は最高潮に達した。
 その波に乗ったまま'72年4月からは、一文字が南米のショッカーを追って日本を離れるという形で二度目の主役交代が行われ、本郷はデザインを一新した仮面ライダー新1号として主役に復帰した。新たな本郷のキャラクターは、一文字の陽気さを引き継ぎ、かつての孤独感を封印したワイルドなものになり、敵幹部も陰性な死神博士から陽気な猛将・地獄大使に変更されたことで、作風はより開放感のあるものに変わっていった。 
 その後も本作は、2号ライダーのゲスト出演、少年仮面ライダー隊の登場による視聴者を巻き込んだ展開、新たな敵組織ゲルショッカーの登場と話題を提供しながら、『ウルトラマンA』と共にブームの中核を担い続け、'73年2月10日まで約2年のロングランとなり、続編の『仮面ライダーV3』にバトンを渡した。

現在も続くシリーズ

 その後もシリーズは継続し、ウルトラシリーズと共に国産特撮ヒーローの二枚看板としてブームを盛り上げた。しかし、第2次怪獣ブームの退潮に伴って人気は下降線をたどる。'75年3月に『ウルトラマンレオ』終了で第2期ウルトラシリーズが幕を下ろしてからも、『仮面ライダーストロンガー』が孤軍奮闘していた。しかし、時代の趨勢には勝てず、同年末の『ストロンガー』最終回で、集結した歴代のライダーがそれまでの敵組織の黒幕だった大首領を倒したことで、シリーズはひとまずの決着を見た。
 しかし、その後もウルトラシリーズと同様に、仮面ライダーシリーズは中断と再開をくり返して行く。そして、'00年の『仮面ライダークウガ』以降の“平成仮面ライダーシリーズ”では、旧作と直接のつながりを持たない様々なヒーローが、多様な設定のもとに“仮面ライダー”の名を背負って、現在まで戦い続けている。