※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

Tips.「のどかの日記・その1」

『今日は長い一日でした。
ネギ先生の楽しい授業を受けて、魔法の練習をして、ゆえの漫画の手伝いをして。
でも、楽しい事だけじゃなかった。
……ううん、もう今日ですべてが終わるんじゃないかって、思った。
後悔した。
そしてあんな夜遅くに出歩く自分を責めた。
あんなに、あっという間に幸せな日々が終わるなんて、思ってもいなかった。
でも、それはいつも身近にある脆い日々だった事に気付いて。
私は怖くなった。
今日は、まさにそれに気付いて、そして心の整理がつく前に一方的に、楽しい日々を終わらせる出来事が起こった。
この日記を書いてる時も、まだあの時の怖い体験を思い出して、切なくなって、涙が出てくる。
明日は早退して、病院に行こう。
そして、あの人の事も考えよう。

あの人……名前の分からない、名前の知らない人。
私を悪夢から助けてくれて、楽しい日々を過ごす事を許してくれた人。
何の誤解も無く、私の命の恩人。
その人は、強くて、誠実で、でも、自分が誰か分からずに助けを求めてる。
自分より遥かに年下の私達に。
あの人が私を助けてくれたように、私があの人を助ける事が出来るはず。
それが、何よりの恩返し。

でも……私は怖い。
あの人の正体を知ってしまうのが怖い。
あの人も自分で言ってた。
『自分は犯罪者かもしれない』って。
……もし本当にそうだったら?
私はあの人を軽蔑せずにいられるだろうか?
あの人を尊敬できる私でいられるだろうか?
だから私は……アーティファクトを使いたくない。
使えば、すぐに誰だか分かるのに。

あの人を助けたいと思う一方で、
あの人を助ける手助けに躊躇する。
私はずるいと思う。
私の預かり知らないところで、あの人の記憶が戻りますようにって、そう思っているのだから。

どうか、神様。
私の知ってるあの人を、あの人が望む形で助けて下さい。
そして、願わくば……あの人が記憶を取り戻しても、あの人の誠実さと真心を保ってくれるようにしてください。
お願いします。』