中華民国の档案館について
中華民国内で、歴史档案が保存されているのは主に
- 中央研究院近代史研究所档案館
- 国史館
- 中国国民党党史館
の3つの施設である。
この他にも、故宮博物院や中央研究院歴史語言研究所にも
清代の宮中档案(大陸から持ち出されたもの)が収められているという。
ここで所蔵されているのは、主に外交档案
(清朝の総理衙門および外務部、中華民国北京政府時代)および、
経済関連档案(民国期から現在に至る)である。
しかし最近は、個人・団体からの寄贈档案が増加しており、
二二八事件資料関連など、国共内戦後の台湾の状況を示す資料も増えているという。
ここには、国民党が台湾に持ち出した档案が閲覧できる。
さらに大渓档案(蒋介石・蒋経国機要档案)や、台湾総督府文書などが所蔵されており、
蒋介石関連については1949年まで公開され、目録も刊行されている。
(朱文原主編『蒋介石総統档案目録』〈第1冊・第2冊〉、国史館、1998年)
この他にも戦後の史料(経済関係以外)があり、蒋経国档案なども検索することができる。
中国国民党党史館は、国民党本部にあり、本部七階が閲覧室となっている。
国防最高委員会档案、中央政治委員会档案などが、原則30年ルールで公開されているが
現用文書との関係もあり、1949年以降の文書については制約がある。
『蒋介石日記』の公開なども行った、米
スタンフォード大学と提携関係にあり
文書のデジタル化などに関する共同プロジェクトが進行しているという。
最終更新:2009年01月18日 23:52