「相反する2人 4話」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

相反する2人 4話 - (2010/02/05 (金) 12:05:11) のソース

183 :相反する2人 [sage] :2009/12/02(水) 23:24:06 ID:mF+T5XD6 
5月になった。 
約束の日か・・・。 さーて、一体何を頼まれるのだろうか。 

奈々枝には、メシだけではなく家事も世話になっている。 
なんつーかなぁ。 アイツには、頭が上がんないね。 
よし、地獄の宿題でもなんでも来い。 
おじさんがんばっちゃうよ~。 
と、アホな事を考えていると、奈々枝が部屋にやって来た。 

「また、ボーっとしている。 早くご飯食べて学校行こーよ。」 
「うぃ。」 

奈々枝は、約束のことを一切口にはしなかった。 部活は、何に入る?などや晩ご飯何がいい?など。 

もしかして言いにくいのかなと思って登校中に聞いてみた。「あのな・・・。」 「うん?」 
その時、曲がり角から声が聞こえてきた。 

「これは、試練だ。 不細工に負けてはならぬという試練と俺は受け取った。 
えっ、お前もそう思うだろう? 天宮 奈々枝。」 
「やかましいわ。」何だか、失礼なことを言われたので右ストレートをお見舞いしてやった。 
「痛いじゃないか。ほんのちょっとした挨拶ジャマイカ。」 
うるせー。人が結構気にしてることを言いやがって。 
「それは、悪かった。悪気があって言ったんだ。許してくれ。」 
尚更、ムカつくわ。 




184 :相反する2人 [sage] :2009/12/02(水) 23:28:44 ID:mF+T5XD6 
こいつは、保坂 一(ほさか はじめ) 成績優秀、スポーツ万能、髪が長ければボーイッシュな美人にも見えないことはないぐらい顔は整っている。 
「保坂君、 おはよー」 
「天宮さん。O・HA・YO!」 
言動は、おかしいがルックスがかなりいいから、女子のファンは非常に多い。 
非公認のファンクラブが出来ているぐらいだからな。 

昼食中に俺ら三人で一緒にいたとき周りの奴らが「うわぁ、あの2人絵になるね。」 「うん、美男美女だね。」 

という感じで、噂が噂を呼び、わずか1ヶ月たらすでベストカップルに認定された。 

俺が奈々枝と2人でメシを食っていたときは、あの2人がカップル?ありえん(笑)とか言われてたのに。 

やっぱり、人間は顔ですか。そうですか。 
まぁ、保坂はバカだけどいい奴だしな。 
俺から見ても2人はお似合いだし、良いんじゃないかなとは思っている。 
俺は、奈々枝とは釣り合わないしね。 
そして、俺は2人の邪魔にならように距離をとって歩く。 

人の恋を邪魔して馬に蹴られる予定は、俺の人生スケジュール表には入っていないんでね。 

少し、2人から距離を取りつつ、部活何に入ろうかなぁと考えながら歩いた。 
奈々枝が、おれの方を見ていたような気がするが、俺の自意識過剰だろう。