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288 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:29:15 ID:HQappZCy ピピピピピピピ・・・・・・・ 目が覚める・・・・・寒い・・・・ 普段からストーブは消して寝ている、つけたままだと喉が痛くなるからだ お茶を飲みに冷蔵庫の前に行く 「おはよー」 夜久さんに声を掛けられる 「・・・・・・おはようございます」 お茶を飲み、煙草に火を付ける・・・・ 「ふぅ」 考える・・・・・・ 玄関のほうを見る、チェーンはドアの横にぶら下がっていた おかしい、掛け忘れたか? 本人に問い詰める時間も無いので手早く身支度をする 「今、ちょうど出来たよ!食べよっ」 朝食を作ってくれたらしい、既に用意されてしまったら残すのも勿体無い 「・・・・・頂きます」 焼き魚、味噌汁、漬物、ご飯、煮物の純和食 それらを綺麗に平らげ 「ご馳走様でした」 普通に美味しかった 「おそまつさまでした」 夜久さんは、終始ニコニコ満面の笑みだった ジャケットを着て玄関に向かう、後ろから付いてくる夜久さん 彼女も部屋を出るようだ 靴を履くために屈むと、土間に何か落ちている金色の輪だったようなものの破片・・・・ ようやく理解した、ソレを拾って彼女の前に突き出す 「夜久さん・・・これ・・・ドアチェーンを切って入りましたね?」 「え?チェーン?ちゃんと付いてるじゃない?」 本気で誤魔化すつもりだろうか・・・ 「じゃあ、これは何ですか?」 「指輪?」 何故? 「チェーン、壊して新しいのをつけましたね?」 同じマンションに住んでいるのだ自分の部屋のを外してつけたのだろう 「うん・・・・」 元気なさげに答える 「言いたいことは沢山ありますが、もう勝手に部屋に上がらないで下さいね。僕は仕事があるんで・・・」 冷たく言い払った 「は~い、いってらっしゃ~い!!」 本人は全く気にしていないようだ元気に送られた 朝は強いほうじゃないから、怒ったりできない 「・・・・・・・引っ越そうかな」 ポツリと呟いてマンションを出た 289 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:31:07 ID:HQappZCy ・・・結構降ったようだ 駐車場に向かい、雪の塊にリモコンを向けてスイッチを押す ガチャッ 雪の塊は黄色い二つの光を発した 塊の側面に手を突っ込みドアを開け、エンジンをかける 中からスノーブラシを取り出し、手早く窓の部分の雪だけ払って車に乗り込み そのまま会社に向かう 会社に到着、先輩に挨拶をする 「おはよーございまーす」 「おう、おはよう!!相変わらず朝弱いなぁ!!」 「機嫌が悪いわけじゃないんで大丈夫ですよ」 どうも俺は、朝は人相が悪いらしい まぁ、仕事が本格的に動く時間には直るので気にしない 「実は例の挨拶なんだが、先方から連絡が入って忙しくらしく、こちらの近くの喫茶店で待ち合わせることになった」 「え?わかりました」 指定された場所に向かうと・・・・ 「最悪だ・・・」 そこは、サラリーマンが独りでは入りづらい・・・完全にOLをターゲットにしたカフェだった これも仕事だ、勇気をだして店の中に入り名前を告げると三人の女性が居る席まで通された 「この度はありとうございます、○○技工の立道です」 と、軽く相手の顔をみて一礼する 顔を上げると、どう見ても夜久さんだった・・・・・ ただ、俺の知っている夜久さんと違ってキリッとした顔で『出来る人間』のオーラが全開だから違う人だろう・・・・ 「はじめまして、夜久澪音です」 にっこりと笑う女性 ・・・・・・・・・・・・夜久? 姉妹?親戚とか・・・・・・・? 出る前から聞いていた名前のはずだが、ピンと来なかった 脳みそが認めようとしない、イヤ俺自身が認めたくなかったのかもしれない 「貴女たち、わたしは立道さんと話して戻るから先に帰っていて」 と言うと二人の女性社員は先に店を出て行った 出て行った瞬間・・・・・・・・・・・ 「疲れた~、カケル君は何飲む?」 一気に力を抜く夜久さん 間違いない、俺の知っている夜久さんだった 「この度は御契約、有難う御座います!!今後ともヨロシクお願いします!!失礼します!!」 三回・・・・大げさに頭を下げて、その場を離れようとする 「待ちなさい!!」 凄いプレッシャーを感じた・・・・・・ 振り返ると『出来る人間』モードになっている 「ここまで来て、それだけの挨拶は無いでしょう?お掛け下さい?」 相手は大事な取引先・・・・・夜久さんの目を見て0.5秒考えた末 「はい、失礼しました・・・・」 折れた、何とでも言ってくれ・・・・ この人も会社とプライベートを、かなり使い分けてるクチだろう 「ゴメンネ~、私も仕事だから~」 夜久さんが謝ってきた、この取引自体はワザとでは無く偶然だったらしい 「さっきの2人を先に戻らせたのは、2人っきりになりたかったからなんだけどねぇ~」 と、言い放ち仕事の話を始めると、意外にも普通に仕事の内容だった 290 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/02/25(水) 22:33:54 ID:SIVk+zdt ちょっと聞くけど、お前らはどんなタイプのヤンデレが好き? 俺はあくまで、刃物とか無しでネチネチしつこいのが好きだけど やっぱりここで愛されるのは、刃物ありの猟奇系? 291 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:36:05 ID:HQappZCy 「カケル君、お昼は何処にしよっか!?」 話が終わると、当たり前のように聞いてくる 「いえ、僕は会社に戻ります、報告もしなければいけませんし」 「ん~、ちょっと待ってて!!」 っと言って夜久さんはすこし離れた所に行って携帯で何か話している 「おまたせ!!大丈夫だから行こう!」 「って、何が大丈夫なんですか!?」 「カケル君の上司の所に電話して『非常に気に入りました、時間も時間なので昼食を御一緒させて頂きますね』って言ったから♪」 「忙しいんじゃ、ないんですか?」 それで、この店に呼ばれたのだ 「さっきの2人に連絡して、忙しくなくしたから大丈夫!」 職権乱用じゃないか? ズル過ぎる・・・真っ直ぐ帰れば、上司が不思議な顔をするだろうし そこらでサボって時間を潰すのも好きじゃない 「・・・・・・まいりました」 「うん、じゃあ」 俺は夜久さんが提案した店を全て却下した どの店も女性向けの店なのだ、2人でファミレスに入った 「こんな店で良いの~?お姉さんが奢ってあげるのに~」 「僕はココが好きなんです」 もちろん嘘、あんな所で食ったら味なんて分かりもしない ハンバーグ定食を注文し夜久さんは女性向けのランチを頼んでいた 待っている間に 「タバコ吸っても良いですか?」 「どうぞ~」 了承を得てタバコに火をつけ一息吸って天井を向く 「ふぅ」 煙を出す・・・・・・ ・・・・・・・・間が持たない・・・・・・ 普段から普通の会話なんてしないから、何を話して良いかも分からないし 女性と接すること自体も得意じゃない 夜久さんもニコニコと俺を見てるし その奥からは、明日香が睨んできてる・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ん? 明日香? もう一度真っ直ぐ奥のテーブルを見る・・・・・ 明日香だ!! 「ゲホッ!!ゴホッ!!ガハッ!!」 煙が変なところに入ってムセた・・・ 肺の中の空気が、全部外に出た感じがする 292 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:37:21 ID:HQappZCy 「だっ、大丈夫!?」 心配してくる夜久さん・・・・ 「大丈夫です、全然、全く!!」 タバコを持つ手が震える・・・・・ 明日香の存在を認識してしまったせいか、殺気を感じる 昨日なんて比べ物にならない・・・・・鬼だ・・・・ 食事を終えて店を出た 味がしないどころか、生きた心地がしなかった・・・・・ 外の冷えた空気が美味しい・・・生きてるって素晴らしい事だと思ったよ 「じゃあね!!カケル君!!」 そう言うと夜久さんはタクシーに乗って行った 「コーヒーカップって、本当にカタカタ音するんだな・・・・・」 明日香にビビッてた俺は、食後のコーヒーをカタカタと震わせていた 夜久さんには『風引いたの?最近、寒いからね~今晩ご飯作りに行くね』 とまで言われてしまった 今日は早めに帰って、すぐ戸締りしよう・・・・・・ その前に危険だ、急いでこの場を離れなければ 足早に会社の方に歩き始める・・・・ 足元が圧雪になっていて歩きにくいが気にしない 携帯が鳴る、ディスプレイには・・・ 駿河 明日香 まぁ、予想はしてたけどね・・・・・ 立ち止まって出ようか迷っていると 「イマのオンナはダレ?」 後ろから凍て付いた声 腰が抜けそうになった・・・・
288 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:29:15 ID:HQappZCy ピピピピピピピ・・・・・・・ 目が覚める・・・・・寒い・・・・ 普段からストーブは消して寝ている、つけたままだと喉が痛くなるからだ お茶を飲みに冷蔵庫の前に行く 「おはよー」 夜久さんに声を掛けられる 「・・・・・・おはようございます」 お茶を飲み、煙草に火を付ける・・・・ 「ふぅ」 考える・・・・・・ 玄関のほうを見る、チェーンはドアの横にぶら下がっていた おかしい、掛け忘れたか? 本人に問い詰める時間も無いので手早く身支度をする 「今、ちょうど出来たよ!食べよっ」 朝食を作ってくれたらしい、既に用意されてしまったら残すのも勿体無い 「・・・・・頂きます」 焼き魚、味噌汁、漬物、ご飯、煮物の純和食 それらを綺麗に平らげ 「ご馳走様でした」 普通に美味しかった 「おそまつさまでした」 夜久さんは、終始ニコニコ満面の笑みだった ジャケットを着て玄関に向かう、後ろから付いてくる夜久さん 彼女も部屋を出るようだ 靴を履くために屈むと、土間に何か落ちている金色の輪だったようなものの破片・・・・ ようやく理解した、ソレを拾って彼女の前に突き出す 「夜久さん・・・これ・・・ドアチェーンを切って入りましたね?」 「え?チェーン?ちゃんと付いてるじゃない?」 本気で誤魔化すつもりだろうか・・・ 「じゃあ、これは何ですか?」 「指輪?」 何故? 「チェーン、壊して新しいのをつけましたね?」 同じマンションに住んでいるのだ自分の部屋のを外してつけたのだろう 「うん・・・・」 元気なさげに答える 「言いたいことは沢山ありますが、もう勝手に部屋に上がらないで下さいね。僕は仕事があるんで・・・」 冷たく言い払った 「は~い、いってらっしゃ~い!!」 本人は全く気にしていないようだ元気に送られた 朝は強いほうじゃないから、怒ったりできない 「・・・・・・・引っ越そうかな」 ポツリと呟いてマンションを出た 289 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:31:07 ID:HQappZCy ・・・結構降ったようだ 駐車場に向かい、雪の塊にリモコンを向けてスイッチを押す ガチャッ 雪の塊は黄色い二つの光を発した 塊の側面に手を突っ込みドアを開け、エンジンをかける 中からスノーブラシを取り出し、手早く窓の部分の雪だけ払って車に乗り込み そのまま会社に向かう 会社に到着、先輩に挨拶をする 「おはよーございまーす」 「おう、おはよう!!相変わらず朝弱いなぁ!!」 「機嫌が悪いわけじゃないんで大丈夫ですよ」 どうも俺は、朝は人相が悪いらしい まぁ、仕事が本格的に動く時間には直るので気にしない 「実は例の挨拶なんだが、先方から連絡が入って忙しくらしく、こちらの近くの喫茶店で待ち合わせることになった」 「え?わかりました」 指定された場所に向かうと・・・・ 「最悪だ・・・」 そこは、サラリーマンが独りでは入りづらい・・・完全にOLをターゲットにしたカフェだった これも仕事だ、勇気をだして店の中に入り名前を告げると三人の女性が居る席まで通された 「この度はありとうございます、○○技工の立道です」 と、軽く相手の顔をみて一礼する 顔を上げると、どう見ても夜久さんだった・・・・・ ただ、俺の知っている夜久さんと違ってキリッとした顔で『出来る人間』のオーラが全開だから違う人だろう・・・・ 「はじめまして、夜久澪音です」 にっこりと笑う女性 ・・・・・・・・・・・・夜久? 姉妹?親戚とか・・・・・・・? 出る前から聞いていた名前のはずだが、ピンと来なかった 脳みそが認めようとしない、イヤ俺自身が認めたくなかったのかもしれない 「貴女たち、わたしは立道さんと話して戻るから先に帰っていて」 と言うと二人の女性社員は先に店を出て行った 出て行った瞬間・・・・・・・・・・・ 「疲れた~、カケル君は何飲む?」 一気に力を抜く夜久さん 間違いない、俺の知っている夜久さんだった 「この度は御契約、有難う御座います!!今後ともヨロシクお願いします!!失礼します!!」 三回・・・・大げさに頭を下げて、その場を離れようとする 「待ちなさい!!」 凄いプレッシャーを感じた・・・・・・ 振り返ると『出来る人間』モードになっている 「ここまで来て、それだけの挨拶は無いでしょう?お掛け下さい?」 相手は大事な取引先・・・・・夜久さんの目を見て0.5秒考えた末 「はい、失礼しました・・・・」 折れた、何とでも言ってくれ・・・・ この人も会社とプライベートを、かなり使い分けてるクチだろう 「ゴメンネ~、私も仕事だから~」 夜久さんが謝ってきた、この取引自体はワザとでは無く偶然だったらしい 「さっきの2人を先に戻らせたのは、2人っきりになりたかったからなんだけどねぇ~」 と、言い放ち仕事の話を始めると、意外にも普通に仕事の内容だった 291 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:36:05 ID:HQappZCy 「カケル君、お昼は何処にしよっか!?」 話が終わると、当たり前のように聞いてくる 「いえ、僕は会社に戻ります、報告もしなければいけませんし」 「ん~、ちょっと待ってて!!」 っと言って夜久さんはすこし離れた所に行って携帯で何か話している 「おまたせ!!大丈夫だから行こう!」 「って、何が大丈夫なんですか!?」 「カケル君の上司の所に電話して『非常に気に入りました、時間も時間なので昼食を御一緒させて頂きますね』って言ったから♪」 「忙しいんじゃ、ないんですか?」 それで、この店に呼ばれたのだ 「さっきの2人に連絡して、忙しくなくしたから大丈夫!」 職権乱用じゃないか? ズル過ぎる・・・真っ直ぐ帰れば、上司が不思議な顔をするだろうし そこらでサボって時間を潰すのも好きじゃない 「・・・・・・まいりました」 「うん、じゃあ」 俺は夜久さんが提案した店を全て却下した どの店も女性向けの店なのだ、2人でファミレスに入った 「こんな店で良いの~?お姉さんが奢ってあげるのに~」 「僕はココが好きなんです」 もちろん嘘、あんな所で食ったら味なんて分かりもしない ハンバーグ定食を注文し夜久さんは女性向けのランチを頼んでいた 待っている間に 「タバコ吸っても良いですか?」 「どうぞ~」 了承を得てタバコに火をつけ一息吸って天井を向く 「ふぅ」 煙を出す・・・・・・ ・・・・・・・・間が持たない・・・・・・ 普段から普通の会話なんてしないから、何を話して良いかも分からないし 女性と接すること自体も得意じゃない 夜久さんもニコニコと俺を見てるし その奥からは、明日香が睨んできてる・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ん? 明日香? もう一度真っ直ぐ奥のテーブルを見る・・・・・ 明日香だ!! 「ゲホッ!!ゴホッ!!ガハッ!!」 煙が変なところに入ってムセた・・・ 肺の中の空気が、全部外に出た感じがする 292 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22:37:21 ID:HQappZCy 「だっ、大丈夫!?」 心配してくる夜久さん・・・・ 「大丈夫です、全然、全く!!」 タバコを持つ手が震える・・・・・ 明日香の存在を認識してしまったせいか、殺気を感じる 昨日なんて比べ物にならない・・・・・鬼だ・・・・ 食事を終えて店を出た 味がしないどころか、生きた心地がしなかった・・・・・ 外の冷えた空気が美味しい・・・生きてるって素晴らしい事だと思ったよ 「じゃあね!!カケル君!!」 そう言うと夜久さんはタクシーに乗って行った 「コーヒーカップって、本当にカタカタ音するんだな・・・・・」 明日香にビビッてた俺は、食後のコーヒーをカタカタと震わせていた 夜久さんには『風引いたの?最近、寒いからね~今晩ご飯作りに行くね』 とまで言われてしまった 今日は早めに帰って、すぐ戸締りしよう・・・・・・ その前に危険だ、急いでこの場を離れなければ 足早に会社の方に歩き始める・・・・ 足元が圧雪になっていて歩きにくいが気にしない 携帯が鳴る、ディスプレイには・・・ 駿河 明日香 まぁ、予想はしてたけどね・・・・・ 立ち止まって出ようか迷っていると 「イマのオンナはダレ?」 後ろから凍て付いた声 腰が抜けそうになった・・・・

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