「只野物語」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

只野物語」(2009/03/21 (土) 09:35:16) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

562 :只野物語 [sage] :2009/03/21(土) 08:59:40 ID:KZDap+eI まとめサイトを見てひたすらにやけてた僕ですが、投稿してみます。本当に初心者なんできついのは勘弁してください… それとパソコンが壊れててて携帯なんで改行の点で見づらかくても許してください… ↓ ↓ 悲劇というものは突然やってくるのだろうか? 二つ下の妹、只野里美(ただのさとみ)と俺、只野比斗(ただのひと)はいつもの夕飯の買い出しの帰りだった。 そう、ただ普通に毎日のように買い出しに行っていただけなんだ… 「やっほー!愛しの比斗くんー!」 来てしまった…このタイミングで… 「お、おぅ…加奈か…何か用か?」 南打加奈(なんだかな)。 いきなり話掛けてきた空気が読めないこの女は、俺の彼女だ。 加奈はとても優しい。運動もできる、頭も良い、歌も上手い。 基本的に性格も良く、非の打ち所がない。 そう、基本的に…。 あぁ…加奈の紹介なんてしてる場合じゃなかった…何故か、妹の全身から明らかにいけない感情がひしひし伝わってくるぜ… そんなこと加奈が気づくわけもなく… 「ねぇ…その女、誰?」 こいつ…本当に人の気持ちが分かってないなぁ… ちらりと俺が妹に目を遣ると…あれ?さっきのオーラが消えている。 そこは普段の優しい里美だった。 「お兄ちゃん?どうしたの急に振り返って立ち止まったりして独り言なんかしちゃって。早く帰って夕飯の準備しよっ!」 そう言ってまるでこの世界には二人しかいないのよって顔で腕に抱きついてくる。 …おーい、妹さーん、マシュマロが当たってるんですけど… ちなみに俺はマシュマロの中にチョコが入っているのが好きだなー って!そうじゃない! 「………」 …今度は加奈からイチローでも逃げ出しそうなおぞましい威圧感が出ている。 「あのさ…比斗くん…その女誰って聞いてるんだけど」 あー逃げ出したい。 今の気分はサッカーでオウンゴールした選手のようだぜ! しかしダメだ。妹にがっちり腕をホールドされてる。 仕方ない…加奈!許してくれ! 「あの…すいませんが、どなたでしょうか?」 加奈がうつ向いてしまった… 意外と笑顔のように見えるが… いや、オーラが更に一層大きくでてしまっている…のか? 「アハハハハ…アハハハハ…そう…私にそんな態度とっちゃうんだ…」 や、やばい…本能が理性に告げる。 「まぁ今日は特に用があって来たわけじゃ無いから良いや。 とりあえず明日はデートの約束だからね?ちゃんと来てくれなかったら……すよ」 563 :只野物語 [sage] :2009/03/21(土) 09:04:39 ID:KZDap+eI 加奈の体がびくっと反応したのは気のせいだろうか。 俺はビリーもびっくりの冷や汗でいっぱいのまま、妹を強引に引っ張り、そのまま走りだした。 妹はきゃっ!もう…お兄ちゃんったら強引なんだから…とか意味不明なことを小言で言っていたような気がするがきっと気のせいだろう。 「アハハハハ…明日はたくさんオシオキしなきゃね?比斗くん?」 そう加奈に言われた気がするがそれも気のせいだろう。 家に帰ると、妹の質問攻めが待っていた。 「お兄ちゃん、さっきの女誰かな?」 妹は笑顔のままだ 「う~ん、誰だろうなぁ?同じ学年にいたような気がするなぁ」 「お兄ちゃん、ちゃんと正直に言ってほしいな」 妹にはお見通しのようだ。 だが、俺の17年間培ってきた嘘をつく能力をなめるなよ! 「えっとね…あ、そうそう、南打さんだよ!いやぁ、あまりにも関わりないから思いだせなくて…」 妹が急に立ち上がった。 あら?どこ行くんだ…ってまて!そこには今まで無抵抗の野菜や魚や肉を切って切って切りまくった包丁さんがあるじゃないですか! どうみても質問攻めじゃなく脅しタイムです本当にありがとう 「分かった、分かった、里美。正直に言うよ。」 俺の鍛えた嘘能力は妹さんに簡単に負けてしまいました…てへへ その潔さが良かったのか、里美の手は包丁に伸びることなく、フライパンで済んだようだ。 それを持ったまま近づいてくる。 表情からさっさと言えコールが心に聞こえてくる気がして仕方がない。 「あのな、落ち着いて聞いてくれ。さっきのは俺の彼女。南打加奈って言うんだ。とっても良い子だから里美も仲良くしてやってくれないか?」 フライパンを持つ手は動いていない…何とか助かったようだ。 「ふーん。まぁどうでも良いや。ところで、明日も一緒にお出かけしない?私カラオケ行きたいなぁ!」 どうでも良いやってなんですか!! 明らかに知りたそうな態度だったじゃないですか! それよりも …明日はどう考えても無理だろ… 命の引き替えに里美とカラオケにいくわけがない! まぁデートの約束をしていることは内緒にして、 「里美、お兄ちゃんお金無いんだ…。カラオケも苦手だから…ごめんね?」 「ふーん。じゃあ仕方ないね! 家で大人しく二人でテレビ見て過ごそうよ!」 564 :只野物語 [sage] :2009/03/21(土) 09:06:29 ID:KZDap+eI 里美は俺に死んでほしいのか、いやそんなわけがない(反語) 「お兄ちゃんは明日男友達と遊ぶ約束があるんでーす!残念だな里美ちゃん!」 「ダメだよお兄ちゃん。 明日は朝からWBCを見て、昼はグルメ番組の美味しそうなステーキを見ながら目玉焼きを二人で食べて、 夜は常識クイズ見て、一般正答率が低いなら常識じゃないだろ!って突っ込んで二人で笑って、 そして二人でお風呂入って、あんなところを洗いあって…ってお兄ちゃん!」 仕方ない、明日は逃げ出すしかない。 そう決めた俺は部屋に入って籠城した。 俺は命を失う恐怖で判断力が鈍っていたのかもしれない… 俺が選んだ選択はどうやら間違いだったようだ。
562 :只野物語 [sage] :2009/03/21(土) 08:59:40 ID:KZDap+eI 悲劇というものは突然やってくるのだろうか? 二つ下の妹、只野里美(ただのさとみ)と俺、只野比斗(ただのひと)はいつもの夕飯の買い出しの帰りだった。 そう、ただ普通に毎日のように買い出しに行っていただけなんだ… 「やっほー!愛しの比斗くんー!」 来てしまった…このタイミングで… 「お、おぅ…加奈か…何か用か?」 南打加奈(なんだかな)。 いきなり話掛けてきた空気が読めないこの女は、俺の彼女だ。 加奈はとても優しい。運動もできる、頭も良い、歌も上手い。 基本的に性格も良く、非の打ち所がない。 そう、基本的に…。 あぁ…加奈の紹介なんてしてる場合じゃなかった…何故か、妹の全身から明らかにいけない感情がひしひし伝わってくるぜ… そんなこと加奈が気づくわけもなく… 「ねぇ…その女、誰?」 こいつ…本当に人の気持ちが分かってないなぁ… ちらりと俺が妹に目を遣ると…あれ?さっきのオーラが消えている。 そこは普段の優しい里美だった。 「お兄ちゃん?どうしたの急に振り返って立ち止まったりして独り言なんかしちゃって。早く帰って夕飯の準備しよっ!」 そう言ってまるでこの世界には二人しかいないのよって顔で腕に抱きついてくる。 …おーい、妹さーん、マシュマロが当たってるんですけど… ちなみに俺はマシュマロの中にチョコが入っているのが好きだなー って!そうじゃない! 「………」 …今度は加奈からイチローでも逃げ出しそうなおぞましい威圧感が出ている。 「あのさ…比斗くん…その女誰って聞いてるんだけど」 あー逃げ出したい。 今の気分はサッカーでオウンゴールした選手のようだぜ! しかしダメだ。妹にがっちり腕をホールドされてる。 仕方ない…加奈!許してくれ! 「あの…すいませんが、どなたでしょうか?」 加奈がうつ向いてしまった… 意外と笑顔のように見えるが… いや、オーラが更に一層大きくでてしまっている…のか? 「アハハハハ…アハハハハ…そう…私にそんな態度とっちゃうんだ…」 や、やばい…本能が理性に告げる。 「まぁ今日は特に用があって来たわけじゃ無いから良いや。 とりあえず明日はデートの約束だからね?ちゃんと来てくれなかったら……すよ」 563 :只野物語 [sage] :2009/03/21(土) 09:04:39 ID:KZDap+eI 加奈の体がびくっと反応したのは気のせいだろうか。 俺はビリーもびっくりの冷や汗でいっぱいのまま、妹を強引に引っ張り、そのまま走りだした。 妹はきゃっ!もう…お兄ちゃんったら強引なんだから…とか意味不明なことを小言で言っていたような気がするがきっと気のせいだろう。 「アハハハハ…明日はたくさんオシオキしなきゃね?比斗くん?」 そう加奈に言われた気がするがそれも気のせいだろう。 家に帰ると、妹の質問攻めが待っていた。 「お兄ちゃん、さっきの女誰かな?」 妹は笑顔のままだ 「う~ん、誰だろうなぁ?同じ学年にいたような気がするなぁ」 「お兄ちゃん、ちゃんと正直に言ってほしいな」 妹にはお見通しのようだ。 だが、俺の17年間培ってきた嘘をつく能力をなめるなよ! 「えっとね…あ、そうそう、南打さんだよ!いやぁ、あまりにも関わりないから思いだせなくて…」 妹が急に立ち上がった。 あら?どこ行くんだ…ってまて!そこには今まで無抵抗の野菜や魚や肉を切って切って切りまくった包丁さんがあるじゃないですか! どうみても質問攻めじゃなく脅しタイムです本当にありがとう 「分かった、分かった、里美。正直に言うよ。」 俺の鍛えた嘘能力は妹さんに簡単に負けてしまいました…てへへ その潔さが良かったのか、里美の手は包丁に伸びることなく、フライパンで済んだようだ。 それを持ったまま近づいてくる。 表情からさっさと言えコールが心に聞こえてくる気がして仕方がない。 「あのな、落ち着いて聞いてくれ。さっきのは俺の彼女。南打加奈って言うんだ。とっても良い子だから里美も仲良くしてやってくれないか?」 フライパンを持つ手は動いていない…何とか助かったようだ。 「ふーん。まぁどうでも良いや。ところで、明日も一緒にお出かけしない?私カラオケ行きたいなぁ!」 どうでも良いやってなんですか!! 明らかに知りたそうな態度だったじゃないですか! それよりも …明日はどう考えても無理だろ… 命の引き替えに里美とカラオケにいくわけがない! まぁデートの約束をしていることは内緒にして、 「里美、お兄ちゃんお金無いんだ…。カラオケも苦手だから…ごめんね?」 「ふーん。じゃあ仕方ないね! 家で大人しく二人でテレビ見て過ごそうよ!」 564 :只野物語 [sage] :2009/03/21(土) 09:06:29 ID:KZDap+eI 里美は俺に死んでほしいのか、いやそんなわけがない(反語) 「お兄ちゃんは明日男友達と遊ぶ約束があるんでーす!残念だな里美ちゃん!」 「ダメだよお兄ちゃん。 明日は朝からWBCを見て、昼はグルメ番組の美味しそうなステーキを見ながら目玉焼きを二人で食べて、 夜は常識クイズ見て、一般正答率が低いなら常識じゃないだろ!って突っ込んで二人で笑って、 そして二人でお風呂入って、あんなところを洗いあって…ってお兄ちゃん!」 仕方ない、明日は逃げ出すしかない。 そう決めた俺は部屋に入って籠城した。 俺は命を失う恐怖で判断力が鈍っていたのかもしれない… 俺が選んだ選択はどうやら間違いだったようだ。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: