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273 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 11:42:36 ID:h39ef5aJ
初めて投稿するものです。
ボク、我妻 光華(あがつま こうか)は姉の我妻 婁愛 (あがつま るあ)が嫌いだ。
物心付いたときからボクは姉の言いなりだった。
逆らうとすぐにグーで殴ってきた。
ボクの友達も気に入らないとすぐに暴力を振るった。
中学三年生になってやっと姉は社会人となり実家からでていって正直ボクはほっとした。
だけど時すでに遅し……姉の身勝手な行動と噂によって友達は全くできなかったボクは今日高校生になった。
姉も両親もいない遠い県外の学園にきた。
長年やってきたバレーボールの推薦がとれたのだ。無性にうれしかった。
ここでボクは仲のいい友達を作ったり体育祭とかでいいところをみせたりあわよくば可愛い彼女をつくったりいろんな想像をしていた。
……この言葉を聴くまでは……
『次に、学年主任兼校長、我妻 婁愛さんのお言葉です』
274 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 11:58:04 ID:h39ef5aJ
「やめてよ!!お姉ちゃん!!友達をいじめないで!!!」
ムカツク
「なにが友達よ!!こんなのただの猫じゃない!!」
光華の傍に擦り寄ってゴロゴロ喉ならしてんじゃないわよ!!
「だって……ボクの学校に友達なんかいないもん……」
そりゃそうよだって私が近づくなって忠告したんですもの。
光華には近づくなって……ね?
「ほらぁ~逃げていったね~」
所詮動物なんて光華を物としか見ていない。
そんな安い愛情で光華が振り向くと思ってるの?
光華の笑顔は私のもの。
光華の手も腕も足もぜぇんぶ私のもの。
「……光華ぁ?あんたにも、お仕置き、しなきゃね?」
ビクリと肩が震えた。そのおびえた表情もまた可愛い♪
「うっぐ……ハァ!!ごべ…ん……だ…ざい!!!ごべんなざい!!」
何度も何度も謝ってくる。ゾクゾクしちゃう……もうこのくらいで許してあげよう。
「うん。許してあげるよ、光ちゃん。そのかわり今お姉ちゃんはとっても寂しいの……何をして欲しいかわかるかな?」
「……チュー、だよね?……」
恥ずかしそうに小さく呟いた。
「そうそう!!それぇ、して欲しいなぁ?」
目を閉じながら唇を光華の前につきだす。
暖かいものが触れる。
お姉ちゃんは幸せ者です♪
275 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 12:08:43 ID:h39ef5aJ
そんな私も社会人になってしまった……なりたくなかったのに……
大学では教育課程を修了し、私は高校の教師となった。
言い寄ってくる男はみんな私の胸と下半身に話しかけている。だから一蹴してやった♪
そして寒い冬と共に大変な受験の時期がやってきた。この時になるとすでに校長と学年主任という大任を任されていた。
「こんなの、みんなやりたくないだけでしょ……」
ピラピラと紙をみる。
そこで目にしたのだ。
我が愛しの弟にして最愛の男。
我妻 光華
さっそく推薦枠に入っていた一人を排除し、光華をいれてあげた。
喜んでくれるよね?光華。
入学式
『次に、学年主任兼校長、我妻 婁愛さんのお言葉です』
やっと私の出番がやってきた。この場面をどれほど思い描いたのだろうか。
光華は涙を浮かべながら微笑んでいるに違いない。
私は台にあがる。
愛しの光華を見るために。愛しの光華に私の存在を知ってもらうために……
273 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 11:42:36 ID:h39ef5aJ
ボク、我妻 光華(あがつま こうか)は姉の我妻 婁愛 (あがつま るあ)が嫌いだ。
物心付いたときからボクは姉の言いなりだった。
逆らうとすぐにグーで殴ってきた。
ボクの友達も気に入らないとすぐに暴力を振るった。
中学三年生になってやっと姉は社会人となり実家からでていって正直ボクはほっとした。
だけど時すでに遅し……姉の身勝手な行動と噂によって友達は全くできなかったボクは今日高校生になった。
姉も両親もいない遠い県外の学園にきた。
長年やってきたバレーボールの推薦がとれたのだ。無性にうれしかった。
ここでボクは仲のいい友達を作ったり体育祭とかでいいところをみせたりあわよくば可愛い彼女をつくったりいろんな想像をしていた。
……この言葉を聴くまでは……
『次に、学年主任兼校長、我妻 婁愛さんのお言葉です』
274 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 11:58:04 ID:h39ef5aJ
「やめてよ!!お姉ちゃん!!友達をいじめないで!!!」
ムカツク
「なにが友達よ!!こんなのただの猫じゃない!!」
光華の傍に擦り寄ってゴロゴロ喉ならしてんじゃないわよ!!
「だって……ボクの学校に友達なんかいないもん……」
そりゃそうよだって私が近づくなって忠告したんですもの。
光華には近づくなって……ね?
「ほらぁ~逃げていったね~」
所詮動物なんて光華を物としか見ていない。
そんな安い愛情で光華が振り向くと思ってるの?
光華の笑顔は私のもの。
光華の手も腕も足もぜぇんぶ私のもの。
「……光華ぁ?あんたにも、お仕置き、しなきゃね?」
ビクリと肩が震えた。そのおびえた表情もまた可愛い♪
「うっぐ……ハァ!!ごべ…ん……だ…ざい!!!ごべんなざい!!」
何度も何度も謝ってくる。ゾクゾクしちゃう……もうこのくらいで許してあげよう。
「うん。許してあげるよ、光ちゃん。そのかわり今お姉ちゃんはとっても寂しいの……何をして欲しいかわかるかな?」
「……チュー、だよね?……」
恥ずかしそうに小さく呟いた。
「そうそう!!それぇ、して欲しいなぁ?」
目を閉じながら唇を光華の前につきだす。
暖かいものが触れる。
お姉ちゃんは幸せ者です♪
275 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 12:08:43 ID:h39ef5aJ
そんな私も社会人になってしまった……なりたくなかったのに……
大学では教育課程を修了し、私は高校の教師となった。
言い寄ってくる男はみんな私の胸と下半身に話しかけている。だから一蹴してやった♪
そして寒い冬と共に大変な受験の時期がやってきた。この時になるとすでに校長と学年主任という大任を任されていた。
「こんなの、みんなやりたくないだけでしょ……」
ピラピラと紙をみる。
そこで目にしたのだ。
我が愛しの弟にして最愛の男。
我妻 光華
さっそく推薦枠に入っていた一人を排除し、光華をいれてあげた。
喜んでくれるよね?光華。
入学式
『次に、学年主任兼校長、我妻 婁愛さんのお言葉です』
やっと私の出番がやってきた。この場面をどれほど思い描いたのだろうか。
光華は涙を浮かべながら微笑んでいるに違いない。
私は台にあがる。
愛しの光華を見るために。愛しの光華に私の存在を知ってもらうために……