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サプライズ 第2話」(2010/09/11 (土) 14:14:08) の最新版変更点

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                Ⅰ  ♪~♪♪~♪~♪♪♪~  朝だ、目覚まし代わりの携帯電話のアラームを止めてベッドから這い出る。大きく伸びをして体をほぐし、そのあと覚めきっていない目を覚ますため1階の洗面所へ行こうと部屋を出る。 俺の部屋は2階の一番奥にある。階段へ行くにはジュンとユカの部屋の前を通ることになる。 ふぅむ、どうやらジュンはまだ寝ているようだな。この兄が優しーく叩き起してやろう。 「くくくっ、さてどうやって起こしてやろうか。」 思考を巡らせていると、ガチャッとドアを開けてジュンが出てきた。 チッもっと寝ていればいいものを、この弟はもっと空気を読め! 「あっ、おっはゆぅー!兄さん」 相変わらず独特の挨拶だ。それに「おはよぉ。」と軽く返事する。  ここでジュンを軽く紹介しよう。まず、ジュンの見た目からだが、顔は一言でいえば「いたずら好きのクソg…子供」なのだが中身もその当理だ。さらに、運動神経もなかなか良く学力もそこそこだ。そのせいかこいつはモテルようだ、よく昇降口のところで手紙で呼び出しをくらっている御様子。とこんな感じだ。  さて、いま俺は洗面所で顔を洗って、そして水を頭からかぶり寝癖を一掃し、タオルで頭をふき洗面所をあとにする。そのまま俺は、朝飯を食いにダイニングへ向かう。扉を開けるとすでにユカがキッチンにいた。 ちなみに、うちは家事を完全当番制にしている。つまり今日はユカが当番なわけだ。 ユカがこちらに気づいたようだ。 「あっウヅキ兄さんおはよう。もう少しだからちょっと待っててね。」 「そうか」と言って俺は椅子に腰を下ろし、頬杖をついてユカを見る。 フゥム、こうして見るとユカは(兄の俺が言うのもなんだが)美少女だろう。顔はまだ幼さが残ってはいるが凛としているし、背は高くないが(160ぐらいか?)プロポーションもなかなかのものだ。っと、ユカが料理を運んできた。 「ウヅキ兄さんに比べたらまだまだだと思うけど…、? どうかした?」 どうやら俺の視線に気づいたようだ。 「んっ、いやぁユカは可愛いなと思ってさ。」と茶化すように答える。すると、ユカはとっさにそっぽを向いて、 「あ、あっそう。ありがとうね。」吐き捨てるように言った。 一瞬ユカの頬が紅かったような…と思った時ジュンが入ってきたためその後深くは考えなかった。                  Ⅱ 「おう、三兄妹!昨日は上手くいったな。ユカちゃんも昨日は他のメンバーでやってたらしいねぇ。」 登校中、三人並んで(真中が俺で右に弟、左に妹)歩いているとヤスが話しかけてきた。…ということはもうすぐ後ろから…、 「おぉっはよおぉー!!皆ぁ」 バシィッ!と俺の背中をはたいてハラシマが登場した。ハラシマは一言でいえば「健康美少女」になるのだろう。ショートカットの黒髪に程よく日に焼けた肌、引き締まったボディーに明るい笑顔が印象的だ。さらに運動神経にとても優れている。  ついでに、ヤスだが、こいつは学力はそこそこ、運動神経も並みでチョイオタのメガネなのだが…、 「おいヤス、オマエメガネはどうした?」と、俺が訊くと、よくぞ訊いてくれましたと、こう答えた。 「ふふふっオレは高校に上がりイメチェンを図ったのさ!!」とヤス 「なんだよ、その面白くもなく薄い理由は。だいたいオマエはメガネがないと、普通で平凡で凡庸で面白みのない、ただのチョイオタだぞ!?」と俺 「なにをぅ!!お前なんかいつも、つまらなそうで暇そうで退屈そうで眠そうな眼をしているだらうが!!」とヤス 「なにを言う!俺の眼は常に夢と期待と希望とでキラキラと輝いているだろうが!」と俺 「「「「どこが」」」」とジュン、ユカ、ハラシマ、ヤスの4人が口をそろえる。 そして俺は、「ガーン!」とショックを受ける。                Ⅲ  突然だが、俺たちの通う私立天陽学園は中高一貫の学校でここで俺たちは 「何でも挑戦部(通称O.C.C.)」を創設して活動している。活動内容は学校行事でのサプライズライブに他の部活との対決、事件や学園の七不思議などの真相究明までほんとに「何でも」やるのだ。基本自分勝手に活動する部活なので、普通なら即廃部だろう。だが何故そうならないか、それは少し俺のコネを利用して学園長直々に許可をもらっているからなのだ。となぜ説明したかと言うと別に理由なんてない。ただ話したくなった。それだけの事だ。                Ⅳ 今俺は学校の昇降口にいる。そして、自分の下駄箱に手紙が入っていた。内容は俺宛の手紙だった。「今日の放課後屋上に来てください。待ってます。」そう書いてあった。少しの間俺は固まっていた。きっとヤスが話しかけてこなっかたら、ずっとそのままだったのではないか?いやそれはさすがにないか。しかし誰だろう。まったく分らん。 そのまま俺は授業中も休み時間も暇さえあれば、「相手がどんな人か、なにを言ってくるのか、ドッキリなのか、ドッキリじゃなければまっまさか!?」なんて考えていた。  そして、運命の放課後になった、俺は今、屋上に出るドアの前で深呼吸して、心の準備をしていた。 「よし!」 ドアのノブに手をかけ開け放つ!一歩踏み出し屋上に出る。そこには、どこか懐かしさを覚える1つの人影が立っていた(どうやら女の子らしい)。そして、 「ひさしぶり、だね。うっちゃん!!」と勢いよく飛び着いてきた。 「うわっ!もっもしかして、ゆっ百合(ユリ)か?」と俺は訊く。 「うん、10年ぶりだね!」

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