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252 名前:名無し[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 23:51:46 ID:WIBV2Kx+ 「俺…やっと彼女が出来ました!」 突然クラスの人気者、女子の好きな人No.1に輝く我が腐れ縁の藤中が帰りのHR前にとんでもない爆弾を放ちやがった。 見ろ。お前の幼なじみの小野さんや学年のアイドル横山さんやクラス委員長の大平さん等がすごい形相でこっちを見てくるぞ。 グロテスクは見たくないから、正直お前から離れたいのだが……… 「どうした?誰だか知りたいか?そうだろ~?」 さっさと後ろから刺されなさい。いや、僕まで刺されそう。 見ろ。転校生の安原さんがカッターを持ち出した。目が大変な色に変わってしまってるぞ 「……そうだ。今から彼の彼女と自称するゴミを詮索しろ。見つけ次第早急に排除だ。………」 いつの間にか隣のクラスのご令嬢の平さんがクラスの端にいて、何だか怪しい言葉が発してるようだが………誰か早く注意しないのか? 「おーい、そんな顔すんなよ。今教えてやるからさ!」 この瞬間、クラスの空気が変わった。全方位から視線を泣きたくなるぐらい浴びてる僕と藤中。 だが、藤中は持ち前の鈍感で気付くことなく平然といる。 チラッと周りを見たらクラスは女子だらけになってしまっていた。 何コレこわい。 なんかここでこいつの彼女聞いたら被害は藤中と彼女さんだけでなく、僕の方にも及びそう……… 253 名前:名無し[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 23:52:38 ID:WIBV2Kx+ こんちくしょう!、それだけは阻止しなくては! 「………だ。」 「はっ?」 「だからラブイコールの彼方ちゃんだ。」 流石に周りには聞かれたくなかったのか、耳元でギャルゲーのヒロインの名前を囁く馬鹿野郎。 それよりもなんてことしやがった!こいつ!!! これで僕の生存確率が急激に減ってしまったじゃないか!? やべー、目がやばい安原さんだけでなく藤中を想う恋の戦士たちが徐々に近づいてくる!危険なオプション付きで。 『はーい、席に着け。HRを始めるぞ。』 担任の葵ちゃんが来た!これで命は守られた! 「今度お前にも俺の彼女見せてやるよ。」 『……よーし、藤中ちょっといいか?』 殺すならこの馬鹿野郎一人でお願いします。 それから何故か殺人対象が僕になって決死に逃げ続けるのはまた違う話。 そしてその腹せいに藤中のラブイコールを勝手に進めるのもまたいつか違う時に。 現在、藤中の修羅場を遠くで傍観する僕はラブイコールのアイスちゃんを攻略している真っ最中であった。 「おーい!助けてくれー!!!」 僕に気づき、勢い良く突っ込んできた藤中。そしてこちらに向かってくる夜叉たち。 訂正、藤中をどうやって殺すか考えながら修羅場メンバーから逃げる僕だった。

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