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579 名前:風の声 第3話「風の恩師」[sage] 投稿日:2010/10/21(木) 16:49:37 ID:6lxDgFs5 大空 舞(おおぞら まい) 身長 俺(175cm)より少し低い。167cmくらい ヘアスタイル 腰よりも少し長い栗色のロングヘアー 胸 特大・大・中・小・貧でいうと・・・・・大・・・ 「なに人のことじろじろ見てるの?」 大空の声で俺は我に返る 階段での自己紹介の後、即行で変えるはずだったのだが 大空の「女の子を一人で帰すつもり?」という言葉に心が引っかかり 駅まで一緒に帰る羽目になってしまった。 今は駅に向かうバスの車内 「そういえばさ」 「・・・(無視)」 「屋上で何かブツブツ言ってたみたいだけど、何してたの?」 一瞬心臓が止まりそうになった。やはりあれを見られていたか。 しかし、彼女は俺が何をしていたかまでは知らないようだ。 「・・・独り言」 「屋上で?」 「あぁ・・・」 「楽しいの?」 「さぁ・・・」 俺が大空から解放されたのは駅に着き改札で「じゃあ、また明日♪」という 大空の言葉を聞いた時だった。解放され一息ついたとき、ふと気がついた。 「明日、土曜日で学校休みじゃん・・・」 駐輪場につきおもむろに携帯を出して時間を確認すると12:30 この後の予定に余裕で間に合う時間だ。何の予定かというと 人と会う予定が入っている。 俺はその人に会うためにバイクを走り出させた。 『烏羽総合病院』 ここが待ち合わせ場所、というかその人が働いている場所だ。 俺はカウンターの人にその人を呼び出してもらうよう頼みロビーのベンチに腰を掛けた 『♪~♪~♪~』 メールだ。確認すると母からだった。 『入学おめでとう。慣れない生活に戸惑うかもしれませんが頑張ってね』 俺は返信をしようとボタンに指を置いたときだった。 「院内での携帯の使用は禁止だぞ・・・風魔」 後ろから殺気に満ちた声が聞こえ、俺はその方向に顔を向ける。 「お久しぶりです・・・“先生”」 「挨拶をする前にまずは携帯の電源を切れ」 580 名前:風の声 第3話「風の恩師」[sage] 投稿日:2010/10/21(木) 16:50:33 ID:6lxDgFs5 隼 大輔(はやぶさ だいすけ)28歳 俺が中学3年のころの担任で今はここの病院で精神科医をしている。 教師のころは担当教科が保健体育で生徒を第一に考える熱血教師でもあった そんな先生がなぜ精神科医になったかというと俺が関係している 先生はイジメにあっていた俺と真剣に向き合ってくれてイジメを止めようとものすごく動いてくれて 他の教師にも声を掛けたり、俺の相談に乗ってくれたりなどしてくれた。 しかしイジメは止まらず、他の教師も先生のことをシカトするようになり、 校長からも指摘を受けるようになると「生徒一人のために動かないで何が教師だ!!」とか言って 俺が卒業すると同時に教師を辞め、俺みたいな人を一人でも笑顔にしたいという夢を掲げ 精神科医になったのだった。 (1ヶ月で夢を叶えるとか何者だよ、この人は・・・) 「あれからもう数ヶ月も経つのか」 「シュー・・・シュー・・・」 「あのころはお前のためによく走り回っていたなぁ」 「シュー・・・シュー・・・」 「・・・」 「シュー・・・」 「人が話している時に酸素なんぞ吸うなぁーー!!」 俺は先生に連れられて屋上に来ていた。 「だって、院内は“人”の臭いが充満してて、今ものすごく気持ち悪いんですよ」 「少しは我慢しろ!!」 「無理です・・・」 数分後・・・ 「治ったか?」 「・・・はい」 「そういえば今日は入学式だったんだよな」 「はい、無事何事もなく終わりましたよ」 「そうか、友達とかはできたか?」 一瞬“大空 舞”が頭の中に出てきたが、それを消して話を続けた 「初日から友達ができるような奴はいませんよ。それ以前に俺は・・・」 「友達を作る気は無い ってか?」 「・・・はい」 「“人とは必要以上に関わらない”だっけ?」 「えぇ、そのつもりです。」 「そうか・・・」 その後、30分ほど先生と他愛のない話をして俺は帰ることにした。 帰り際に先生が「苦しくなったらいつでも来い」と言ってくれたのは少しうれしかった。 581 名前:風の声 第3話「風の恩師」[sage] 投稿日:2010/10/21(木) 16:51:18 ID:6lxDgFs5 その日の夜 夕食を済ませてテレビを見ている時だった 『プルルルルルルルルル プルルルルルルルルル』 電話だ 「はい」 「ヤッホー元気?」 「・・・切っていいか?姉貴」 「ちょっと人が親切に電話掛けてあげてるのにそれはないでしょ!?」 「はいはい」 俺の姉貴 風魔 朝美(ふうま あさみ) 簡単に説明すると、いつもテンションが高い。うるさい。うざい。 社会人で、すでに家を出ている 「で、何のようだよ」 「入学式でしょ。祝ってあげようと思って電話掛けたのよ」 「・・・そう」 「それでね「お姉ちゃん、早くかわってよ~」」 「あれ、もしかして姉貴、実家にいんの!? あいつの声がするけど・・・」 「そうだよ、今かわるね~」 「あ、お兄ちゃん元気?」 「夕美(ゆみ)おまえか・・」 風魔 夕美(ふうま ゆみ) 俺と一つ違いの妹で、今は中3だ こいつの説明は姉貴とほぼ同じだ 「お兄ちゃん初日から、いじめられてない?大丈夫?」 「初日からいじめられるほど俺はザコじゃない」 1時間後・・・ 「じゃあ切るぞ」 「え、まだお話したいことがあるんだけど」 「今度にしてくれ。じゃあな」 「あ、おにいちゃ」 『ピッ』 疲れた・・・ 妹は昔から俺になついていて、俺が家を出る時も大泣きだったからな。 甘えるのはいいが、あいつも中3で進路のことを考えないといけないのに 電話で疲れた俺はベッドに潜り込んで寝ることにした。 電気を消してふと気づいた。 「まだ初日なんだよな・・・色々ありすぎて疲れた・・・」 明々後日の月曜日からは通常授業が始まり、あのうるさい奴(大空だっけ?)にもつかまるのだろう そんなことを考えながら俺は眠りについた。 582 名前:風の声 第3話「風の恩師」[sage] 投稿日:2010/10/21(木) 16:51:59 ID:6lxDgFs5 初日からあんな人に会えるなんて思いもしなかった 改札を通ってすぐに目に付いたのが前を横切っていく“キミ” 一際目立つ白髪に黒のヘアバン、同じ学校の制服でバス停に向かっているようだったからついていった 君に夢中になりすぎて階段から落ちた時なんかものすごく驚いた でも本当に驚いたのは私のことを胸で受け止めて助けてくれたのが“キミ”だったこと 本当、私のことを抱きしめて助けてくれたときなんか思わず『ドキッ』としちゃった お礼を言いたかったけど“君”はあわてて逃げちゃったけど、同じ学校、同じクラスになれたのは 本当にうれしかった。名前も教えてもらえたけど、“キミ”は私のことが嫌いなのかな? 話しかけても無視するし、あまり会話も続かないし、ちょっとショックかな・・・ でも明日から、またいっぱい話しかければそのうち“キミ”も私に話しかけてくれるようになるよね? 明日からが楽しみだな。フフッ・・・♪ そのとき、ふと気がついた。 「明日、土曜日で休みだった・・・」

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