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145 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/17(水) 00:39:12 ID:62RE9K3N 翌日の放課後。俺は職員室に呼び出されていた。呼び出したのは担任の黒川先生だ。 「まあ座ってくれ。悪いな、急に呼び出して」 「……俺、何かしましたっけ?」 先週提出締め切りの科学のレポートはちゃんと出したはず。 確かに多少ネットから切り貼りしたが、大半は自分でやった。まさかやり直しなのかと思わず身構える。 「そう身構えるな。別に怒るために白川を呼び出した訳じゃない」 「あ、そうなんですか……」 「まあレポートの切り貼り部分についてはまた今度たっぷりと搾るけどな」 「ぐっ!?」 やっぱりばれてたのか。でも用件はそれではないらしい。 「……話は兄貴から聞いた。大和の方はもうすぐ退院するそうだし、美空の方は会社が隠すから誰かに伝わる心配はないだろう」 「えっと……あ、先生の兄貴って……あの医者」 「ああ。私もこないだ聞かされた時には驚いたよ。まさかいつも愚痴って……いや、心配していた生徒が兄貴の患者だったんだからな」 一瞬本音が出かけていたが気にしないことにした。そういえばこないだあの医者、黒川さんがそんなこと言っていたな。 じゃあ先生も一部始終を知っているのか。……勿論俺のしたことも、だろう。 「白川、お前は大丈夫なのか?」 「俺は……大丈夫です」 大丈夫……一体何に対しての質問なのだろうか。いずれにしろ大丈夫だと思わなければやっていけない気がした。 「……記憶喪失になっても白川は白川だ。誰が何と言おうとお前は私の知っている生意気な白川要だよ」 「……はい」 先生も何だかんだで心配してくれていたらしい。一人ぼっちだと思っていたが、意外と自分が思っているより世界は優しかった。 「お前には信じてくれる仲間がいるはずだ。大事にするんだぞ、そういうのは」 「……はい!」 「良い返事だ。呼び出してすまなかったな。もう良いぞ」 先生は微笑みながら俺の背中を叩いた。初めて見る先生の笑顔はどこかぎこちなかったけれど、とても心が暖かくなった。 「失礼しました」 先生に一礼して職員室を出る。……色んな人に支えられていたんだな、俺。 「要、お疲れ様」 振り向くと遥が壁に寄り掛かっていた。こんな所で何をしていたのだろうか。 「おう。職員室に用事か?」 「ううん、偶然要が入って行くの見たから……その……待ってようかなって」 「そ、そっか」 顔を赤らめながら上目遣いで話す遥。思わず昨日のことを思い出してしまう。 遥の唇、柔らかかった……って落ち着け俺。心なしか自分の顔も赤くなっている気がしてならない。 「あ、あのね……もし良かったら……映画行かない?」 「映画……?」 「う、うん。気晴らしになるかなって……要が暇だったら、だけど」 心臓が高鳴っているのが自分でもよく分かる。緊張しているんだ、俺。 「行く。いや、行かせて下さい」 「じゃあ早く行こう?」 途端に笑顔で俺の右腕を掴んで歩き出す遥。彼女の動きに合わせて揺れる綺麗な白髪につい目を奪われてしまう。 それくらい遥のことを急激に意識している自分がいた。 146 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/17(水) 00:40:37 ID:62RE9K3N 駅前の映画館から出て来た時には既に辺りは真っ暗になっていた。もう12月の初めということもあって駅の中心部には大きなツリーが設置されていた。 「……物凄い映画だった」 「ああ。てっきり純愛物だと思ったのにな」 俺達は歩きながら先日公開してブームを巻き起こしている映画、『先輩(僕)は後輩に恋される』について話していた。 タイトルだけ見ると純愛物に見えるのだが中身はホラーサスペンスラブロマンス……。 要するに後輩であるヒロインの愛が恐すぎる、という一言に尽きる。 「でも後輩役の女優さん、凄く可愛かった」 「確か今話題のモデルだよな?えっと……神谷何とかって言ってたような」 映画の話をしながらも内心は心臓バクバクな状態だ。話題の映画、しかも純愛風ということもあって周りはほとんどカップルだった。 そのせいか隣にいる遥を妙に意識してしまったのだ。 「神谷……美香だった気がする」 「そ、そうだっけ」 話しながら横目で遥を見る。今までよく見ていなかったが普通に可愛い。 ぱっちりとした目鼻立ちに小さな唇。そして遥だからこそ似合う真っ白で肩まである髪。 どう見たってトップクラスの可愛さだ。意識しなかったことが奇跡としか思えない。 「今日はありがとう。付き合ってくれて」 「い、いや……俺の方こそありがとな」 気が付けば遥は帰ろうとしていた。そういえば今日は夜からバイトって言っていたな。 「じゃあわたしは――」 「バイトって何時から!?」 無意識だった。つい叫んだ自分がいた。このまま帰したくないと素直にそう思った。 遥はいきなり出された大声に目を丸くしている。 「え、えっと……8時からだけど……」 時計を見る。まだ6時前だった。 「だ、だったらちょっとお茶しないか。"向日葵"のコーヒー、久しぶり飲みたくってさ」 言った瞬間顔が真っ赤になっているのが自分でも分かった。何だよこれ。めっちゃ格好悪いじゃん。 「……いいよ」 「ほ、本当か!?……あっ」 遥を見るとまた恥ずかしさが振り返してくる。そんな俺を見て遥もまた顔を赤らめていた。 喫茶店"向日葵"は何時にもなく混んでいた。何とか二人席に通して貰い一息つく。 「今日は何か混んでるな……」 「いつもと正反対」 とりあえずいつものコーヒーを二人分注文する。店内は人の多さはあるものの、コーヒーが醸し出すゆったりとした雰囲気をちゃんと保っていた。 「これだけ人がいるとマスター大変だろうな」 「ずっと暇って愚痴ってたからちょうど良い」 「ははっ、違いない」 遥と二人きりで話すのは久しぶりだが凄く落ち着く。変に気を遣わなくて良いし自然と話せる自分がいた。 もしかしたら学校で疎遠にされている分、そう感じるのかもしれない。しばらくして来たコーヒーを飲む。いつもと同じ、変わらない味だった。 「さすがに忙しくてもこの味だけは変わらないな」 「変わらないことは難しい。でもその分変わらなければ覚えていてくれるから、だから変わらないことは良いことだと思う」 「……遥はさ、何で要組に入ったんだ?」 遥とじっくり話してやっと分かった。彼女は口数こそ少ないが自分をしっかりと持っている人だ。 そんな遥が要組を依り処にした理由が聞きたかった。優のように弱さを隠す為なのだろうか。それとも別の理由なのだろうか。 「……それは要が思い出して。じゃないと意味無いから」 「……そりゃそうか」 「ただ、一つ言えるのはね……その……」 急に言葉を詰まらせる遥。何か言いにくいことを言おうとしているような気がした。 「……遥?」 「か、要だよ!……要がいなかったら……わたし……きっと入らなかったから」 最後の方は今にも消え入りそうな声だったが辛うじて聞き取れた。顔を真っ赤にして俯く遥を見て同じくらい自分も赤いような気がした。 「そ、そっか……」 「う、うん……」 恥ずかし過ぎて遥をちゃんと見られない。どうしちゃったんだ俺。いくらなんでも意識し過ぎだろ。そう思っても中々心臓の鼓動は収まらなかった。 147 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/17(水) 00:41:45 ID:62RE9K3N 「じゃあ……バイト、行くね」 「おう。引き止めたりして悪かったな」 結局あの後会話は続かず二人で黙ってコーヒーを味わった。不思議とそれもそれで落ち着けて悪くなかったのだが。 「ううん。……嬉しかったから」 遥は今まで見せたことのない柔らかい笑みを浮かべた。とても魅力的で他の誰かに見られなくない、そんな笑顔だった。 「遥……ありがとな」 「……要はやっぱり変わらない。ずっとわたしを照らしてくれる。だから……好きだよ」 「……えっ?」 俺が言葉の意味に気が付く頃には遥はもう走り去っていた。それでも遥の小さな背中を見つめてしまう。 「……好き、か」 すっかり冬になった星空を見上げながら俺は一人思う。遥の"好き"と俺の"好き"は同じ意味なのか、と。 自分が虐められることには慣れていた。思えば小学生くらいには既に潤と一緒に虐められていたし、そのせいか耐える術も身につけた。 ただ人が虐められているのを見過ごせなくなってもいた。分かってしまうのだ。その人の苦しみや悲しみが。 何より当時の、虐められていた時の自分はひたすらに"誰でも良いから助けて!"と願っていたから。 「……助けて、なんて言ってない」 「気にすんな。俺が勝手に割り込んだだけだから」 だからこの時、遥を虐めから助けた時も特に他意はなかった。ただ誰かが虐められている現場を見たくはない、それだけの気持ちだったんだ。 「余計な……お世話」 「分かってる」 「分かってない!気まぐれで助けられても迷惑なだけ!」 遥の家は貧乏だった。後で聞いた話だが父親は既に他界していて、母親も働いてはいるが病気がちで思うように働けないのだそうだ。 遥も生れつき喘息持ちで抑制する薬の影響で髪が白くなってしまっていた。それらが女子の間で噂となり、世渡りがあまり上手くない遥は虐めの対象になっていた。 「……俺は春日井の髪、真っ白で綺麗だと思うけど」 「う、煩い!お前なんかに何が分かる!?どうせ虐められたことなんて――」 「あるよ。少なくとも今の春日井よりはね」 母親が死んで叔父さんと叔母さんに引き取られて桜ヶ崎に来るまではずっと虐められていた。 別に彼女に同情しているわけじゃない。だけど彼女が虐められていた時、自然と身体が動いていた。 「わ、わたしは誰も信じない!独りで生きて行くって……決めたんだから」 「……もし独りが嫌になったら生徒会室に来てくれ。待ってるからさ」 春日井は俯いていた。俺に出来るのはここまでだ。後は彼女が決めること。 大丈夫。誰だって独りでなんか生きては行けない。だからきっと春日井は来てくれる。そう信じて俺はその場を後にした。 148 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/17(水) 00:43:32 ID:62RE9K3N 「要、起きなよ」 「……英か」 今のは夢、というか忘れていた記憶か。周りを見渡すと既に教室には人があまりいなかった。 どうやら爆睡していたらしく5時間目を軽くすっ飛ばして放課後になっていたようだ。 「よく寝てたな要。夜中に一体何やってたんだこのエロチック小僧!」 亮介がこっちに近付いて来る。クラス中に避けられている為か誰も起こしてくれなかったらしい。 「うるせぇ亮介。英、起こしてくれてありがとな」 「最近色々あって要も疲れているんじゃないかな?今日はもう早く帰った方が良いよ」 「そうだな……」 遥は今日すぐに駅前のレンタルビデオ屋でバイトらしい。 「……行ってみるかな」 「ん?どうした要」 「何でもねぇよ」 亮介に言ったら面倒臭いことになりそうだし黙って行くか。 「まあその前にいつもの一杯なわけですが」 駅前喫茶店"向日葵"は昨日の満席状態とは打って変わってガラガラだった。まあこの方が俺は好きなんだけどさ。 「マスターいつものね」 「はいよ」 奥から二番目、ここがよく要組で集まっていた場所と昨日遥が言っていた。 座ってみるとやはり落ち着く。マスター渾身のコーヒーを飲みながら物思いにふけてみる。 「……春日井遥、か」 ここ2、3日で遥との距離が一気に縮んだ気がする。むしろ俺が積極的に絡んでいるのかもしれないな。 遥のあの穏やかな笑顔が頭から離れない。もしかしたら俺は遥のことが―― 「あ、先約か」 「えっ?」 声がしたので咄嗟にそちらに顔を向けるとそこにはサングラスを掛けた赤髪の美少女がいた。 ……何処かで見たような―― 「あっ!?昨日見た映画の――」 「声がでかい!」 「ぐはっ!?」 一瞬で腹部に蹴りを入れられる。なんつーキレのある蹴りなんだ。 つーかこの声……やはり昨日見た映画に出ていたモデルさんだ。確か名前は……。 「か、神谷美香(カミヤミカ)……?」 「あーあ、ここならばれないと思ったのにな」 サングラスを取る赤髪の女性。目の前にいる彼女は紛れも無く昨日スクリーンの向こうで見ていた神谷美香だった。 149 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/17(水) 00:44:23 ID:62RE9K3N 「へぇ、じゃあ白川君はまだ高校生なんだ。若いなぁ……」 「神谷さんこそ19歳には見えませんよ」 「ああ!?喧嘩売ってんのか!?」 「いや、褒め言葉ですから」 人は見かけで判断できないというが神谷さんはまさにそれだった。 明らかに高校生にしかみえない容姿(ここでは褒め言葉とする)に、可愛らしい雰囲気とは裏腹に豪快で何と言うか……男気溢れるといった感じだ。 「しかし懐かしいなぁ。この街も半年ぶりだし」 「今はモデルのお仕事をされているんですよね」 「…………」 「……ん?どうかしましたか」 気が付くと神谷さんが俺の顔をじっと見つめていた。 「……ううん。ただ白川君がわたしの好きな人に、ちょっと似てたからさ」 「好きな人……ですか」 「ほんのちょっとだけだけどね」 神谷さんは少し寂しそうに笑った。一体彼女が好きな人とはどんな人何だろうか。 「しかし君とは何か気が合うね。たまたま仕事ついでに寄ったけど、君に会えて良かったよ」 「俺もモデルさんと会えるなんて思わなかったんで嬉しいです」 「……可愛いな、コイツ!」 「か、神谷さん!?」 神谷さんが近寄ってきて頭を撫でられた。何だか恥ずかしいが神谷さんは気分良さそうに俺を撫で続けている。 「いやぁ久しぶりに癒された。あ、折角だから連絡先交換しよっか」 「良いんですか?モデルさんなら事務所とか……」 「良いの良いの!どうせわたしがいないと困るのあいつらだし」 何と言う暴君。赤外線を使って連絡先を交換する。まさかこんなところで人気モデルと連絡先を交換するなんて夢にも思わなかった。 「ありがと。……今時誕生日と名前なんて古風だね。しかもピリオド二つか」 「いや、あんまり良いのが思い付かなくて……二つ?誕生日と名前の間に一つだけですけど…」 新しく携帯を買った時に潤と一緒にアドレスを考えたが、分かりやすいようにピリオドは間に一つだけにしたのだが。 「でもほら、二つあるよ?」 「……あれ?可笑しいな……勘違い…か」 何かが腑に落ちない。何だこの感じ。何かとてつもなく大事なことを見逃しているような―― 「……白川君、大丈夫?わたしそろそろ行くけど」 「あ、ああすいません。俺も一緒に出ます」 結局何が原因かは分からず仕舞いで喫茶店を出て神谷さんと別れた。 「……今日は帰るか」 本当は遥に会いに行くはずだったのだがアドレスの件が妙に頭の隅に残っている。 「……また明日、だな」 俺はそのまま家に帰ることにした。 「神谷さん!また貴女勝手に抜け出して!自分の立場分かってるの!?」 「休憩時間中に何処行こうとわたしの勝手でしょ」 スタジオに戻ると案の定マネージャーが烈火の如く怒っていた。 「貴女ねぇ!売れっ子モデルっていう自覚あるの!?変なファンが何するか分からないんだからね!?」 「自分の身くらい自分で守れるから。……どっかの極悪メイド以外ならね」 このマネージャーで5人目。皆わたしの身勝手さに疲れて辞めて行った。別にそんなに嫌がらせしてるつもりはないのだが……。 「……新しいマネージャー募集しようかな」 何故か白川君の顔が思い浮かぶ。あの人に、先輩にどことなく似ている彼の顔が。 「……変なの」 「神谷さん聞いてる!?」 「はいはい、気をつけますよ。早く続きやっちゃいましょ」 先輩を待ち続ける気持ちに変わりはないのだけれど、ちょっと白川君が気になった。 150 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/17(水) 00:45:19 ID:62RE9K3N 久しぶりに部屋で勉強をする。気が付けばもう12月。冬休み前の期末テストまで後一週間を切っていた。 「微分が……?つまりこの場合Xは0にな――」 『だから……好きだよ』 「……ちょっと休憩」 シャーペンを放り投げてベッドに横になる。 遥のことが気になってしまい、実際勉強どころではなかった。やはり今日バイト先に行くべきだったのか。 「好き……かぁ」 遥の気持ちはすごく嬉しいし俺も遥のことは好きだ。でも果たして俺の"好き"はどういった種類の好きなんだろうか。 自分でもよく分からない。仲間として好きなのは確かなのだけれど……。 「わっかんねぇ……」 「……兄さん?ちょっと良いかな」 そんな時、ドアがノックされた。どうやら潤がいるらしい。 「どうぞ」 「お邪魔します。兄さん、実は話があるんだけど……」 「話って……どうした?」 潤はいつにもなく神妙な顔つきをしていた。思わずベッドから起き上がる。潤は俺の隣に腰を降ろしたまましばらく黙っていた。 「……潤?」 「……あ、あのね兄さん。落ち着いて聞いて欲しいんだけど」 「……何だ?」 「もしかしたら……兄さんは罠にかけられたかもしれない」 潤が真剣な表情で言うのでとりあえず聞くことにした。 「罠……?」 「兄さんのアドレス、最近ちゃんと確認した?」 「……やっぱりか」 先程気になっていたこと。まさか潤に言われるとは思っていなかった。 「うん。明らかにピリオドが一つ多い、でしょ?」 「俺も今日気付いた。でもこれが何だって――」 潤は無言で自分の携帯を見せてきた。表示されているのは俺のアドレスだ。 「……あれ?」 「ね?私の携帯にはちゃんとピリオド一つだけで登録してあるの。可笑しいと思わない?」 確かに。何故俺と潤の携帯に登録してあるアドレスが違うのだろう。 「でも確かこの前の写メは時間かかったけどちゃんと俺に届いたよな」 「そう。"時間かかって"ね……。つまりいるんだよ」 「いるって……どういうことだよ?」 何かとてつもなく嫌な予感が、聞いてはいけない何かがある気がする。 「兄さんのアドレスを使ってメールを経由する誰かさんが、ね」 「……えっ」 潤は冷たく微笑んでいた。まるでその誰かさんが分かっているかのような、そんな笑みだった。

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