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炸裂超人アルティメットマン第四話1」(2007/12/21 (金) 12:31:54) の最新版変更点

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270 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/20(木) 00:30:15 ID:7TzxPuM9 住人の皆さんこんばんは、そしてお待たせいたしました。たった今遂行を終えたばかりの最終回 ですが、なんとかできあがったので貼らせていただきます。  …しかし皆さんは意外にハッピーエンドがお好きなんですね…まあ二番目の選択に地雷を仕掛け ていた分、正解と言えば正解だったのですが…前置きが長くなりましたが、それでは始めます。 炸裂超人アルティメットマン 第四話 選ばれた結末、さらば、尊き勇者よ  「グアアアアア!!!」   断末魔の叫び声をあげて、吊下市山間部の地面に倒れこんだのは金属巨獣 ズガーラだった。  あらゆる物の力を模倣できるズガーラを、持っていたスピアで一瞬にして葬ったのは、それまで散々 攻撃を受けていたはずの裏次元総帥だった。  強かったなあ、この子となら本当に世界を滅ぼせたかもなあ、と総帥…巴はそんなことを考えた。  ノートで行動を操っていたとはいえ、ズガーラはかなりの強敵だった…これだけダメージを受けておけば きっと彼の必殺技…アルティメットクロスファイヤーを一発食らうだけで死ぬ事ができるだろう。 (もしこれで、今度生まれ変わることがあったら…また会えるよね、光一…)  気を抜けば薄れそうになる意識のなか、巴はそれでも光一の事を思っていた。  ブウン…と音を立ててその横をマイティワン号が通り過ぎる…それが戦いの合図だった。  目の前には巨大化した光一…アルティメットマンが現れる、日差しを背にするその姿は、巴にはどこか神々しく見えた。  手に持ったスピアを、傷だらけの体でどうにか構える総帥…それに相対するアルティメットマンは静かに両腕を交差させた 必殺技…アルティメットクロスファイヤーの構えだ。 (そうそう…それでいいんだよ、光一) そんなことを考えながら、総帥が構えていたスピアを落とすと同時に、アルティメットマンは大声で叫んだ。 「アルティメーット!!ブラックホール!!!」 (え…それは!?…)  それにあわせるかのように、ブウン、と言う音を立てて二人の間に黒い円形の塊が発生した。   …アルティメットブラックホールは、先代アルティメットマンが命と引き換えに使った、アルティメット星に 伝わる自爆技だ。巨大な円形の塊はアルティメットマンとその周囲に存在する巨獣を別空間に飛ばして…永久にその 空間に、巨獣とアルティメットマンの意識と肉体を固定するというものだった…先代の場合は総帥を飲み込む前に距離が 足りず、技の反動で命を使い切る寸前に何とかはなったアルティメットクロスファイヤーで総帥を追い詰めるという結果に終わった のだが…ここまで近い距離では、先代の二の舞になる心配はなさそうだった。  ゴオオオオ…あたりにすさまじい突風、いや、強力な引力の嵐が吹き、周りにある全てのものを飲み込んで行く…そのなかで、二人 の体が円形の塊…異次元に飲み込まれる中…二人は手に手を取り合い…その体をしっかりと抱きしめて、異次元の底に消えていった。 (ありがとう…ありがとう…一緒に来てくれるんだね…うれしいよ…嬉しいよ光一…) (ああ、だって巴は…そのくらいの覚悟で俺に殺されようとしたんだろう?だったら俺もそれを返すのが…愛ってこと、だろ?) (そうだね…うれしいよ、本当に嬉しいよ…光一、大好きだよ…)  二人はそう言いあって、異次元に消えていった…。  その世界は真っ暗闇で何も見えず、さらに全く動くことも出来ない…そんな世界だった。このまま永久に死ねず、意識を保つらしい …しかし、元帥こと…巴はその事を全く後悔していなかった。 (もう、これでずーっと一緒なんだね…うれしいよ、巴…) (うん、もう離れないで、ずーっと二人で一緒にいようね…光一)  手に手を取り合って、異次元に飛ばされた二人は、その意識を共有したまま固定されていた。  そう、二人の中はもう運命すらも引き裂けないくらいに強力なものになったのだ。  …こうして永遠の愛を誓い合った二人の顔は、とても幸せそうなものだった…。  FIN
270 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/20(木) 00:30:15 ID:7TzxPuM9 炸裂超人アルティメットマン 第四話 選ばれた結末、さらば、尊き勇者よ  「グアアアアア!!!」   断末魔の叫び声をあげて、吊下市山間部の地面に倒れこんだのは金属巨獣 ズガーラだった。  あらゆる物の力を模倣できるズガーラを、持っていたスピアで一瞬にして葬ったのは、それまで散々 攻撃を受けていたはずの裏次元総帥だった。  強かったなあ、この子となら本当に世界を滅ぼせたかもなあ、と総帥…巴はそんなことを考えた。  ノートで行動を操っていたとはいえ、ズガーラはかなりの強敵だった…これだけダメージを受けておけば きっと彼の必殺技…アルティメットクロスファイヤーを一発食らうだけで死ぬ事ができるだろう。 (もしこれで、今度生まれ変わることがあったら…また会えるよね、光一…)  気を抜けば薄れそうになる意識のなか、巴はそれでも光一の事を思っていた。  ブウン…と音を立ててその横をマイティワン号が通り過ぎる…それが戦いの合図だった。  目の前には巨大化した光一…アルティメットマンが現れる、日差しを背にするその姿は、巴にはどこか神々しく見えた。  手に持ったスピアを、傷だらけの体でどうにか構える総帥…それに相対するアルティメットマンは静かに両腕を交差させた 必殺技…アルティメットクロスファイヤーの構えだ。 (そうそう…それでいいんだよ、光一) そんなことを考えながら、総帥が構えていたスピアを落とすと同時に、アルティメットマンは大声で叫んだ。 「アルティメーット!!ブラックホール!!!」 (え…それは!?…)  それにあわせるかのように、ブウン、と言う音を立てて二人の間に黒い円形の塊が発生した。   …アルティメットブラックホールは、先代アルティメットマンが命と引き換えに使った、アルティメット星に 伝わる自爆技だ。巨大な円形の塊はアルティメットマンとその周囲に存在する巨獣を別空間に飛ばして…永久にその 空間に、巨獣とアルティメットマンの意識と肉体を固定するというものだった…先代の場合は総帥を飲み込む前に距離が 足りず、技の反動で命を使い切る寸前に何とかはなったアルティメットクロスファイヤーで総帥を追い詰めるという結果に終わった のだが…ここまで近い距離では、先代の二の舞になる心配はなさそうだった。  ゴオオオオ…あたりにすさまじい突風、いや、強力な引力の嵐が吹き、周りにある全てのものを飲み込んで行く…そのなかで、二人 の体が円形の塊…異次元に飲み込まれる中…二人は手に手を取り合い…その体をしっかりと抱きしめて、異次元の底に消えていった。 (ありがとう…ありがとう…一緒に来てくれるんだね…うれしいよ…嬉しいよ光一…) (ああ、だって巴は…そのくらいの覚悟で俺に殺されようとしたんだろう?だったら俺もそれを返すのが…愛ってこと、だろ?) (そうだね…うれしいよ、本当に嬉しいよ…光一、大好きだよ…)  二人はそう言いあって、異次元に消えていった…。  その世界は真っ暗闇で何も見えず、さらに全く動くことも出来ない…そんな世界だった。このまま永久に死ねず、意識を保つらしい …しかし、元帥こと…巴はその事を全く後悔していなかった。 (もう、これでずーっと一緒なんだね…うれしいよ、巴…) (うん、もう離れないで、ずーっと二人で一緒にいようね…光一)  手に手を取り合って、異次元に飛ばされた二人は、その意識を共有したまま固定されていた。  そう、二人の中はもう運命すらも引き裂けないくらいに強力なものになったのだ。  …こうして永遠の愛を誓い合った二人の顔は、とても幸せそうなものだった…。  FIN

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