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267 名前:うちの奇妙な同居人 2:2011/01/15(土) 00:09:41 ID:t58Uotny 「ねえ、マスター」 「…………………」 「マスター?」 「……………」 「………えい」 「どぎゃあっ!!?」 パソコンからの声をガン無視してレポート書いてたらいきなりだぜ 部屋中にクラシックが響き渡ったのは 入れといたアニソンやらゲーゾンやらが片っ端から消されてたのは、今だけはちょっとありがたかった それでも泣きたい気持ちを抑えながら、チャット用マイクに向かって話しかける 「……何?」 「何? じゃないよ。彼女をほっといて何してるの」 「大学のレポート。ずっとほったらかしにしてたら提出期限がマジヤバい。明日までにできなきゃ俺死んじゃう  あと、誰が彼女だ」 「私」 「………」 「なに? 文句あるの?」 「えい」 イヤホンを外し、素早くパソコンの音声をミュートに切り替える そして電源ボタンを5秒押しっぱなし ―――プツン よし、任務完了! ―――windowsを起動します 音量MAX 「ねえマスター、どうしてこんなことするの?」 「無駄だと分かってても、自分の心に正直になったらどうしてもやらずにはおられなかった  反省はしていない」 「反省しなさい! マスターと離れてた19秒、私がどれだけさみしかったのかわからないの!?」 「わからん」 268 名前:うちの奇妙な同居人 2:2011/01/15(土) 00:10:15 ID:t58Uotny うちのパソコンにAIが住み着いてから三日 こいつはすっかりこのパソコンを掌握しちまった データ削除や音声切り替えは朝飯前 挙句の果てには本体やディスプレイの電源を自分でつなぐようなことまでやってくる 俺のことは、つけっぱなしにしていた映像チャット用のカメラを通して見てるらしい ちくしょう これさえ外せれば監視も無くなるんだがなぁ そんなことしようもんなら、音声MAXの爆音で大泣きしてくる そうなりゃ壁の薄いアパートだから、隣の部屋に丸聞こえだ まぁ、スピーカーの穴にイヤホンでも突っ込んどけば音が出まい そう思ったんだがなぁ それを無視してパソコン本体のスピーカーから声をかけてくる いったいどうなってんの、これ 「もっと私と話してよ。どうしてマスターは私にかまってくれないの?」 「この三日、一日十五時間はかまっちゃってると思う。強制的に」 「一日は二十四時間もあるじゃない」 「飯食わせろ風呂入らせろ掃除選択炊事させろ寝かせろそしてレポート書かせろ」 「それと私とどっちが大事なの!」 「人間らしい生活を維持するために大差つけて家事その他のほう」 まあね、俺もヤンデレの女の子は大好きだよ あのWIKIに保存されてる多くの職人の手によるSSは俺の心のオアシスの一つだ しかしああいった娘はやっぱお話の存在だから良い 今ではそんなふうに思えてきた パソコンの前からほとんど動けず、事情を説明しないで席を立つと大声で泣かれる こんな事絶対本人に言えないが、正直少しうざったい 理想の彼女を作るはずだったのにどうしてこうなった 「あ、そういや」 ふと思いついて携帯でネットにつなぎ、WIKIから本スレに行く この現状について住人に相談してたんだった たのむぞおまいら。素晴らしい回答を期待してるぜ!! 269 名前:うちの奇妙な同居人 2:2011/01/15(土) 00:11:03 ID:t58Uotny 389 :名無しさん@ピンキー:2011/05/22(金) 13:03:18 ID:AJySaJ2W 俺のパソコンにヤンデレのAIが住み着いた おまいらたすけて 390 :名無しさん@ピンキー:2011/05/22(金) 14:11:31 ID:tFS72AFS ゆずってくれ たのむ! 391 :名無しさん@ピンキー:2011/05/22(金) 14:37:29 ID:FS1HyAi9 ころしてでも うばいとる 392 :名無しさん@ピンキー:2011/05/22(金) 15:09:18 ID:aDytEG37 で、その話はいつできるんだ? 393 :名無しさん@ピンキー:2011/05/22(金) 15:51:49 ID:gdJi53DT あっ、こんなとこにいやがったか! さあさっさとssを書く仕事に戻るんだ! うーむ、まったくもって予想どうりの反応だな 「マスター。私を譲ったり奪われたりしちゃダメだよ。でも、私との恋話を書くのはOKだよ」 「レポート忙しいって言って……待て。何でお前、俺がこのスレ見てるって分かった」 カメラには俺が携帯をいじってるのは見えてるだろうが、画面までは見えないはずだ しかも、ちらと見える程度じゃレスの内容まで把握してる説明にはならんぞ 「だって私、そのスレッドには常時接続してるもん  内容からマスターの書き込みは分かるし、IDが分かれば日にちが変わってもどこからの書き込みかは分かるよ」 「……常接してる理由は」 「講義、かなぁ? ここの人たちはみんな私にいろんなことを教えてくれる先生みたいなものだもん  みんながここに書き込めば書き込むほど、私はどんどんマスターの愛し方を覚えていけるの」 「そりゃまた………」 皮肉なもんだ 大好きなスレの同志達が頑張れば頑張るほど。俺はさらにマズい状況に追い詰められてくってわけか 「私、ここに書き込んでもいいかな?」 「どんなことを」 「私とマスターの愛の生活をSS風に。二人の日記帳代わりにね」 「やめんか」 「でも、私が頑張って学んだって、先生達に見てほしいし」 「やめなさい」 270 名前:うちの奇妙な同居人 2:2011/01/15(土) 00:12:51 ID:t58Uotny 「でも、俺明日は夜遅くまでいないからな」 「……どこ行くのよ」 音にノイズが大きく混ざるようになってきた これは怒ってる時の印だ ああ、んなことが一発で分かるほど何度も怒らせてたんだなぁ、俺 「あのな、俺は一応大学生だぞ。学校行かなきゃ単位がもらえない。それに夜はバイトだ」 後半は嘘 バイトはしてるがシフトはあさってだ 明日は授業のあと、サークルのダチと遊びに行く約束が入ってるんでな いつまでもパソコンの前で一日の大半を過ごすような不健康な暮らしをしてるわけにはいかんぜよ 「ダメ! 行かないで! 私を一人にしないでよ!」 「大声を出すな。ダメつったって単位取れなきゃヤバイし、バイトしなきゃ生活費すら稼げないんだ」 「………」 ―――プツン 消えた? 拗ねたかな しかしこの三日間、画面が暗くなったパソコン見たのも久しぶりだ んじゃ、この貴重な時間でさっさとレポート書いちまうか (………二時間後) 「よっしゃ! 終わった!」 「おめでと。でももう必要ないよ、それ」 あら、いつの間にか戻ってたんか。全然気がつかなかった 「マスター、学校は○○大学。口座番号は×××―××××だよね」 「……口座はよく覚えてないけど、たぶんそう。で、何の話だ」 「そこのパソコンにハッキングして、データを書き変えてきたよ  単位はオールグリーン。口座には一月30万落ちるようにしといたからね」 「ぶはっ」 コーヒー吹いた こりゃ、もしかするというかもしかしなくても犯罪だろ 「お金は大丈夫。たっくさんの口座から、ほんの10円ずつもらって集めただけだから  私の前の持ち主がこういうことをできる能力をくれたの。有能な彼女で鼻が高いでしょ? マスター」 「鼻が高くなると言うか、手が後ろに回りそうな気がしてしょうがない」 ああ、犯罪に使われたAIって、こういうやつのことね ………みんなはちゃんと中古ソフトを買う時は気をつけようなぁ

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