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204 :本日も監禁日和Act:太郎 1◇通りすがりの駄文ライダー:2011/04/23(土) 10:57:45 ID:VrXj/TMc
「目が覚めた?太郎?」
聞きなれた声なのに別人の声のように聞こえるのはたぶん、気のせいだろう。
「太郎が起きないから寝てる間に太郎の事縛っちゃった」
僕の体がベッドに縛られているのも気のせいだろう。
「痛くない?大丈夫?」
もう分かってしまってる自分が嫌だ。
だけど、このままで居たいし僕は彼女を彼女が僕を愛するように、イヤ、それ以上に愛している。
「じゃあ、しようか?」
長い黒髪を腰あたりまで伸ばし「彼女こそが大和撫子!!」と学校中の男が声を合わせて言う。(教師も含む)
みな、朝に挨拶されただけで一日中鼻の下を伸ばし続け、
昼に挨拶された者は5、6時間目の授業など全く手につかずその日の内に告白し玉砕し帰りに初めて煙草を吹かそうとする。
夜に挨拶された者は制服じゃなく私服の彼女を見てその美しさにその夜に己の股をまさぐる。
なぜ、そう分かるかって?僕もその中の一人だったからだ。
なぜ、その一団から抜け出せたのかと言うと僕は彼女の幼なじみというアドバンテージを持っていたのだ。
周囲に居たクラスメイトたちには口々に「お前なんぞの彼女にはもったいなさすぎる。」「俺の方が絶対に幸せに出来る等の罵詈雑言が飛んでくる。
最初は気にしていなかった。
だが、時が過ぎるにつれ僕の心の中にまるで加熱しすぎたカレーのようにふつりふつりと怒りが込み上げてきた。
「こんな蛆野郎どもに僕の可愛い可愛い彼女を幸せになど出来るはずない。」
気付けばそう思っていた。
僕は彼女に依存し狂ったような愛を持ち始めていたのだ。
そして…来たる今月のエイプリルフール。
僕は彼女にこの地下室に閉じ込められた。
理由は…
「外にはいっぱいいっぱい太郎を狙う害虫がいるから私と一緒に居ないとダメなんだからね?」
彼女はいじめられていた。
理由は、僕と付き合っているからだ。
エイプリルフールの日、僕は彼女をいじめているリーダー格のドブスを呼び出し話の決着をつけようとした。
それは、期末考査なみの苦戦を強いると思われていた。
しかし、小テストのように話はあっさりと決着がついた。
彼女はいじめをやめると言ったのだ。
僕は心の中で勝訴と書かれた半紙を堂々と見せ付けるように掴み世界中を駆け巡った、これが本当の堂々巡りである。
「でも…」
でも?その言葉により僕はウイニングランを止めた。もうちょっとで一周周りきれたのだが…
少し不機嫌になった。
そして、ドブスの口からこんな言葉が放たれた。