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865 名前:狂宴高校の怪 第6話(葛藤編)[sage] 投稿日:2011/06/27(月) 20:16:01 ID:38xO2Pvk [8/11] ――――――――――  めんどくさい・・・。もうそれしか言葉が出てこない。段ボールを切るだけの単調な作業だ。飽きてきた。しかし・・・。 「はい!サボらない!」  後ろには鬼のような顔で見張っているクドがいる。サボるにサボれない。サボったら頭から食われそうだ。  さらにクドは俺の後ろにいる。威圧感が半端ない。逃げたい。  クドは会場設営に参加しているのだが、鎧作りに参加している大半が男子のため、当然サボる人が多くなる。  まぁそんなわけで、クドが見張りに入ったということだ。  クドは長い黒髪と眼鏡、男を虜にするには十分すぎるスタイルの良さ。ナオと違い、美人という言葉が似合う女子だ。当然モテる。  しかし、クドは今まで受けてきた告白を全て例外無く一蹴してきたらしい。  まぁそんな石頭が後ろに居れば作業もはかどる。もう鎧の半分以上が出来上がってしまった。 ――――――――――  後ろで見てるだけで濡れてきちゃう・・・。このまま頭から食べてしまいたい。  いやいや!落ち着け私!今の私は学級委員長としているんだ!だから不埒なことは出来ない!  でも・・・学級委員長としての自分を見失ってでも、私は彼を手にいれたい! 866 名前:狂宴高校の怪 第6話(葛藤編)[sage] 投稿日:2011/06/27(月) 20:17:58 ID:38xO2Pvk [9/11]  彼との出会いは、私が高校1年生の時だった。  彼とは同じクラスで、私はその時も学級委員長だった。しかし、副委員長や書記の人は、仕事には関わってくれなかった。真面目に仕事をしているのは私だけ。当然去年の予算会議は私一人だけだった。  しかし、彼は違った。 「あれ?一人で予算決めてるの?手伝おうか?」  私は意味がわからなかった。彼は何の役職にもついていない。なのに手伝ってくれるといった。 「あれ?めんどくさがりのコイル君が進んで会議に参加とは珍しいですね。」  彼の親友、葉久保君が笑っていた。指摘されて彼も笑う。  めんどくさがりの彼が私のために?私の胸が高鳴った。 「えっと・・・ありがとう・・・能登君・・・」 「コイルでいいよ。名字で呼ばれるのは何かくすぐったいから。」  彼は私の目を見て、また笑った。  その予算会議は、決めることが少ないのですぐ終わってしまった。  もっと続いてほしかった・・・。時間があっという間に過ぎた気がした。  私はそれ以来、彼を意識するようになった。気がつくと、私は彼を目で追っていた。そして、彼の姿を見るたびに想いは強くなる。独り占めしたいと思い出した。  いけないことなんだろうな。でも私は、彼以外を好きにはなれないだろう。  だからこそ私は彼を手にいれる。どんな手を使ってでも・・・。 867 名前:狂宴高校の怪 第6話(葛藤編)[sage] 投稿日:2011/06/27(月) 20:20:30 ID:38xO2Pvk [10/11] ――――――――――  見張りがいるだけでこうも作業スピードに差が出ようとは・・・。クドの威圧感、恐るべし。  と言っても、出来上がったのはまだ1体だけ。鎧は残り2体だ。しかもかなり大きめの鎧なので、今回作った「足軽の鎧」とは比べ物にならないくらい複雑だ。  果たして、「戦国武将の甲冑」と「王国の重騎士団長の鎧」は無事に完成するのだろうか。この2つの案を提案したケンゴウを軽く恨んだ。 ――――――――――  会場設営の方はまだ初日なので、それほど進んではいない。今教室にあるのは、従業員スペースとお客様のスペースを隔てるカーテンと、ちらほら見える装飾ぐらいだ。  私は、カーテンの最後の調整をするために残ると言い、会場設営の皆を帰した。衣装作りの人もいないし、教室にいるのは私だけ。  ふらふらと私は、置いてある鎧の所に歩いていった。 「コイル君が作った鎧・・・。」  気づけば私は、上半身だけ制服を脱ぎ、鎧を着けてあそこを弄っていた。 「はぁ・・・んはぁ!コイル・・・くぅん・・・。」  我ながら淫らな女だな。しかし、彼への思いが私をさらに突き動かす。  ふと私は、棚にハサミがあることに気づいた。そのハサミは・・・。 「!!!」  間違いない!コイル君のハサミだ!  顔が一瞬で真っ赤になる。あそこは潮を吹いてしまい、床がびしょびしょになってしまった。  ハサミを手に取る。冷たい・・・。温もりは消えてしまっている。  しかし、抑えていたものが爆発するには十分すぎた。 「はぁぁぁ!ん!うぅん!コイル君!コイル君!好きぃ!大好きぃ!大好きぃ!」  ブレーキはない。あそこを弄るスピードが一気に速くなる!脳に響く快感が、ここは学校なんだ、私は学級委員長なのだ、という意識を完全に遮断している。もはやただの雌犬だ。そう認識して恥ずかしい気持ちになっても、指は止まらない。いつの間にか二本の指で弄っていた。あ、一本追加。 「あああああぁぁぁぁぁ!!!!!」  ・・・学校でイってしまった・・・。床が愛液まみれだ。  持っていたティッシュで床を拭く。  鎧を脱ぐのは正直名残惜しいが、しょうがない。鎧を脱いで、ハサミと一緒に元の位置へ。  虚しい気持ちのまま、私は制服を着なおして、教室を後にした。

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