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726 :名物桜で待ち合わせ 第三話:2011/08/30(火) 23:09:27 ID:naDhzcps  結局、一樹は愛に連れられてラブホテルの一室にやって来た。  しかし・・・。 「・・・!」 「大丈夫だ!今日は私のおごりだ!」  やって来た部屋の広さと充実さに、一樹は思わず口を開けた。大きな冷蔵庫や収納スペース、隣の部屋にはSM専用の部屋と道具一式がある。風呂を覗いてみると、簡易露天風呂に加え様々な道具が揃っている。 「君の童貞卒業だ。豪華な場所でしたいだろ?」  一樹はまだキョロキョロしている。愛は一樹の背中を撫でた。 「さぁ!風呂に入ろう!」  先に入った一樹は、頭を洗いながら色々考える。  完璧な女性と言われてる愛さんが俺の童貞をもらってくれる!?冗談にしてはやりすぎだ!  しかし、ここまでしてもらっているということは本気ってことか?愛さんが俺のこと・・・!  もしこれが本当なら・・・しかし・・・う~ん・・・。 ガラガラ! 「失礼するよ。」  愛が風呂場に入ってきたが、頭を洗っているため姿が見れない。  それを確認した愛は、ニヤリと笑い 「背中を流してあげよう。」  と言って、ボディーソープに手を伸ばした。  そして・・・。  ふにゅ! 「!!!」  突如背中に感じる弾力のある二つの感触、それでいて柔らかさもある!  いつもは服越しだったからわからなかった!すごいでかさだ!F?H?それ以上? 「Kカップだ。」  一樹の心臓が一気に高鳴った!  Kだって?テレビの中の世界だと思っていたのが俺の背中に! 「では隅々まで洗うぞ?」  愛は自慢の胸を、一樹の背中にスライドさせる。もちろん乳首のおまけ付きだ。  どんどんと背中を丸める一樹。今までの人生で一番のビッグサイズにまで成長した股間を隠すように。 727 :風見 ◆uXa/.w6006:2011/08/30(火) 23:10:02 ID:naDhzcps 「よし!これくらいでいいだろう!」  やっと背中から胸が離れた。風呂に入っているはずなのに、一樹は変な汗をかいた気がした。 「さぁ、洗い流すぞ。」  体を洗い終えた二人。 「うん、ちょうどいい温度だ。」  湯船に浸かる愛は、一樹に向かって手招きをした。 「入らないのか?遠慮するな、ほらほら。」  愛が太ももの上を指差しながら手招きをする。 「じゃあ・・・失礼します・・・。」  なぜだか変にかしこまる一樹に、愛は笑いながら後ろから優しく抱いた。  湯船に浸かっているはずなのに、一樹の体には常に変な汗がつきまとう。  背中に感じるゴムまりのような感触が二つ、そして優しく抱いてくれている女性。この二つの要素が、何より一樹を興奮させていた。自然と静まる空間。 「あの・・・愛さん。」  空間の雰囲気に耐えられなくなり、一樹は口を開いた。 「愛さんは・・・彼氏とかいたんですか?」  一樹の頭を撫でる愛は、語るように口を開いた。 「いや・・・実は私は処女なんだ。」  さらに言葉を続ける。 「私は大学生の時、高校のテニス部にOBとして参加していたんだ。その時、ある後輩に恋をしてしまったんだ。  しかし私は大学生で向こうは高校生、しかも一年生だ。頻繁に会うこともできないから、私は恋を諦めようと決意した。  しかし・・・どうしてもその後輩が忘れられなかった。いつかその後輩と巡りあったら、私は自分の想いを伝えようと思った。  例えそれが十年先や二十年先でも・・・。」 728 :名物桜で待ち合わせ 第三話:2011/08/30(火) 23:10:49 ID:naDhzcps  またもや静まる空間。 「愛さん・・・その人には会えたんですか?」  愛は一樹の頭を再び撫でたのち、 ちゅううう! 「!!!???」  一樹は肩に柔らかい感触を、頬に黒髪の感触を感じた。 「あ!愛さん!」  愛は一樹の肩にキスをしていた。突然のことで戸惑う一樹の頭を撫でながら、構わずキスを続ける愛。  しばらく続いたところで、 ちゅううう!!! 「痛!」  長い、長すぎる。そして徐々に感じる痛み。  これはもしかして・・・吸ってる!?  そう感じた瞬間、肩に更なる痛みが走った!吸い付きが前触れもなしに強くなった! 「痛い痛い痛いです!愛さん!」  唇がようやく離れた。一樹は備え付けの鏡を見た。 「!!!???」  うわ!ひどいキスの跡だ・・・。これは明日明後日じゃ消えないだろう。 ちゅううう!  さらに続ける愛。今度は逆の肩に。 「痛いですって愛さん!もっと優しく!」  構わず続ける愛。一樹は愛に恐怖を感じていた。  結局、一樹は愛に肩や頬など合計八ヶ所に跡をつけられた。頬以外は服を着れば隠せるが、頬は目に見えて強く吸われたようだ。終わってもまだ痺れている。 「君を狙っている人は、私以外にもいるという話を聞いてな、私は決して君を渡さない!だから私のものである証を付けさせてもらった。」  さっきまでかいていた変な汗が冷えきるほどの恐怖を感じた一樹は、愛の顔を見れずただ下を向いていた。 「誰にも渡さない・・・!私の初恋の相手を!」

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