「シュガースポット 第1話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

シュガースポット 第1話」(2012/11/08 (木) 18:36:33) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

70 :シュガースポット:2012/11/06(火) 19:17:13 ID:lg1fzlPU 私の身体には、沢山の醜い痕がある。 その痕は、私の恋人がつけたものだ。 今流行りの世間で言うDVだと思う。 世間ではそういうかもしれない。 だけど私の場合はDVなんかじゃない。 彼は言ってくれた。 『お前を愛しているから』と。 これは、暴力なんかじゃない、愛の印なのだ。 だから私は幸せだ。 彼に殴られる度に、蹴られる度に、私の身体という身体中に濃く、大きな斑点ができる。 その痕を見る度に、私は彼に愛されているのだと認識させてくれる。 だけど、彼は私を裏切った。 その発覚は意外な物でわかった。 大学内で知り合った友人の身体に、蒼い痣を見つけた。 どうしたのか、と聞くと、溜まりに溜まったものが爆発したのか、全て私に打ち明けてくれた。 ──彼氏が、暴力を振るうの── その一言で、私はハッとなった。 一体誰にやられたのか、そう詰問すると、友人はあっさりと口を割った。 私の、彼氏の名前だった。 私は、友人を殺した。 無惨な姿になるまで、何度も何度も、包丁を突き刺した。 彼女には、私と同じように、沢山の愛が詰まっていた。 ──許さない。 彼の愛を受けるのは私だけでいい。 彼の愛をつけてもらえるのは私以外にいらない。 彼に、言わないといけないな。 あなたを愛しているのは私だけだと。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: