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676 名前:雌豚のにおい@774人目[] 投稿日:2013/07/09(火) 12:01:25 ID:ERX0ayhU [1/2] 個人的には最初仲良しじゃなくて むしろ女の子が男の子を苛め倒してくるんだけど 中学になったら男の子を引き取りたいっていう他の親戚が現れて 離れ離れになってしまう事になり せいせいした、と喜ぶ男の子 今迄苛めていたのは好きだったからだ、と 自分の本当の気持ちに気付いてしまい オロオロする女の子 という展開が読みたいなあという電波を受信した 683 名前:雌豚のにおい@774人目[sage] 投稿日:2013/07/13(土) 23:32:57 ID:SmhLuoAw 「ぐすっ……、今までいっぱい酷いことしちゃったけど、好きなの、好きなのよお……。お願い、許してえ ……」  彼女の消え入りそうな、か細いかすれた声が静まり返った室内に響く。  背筋は丸まり顔は俯いてしまってその表情は伺えない。  胸の前でタオル地のハンカチの様な布を強く握り閉めている両手は赤く変色してしまっている。  膝が今にでも折れてその場に座り込んでしまいそうな程、足が体が全部が震えていた。  まるで生まれたての小鹿みたいだな……気持ち悪い。  心の中で毒づく。  まただ。  またあの時と同じだ。  こいつはまたあの時と同じようにそうやって俺を騙そうとするのか。  ふざけるな。  ふざけるな。  ふざけるな。  胃が裏返りそうな程、憎悪が俺の中をグチャグチャと乱雑に蠢き、眼球の裏側から赤黒く滲んでくる。 「またそうやって俺を騙して虐めるつもりなんだろ!」  気が付いたら俺は声を張り上げていた。  後頭部が引き攣った様に痛み、耳鳴りが脳みそを切り裂くように鳴り響く。  一瞬彼女の肩が大きく上がり、背筋は更に丸まり、仕舞いには足が自身の体重に耐え切れずその場にへた り込んでしまった。  やっぱり図星か。  気持ち悪い。  純粋にそう思った。  そんなにして俺を騙し虐めようとしたいのかと思うと、憎悪より嫌悪感が湧き出してくる。  俺はこんなやつが近くにいるという事に吐き気を覚え「気持ち悪い」と小さく吐き捨て踵を返す。  後ろの方で彼女は何か言おうとしていたようだが、うまく声が出せないのか空気しか漏れ聞こえてこなか った。  それが耳障りで気持ち悪かった。  ******  彼が何処かに行っちゃった。  どうしてこうなっちゃったのだろう。  分からない。  分からない。  分かりたくない。  どれがどれなのか分からなくなっちゃうぐらいに感情がグチャグチャに混ざり合い、考えることを妨害する。  握り締めた両手の中でシワだらけになったハンカチが、滲む視界に写り込む。  指先が痺れ、感覚があやふやな両手をゆっくりと開く。  開いた掌に乗るハンカチは色が薄れ所々がほつれている。  表面には可愛らしい猫のイラストが、裏面の端の方に平仮名で名前が書いてあった。  彼の名前だ。  それを認識した瞬間今まで私の中で渦巻いていた感情が一瞬にして外へと弾け出す。  声にならない声を無理やり喉から捻り出し泣き叫ぶ。  肺から空気が全て出し尽くしてもなお叫び続ける。  目から涙が出ようが、広げた口から唾液がこぼれ様が、鼻先へと鼻水が垂れ流れようが構わない。  グチャグチャの感情をグチャグチャに吐き出し続ける。  手足、体、最後に頭の感覚が薄れていく。   目の前が真っ黒で真っ暗な闇に沈み込む。  あー、そうだ。  また前みたいに彼が私だけを見るようにすればいいんだ。  だけどあんな自分の気持ちにも気付いていなかった頃の馬鹿な方法じゃなくて、もっとちゃんとした方法 で。  そしたら今度はずっと一緒にいられるよね。  そうだとしたら頑張らなくちゃ。  だって彼が大好きなんだもん。  そう最後に思うと体がフッと軽くなる感覚と共に闇に飲まれた。 >>676 頑張ってみたが、ゴメン……これが俺の限界のようだ。 だれか……あとは……、たのん……だ…………。ガクリ

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