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77 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/03/04(火) 19:43:14 ID:A8TywC6/ 「ヤンデレになりなさい」 「は?」 そんな唐突に訳の分からぬ四文字を含まれたことを女友達に言われた私。 そういえば彼が出来たのだとか。いいなあ。でも何その単語。 「何を言ってるかさっぱりなのですが」 「ヤンデレはいいぞぅ・・・ああいいぞぅ」 「・・・ヤンデレってそもそもなんなのはぶ!?」 殴られた。裏拳だった。ひどい。 「全く。そんなこと言うなんて。 そんなことだから好きな人にも告白も出来ないのよ!」 「___!!ななな、何言って。べ、別にあの人のことなんか・・・」 「分かりやすい反応ね・・・ま、いいけど」 その後、ヤンデレについてのトークを友人にみっちり受ける。 聞いていた周りの女の子が逃げたりしていたが、私は逃げ切れなかった。 「で、でも・・・愛という名目でそこまで行っちゃうと・・・やっぱり駄目なんじゃ」 「ふふふ・・・甘い。GEKIAMAよ!」 「何故にローマ字」 「そこにメリットがあるからさ・・・くくく」 「な、何よ・・・」 不敵な笑みを浮かべながら、友人は高らかにこう告げた。 78 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/03/04(火) 19:44:00 ID:A8TywC6/ 「ヤンデレヒロインであることの良さ、それは・・・ずばり、どちらに転んでもハッピーエンド!!」 「な、なんだってーーーー!!」 「監禁して二人の世界に入ってもハッピーエンド(主にヒロインが)だし、 たとえ愛する人が彼女の症状を元に回復させても二人ともハッピーエンドだから、 ヒロインにとってはとてもおいしいってことなのよ!!」 (ええーーーー) 「でも・・・好きな人が拒絶したり別れる話だってあるんじゃ・・・」 「あ、大丈夫、その後絶対笑顔で泥棒猫を抹殺したり愛する人を調教しちゃってるから♪」 (ええーーーー) 「い、いや、しちゃってるから♪、じゃなくて」 「愛のためなら手段は関係ないの」<最高の笑顔で 「う・・・今の笑顔・・・凄く素敵だった」 「ゲームならエンディングカットの一枚絵になるわね」 「又訳の分からないことを・・・」 「ちなみに、私はヤンデレで幸せになれました、てへ♪」 「え、ええ!?どういうこと?はっ、そういえば 貴方の彼の幼なじみの子が登校していないような?」 「転校・・・したんだよ」<遠い目 「なにその意味深な発言と態度!?」 「さあ、分かったでしょ?ヤンデレになりなさい!幸せはすぐそこよ!」 ・・・どないせーと。 追記。 「これを読んでいる貴方。貴方の恋愛は、本当に純愛ですか?」 「何不安あおるようなことを言ってるの!?」 「ヤンデレは疑心暗鬼から生まれるものでもあるのよ・・・くくく」 終わり

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