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606 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/05/25(日) 01:27:24 ID:qzSnjebq 『そうだね、ヤンデレ姉だね。』 ゆっちーとは、幼いころからずっと一緒にいた。 私は姉で、ゆっちー…ユウヤは私の弟だったから。 ゆっちーと私は、生まれた時からずっと一緒。 姉「それで、ゆっちー、今日の夕飯だけど…」 ユウヤ「なんでもいいよ…別に…」 姉「…グラタンとかどう?」 ユウヤ「グラタン…?別にいいんじゃない。姉ちゃんが食べたいもん作れば。」 姉「…そっか、で、でもゆっちーのために一生懸命、作るからね!」 と、一拍おいた次の瞬間、弟の身体が私の胸に飛び込んできた、あわてて私はミトンをはめた手で弟を支える。 高校生とは言っても、文化部に入ってるゆっちーの身体はまだまだ小柄で、華奢だった。 ユウヤ「ごめん…お姉ちゃん。今日さ、告白したんだ。でもフラれちゃって…イライラしてて…姉ちゃんに対しての態度が…あんなんなっちゃって…んっ…」 ”オトウト”を強く抱きしめる。上半身をゆだねてくるゆっちーの頭に、ちょうど私の胸が押し付けられたのだろう。 …下半身も預けられたのを感じる。 少し身体を離して、恥ずかしがっているゆっちーに向かって微笑みかける。 姉「いいよ、気にしないで。失恋したら誰かに当たりたくなる気持ち…わかるからさ。」 両親とも、仕事が忙しくて帰宅が遅いことが多い。そんな私たちの家での、秘密の約束。 姉弟二人だけでご飯を食べるときは、私が口移しでゆっちーに食べさせてあげる。 猫舌なゆっちーがまだ小学生の頃にはじめたものだった。 しっかり食べさせるためにふざけ半分ではじめたものだったけど… 今も続ける理由は… ユウヤ「やっぱりさ…俺には姉ちゃんしかいないのかも。」 照れくさそうに笑うゆっちーを強く抱きしめてあげる。 そんなこと言ってくれるなんて、すごくうれしい。 それでこそ、女の子とゆっちーを近づけないように手を回している甲斐があったというもの。だね。 ゆっちーと私は、生まれた時からずっと一緒。 そう 死ぬときまで…

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