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470 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:47:21 ID:7XURx3PG ~レッド・グリーン・ブラッド~  ある夜の、都心部に在るマンションの一室。  一人の男がパソコンと向かい合っている。   『真也くん! 私もあなたが好き!』 「よっしゃあああああ! レッツ! エロシーン!」  パソコンのモニターに映っている女の子の頬が紅く染まる。  そして画面が切り替わり―――― 『駄目ぇ・・・・・・そんなに強く揉んだら、感じちゃうよぉ・・・・・・』 「よーしよし。揉みしだけ揉みしだけ!」  女の子は前髪を隠した男に胸を揉まれていた。  ここまで言えばわかるだろう。  この男――真也――はエロゲーをしている。  しかしこの男、やけに興奮している。 『やああ・・・・・・乳首が、たっちゃうよぉ・・・・・・』 「いいぞ! そのまま責め続けろ!」  どうやら真也は胸フェチのようだ。  その証拠はこちら。 『あっ・・・・・・すっごくおっきい・・・・・・はぅ、んむぅ・・・・・・』 「なんだ・・・・・・終わりかよ・・・・・・」  口淫のシーンになった途端、スキップボタンを押した。  この男にとっては胸を使ったプレイ以外は使えないらしい。  何に使うかは聞かないでくれ。聞きたくないだろ? 471 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:48:35 ID:7XURx3PG  この男について少し情報を教えておこう。  名前は黒川真也。22才。地元企業に勤めるサラリーマン。  エロゲーマー歴は一日。  というか、さっきプレイしていたゲームが初めてのエロゲーにして、 初めてのエロシーンだった。  普通、初めてのエロシーンは興奮してネタにしてしまうものだが、 この男の胸フェチぶりは常識の範疇に収まらないようだ。 『うふふ。こうされるのが好きなんでしょう・・・・・・?』 「その通りです!」  早くも別のヒロインを攻略して、エロシーンに突入している。  今度は最初に攻略したヒロインよりも巨乳のキャラ。  その巨乳が男のイチモツを挟んでいる。  こっちの男のボルテージも最高潮だ。    ・・・・・・解説するのやめよっかな。   『ほら、ほらぁ・・・・・・イっちゃいなさい』 「うあ、まず・・・・・・っ」  待て!早すぎるぞ!  くそ!間に合え!  ピ―――――――――――――― 「ふう・・・・・・間に合った」    こっちもなんとか検閲が間に合った。  もう少しでエグい描写が入り込むところだった。  ・・・・・・とまあ、ここまではPCを購入した成人男性ならば 誰でもやりそうなことである。  しかし、この男はとんでもない間違いを犯した。  初めてプレイしたヒロインのエロシーンをスキップしたのがそれだ。  そしてこの後にすぐそのことを思い知ることになる―――― 472 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:49:28 ID:7XURx3PG  一通り後始末を終えた真也は、少しシナリオを進めたあとで PCの電源を落とそうと思い、プレイを続けていた。   キリのいいところでセーブをして、ゲームを終了しようとしたら、  ぴろりん♪  効果音と共にメッセージが現れた。  こう表示されている。 『おめでとう! 真也くんはとっても運がいいね!  スペシャルステージをプレイする権利が与えられたよ!  どうする? やってみる?』 「へえ、こんなのがあるんだ・・・・・・」  まだ寝るまで時間があったので、『はい』のボタンをクリックした。  カチッ  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『きゃああああああああ!」  クリックした途端、女の叫び声が聞こえた。  この声はさっきネタにしたヒロインだ。  しかし、この声はさっきの色っぽい声とは違う。 『あはははは! 待ちなさいよお! このホルスタイン女ぁ!』  今度は別の声がした。  最初にプレイしたヒロインの声に似ている。   『ひいい! やめてぇ! 斧は、うっぎゃああああ!』 『あっははははは! ひどい声ねぇ。さっきの男に媚びる声とは全然違う。  まあ、私が許せないのは、真也くんにその声を聞かせたことなんだけどね!』  ごす! がっ! ぐちゃあっ! ぼぎいっ!  ひどく生々しい音だ。まるで、本当に殴っているようだ。   「なんだよこれ! 巨乳キャラがウリのゲームじゃなかったのかよ!  それに今・・・・・・」  はっきりと『真也くん』と言った。  最初のエロシーンでは名前の部分だけ声が出ていなかったのに、 今、ヒロインの声で喋った。  このゲームにはこんな機能は付いていない。  真也は訳がわからなくなっていた。 473 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:50:43 ID:7XURx3PG 『これで、とどめぇぇぇぇぇぇ!!!』  ぐしゃああっ ・・・・・・  ――どしゃあっ!  どく。 どく どく どく。 どく、 どく、 どく どく ・・・・・・・・・・・・  襲われていたヒロインが、糸の切れた人形のように倒れた。  続いて、血に濡れた斧が画面にアップで映る。    ぽたり。 ぽたり。  血が滴る音が聞こえる。   「うあああ・・・・・・は、早く消さないと!」  かち、かちかちかち、かちかちかちかちかち  真也は右上の×をクリックするが、ゲームの画面は終了しない。  電源ボタンを長押ししても同じだ。 『う、うフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふ。  あぁぁははははははははははははははははははははは!  あははっ・・・・・・  真也くん?見てくれた?』  女の顔が今度は映った。  さっき真也がエロシーンをスキップしたヒロインだ。 『あの女は殺してあげたよ。  だから、今度はあたしを見ながらあんなことをしてね。  なんだったら直接やってあげてもいいけど、少し『難しい』からやめとく。  でも、無理じゃあないんだよ?』  まるで本当に生きているような声だ。  だから、真也はつい返事をしてしまった。 「あ、はは、ははは。どうせ、ゲーム会社のいたずらだろ。  よくできてるなぁ、ほんと・・・・・・」 『うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。  いたずらじゃないんだよ?ほ、ん、と。  でも、今だけはそういうことにしてあげる。  じゃあ、スペシャルステージはこれでお終い! じゃあね!」  その音声と共にゲーム画面が消えた。 474 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:51:41 ID:7XURx3PG  モニターにはいつものデスクトップ画面が表示されている。   「あはははは。変な夢でも見たんだな。きっと。うん。  そうに決まってる。こんなことあるはずないもんな」  ゲームのヒロインが話しかけるなんて、夢でしかありえない。  電源を切るためにマウスを動かして終了ボタンをクリックしようとしたら、 勝手にテキストエディタが立ち上がった。 「え?」  かたかたかたかた かたかたかたかたかた たん  かたかたかたかたかたかたかた たん  今度はキーボードが勝手にストロークを開始する。 「まさか・・・・・・」   キーボードからゆっくりと画面へと視線を映すと・・・・・・ 『夢じゃないよ。真也君。  じゃあ、また明日。  今度は必ず満足させてあげる。  おやすみなさい』  カチッ    マウスの音と共にテキストエディタが終了した。  真也は呆然として動けない。  足は震え、全身に鳥肌が立っている。    彼は パソコンの中のヒロインから 惚れられてしまったのだ。  終
470 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:47:21 ID:7XURx3PG ~レッド・グリーン・ブラッド~  ある夜の、都心部に在るマンションの一室。  一人の男がパソコンと向かい合っている。   『真也くん! 私もあなたが好き!』 「よっしゃあああああ! レッツ! エロシーン!」  パソコンのモニターに映っている女の子の頬が紅く染まる。  そして画面が切り替わり―――― 『駄目ぇ・・・・・・そんなに強く揉んだら、感じちゃうよぉ・・・・・・』 「よーしよし。揉みしだけ揉みしだけ!」  女の子は前髪で顔を隠した男に胸を揉まれていた。  ここまで言えばわかるだろう。  この男――真也――はエロゲーをしている。  しかしこの男、やけに興奮している。 『やああ・・・・・・乳首が、たっちゃうよぉ・・・・・・』 「いいぞ! そのまま責め続けろ!」  どうやら真也は胸フェチのようだ。  その証拠はこちら。 『あっ・・・・・・すっごくおっきい・・・・・・はぅ、んむぅ・・・・・・』 「なんだ・・・・・・終わりかよ・・・・・・」  口淫のシーンになった途端、スキップボタンを押した。  この男にとっては胸を使ったプレイ以外は使えないらしい。  何に使うかは聞かないでくれ。聞きたくないだろ? 471 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:48:35 ID:7XURx3PG  この男について少し情報を教えておこう。  名前は黒川真也。22才。地元企業に勤めるサラリーマン。  エロゲーマー歴は一日。  というか、さっきプレイしていたゲームが初めてのエロゲーにして、 初めてのエロシーンだった。  普通、初めてのエロシーンは興奮してネタにしてしまうものだが、 この男の胸フェチぶりは常識の範疇に収まらないようだ。 『うふふ。こうされるのが好きなんでしょう・・・・・・?』 「その通りです!」  早くも別のヒロインを攻略して、エロシーンに突入している。  今度は最初に攻略したヒロインよりも巨乳のキャラ。  その巨乳が男のイチモツを挟んでいる。  こっちの男のボルテージも最高潮だ。    ・・・・・・解説するのやめよっかな。   『ほら、ほらぁ・・・・・・イっちゃいなさい』 「うあ、まず・・・・・・っ」  待て!早すぎるぞ!  くそ!間に合え!  ピ―――――――――――――― 「ふう・・・・・・間に合った」    こっちもなんとか検閲が間に合った。  もう少しでエグい描写が入り込むところだった。  ・・・・・・とまあ、ここまではPCを購入した成人男性ならば 誰でもやりそうなことである。  しかし、この男はとんでもない間違いを犯した。  初めてプレイしたヒロインのエロシーンをスキップしたのがそれだ。  そしてこの後にすぐそのことを思い知ることになる―――― 472 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:49:28 ID:7XURx3PG  一通り後始末を終えた真也は、少しシナリオを進めたあとで PCの電源を落とそうと思い、プレイを続けていた。   キリのいいところでセーブをして、ゲームを終了しようとしたら、  ぴろりん♪  効果音と共にメッセージが現れた。  こう表示されている。 『おめでとう! 真也くんはとっても運がいいね!  スペシャルステージをプレイする権利が与えられたよ!  どうする? やってみる?』 「へえ、こんなのがあるんだ・・・・・・」  まだ寝るまで時間があったので、『はい』のボタンをクリックした。  カチッ  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『きゃああああああああ!」  クリックした途端、女の叫び声が聞こえた。  この声はさっきネタにしたヒロインだ。  しかし、この声はさっきの色っぽい声とは違う。 『あはははは! 待ちなさいよお! このホルスタイン女ぁ!』  今度は別の声がした。  最初にプレイしたヒロインの声に似ている。   『ひいい! やめてぇ! 斧は、うっぎゃああああ!』 『あっははははは! ひどい声ねぇ。さっきの男に媚びる声とは全然違う。  まあ、私が許せないのは、真也くんにその声を聞かせたことなんだけどね!』  ごす! がっ! ぐちゃあっ! ぼぎいっ!  ひどく生々しい音だ。まるで、本当に殴っているようだ。   「なんだよこれ! 巨乳キャラがウリのゲームじゃなかったのかよ!  それに今・・・・・・」  はっきりと『真也くん』と言った。  最初のエロシーンでは名前の部分だけ声が出ていなかったのに、 今、ヒロインの声で喋った。  このゲームにはこんな機能は付いていない。  真也は訳がわからなくなっていた。 473 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:50:43 ID:7XURx3PG 『これで、とどめぇぇぇぇぇぇ!!!』  ぐしゃああっ ・・・・・・  ――どしゃあっ!  どく。 どく どく どく。 どく、 どく、 どく どく ・・・・・・・・・・・・  襲われていたヒロインが、糸の切れた人形のように倒れた。  続いて、血に濡れた斧が画面にアップで映る。    ぽたり。 ぽたり。  血が滴る音が聞こえる。   「うあああ・・・・・・は、早く消さないと!」  かち、かちかちかち、かちかちかちかちかち  真也は右上の×をクリックするが、ゲームの画面は終了しない。  電源ボタンを長押ししても同じだ。 『う、うフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふ。  あぁぁははははははははははははははははははははは!  あははっ・・・・・・  真也くん?見てくれた?』  女の顔が今度は映った。  さっき真也がエロシーンをスキップしたヒロインだ。 『あの女は殺してあげたよ。  だから、今度はあたしを見ながらあんなことをしてね。  なんだったら直接やってあげてもいいけど、少し『難しい』からやめとく。  でも、無理じゃあないんだよ?』  まるで本当に生きているような声だ。  だから、真也はつい返事をしてしまった。 「あ、はは、ははは。どうせ、ゲーム会社のいたずらだろ。  よくできてるなぁ、ほんと・・・・・・」 『うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。  いたずらじゃないんだよ?ほ、ん、と。  でも、今だけはそういうことにしてあげる。  じゃあ、スペシャルステージはこれでお終い! じゃあね!」  その音声と共にゲーム画面が消えた。 474 :レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/09(金) 01:51:41 ID:7XURx3PG  モニターにはいつものデスクトップ画面が表示されている。   「あはははは。変な夢でも見たんだな。きっと。うん。  そうに決まってる。こんなことあるはずないもんな」  ゲームのヒロインが話しかけるなんて、夢でしかありえない。  電源を切るためにマウスを動かして終了ボタンをクリックしようとしたら、 勝手にテキストエディタが立ち上がった。 「え?」  かたかたかたかた かたかたかたかたかた たん  かたかたかたかたかたかたかた たん  今度はキーボードが勝手にストロークを開始する。 「まさか・・・・・・」   キーボードからゆっくりと画面へと視線を映すと・・・・・・ 『夢じゃないよ。真也君。  じゃあ、また明日。  今度は必ず満足させてあげる。  おやすみなさい』  カチッ    マウスの音と共にテキストエディタが終了した。  真也は呆然として動けない。  足は震え、全身に鳥肌が立っている。    彼は パソコンの中のヒロインから 惚れられてしまったのだ。  終

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