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249 :線路のひと [sage] :2007/02/17(土) 04:17:17 ID:F4AMjAKa 「まもなく、3番線に列車が到着します」 ほぼ毎日聞いているアナウンスが流れている中、一一一(ひといちはじめ)と言う少年は部活の疲れもあってぼぉ~っとしていた。彼良く知る人間ならば珍しい光景だと言うし、そうでは無い人間には別にたいした事じゃないと言うだろう。しかし今回はそれが災いとなった。 250 :線路のひと [sage] :2007/02/17(土) 04:20:09 ID:F4AMjAKa 一本前の電車にあと少しと言う所で乗り遅れてしまい線の手前側にいたし、都市とまではいかないが田舎ではないこの町には時間が時間であってかなり混んでいた。 そしてそんなのも日常として捕らえている彼には問題はなかった。 251 :線路のひと [sage] :2007/02/17(土) 04:22:58 ID:F4AMjAKa しかし電車のやってくるガタンゴトンと言う音が聞こえてくる頃、彼は不意に誰かに押された。 もしかしたら殴られたかもしれないし蹴られたかもしれない。 まあそんなことは今のどうでも良かった。 ぼぉ~としていたせいで彼は数秒ほどそのことを自覚するのに遅れた。 しかし既に時遅し彼は線路に落ちる事を回避するのが不可能な状態になっていた。 252 :線路のひと [sage] :2007/02/17(土) 04:24:40 ID:F4AMjAKa 落ちて行く瞬間、彼は「線路で自殺するとかなりの金額をJRか似たような会社に払わないといけないんだよな。父さん母さん親不孝な俺でごめんなさい」などと思っていた。 そして頭を線路にぶつけるとともに彼の意識はブラックアウトしていった

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