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254 :『首吊りラプソディア』Take5 [sage] :2007/03/09(金) 15:11:08 ID:n48HZTGQ 「成程、そんな訳でござったか」  俺に乳を洗われながら、感心したようにフジノは頷いた。 「それは災難でござったな」 「仕方ないけどな」  ここは俺が宿泊している罪人専用のマンション、と言ってもSSランク専用のものなので 俺しか住んでいない。極秘の内容なので誰にも聞かれないように、と考えた結果の場所が ここだった。最初は断られたらどうしようかと思っていたが、素直な彼女は相手が俺だと いう理由もあるのだろうが、大人しく着いてきてくれた。そして今しがた、俺が不名誉な 扱いを受けている理由を説明し終わったところだ。 「すまんな、連絡してやれなくて」  ボディソープを掌に垂らし、歩く泡立てて尻を撫でる。 「虎吉殿なら大丈夫だと信じていたでござるよ」  軽く笑みを浮かべながら言ってくるが、それならば何故刀を抜いて斬りかかってきたの だろうか。それを指摘すると一瞬言葉に詰まり、目を反らして乾いた笑いを響かせる。  白々しいが、フジノらしくもある。  腕や脚も洗っていると、また細かい傷が何箇所か出来ているのに気が付いた。細かい傷 なので注意をしないと見えないし、数も多くはないが、れっきとした傷だ。今回の刀集め はかなり大変なものだったらしい。フジノが傷付く戦いをするということは、それ程凄惨 なものだったのだろう。自分のことでもないのに、その光景を想像して身震いをした。 255 :『首吊りラプソディア』Take5 [sage] :2007/03/09(金) 15:11:53 ID:n48HZTGQ  泡を全て洗い流し、体をバスタオルで拭うと細い体を抱え上げた。 「あ、ちょっと待って下され」  そう言ってバンダナを取ると、顔に巻き付ける。 「これで良し」 「そうか」  ベッドに降ろすと、突然唇を重ねてきた。いつもならば少し話をしてからなので驚くが、 俺もすぐにそれに応えるように舌を伸ばす。無骨と言うより真っ直ぐな彼女の性格が関係 があるのかは分からないが、あまりキスは上手くない。その代わりに丁寧なそれは、俺に とっては可愛いものに思えてくる。技術よりも、気持ちの問題だ。 「けど、今日はやけに激しいな」 「それは」  唇を離すと、フジノは少し不満そうな顔をして目を反らした。 「虎吉殿が何度も誉めていた人が居たから、気になったのでござるよ」  こちらを上目遣いで睨み、 「浮気はしてないでござろうな?」 「しないさ」  随分と可愛いことを言ってくれるが、そんなに信用が無いのだろうか。俺はこんなでも フジノ一筋のつもりだし、余程の美女が現れて二択を迫られてもフジノを取るつもりだ。 と言うか過去に実際そんなことがあったのだが、信頼はまだ足りないらしい。いや、信頼 の問題ではなく、フジノの場合は嫉妬心の方が強いからだろうか。 「安心しろ、カオリは大切だが家族みたいなもんだ」  安心させるように言う。少し過保護にしていたから、フジノも勘違いをしたのだろう。 だがカオリは何だかんだ言っても妹のようなものだし、多分カオリもそう思っている筈だ。 256 :『首吊りラプソディア』Take5 [sage] :2007/03/09(金) 15:13:38 ID:n48HZTGQ 「かたじけない」 「いや、こっちこそ。すまんな、馬鹿な恋人で」  軽く首を振り、再び唇を重ねてくる。 「それよりも、バンダナうっとおしくないか?」 「平気でござる。元々そんなに良い顔でもないのに、これ以上見せたら酷いでござるよ。 恋人と言っても、流石に醜女とするのは嫌でござろ?」  フジノは見慣れた苦笑をするが、俺は構わずにバンダナを取った。 「や、駄目でござるよ」  視界には大きな火傷の後が入ってくるが、それを拭うように舌を這わせる。当然だが熱 は残っておらず、硬化した皮膚の感触が舌に来るだけだ。フジノが火傷を気にしているの ならば、と思い、冷ますように何度も舌を這わせてゆく。左右の手は豊かな胸と股間へと 滑り込ませ、ほぐすように手指の先を埋めていった。 「だ、駄目でござる。火傷の跡なんて、汚くて」 「傷も自分の行動の証だと言ったのはフジノだろ?」 「それは、そうだか」  形の良い顎に舌を移動させ、耳を弄びながら首筋を吸う。全身を確かめるように、引き 締まった腰や太股を指でなぞって、掌で確かめる。時折長い髪を手櫛で鋤くと、胸板な頭 を寄せて熱い息を吐いてきた。初めてのときはそれこそ不感症かと思っていた程だったが 体は慣れてきたらしい。本人はどう思っているのか分からないが、俺は良いことだと思う。 恥ずかしがって斬りつけてくるので、口が裂けても言えないが。 257 :『首吊りラプソディア』Take5 [sage] :2007/03/09(金) 15:14:32 ID:n48HZTGQ  首に跡を付けた後で鎖骨に唇を滑らせ甘噛みをして、溝に沿って舌を滑らせる。性感帯 はここと臍、尻なので丹念に愛撫する。胸を揉みしだきながら臍を擽り、尻を撫で回すと、 子供のように身を丸めて耐える。涙で潤んだ瞳が何ともエロい。  それに興奮して、より愛撫を激しいものにする。抗議をするような目を向けてくるが俺 は気にせず続行、それが俺とフジノのやり方だ。たまにフジノにも何かしてほしいと思う ことはあるが、理性がそれを却下する。こいつは剣を振るのも上手いし頭も悪くはないが、 こと色事に関しては恐ろしい程に無器用なのだ。以前何度か口でするのを頼んでみたが、 毎回食い千切られそうになってしまい断念した程である。必死に舐める姿は良かったが、 それだけで済むのならどれだけ良かっただろうか。  思い出して少し息子が萎みかけたが、フジノの必死な表情を見て股間に手を這わせると すぐに元に戻った。既に大分濡れており、入れる準備は整っている。 「入れるぞ? 力抜いてろ」  感じやすい癖に濡れにくいという厄介な体質なので、少しでも乱暴にすると痛いらしい。 こればかりは仕方がない話で、フジノは目を閉じて頷いた。 「何か、変に盛り上がるでござるな」 「何が?」 「リアルな小道具ありだと、何だか胸が高鳴るでござるよ。悪いことをしているみたいで」 258 :『首吊りラプソディア』Take5 [sage] :2007/03/09(金) 15:17:13 ID:n48HZTGQ  イメプレと言うか小道具と言うか、突っ込むところが多くて迷ってしまった。そもそも 俺の首輪は小道具ではない、作った技術者も草葉の陰で泣いているだろう。おまけに俺を、 仮にプレイの一貫だとしても性犯罪者の目で見てほしくなかった。元々性犯罪をする気は 毛頭無かったが、ここに入り酷い扱いを受けたことで余計にその意思が固まった。将来何 か特別な理由があったとしても、例えば命と引き替えにしても性犯罪だけは絶対にしない だろう。もう蔑んだ目で見られたりするのはご免だ。  一人で妙なテンションになっているフジノの割れ目に竿の先端を当てがい、ゆっくりと 埋めてゆく。ぬめりが少ない代わりに、ざらついたひだが絡み付き強い刺激を与えてくる。 「あぁ、史上No1の罪人ちんこが拙者の中に!!」  だから、止めろと言うのに。  始めはふざけていたものの、それはすぐに止まった。腰を動かし始めると余裕が消えた らしく、口の端から唾液を溢して喘ぎ始める。目尻からは大粒の涙が溢れ、胸は俺が腰を 動かすリズムに合わせて上下に揺れた。  頬を伝う雫を舐め取り、鎖骨を吸い、尻を揉むと締め付けが更に強いものになる。普段 の姿からは想像も出来ない乱れ様、何度見ても心に響くものがある。押さえるように胸を 掌で包み、手指を埋めていくと、俺を跳ね除ける程に身を反らす。鼓膜を震わせるのは、 部屋の外にまで聞こえるのではないかと思う程に大音量の喘ぎ声。首輪を着けていること の理由を説明したときとは別の意味で、このマンションを選んで正解だったと思う。もし これがサキやカオリに聞かれていたら、からかわれるどころか洒落にならなかった。 259 :『首吊りラプソディア』Take5 [sage] :2007/03/09(金) 15:18:45 ID:n48HZTGQ  絞り取るようにくねる、しなやかな腰。フジノは何度も達しているようだが、俺の限界 も近付いてきている。悪いと思ったが腰の動きを加速させ、奥まで何度も叩き付ける。 「今日は、大丈夫か?」 「中に、欲しい、で、ござる」  その言葉が決め手となり、俺は一気に放出する。  引き抜くと、フジノは肩で息をしながら自分の股間を見つめた。 「虎吉殿、いつもより、薄い気が、するのだが」 「気のせいだろ」  そうだろうか、と首を傾げ、股間をタオルで拭いながら、俺の顔を向いた。 「それは後で聞くとして。虎吉殿、拙者は明日から暫く暇でござる故、手伝いたいのだが」 「かなり危険だぞ?」  構わぬ、と真剣な表情で横を向く。視線の向けられた先は、壁に立掛けられた六本の刀。 彼女の存在意義とも言える武器の群れが薄暗い灯りを反射して、まるで意思でも持つかの ように不気味に輝いている。鞘から抜かなければ効果も何もない筈なのに、恐ろしいもの に見えた。今にも自ら動き、襲いかかってきそうな程に。単品でならば俺も持ち、使った ことがある。それに『聖』を入手した後は、暫く俺が保管していたのだ。だが六悪刀全て が揃った今は、以前とは全くの別物に見えた。  しかしその雰囲気は、フジノの手が伸びたことで一気に霧散する。 「愛しい男を守る為なら、体の一つや二つは惜しくないでござる」  そう言って、その内の一本を取ると笑みを見せた。

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