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802 :ヤンデレウィルスに感染してみた [sage] :2008/08/20(水) 23:16:30 ID:DVyEHqHf 赤鬼泣いた」 昔々あるところに心の優しい赤鬼がいました。 人間たちと仲良くしたいと思っていましたが、みな怖がって近づきません。 家の前に 「心優しいオニの家、どなたでもおこしください。  おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてござます。」 という立て札を立てても、人間たちに信じてもらえませんでした。 そんな時、遠くの山に住む幼馴染の青鬼ちゃんがやってきました。 「やあ赤鬼、元気がないな、どうしたんだい?」 落ち込む赤鬼が心配になった青鬼ちゃんが尋ねました。 赤鬼は青鬼ちゃんにすべてを話しました。 すると青鬼ちゃんは 「なんだ、それならアタシにいい考えがある。  アタシが村に下りて暴れまわる。  そこにアンタが止めに入り村人を助ける。  そうすれば村人にアンタが優しい鬼だと分かって貰える」 「でもそんなことをしたら青鬼ちゃんが……」 「アタシのことなんて気にしなくていいんだよ。  アンタのためなら、アタシはなんだってできるんだ」 「そうか、ありがとう、ありがとう」 うれしさのあまり赤鬼は青鬼ちゃんに抱きついてしまいました。 青鬼ちゃんは青鬼なのに赤くなってしまいましたが、 それを言うと青鬼ちゃんが怒るので黙っておくことにしました。 そして次の日、計画を実行に移すことにしました。 「そうだ、アンタは遅れておいで、一緒にいくと怪しまれるからね」 赤鬼が頷いたのを確認すると、青鬼ちゃんは村へ降りていきました。 それからしばらくの後、村のほうから人の悲鳴が聞こえてきました。 「もういいかな」 赤鬼は青鬼ちゃんに言われたとおり、遅れて村へ降りていきます。 村の入り口に立った赤鬼は言葉をなくしました。 ほんの少し前まで人々でにぎわっていた村が、廃墟と化していたのです。 「なんだこれは、なにがおこったんだ」 村に入っていくと、そこかしこに無残に変わり果てた村人が転がっていました。 奥へ奥へ村を歩きましたが、動くものは何一つありません。 「たああああすけてええええええ!」 そのときです、村人の悲鳴が聞こえました。 赤鬼は悲鳴のしたほうへ走ります。 「……!?」 そこには既に事切れた村人を片手に持った青鬼ちゃんがいました。 「青鬼ちゃん!なんてことを!」 村人を投げ捨てて青鬼ちゃんは言いました。 「いっただろ?アタシは、アンタのためならなんだってできるって。  これでアンタの心を乱す邪魔者はいなくなったんだ。  さあ、山に戻って二人で暮らそう。二人じゃ寂しいなら子供を沢山産んでやる」 そう言って青鬼ちゃんは笑いました。村にはもう人間はいませんでした。 返り血を浴びた青鬼ちゃんは青鬼なのに赤くなってしまいましたが、 それを言うと青鬼ちゃんが怒るので黙っておくことにしました。 あかおには、しくしくとなみだをながしてなきました。

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