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300 :一週間 ◆oEsZ2QR/bg [sage] :2007/07/17(火) 23:21:36 ID:Io6KUq7X 「みぃーくん、おはよぉ」  朝、僕がフラフラとおぼつかない足取りのまま台所でフライパンで目玉焼きをつくっていると、遅れて起きてきた先輩が爽やかな声を出して後ろから抱き着いてきた。  僕の方に顔を載せて、マッサージするようにあぐあぐと顎をうごかしている。  もちろん体はぴっとりという表現が似合うほど密着させていて、背中には先輩の柔らかな二つのふわふわした感触が押し付けられている。 「今日もいい朝だね」  いや、先輩。僕はいつものとおりいい朝とか言う余裕はないんです。 「おはようございます。先輩」 「んう、おはよぉ」  先輩の顔は見えないけど、多分物凄い癒されているような表情なんだろう。鏡があれば、口元を数字の3を横にしたようなネコ口でほんわかと和やかな気分に慣れそうな先輩が見えるはずだ。  が、そんな先輩の表情も、僕に密着するとすぐ変わる。 「昨日のね。みぃーくんがいっぱい注いでくれたのがね、まだあたしの中で感じるのぉ……」  そういって、先輩の腕がするすると僕からだのラインをなぞる様に動き、下半身に伸びていく。 「先輩、だ、だめですよ。危ないですから」 「いいからいいからぁ」  僕は制止の声を出すが、もちろん先輩は聞いちゃくれない。無理矢理止めようにも両手は菜ばしとフライパンを持っているので、すぐには止められない。  肩に顔を乗せた先輩の表情が容易に想像できる。エッチの時、やたらこっちをみながらうへうへとニヤけているときの悪戯モードの顔だろう。絶対。  先輩の手が僕のアレに到達する。起きてから10分近く経っているから、朝の生理現象は収まっている。ふにゃふにゃだ。 「んーん」  先輩はそのふにゃふにゃになったアレをまさぐる様に手のひらで刺激し始める。こちょりこちょりと全体を揉みこみ、指先で引っかくように先端部分をかりかりとなぞって来る。 「……へへ。エプロン姿が似合うねぇ、いいお嫁さんになれるよ」  先輩。僕は男です。男のシンボルを弄りながらそんなコト言わないでください。 「ちょ、先輩っ。朝はダメですよ。会社……」 「うなじもせくしぃだよねぇ。ちゅるり」  耳元で先輩が涎をすする音がする。あの口の中に昨日何度も出したことが思い出され、僕は頬が熱くなった。それと共に、先輩に刺激されて下のほうも熱を持ってくる。 301 :一週間 ◆oEsZ2QR/bg [sage] :2007/07/17(火) 23:22:23 ID:Io6KUq7X 「あつくなってきたぁ……」  悦ばしげに呟く先輩。うわぁ、本気になっちゃってる。それでも僕は耐えて、股間を弄られながらも完成した目玉焼きを二人分お皿にのせた。 「先輩、朝ごはんできましたから。もう止めてくださいっ」 「今日の朝食はみぃーくんです」  そのまま先輩は耳を甘噛み。  はみっ。 「ひぃっ」  フライパンを落としそうになる。 「耳弱いモンねぇ」  先輩に耳を重点的に攻められ、下半身はいつのまにかパンツの中まで手を突っ込まれている。形を形成し始めた僕のアレを先輩はおもちゃのようにうりゃうりゃと三本の指で擦っている。  僕は震える手で、フライパンと菜ばしを置く。そうすれば、後はもう先輩の独壇場だ。先輩は僕を抱きぬいぐるみを運ぶように台所から移動させる。その先は、昨日散々二人でむさぼりあったベッドだ。  そのまま押し倒された。 「先輩……」 「もうね。みぃーくんがいけないの。そうやって、仕草のひとつひとつがぜーんぶあたしを誘ってるんだから」  そんな覚えはありません。  そんな反論もする暇なく、先輩は僕を見下ろしながら意地悪く微笑み。唇をすぼめて、僕の顔へ重ねた。唇だけではなく、胸、手、足、腰すべてお互いのものと重ねていく。 こうして、いつものように僕と先輩の愛を確かめる行為へと移行するのである。  毎朝の出来事。すでに日常と化した僕らの行為。  先輩は美人だ。凛としたかっこいい顔立ちにきらりと光るまっすぐで綺麗な瞳。長い黒髪を後ろでまとめて、スーツを着込みきびきびと胸を張って仕事をする姿はまるで一厘の美しい薔薇のよう。  そんな先輩を彼女の出来た僕はもう世界で一番で幸せものなんじゃないかと思う。先輩に愛されていると実感できるこの日々は、僕にとって甘くて素晴らしい毎日。  でもね、先輩。  さすがに、そろそろこの毎日にも支障が出始めてるんですよ。 ほら、先輩。僕最近居眠り多いでしょ? あと僕の書類、最近ミスが多くなってきましたよね。エレベーターもよく使うようになりましたよね。それと最近先輩、職場でもボディタッチしてきますよね。  だから、先輩。なんというかー……。僕もね、先輩がしてきてくれて嬉しいんです。気持ちいいし。幸せだし。  ですけど。さすがにお互いもう学生じゃないですし。責任を持った社会人ですし。僕も十代のように若くないですし。先輩だってピー歳ですし。 だからここはオトナらしく、そろそろ節度を守ったほうがいいと思うんです。毎日これじゃあ僕も疲れますし、先輩だって辛いですよね。 ですから、なんというかー…、えーっと。ほら、ちょっとここらで冷却期間というか、いや、冷却じゃなくて、静養期間というか。  と、とにかく、そういうものを僕たちの間にも取りませんか……? (続く)

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