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522 :赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg [sage] :2007/07/29(日) 21:53:35 ID:/LtHcPyR 「みぃーくん。気がついた?」  気がつけば、僕は先輩は衣類が散らばるベッドに縛られていた。  腕と足首をロープで巻かれ、体の自由を奪われた僕。服は乱暴にはだけられている。僕についている布はボタンの開いたカッターシャツとトランクスだけだった。 「……うっはっ」  そんな僕に、先輩がのしかかっている。  先輩の姿は裸だった。白くぷるりと光る先輩の汗ばんだ肌が、ベッドの横の間接照明を反射させている。目線を外に向けようとする。首は動かないが明るさはわかる。  暗い。夜。この証明が無ければ真っ暗闇。 「みぃーくん。おはよう」 「……!」  先輩っ。僕はそう呼ぼうとするが。声が出てこない。喉から出てくるのは、しゅこしゅこという空気を吐く音だけ。  先輩はそんな僕の頬を愛しそうに撫ぜる。その指先一つ一つが僕の肌に触れるたびに、僕の心臓が爆発しそうなほどの早鐘を打ち始める。  体が燃えそうな熱を放ち、熱くなっていく。  僕は焦って、口をパクパクさせながらよがるが、先輩はそんな僕を見てただ笑っている。  その笑みはまるで自分の策略が上手く言った策士のごとく、黒く、舌なめずりをして自分の欲望をさらけ出している。  僕の下のほうが熱くなって起立し始めると、先輩は情欲に染まった瞳をさらに潤ませて、もう片方の手を僕の規律したものに這わせる。  愛しげに上下にさする先輩の手。その力強く膨らんだものに満足したように先輩は僕に向かって囁きかける。 「えへへ。効いてるね」  な、なにが?  僕は声が出ない分、視線で先輩に聞くしかない。先輩は僕のほうを見て静かに笑う。 「これ」  そう言って、先輩が取り出したのは。一本の注射器。 「……なんだと思う?」  僕に向かって訊いてくる先輩の無垢な笑顔が怖い。 「……あぐあぐ」 「うふっ」  ぷすり。 「……!」  先輩はなにも説明せずに、僕の首元に注射針を刺した。  空気抜きも無し、さらには消毒も無しの乱暴な注射。首にちくりとした鋭い痛み。僕は恐怖で先輩の目を見つめたまま固まってしまって抵抗も出来ない。 「うふふふふふふふ……」  先輩が抑えきれない興奮を溢れる不気味な笑み浮かばせながら何かを注入してゆく。 「……はっ、うぅ!」  何を僕の中に入れてるんですか! 先輩! じたばたしたいが、弛緩しきった体はいうことを聞かず、のしかかっている先輩の体でさえどかすことが出来ない。  しばらくそのまま数秒たって、きゅぽんと注射針が抜かれた。先輩は僕に空っぽの注射器を見せ付けると、ぽぉいと投げ捨てた。注射器の使い方としては0点だ。 「うふふふ、こんどは即効性だよ」  もしかして、この力が入らない体は、もしかして今の薬のせい? 先輩の言葉から、僕の体にはすでにこの薬を注入しているようだ……しぃ……? 「……あぁ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁ」  なんだっ。なんだ!?  先輩に注入された部分、体の部位が熱くなっていく! 「ああああああ、あああ、ああ」  体の中の血液の流れが一気に加速する。そして、首もとの熱源が分裂し、血液の流れに沿って体中を移動していく。  獲物を誘い込む毒物のように甘くて魅惑的で狂ったような感覚。その感覚を自覚したときにはもう僕の首から下は、完全に別の何かに支配されてしまった。 「うふふ。ビクンビクンになったね……」  何かを注射された僕の体は、感度がものすごく上がり、先輩と接触した肌、先輩の息遣いに大きく反応するようになった 「いいでしょう。コレ……いっぱいいっぱい気持ちよくなれるおくすりなの」  そう言うと先輩ははだけられた僕のカッターシャツごと、乳首に吸い付いた。一つしかない口は右へ。もう片方は残ったほうへ。  僕に対しては100戦練磨の先輩。僕の快楽のツボを的確に抑えていた。 「いぎぃぃぃぃ!」  僕の脳内に麻薬のように分泌される激しい快楽の痛みと刺激。 そして、先輩に撫でられた僕のトランクスに包まれ半立ちとなっていたアレが、突然意思を持ったようにトランクスを突き破らん勢いで頂点に向かって膨張し、僕のトランクスの股間部分に大きなテントを作り出したのだ。 まるで昇り龍ごとく、天に向かって吼えるように起立するアレ。  さらに、アレはびくりびくりと震え口からよだれ汁を噴出し、僕のテントの頂点はみるみるうちに色を変えてゆく。 「あうぅうあうううう」 523 :一週間 火曜日とその後 ◆oEsZ2QR/bg [sage] :2007/07/29(日) 21:54:58 ID:/LtHcPyR 「うふふ。何度も使うと中毒になっちゃうんだって。でもいいもんね、私だってみぃーくん中毒だし。みぃーくんも中毒になっちゃっていいもんね」 「あうぃううう」  せんぱい、わけがわかりません。  あ、あれ…だんだん視界がぼやけてきた。靄を張ったように先輩の顔がかすみだしてくる。先輩は僕のほうを見つめながら狂ったように笑っていた。 「好き。好き。大好き。だいしゅき……」 「えんはぁい……あぅう」  せんぱいってよびたかった。でも声は出ない。そのうち僕のしかいとともにのうないの理性もとろけだしていく。  とろけ、とろけ、とろろ、せんぱい? せんぱい? な、なんだこれ、あ、あたまが、あたまがおかしくなるっ。  ああ、あああああ、ああああああああ。  あ……あぅ、せんぱいがぼくのあれをにぎりだした。トランクスにてをつっこんで、あう、あう、あう、しごいて、しごいて、しごいてくれてるぅ、き、きもちいい!  あれ、なんだかなにもかんがえられなくなってきた。ぼくのあたまのなかがきもちいいことでいっぱいになってゆく、しごいてくれるせんぱぁい。あうっ、あうっ、せぇんぱい、きもちいいよぉ。 「よだれ出しちゃって、可愛い。ねぇ、みぃーくん。みぃーくんはあたしのものだよ。だからいっぱいいいことしてあげる」  いいことぉ、いいことぉ。きもちいいこと、うん、して、してぇ! もっとしてぇ、もっとしごいて、しごいてぇ!! もう、せんぱいならなにされてもいいですからぁ! 「もう何も考えられないって顔してるね、そうそう、みぃーくんはそんな風に私に可愛がられていればいいの」  いいよぉっ、こんなきもちいいのぉ、うまれてはじめてぇだよぉ、しゅごしゅご、しゅごしゅご、せんぱぁいきもちよすぎぃいぃ! どんどんやってぇ、どんどんしごいてぇ、どんどんめちゃくちゃにしてぇくださぁい! 「震えてるね、いっぱいいっぱい出したいんだね。いいよ、出しなさい。出したらご褒美にもう一本注射してあげる」  ほぉんとに!? もっときもちいいおくすりくれるんですか!? うん、いあっぱいだします! いっぱいせんぱいにあげますっ。びゅくびゅくします、びゅく、びゅく、びゅく、  くる! びゅくびゅくがぁ、せんぱぁい、きます! だから、おちゅうしゃおねがいしますぅ、びゅくびゅくびゅくびゅく!? びゅく! びゅく!びゅく! おくすりぃー! 「あわぁはぁはぁわぁはわぁぁぁああああああ!!」  どびゅる、どびゅるるる、びゅくり、びゅくびゅくびゅくっ、びゅるる! どびゅるるるるるるるるるるる!!  ………。 「ただいまー」 「ただいま」  玄関を開けて、僕は部屋に帰ってくる。  僕の後ろから先輩も入ってきた。この部屋はもはやほとんど僕と先輩の共同生活の部屋と化しているため、先輩も「ただいま」と言うんだ。  先輩は玄関のドアを閉めると、いつものように冷蔵庫に直行し、中から牛乳パックを取り出した。その間に僕はスーツを脱いで壁にかかったハンガーにそれをかける。  ごきゅごきゅと先輩の牛乳を吸引する音が響いていた。 「ぷはぁ、うまい!」 先輩は毎朝仕事に出るときと、仕事から帰ってきた夜に飲む一本がたまらないらしい。 「ふんふふふん♪」  先輩は鼻歌を歌いながら冷蔵庫の中に牛乳を仕舞う。  それを聞きながら僕はネクタイを外して、カッターシャツを脱いで、ズボンを脱いで……。  先輩が手馴れた動作で、注射器と注射液を取り出す。 その横で、僕はタンクトップも脱いで、トランクスさえも脱ぎ捨て……。 「先輩、お願いします……」 「うふふ。ちょっと待っててね。今用意してあげてるから」  注射液からちゅうと吸い取って、空気が入らないように何度か振る。ぴゅくちと先端から薬品を滴らせる。  僕も毎朝仕事に出るときと、仕事から帰ってきた夜に打つ、一本が、とってもたまらない。 「先輩………」 「ふふふ。みぃーくんったら。もう……」  先輩は裸になった僕の姿を見つめて満足そうに微笑むと、僕を正面からぎゅっと抱きしめた。 「「大好き」です」 そう言い合うと、先輩は僕の首筋に注射針を押し付けたのだった。 (おわり)

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