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210 :( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい! ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/13(土) 10:07:59 ID:UzyiGj37 「話は聞いたわ! お姉ちゃんのおっぱいなら死ぬほど揉んでいいわよ!」  俺の部屋のドアをバーンと開け放ちながら姉ちゃんが入ってきた。その発言の異常さもさることながら、彼女の目はその発言以上に異常な熱を帯びているから困る。  理由は単純だ。俺がとある掲示板に『そんなことより誰かおっぱい揉ませてくれよ』なんて書き込んだからだろう。あれほど人のパソコンを勝手に同期するなと言っているのに。 「はいはい、分かったから帰ってね。俺忙しいから」  俺はそういいながら追い払うように手を振る。しかし姉ちゃんはまるで聞く耳を持たない。持つような人間だったら最初から苦労してないが。 「そうよね! お姉ちゃんのおっぱい揉むのに忙しくなるのよね! 好きなだけお姉ちゃんのおっぱい揉ませてあげるから、だからこの網外して!」  姉ちゃんはフローリングの床の上をじたばたとのた打ち回りながら相変わらず気の狂った台詞をはいてくる。ちなみに彼女は今ワイヤーの編みこまれた網に絡まっている。  こんなことが日常茶飯事だから、俺は自分の身を守るために常にいろんなトラップを自分の部屋から学校の自分の机の中まで張り巡らしているわけだ。  んでもって彼女はそのトラップに見事にかかってくれたわけだ。姉ちゃんの行動は俺一直線だから実に読みやすい。  ちなみにこの間までワイヤー無しのただの網だったが、「愛の力よ!」なって言いながら引きちぎられてしまったために現在はワイヤー入りになっている。どんな腕力だ。 「お姉ちゃんはか弱き乙女なの……。でも恋する乙女はか弱いだけじゃだめなのよ。愛する人を抱きしめる力強さが必要なの!」  これは姉ちゃんの弁だ。ちなみに、もし俺だったら網を引きちぎるほど力強く抱きしめられたら即別れを切り出すと思う。  でもそんなことを言ったら、 「もう、私が抱きしめるのは弟くんだけよ。焼き餅焼いちゃってー」  なんて返されるのだろう。まるで話が通じない。餅なんて焼いてない。というかお前を焼いてやろうか。 「俺、巨乳より貧乳が好みなんだよね」  俺はもがく姉ちゃんにそう言ってやった。 「もーう、弟くんったらお姉ちゃんをからかってー。お姉ちゃんは知ってるんですからねー。弟くんは大きな胸が好きだってこと。だからお姉ちゃん頑張ったんだからね。  牛乳飲んで、運動して、弟くんのことを想いながらたーくさんオナニーして……もう、恥ずかしいこと言わせないでよっ」  姉ちゃんは頬を赤く染めながらくねくねしている。言わせてねえよ馬鹿。 「でも、この胸はあなた専用なんだからね、好きなだけ揉んでいいのよ。……キャー、言っちゃったー! 恥ずかしー!!」  そう言って網に絡まったまま器用に胸を寄せてアピールする。  確かに姉ちゃんの胸は大きい。スイカ、姉の胸、スイカ、と並べられたら、姉ちゃんの胸が分裂したかと誤解するほどだ。  …………ごめん、それはさすがに嘘だ。だが、かなり大きいことは紛れも無い事実である。 「姉ちゃん、人の嗜好ってのは変わるもんなんだよ。確かに俺は昔は巨乳が好きだったさ。しかしそれは母性を求める幼児性の表れだよ。少年は男へと成長し、母性の象徴である豊かな胸よりも、若さの象徴であるちっぱいを求めるようになるんだよ」 211 :( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい! ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/13(土) 10:08:33 ID:UzyiGj37  俺のその言葉で、先ほどまでじたばたしていた姉ちゃんの動きがぱったりと止まった。うつぶせなので表情は見えないが、おそらくこの世の終わりを告げられたかのような表情をしていることだろう。いつものことだ。 「……嘘……。そんなの嘘よっ!」  姉ちゃんは感情的に大声を上げた。俺はそんな姉に止めを刺すべく、耳元でささやく。 「ちっぱいには無限の可能性が詰まっているのさ。脂肪の詰まった巨乳とは大違い。無駄な努力、ご苦労様」  姉ちゃんの体がビクンと跳ねた。 「あぁああぁあああああああぁあああああああああああああああああ!!」  おおよそ姉ちゃんの風体からは想像もつかないような絶叫が俺の部屋に木霊する。網の糸がブチブチとちぎれ、ワイヤーさえも悲鳴を上げる。 「弟くん間違ってるよちっぱいは犯罪なんだよ弟くんが犯罪者になっちゃうそんなのダメだよお姉ちゃんのおっぱいで弟くんを正気に戻してあげなくちゃそうそうだよまったく弟くんはお姉ちゃんがいなきゃホントにダメなんだから……」  姉ちゃんは肺の空気一杯叫び終えた後、深く息を吸い込むと今度は支離滅裂なことをノンストップで口走り始めた。  やりすぎた。  俺は慌てて改造スタンガンを姉に押し当てた。姉ちゃんの体がビクビクと痙攣し、あっさりと停止した。姉ちゃんは「あ……」とか「う……」とか言葉にならない言葉を漏らしている。  俺は姉ちゃんを網から出すと姉ちゃんを抱え上げた。  そして姉ちゃんの部屋に入る。姉ちゃんの部屋はぱっと見は女の子らしいとても可愛らしい感じの部屋だが、それは俺の嗜好にを意識しての工作だ。  実際には本棚から一冊本を引き抜けばそこには無数の俺の写真が挟まっているし、ぬいぐるみの背中を開けてみれば俺の髪の毛やらなんやらが入っていたりするというとても恐ろしい仕様になっている。  まあそんなことは今更なのでほうっておいて、姉ちゃんをベッドに寝かせると、姉ちゃんの机の引き出しからおそらく俺を拘束するために用意したと思われるロープを取り出して姉ちゃんの両手両足を縛っておいた。  まあ姉ちゃんは「私たちの愛はどんなものでも縛ることなんてできないのよ!」なんて言ってあっさりと抜けてしまうから意味はあまりないんだが、気休めにはなる。 「弟……くん」  俺が部屋を後にしようとすると、姉ちゃんから声をかけられた。熊でも一撃昏倒、人間だったらこれ死ぬんじゃね? クラスの電流を喰らっておいてまだ意識があるとは。今更ながら恐ろしい姉だ。 「何? 姉ちゃん」 「ちっぱいが好きだなんて……嘘だよね?」  姉ちゃんは半ばうわごとのように俺に尋ねる。よっぽどショックだったのか。 「もちろん、ただの冗談さ。俺が好きなのはあくまで巨乳だよ」 「ホントに!? よかった……」  俺のその言葉を聞くと、姉ちゃんは満面の笑みを浮かべながら気絶した。ま、数時間もしたらケロッとしてまた俺の部屋に突撃してくることだろう。 「あー、おっぱい揉みてえ……」  俺は自分の部屋で一人、そう呟いた。

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