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484 :もう何も信じない 第7話 ◆KG67S9WNlw [sage] :2008/09/26(金) 19:38:28 ID:fILIDVGb ―――知りたくなかった。 かみさま、どうしてですか? どうして、僕から大事なものを奪ってくんですか? こんなのって・・・あんまりだよ。 ひどいよ。いっそ殺してよ。 なんで、歩なの?他の人じゃだめなの? 僕が両親を殺したから?歩を騙したから? ねえ・・・なんとか言ってよ・・・ どうして、僕たちが―――― 「・・・・っ! 光!大丈夫か!」 「・・・あ、あゆむ・・?どうしたの・・」 「お前、すごくうなされてたぞ。大丈夫か?ほら、水だ。」 夢・・?あれは全部夢だったの?・・いや違う。 僕は、何かを知ったんだ。そして――― ・・あれ?僕は、何を知ったんだ?思い出せない。なにか、ものすごく大事なことだったのに。 いや、きっとこれでいいんだね。そんなの、思い出す必要ない。僕には、歩がいればいいんだ。 「おかわり、いるか?」 「・・・ううん、いらない。いらない、他に何もいらないからっ・・・」 僕は、歩にすがる。 「おねがい・・・ずっと一緒にいて・・・・。」 そう、他に何もいらないから・・・ かみさま、どうか僕から大事な人を奪わないで。 485 :もう何も信じない 第7話 ◆KG67S9WNlw [sage] :2008/09/26(金) 19:39:23 ID:fILIDVGb それが、2か月前のこと。 僕は、もはや歩なしではいられなかった。 歩がトイレに行く数秒が我慢できなくて、一緒についていった。 歩が他の女の子と話しているのを見て、捨てられるんじゃないかと思ってびくびくしてた。 体育の授業で離れたときは、ほんとに吐きそうになった。あんなものが週3回もあるなんて・・・地獄だよ。 暇さえあれば、人目をはばからず歩の唇にむしゃぶりついた。 ひとりぼっちでいると、ものすごく怖かった。その分、歩にたくさんシテもらった。 僕は、もうだめだね。 歩がいてくれないと死んじゃいたくなる。まるで、麻薬中毒者みたい。 「心配するな。俺には、お前しかいないんだから―――」 君も、僕なしじゃいられないんだね?あは・・・・うれしいなあ。 いいんだよ?もう僕は君しかみえない。いっそ君もそうなっちゃえばいいのに。 でも、どうしてかなあ?「おまえしかいない」って言ったのに――― 「………てわけで光。終わるまでどっかで待っててくれないか?」 どうして、僕を独りにするの? 僕のことが嫌いなの?もううっとおしいの?僕の愛だけじゃ足りないの!? ………そう、じゃあ、君も僕と同じにしてあげる。 僕のことしかみえなくしてあげる。 そうすれば、ほら。二人だけの世界。すばらしいよ。 「ふ…ふふ……歩…許さないよ………明日、たっぷり"おしおき"してあげるからね…?」

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