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776 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 02:07:30 ID:gnRHxdtb 知ってた。 ナナシ君にとって私なんて使い捨てだって。 それでも私は好きだった。 私の代わりはいくらでもいる。それこそ次々に現れる。ナナシ君にとって私はきっと たくさんの中の1人でしかないと思う。というか確実にそう。初めての子は印象に残る っていうけど……私は初めてですら無いから。現に初めての子とは結構長く続いてた みたいだけど、私とは1ヶ月も保たなかった。次の子も、その次の子もきっと 短いんだろう。短く無かったら許せない。私だけ短いなんてことになったら…… 呪ってやる。ナナシ君はもう誰とも長く付き合えない……もしそんな運命なら私も 少しは救われるのかな。 ねぇナナシ君。あなたは知らないかもしれないけど私本当に好きだったんだよ。 使い捨てでもいいって本気で思ってたよ。他の誰を好きでもいいって。でもやっぱり 耐えられ無いよ。本当はどこにも行かないで欲しい。ずっと私だけを、他の何をも 見ずに私だけを見て欲しいんだよ。1ヶ月にも満たないけど一緒にいる間は本当に 幸せだった。この思い出だけで私は行ける、誰にも嫉妬なんてせずに独りひっそりと ナナシ君を思っていられると。 思ってた、けど。 そんなのやっぱり無理で。 醜い感情が溢れてくる。私を見て。私だけを見て。私だけを私だけを。……こんな 醜い感情はナナシ君には似つかわしく無い。こんな醜い面を見られる前に捨てられて 良かったよ。ナナシ君を汚さないで済んだから。 うん、良かったよ。 一番良かったわけじゃないけど、最悪では無かったと思う。 ナナシ君はもう私のこと忘れたかな?忘れててもいい。 私が最後に発するのはあなたの名前と別れの言葉。 「ナナシ君……さよなら」 私はそうして、空へと舞った。

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