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401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 23:11:19 ID:vUiO/ib0
>>400
あーあれか。でもアレに寄生されるってことは、ヤンデレの素養が
あるってことじゃない?殺してでもあなたを手に入れるっていうやつ。

402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 23:17:01 ID:DrZgnJNF
何の話だよ…

分かったよ…買うよ…

403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 23:51:57 ID:VXOWGUwZ
>>398 そういや今年のセンター試験の奴も(野郎の)嫉妬話だったな。ああいうのも嫌いではないが、やっぱ百年前の人とは嗜好に多少の隔たりを感じるわw

404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 23:53:26 ID:CYhYVmJf
センター試験?

405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 23:56:56 ID:R5oLjIje
22歳にもなってセンターとは殊勝な

406 名前: ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/05/18(日) 00:49:51 ID:guWKPB74
>>401
分かる人がいてうれしいぜw



407 名前:再見 ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/05/18(日) 00:52:15 ID:guWKPB74
川の水が押し寄せる堤防を、僕は歩いていた
1週間前から降り続く雨のせいで河川敷は水没
堤防の下2メートルまで増水していた
そんな景色を眺めていると、あの時の事を思い出す
彼女と初めて出会ったあの時を

僕が中学に上がって一月たった頃
その日、僕の住んでいる町は水の中に沈んだ
東西二つある堤防の西側が決壊し川の水が流れ込んだからだ
降り続いた雨、台風、そして堤防の虚弱性
水害など過去に例がなく、まったくの想定外だったからだ
流れ込んでくる水から逃げるため、僕は家族と反対側東の堤防へ非難した
堤防へ駆け上がり気づく、弟がいない、どこかではぐれたようだ
僕は慌てて探し回った、両親は僕と逆方向を探しに行った
その時だ、彼女に出会ったのは
手を伸ばせばすくえるぐらいに増水した堤防の淵に彼女は立っていた
魂のない抜け殻のように呆然と水面を見つめ、雨に打たれずぶ濡れになった少女
年は僕と同じぐらい、見覚えがないのは多分別の学校だからか
弟を探すのを一旦止め、僕はそっと彼女に傘を差し出した
その時、今まで人形のようだった彼女の目に光が宿り、涙が溢れだす
顔をくしゃくしゃにして涙を流し、彼女は言った

408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 00:54:10 ID:qwZeAs9V
支援?

409 名前:再見 ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/05/18(日) 00:55:16 ID:guWKPB74
「お母……さん、が……お…父さん……が……っ」
最悪の場合も考えられる、でもそれは僕も同じだった
「大丈夫、きっと別の場所に非難してるよ、僕も弟とはぐれたんだ」
早く弟を探さなくては、でも彼女をこのままにしては行けない、だから
「よかったら、一緒に探そう、傘貸してあげるから、ね?」
彼女はコクリ、と頷いた
それから僕らは互いの家族を探しに歩き始める
他に非難してきた人が大勢いて、はぐれてしまわないようにと手を繋いで
30分もしないうちに彼女の両親は見つかった
弟を見つけないといけないから、と別れようとした時
なかなか手を離してくれなかったのを覚えている
今思えばあの時が人生で初の相合傘か、それも可愛い子と手を繋いで、だ
ちなみに弟は僕の両親が見つけた、意外とすぐ近くにいたようだった
それからずっと彼女のことが気になっていたが
水が引いてからの後片付けや、学校の再開で多忙を極め記憶の隅に追いやられていった

彼女と再会したのはその半年後だ

410 名前:再見 ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/05/18(日) 00:57:02 ID:guWKPB74
続く

就職きまらねえ……orz

411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 01:03:42 ID:TAR6xlUR
留年したあげく就職決まらないSS書きから一言。
とりあえず最低限、句読点だけは打ったほうがいいと思う。

これ→。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

412 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 01:57:55 ID:qwZeAs9V
期待GJ

413 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 05:51:36 ID:DjMtgkHW
泥棒猫上官 VSヤンデレ少女な夢を見たんで書いておく

主人公は18の陸自隊員。赴任した基地近くの少女に好意をもたれる。
ある日、基地に女性上官が赴任してきた。
彼女は男の直属の上司になる。
ある日を境に上官は男を誘惑し始める。塀の中と言う事を利用し、男と肉体関係を結ぶ。
それを知った少女は、硫化水素とボウガン、火炎瓶で基地に強襲を掛ける。
硫化水素で門衛を昏倒させ、奪った拳銃と火炎瓶で監視カメラ、邪魔者をブチ殺す。
対する上官も部下に射殺を命じる。
最後、一騎打ちに勝利するも少女は狙撃され終わる。


414 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 10:29:26 ID:2IDDOQ4V
「マツタケをしゃぶりたくなった」
って埋めネタを思い出した

415 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 11:24:32 ID:YRtikAmq
>>414
同じく

416 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 16:24:23 ID:S4qHkjin
実は俺も…なんだ、みんな同じか

417 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/18(日) 16:38:22 ID:vPG1OAir
>>384
どう見ても貧弱君ではあるが、ユッキーよりも力が強いみたいだし
実はかなり体力ある方じゃないかと思ってる
6th戦なんか斧振り回してる時点で並の女子中学生の範疇から外れる
数㌔の武器を長時間振り回すのは簡単なことじゃないぜ

418 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 16:41:45 ID:C3XCukXF
刀クラスの武器でさえ実際は素人がぶんぶん振り回せるものじゃないって言うしな
そんな常識を超越するのが愛のパゥワー

419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 17:12:29 ID:AYiZvRsx
マーダーライセンスでも取ってるんじゃねーのか

420 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 17:43:26 ID:fgOs9BH3
>>403
もっと昔ならどうよ
つhttp://www.page.sannet.ne.jp/yagami/koten/rokuzyo.htm

421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 21:38:01 ID:r5UyhQIF
界王神さまのところに行ってヤンデレの潜在能力を覚醒させたい

422 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:17:22 ID:vPG1OAir
>>418
大して体力が無くて剣道の心得もない人間が使うなら
刀よりも刃渡り30cm程度のナイフの方がよほど有効
刀だと重いから遅いし、すぐに疲れて動けなくなる

423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 22:28:08 ID:cViXs0t8
>>422
・sage進行でお願いします。

424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 22:47:42 ID:VR9UYnfw
まったく関係ないがこの流れで
「この女、この糞女だけは、私の拳で嬲る、武器なんか使うものか、この手で潰し尽くすわ」
という電波を受信した

425 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 22:48:07 ID:Xyvuzdlo
へっ、酸でもぶっかけるのが一番有効に決まってらあ

426 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:10:50 ID:mcM0QinJ
……ヤンデレ熱々餡かけデスマッチ

427 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 23:13:42 ID:yuHaCmJ1
縛熱エリミートフィンガー → バッドエンド
の流れが見えた

428 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/18(日) 23:27:42 ID:yuHaCmJ1
楓:カッター
言葉さま:主に鋸
我妻由乃:その場にある物
霧乃:Gift能力
ねーちん:包丁

素手で戦える人ってあまりいないな
個人的には霧乃にがんばってもらいたいところ

429 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 03:53:01 ID:f4rWGujZ
ヤンデレ目の少女がアサルトライフルをぶっ放している絵ヅラが突如頭に浮かんだ。
セリフは「死んじゃえ」
硝煙の結末 的な感じ。  


430 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 09:23:55 ID:UoeFB30W
上下二連散弾銃構えたヤンデレメイドさんネタ思い付いてたんだが………

431 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 11:19:23 ID:2UQCGM1L
>>430
マジレスするとそんな物をぶっ放したら反動がすごいと思うぞっと。
映画やマンガ、アニメじゃあよくあるが銃身が長くても二連なんかだと大柄な欧米
男性が持つならともかく普通の女性が扱えるような代物じゃないし、元軍人でも
しんどいぞ。


432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 12:56:38 ID:wE6mQIKC
愛の力でなんとかなります

433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 12:59:17 ID:fjffTAnt
>>431
つまりタカさんなメイドさんですね?わかります

434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 13:02:14 ID:+Ung4YeC
ぶっ放したあと「快感」と言うんですね分かります

435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 13:39:05 ID:f4rWGujZ
俺の(勝手な)イメージ
歩道橋の上でフルオート射撃で「死んじゃえ」
五発以上食らって倒れる泥棒猫。
マフラーEND言葉様的笑顔で一言「快感」  

436 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 15:53:06 ID:9DeHX2c8
じゃあ俺もイメージ
歩道橋から2km離れたビルの最上階
ライフルを構える言葉様「死んじゃえ」ズキューンン
数時間後、捜査に踏み込む刑事たち。とぼける言葉様
「どうみてもこいつが犯人だが、あんなに遠くては……
こんな狙撃、マシーンでなくては成功させられん」
無罪放免の言葉様

437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 17:51:26 ID:zpCzCvuD
デューク桂?

438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 17:54:15 ID:PALche8+
どこのRoomNO.909だ

439 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 18:00:16 ID:9DeHX2c8
言葉様「……もういいですか? 船の時間に遅れてしまいます」

440 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 19:20:15 ID:UpyaO9pu
まさにnice boat.オチな訳か

441 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 19:29:01 ID:Y8ENNVOn
この流れなら言える。
昔、弟の左手の薬指を噛みちぎるお姉ちゃんってのを考えたことがある

442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 21:40:13 ID:f4rWGujZ
ヤンデレ爆弾魔の彼女とか、ヤンデレスナイパーの幼なじみが出て来る話が読んでみたい。
誰か形にしてくれると嬉しい。
俺には無理だ……"orz"  

443 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 21:56:42 ID:8O8Dbnvj
>>442
あきらめたらそこで試合終了ですよ?

444 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 22:21:37 ID:d+Rk2yqL
なんか家に帰ったら壁に見覚えの無いフックがあるんだが……
ちょうど、欲しいな、と思ってたんだがこれはまさか……

445 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 22:24:52 ID:O3EqrF7H
ちょっと整理しておきたいんだがこのスレで投下前に注意書きしておいたほうがいいのは

レイプ
NTR
百合

の他になにかあるかな
たとえばふたなりは本保管庫に一本あるけどこれも注意書き必要だろうか

446 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 22:26:37 ID:8O8Dbnvj
ふたなりは苦手な人も多いから必要だと思う

447 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 22:30:56 ID:iAJ2b7jb
ヤンデレの彼女に一日中横四方を掛けられたいよ

448 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 23:21:38 ID:zpCzCvuD
NTRってのは、描写がなくても「昔○○○されました」という告白みたいなのも含む?


449 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 23:39:56 ID:xuEhnMgm
カニバリズムがマジでダメなんだが……

450 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 00:26:04 ID:YA7l9ACQ
指とか舐めるようなのは大好きだ
だがカニバリズムでは興奮しない

451 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [] 投稿日:2008/05/20(火) 00:31:33 ID:Cog2cNQm
お久しぶりです、新人賞の投稿という荒行から無事に生還してまいりました。
イラストの方も張りたかったのですが、主にSAI有料化に伴ってラフを仕上げられなかったので
またの機会に貼りに来ます。
それでは需要があるのかさっぱり解りませんが、長らくお待たせしたアルティメットマンの第二の
選択肢の方を貼り付けておきますね。

炸裂超人アルティメットマン 第四話 選ばれた結末、遙かなる記憶の果て

「グアアアアア!!!」
決戦当日、吊下市山間部でアルティメットマンを待ち受けていたのは、傷だらけの、それでいて
まるで西洋の騎士のような姿をした裏次元総帥だった。
アルティメットマンが来る前に暴走した巨獣によって傷つけられながらも手に持ったスピアを構える
総帥の前にアルティメットマンは降り立つと、両腕を交差させた、必殺技…アルティメットクロスファイヤーの構えだ。
(これで…終わらせる!!)
そう思って炎を放とうとした瞬間、アルティメットマンの体は一瞬硬直し、そしていきなり総帥に向かって走り出した。
(な!コレは一体…)
体が動かない、しかもその体が一直線に向かっていったのは総帥の下だ。コレは一体何だ!?そう叫ぼうとした瞬間、アルティ
メットマンの抜き手が、総帥の体を貫いた。
ずしゅ!!…といやな音を立てて、次々に抜きで元帥の体を貫いていくアルティメットマン、その顔は明らかに苦痛に歪んでいた。
(な…何だよコレは!!やめてよ!!いくら君を殺すからって…僕はこんな事はしたくないんだよ!?巴ちゃん)
テレパスで話しかけるアルティメットマスクこと光一に対して…巴…こと、元帥は嬉しそうにこう答えた。
(だってこうすれば…こうやってたっぷり私のことを感じてくれれば…私のことは忘れられないでしょう?…ふふふ、あはははは
はは!!!だいすきですよ、だいすきですよ光一さん!だからもっと、もっと私のことを感じてくださいね!!感じてくださいね!?すき
すきすきすきすきすきすきすき!!!!だあーいすき!!)
「アアアアア!!!グアアアアアアア!!!」
アルティメットマスクが完全に総帥を、ただの肉片に変えた頃…彼の心は、完全に壊れていた。
光一は知る由も無かった、巨獣と化した巴は目視するだけで敵の行動を操る力があるということを…。

数日後、光一は市内の精神病院に収容された、まるで植物のように何者にも反応できなくなった彼は、ただ
ひたすらに天井を見上げる生活を繰り返していた。
彼の目には常に自分の殺した彼女の顔が見えた、そして手にはその感触が残っていた。
だからこそ彼は今日もその意識を閉じていた。
彼女を忘れるわけにはいかない、でも忘れなければいけないくらいに彼の心の傷は深かった。
遙かなる記憶の果て、そこにある巴の顔は…常に笑顔で、光一の心を掴んで話さなかった。

FIN


以上で終わります


452 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [] 投稿日:2008/05/20(火) 00:33:37 ID:Cog2cNQm
お久しぶりです、というわけで久々にあいも変わらず大好きな特撮パロネタなSSを
一本書かせていただきます、長編でなんだか少し微妙かもしれませんが取りあえず面白がって
いただければ嬉しいかぎりです


君の涙が乾くまで~プロローグ

最近は強い女の子がか弱い男の子を引っ張っていくお話が、彼の大好きなアニメでもゲームでも
さらには文学の上でも流行っているらしい、などという話を小耳にはさんだことがある。
なら一体自分はどうするのか?僕は少し考えて結論を出した。
「そんなことは僕と、僕と彼の間では何も関係のないことだよ」
僕はそう呟くと、いつものように机の汚れを雑巾でふき取ってそのままキッチンに向う。
それと同時に夕暮れの校舎からは放課後を告げるチャイムが流れ始めた、冬のこの季節
夕暮れ時に響くその音はどこか物悲しく、そして切なく聞こえた。
僕の行動パターンは日々時計のように同じだった、朝5時におきて家事をはじめ、本を読み
勉強をこなし、そしてこの時間、紅茶を淹れると同時にこの部屋で彼を待つ、それが僕の
作った、彼と共に過ごすべき一日の時間の流れだった。
「こんにちは、今日も元気か!」
ガラガラという音と共に部屋の扉が開かれ、部屋にはさわやかな彼の声が響いた。
いつもの挨拶とともに彼はこの部屋に入ってくる。
「こんにちは義孝、今日も君にあえて嬉しいよ」
僕はいつものように言葉を返して彼を抱きしめる、身長の高い彼の体は温かくて心地が良い。
彼はどこか恥ずかしそうな顔で僕を見つめ、そして頭を撫でてくれる。
僕たちは恋人同士だ、そう、どこから見てもお似合いのカップルだ。
でもどうしてだろうか、たまにそのことが気にかかる時がある。
やっぱり僕は、どこかで彼を信用できずにいるのだろうか。
そしてまた、彼を、僕が心から信用できる人間にしてしまいたいと思っているのだろうか。
僕は、そんなことを考えられる僕自身が大嫌いだった。
でも、その感情を否定しきれない僕はもっと大嫌いだった。
僕は手にした薬を彼専用のティーカップに落とす。
ごめんね、でも僕は君を信じたいんだ。
だから、僕を許してくれ義孝、全ての責任は何があっても僕が受けいれる。


453 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 00:33:45 ID:lkluXv8w
sageてくれ~

454 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 00:35:21 ID:LWjZD4LB
NTR嫌いな人にはヒロインがNTRされるのは最悪のパターンだな。
逆手に取って非NTRルート用意して相手を徹底的に八つ裂きにするという手もあるがね。
まあようはNTR嫌いな人に向かないシナリオなら警告しておけってことだな。
ちなみに始まってからすぐなら、>>448みたいなことがあってもショックないから別にいいけどね。


455 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [] 投稿日:2008/05/20(火) 00:35:36 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田 義孝①

「今お茶とケーキを持ってくるからね、もう少し待っていてね、義孝」
彼女、桃井さやかはひとしきり恒例となった僕に対する抱擁を行った後
そういって給湯室…本人曰くのキッチンに向かった、僕はそれに合わせて
近くにあった椅子に腰をかける。
僕の彼女である桃井さやかはかなりの変わり者だ、今僕がいる彼女の自宅
だって実際は旧校舎の図書室だったりする、学園の旧校舎の図書室を根城
にして、日々本を読み漁る学長の孫の天才児、彼女の世間での認識はそんな感じだった。
齢16歳にして海外ですでに大学の学士過程を卒業し、そのときに発明した機械の特許料で
旧校舎を買って改装し、悠々と生活をしている彼女と僕が出会ったのは、たまたま僕が
学校の授業をサボって旧校舎の図書室に忍び込んだ時だった。
埃にまみれた古臭い旧校舎の見物に来ていたらしい彼女は坂口安吾を読み漁る僕の前に
現れてこういったのだ。
「ずっとそれを読んでいるようだけど、そんなにその本は面白いのかい?」
「いや、笑えるかという意味では筒井康孝の方がまだマシだ」
後に聞いてみれば、僕は初めて彼女の16年の人生の中でもっともわけのわからない返答を
した人間で、それでいて同い年で気さくに話しかけてくれた人間だったそうだ。
このわけのわからない一言で何故か彼女は僕を気に入ったらしく、それからというもの
僕が授業をサボってここに来るたびに彼女は現れて、僕に話しかけてきた。
最初は座布団を二人分持ち込んでくれた彼女と一緒に本を読んでいるだけだったが
たまたまコミュニケーションをとって見たところ、意外にも彼女の話は面白く、僕たちは
すぐに仲良くなった。
そして他愛もない話をするうちに、僕らは惹かれあっている事を意識し始めて、気が付いたら
彼女は僕に告白して…そして今日の彼氏彼女の関係を築くに至った。
最近は彼女の要望もあってあまり授業をサボったりはしなくなったが、二人の関係は心地よくて
日々良好だ、不満だってない、僕らはとても幸せだった。
「待たせたね、お茶が入ったよ、今日は気合を入れて君の好きなレモンパウンドケーキを作った
んだ、君の大好きなケシの実もたっぷりいれたからね」
「ありがとう、それじゃあ早速いただくよ」
そう言ってぼくは彼女の作ったケーキをいただく事にした、海外仕込みのパウンドケーキは
彼女の得意料理だったりする。

456 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:39:05 ID:Cog2cNQm
すいません、久々に来たのでsage忘れてました、以後気をつけます。

君の涙が乾くまで~西田 義孝①
「うん、美味いなこれ、やっぱりさやかの作ったケーキは最高だよ、特にこの
芥子の実のプチプチがたまらなく素敵だ、家で食う僕特選のゴマかけご飯より
もたまらなく美味い」
「有難う義孝、でも相変わらずそのプチプチ食感にこだわる君の心は僕は理解
できないよ」
さやかはいつもそんなことを言う、このプチプチが最高だというのに、まあさすが
の天才科学者でも理解できない事の一つや二つはあっても良いものだと思う。でないと
たまに、僕の心まで読まれてしまうんじゃないか、何て思わされることもしょっちゅう
あったりして、少し怖かったりする。
「それで今日は何を読んだんだ?三島あたりか」
「残念…昭和の猟奇事件ファイルという奴だった、すぐに終わったから田山と
芥川を読んでいたよ」
「なんだか食い合わせが悪そうだな」
「そんなことはないさ、どっちもとても楽しめたよ、それよりも僕は君がきちんと
授業を受けたかが心配で心配でね」
「大丈夫、あらかた寝るか小説を書いていたけどきちんと椅子には座ってたよ」
「そうかい、それはよかった、それじゃあ早くこれの続きが書きあがる事を楽しみに
しているよ」
僕がケーキを食べ終わるのを待って紅茶のカップを手にかけるのを見計らってか
彼女は一冊のノートを取り出した、ノートにはへたくそな六芒星とともに、マジックで
こう書かれている。
「魔怪騎士D-NIGHT RIDER」
僕が中学生の頃ずっと書いていた変身ヒーローものの小説だ、結局途中で書くのを飽きて
しまい、話は中盤の主人公のパワーアップシーンで途切れたままになっていたが、それを
何故か僕の家に遊びに来た彼女が、僕秘蔵のエロ本とともにしまってあったそれを手に入れて
しまい今日に至っている。
「だからそれの続きは無理だって、いい加減あきらめてくれよ」
「いや、あきらめないよ、僕はこの話が大好きだからね。ぜひとも続きを見てみたい、続きを
書いて話を完結させてくれた暁には君を僕の全頭脳をもって本物の変身ヒーローに改造して
あげるよ」
「おいおい、無理言うなよ」
「無理じゃないよ、僕には不可能はない、それに子供のころからの夢なんだろう?ならなおさら
僕がかなえてあげたくなるじゃないか」
本物の天才科学者の彼女が言うと、その言葉すらも全て本気に聞こえてきた。


457 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:44:04 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田 義孝①

そんな雑談を繰り返す中、ふと、彼女は視線を僕のバッグにうつした
バッグにくくりつけられたコンビ二袋が気になるらしい。
「ああこれか、昨日間違って芽衣歌の買ったケーキを食べちゃってな
それで怒った芽衣歌が、牛乳で作るココアと、ミルチーを買ってくれないと許さないって
だだこねて怒っちゃって…今回のバージョンは応募券を集めて贈ると抽選でチャンプのぬい
ぐるみが当たるって…そんなの当たるわけないってのに、こにくちゃんなんてあんなのなに
がいいんだか…」
芽衣歌…僕の妹の名前を出したとたん、彼女は顔を曇らせた。
「あ、ごめんさやか、気に障ること言ったかな?」
「いや、君にわがままが言える妹さんはいいなーと思って、僕もたまには…ってね」
「そうか、よし!!なら俺がいくらでもさやかのわがままを聞いてやるぞ!さあさあいま
すぐにでも言ってくれ!ただしもうこにくちゃん関連は勘弁してくれよ!僕犬が嫌いだから」
僕が勢い良くそう言うと、彼女は顔をきょとんとさせた。無理もない、でも普段彼女はわがまま
を言わないので、彼女のわがままを聞いてみるのもたまには面白いかなあと思った。
「本当?いつもの勢いだけの言葉じゃないだろうね?」
「ああ、本当に何でも聞くよ」
「それじゃあまずは…僕を差し置いて浮気とかしていない?他に好きな子…たとえばクラスの
マドンナなんかがいたりはしないのかい?僕は本気で答えを聞きたいんだ、どんな答えも受け入れる
から本当のことを答えてくれ」
今までの彼女の真剣な雰囲気に圧倒された、しかしマドンナとは古い言い方だ、漱石の坊ちゃんでも
読んだのだろうか?。
「どこの世の中にこんな本ばっかり読んでまともに授業も受けない協調性ゼロの、さらにオタクでどう

しょうもない馬鹿の僕に、わざわざ浮気なんてうつつを抜かしてくれると思う?それに気になる子なん
ていないさ、僕はさやかと一緒にいるのが一番だよ」
僕がそういったとたんに彼女は悲しそうな顔をする。
「そんな悲しい事を言わないでくれ、それに別に君を馬鹿にしているわけじゃない、僕は義孝が誰かに
取られてしまわないかと思うと本当に心配で仕方がないんだ…その、僕が一番って言ってくれたのは嬉
しいけど…」
僕としては軽い冗談を言ったつもりだったがどうやら通じなかったようだ。
ちなみに決して友達もいないわけではない、一応だが一人、学級委員長の上条晴子が上記した僕のよう
な最底辺に属する人間にわざわざ親しく接してくれていたりする、まあ気まぐれだろうが。
それに恋愛対象としてはとても見れない、第一あの娘はいちいち口がうるさすぎる、授業中にノートに
落書きしていただけでいちいち怒るし。
ある意味何事もぼくにうるさく言わない彼女、さやかとは対照的な存在だが、そんな子の名前を口に出
したら彼女は間違いなく何かの疑いをかけてきそうで怖い。
疑われるのはあまり良い気分ではないし、濡れ衣でこの関係は壊したくなかった。
「ごめんな、でも本当に大丈夫だよ、ほら、僕は友人だってまともにいないし、こうして一緒にいてく
れるのは君くらいだから、本当に安心してくれ、僕も君から離れたくないし、ずっと側にいたいんだ、
それに最後の言葉は冗談じゃない、本気だ」
「ありがとう、そう言ってくれて嬉しいよ、それじゃあ次は」
そういうと彼女は立ち上がって、僕の前に近づいてきた。


458 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 00:44:34 ID:1H1hEYdJ
ルミナスアーク2のファティマルートでのアルティが軽度のヤンデレ臭い発言してて萌えた

459 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:45:37 ID:Cog2cNQm
「…そうだね、僕とキスをしてもらえるかな…本当はずっとしてみたかったんだよ」
彼女はそういうなり僕の顔を手でつかんで、自分の唇を近づけてきた、僕はそれに抗わず
にそれを受け入れた。
重なり合う唇、彼女はそのまま僕の口の中に自分の舌を押し込んできた、僕はそれに抗わず
にそれを受け入れた。
くちゅくちゅと音を立てて、互いに舌を絡め合わせる、お互いの唾液をむさぼり、口腔内を味わう。
粘膜の快感と、彼女の臭いと唾液の味が混ざり合って、何かふわふわしたような気分になる。
彼女の体を求めたい、本能が僕にそう継げた。僕は彼女の細い体を抱き締めてその体温を直に感じた、
細い体と控えめな胸が僕の体にあたる。
「続きを、してくれるかい」
彼女は唇を離すと、唾液で糸を引きながらそういった。
ふとみた彼女のとろんとした目は、全てを受け入れる準備が出来たといっているようだった。
良く考えれば、ぼくたちはキスもまだしたことがなかった。
今日、この機会は僕たちにとってはちょうどいいことなのかもしれない、しかし僕は戸惑った。
「…ごめん!今ゴムとかもっていないんだ」
「大丈夫だよ、君の子供なら何があっても僕は生んで育てたいから」
「でも、ほら、僕はまだ学生だから、君ばっかりにリスクと迷惑はかけられないよ」
予想外の展開に僕は焦った、嬉しい誘いだし、日々望んでいた事では有るが、こういう日に限って避妊
具を準備できなかった自分が恨めしい。
そんな風にあわてふためく僕を見ると、彼女は真っ赤な顔で少し落ち込んだようにこういった。
「義孝…僕のこと嫌いになったのかい?それとも、やっぱり他に好きな人が出来たとか?僕は君が大好
きなんだよ、何ならただ体だけ目当てで抱いてくれるだけでも良いんだ、だから、お願いだから…」
彼女は懇願する…僕はやりきれない気分になる、体の奥底の本能は彼女を求めている、でも僕にはどう
しても踏ん切りがつかないままだった。
さっきまでの、どんなわがままも聞いてやるなどと勢いの良かった自分が恨めしい、今すぐにでも変わ
ってもらいたい。
そんなことを考えるうちに、世界が反転した。
視界が一気にふにゃふにゃと歪み始めた。
ふらりとゆれた僕の体はその場に崩れ落ちた、それと同時に一気に胸の鼓動が早まり始める。
「はぁ、はぁ、はぁぁ…」
次第に落ち着いて呼吸が出来なくなる、しかし全く体は苦しくない、むしろ気分はどんどん心地よくな
り、僕の体はそれと同時に睡眠を求め始めた。
「ゴメンね義孝、でも僕はこうでもしなければ君を信頼…いや、信用すらも出来なくなりそうなんだ」
そういうと彼女は僕の体を抱えて部屋のソファに僕をひきずり、ソファに僕を寝かせた。
「さ、や、かぁ…」
「責任は僕が全て取る、何がどうなっても、今回の結果がどう作用しても僕は君を永遠に愛する、だか
ら、だから僕は君に」
御伽噺を読んであげよう、そう、優しく呟いた彼女の声を聞くと同時に、僕は深い眠りに付いた。
そう、深い深い、恐ろしいくらいに深い眠りへと。

460 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:46:39 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~桃井 さやか ①

僕は彼を寝かしつけると、手元においてあった一冊のノートを開いた。
ノートの間には、学園で授業を受けている彼と、それを黒板と一緒に楽しそうに
眺める少女…上条晴子の写真が挟まっていた。
彼の授業中に偶然、僕が旧校舎からスコープ付きカメラで撮ったものだ、消して
盗撮写真ではない。
こんなもの一枚で、彼の回りの人間から聞いた話くらいで彼を疑いたくはなかった。
でも、それでも僕は、彼の本心が知りたかった、たとえ天才であっても恋をした彼の
心なんて解りはしないという現実が、余計に僕の気持ちを、感情を加速させた。
だから僕はこのノートを手に取った。
ここには僕が頑張って書いた、彼の大好きな御伽噺が書いてある、僕はこれからそれを
読むことにしようと思う。
「さあ、義孝…劇を始めよう、悲しい悲しい演劇を」
「…うん…」
瞼を閉じた彼はそう答えた。
こうして穏やかに眠る彼はまるで天使のようだ、その可愛らしい寝顔をずっと僕のものに
してしまいたいという欲求が僕を突き動かす。
すべてはこれから、そう、こらからの結果次第なのだ。
「愛してるよ、義孝」
神様、どうか僕を、そして彼を幸せにしてください、お願いです。
僕は泣きながら、天に向かってそう呟いた。
どんな結果が出ても、僕は彼を愛して、そして側にいてもらいたかった。


461 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:49:30 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝②

その後、僕が目を覚ましたのは夜の8時だった、彼女はしきりに謝っていた
何でも僕のお茶に媚薬を入れたらしいが、量を間違えて僕が昏倒してしまったらしい。
僕は必死に謝る彼女を抱きしめて、明日、土曜日に確実に外泊許可を取ってくるという
と、彼女とお別れのキスをして旧校舎を後にした。
愛車である僕のバイク…ホンダXR230を発信させて家に向かう間、自分のふがいなさ
を嘆いていた、本来なら彼女を押し倒してでもいいくらいなのに、まさか僕に媚薬を飲ま
せるまで彼女をじらしていたうえに、愛する人にあんな事を平然と言って、考えてしまった
自分の無神経さが改まって嫌になった。僕の人生はいつもこうだ、だからいつまでたっても
友人だっていないまま、延々小説を書いて、本を読んでいる日々を送っていたのだ。
こんな自分を変えたい、そして変わりたい…そう考えているうちに自宅の前にたどり着いた。
おかしなことに家の電気は着いていなかった、母さんと芽衣歌二人で買い物にでも行ったのか
それとも父さんに何かあったのか、そんなことを考えてながら鍵をはずそうと玄関のノブに手
をかけると、ドアは開いた…そこからは物音がする、明らかに人の気配だ、ドアの奥からは何人
もの人間の気配を感じた。
「…誰だああ!!」
僕はとっさに叫ぶと玄関においてあったほうきを手にして靴のまま家に上がった。
家の中にたくさんあった気配もそれと同時に動く、それらがさっと何か、手を上げるような音が
した瞬間。
ぽすっ!ぽすっ!ぽすっ!ぽすっ!。
という軽い音とともに、僕の全身に何か長い、たとえるなら矢のようなものが打ち込まれた、何故
かとても熱いそれは僕の体を刺し、痛みとともに僕に何かを注入した、麻酔銃か何かなのか、先刻
の媚薬による眩暈と同じように視界が曲がり、僕の体はそれとほぼ同時に自由を失い、フローリング
の床に崩れ落ちた。
「う…うう…」
何とか逃げようとうめき声を上げて、動かない四肢をくねらせて僕は床をはいずる…その先のソファ
には、大量の血を流し、腹部を切り裂かれた妹の姿が、いや、むざんに腹部を引き裂かれて、悶絶
した表情でのた打ち回り死んでいったのであろう、家族の、家族だった肉塊が床一面に転がっていた。
血溜まりには妹が大事にしていたこにくちゃんの携帯ストラップがばら撒かれていた。
「う…う…うわああああああああああ!!!」
出ない声を絞り出して僕は叫んだ、目の前にある悲惨な現実と凄惨な光景、その全てが信じられなかっ
た、この光景が全部夢であって欲しかった。
予想外の光景に僕が絶叫していると同時、家の中にあったいくつかの気配は僕に近づいてきた。
「披検体確保、M=ジェルを注入されても生存中、経過は良好のようです、はい、このままラボに護送
します」
「これでまた一人B級が増えるのか…S-00のように脱走しなければいいんだがな」
どうやら僕をどこかへ運ぶ算段をしているらしい、黒い対化学兵器スーツを着込んだ上に銃器を手にし
た、ガスマスクを装着した彼らは無線のようなものでどこかと連絡を取っていた。
「う…うう!ううう!!!」
声にならない声で僕は彼らを精一杯に威嚇する、家族を殺したであろう奴らに手も足も出せない事が悔
しかった。
その彼らの中央に一段と大きい影が見える。
その姿はまるでグロテスクな怪物のようだった、ライオンのような顔を頭部と胴体中央部に持ち、口か
ら血を垂れ流して僕の家族の肉を食らうそれは、手にした巨大な斧で僕の家族だった肉塊を食べやすい
サイズに刻んでいった。
「タニラス様、ここまで死体を無用に刻んだのですから、後始末は全てお願いします」
ぐうう…タニラスと呼ばれたそれはそううなると死体の一片を口に運び…口から血をだらだらとこぼし
てそれを食らった。
「まあそういうな、これが俺の食事なんだから仕方ないだろう、それに心配ない、何も残らないくらい
に食べつくしてやるさ」
そんなことを言っている化け物を見て僕は混乱した。
何が何なのかわからない、まるでわけのわからないホラー映画だ…そう思いながら僕の意識はそこで途
切れた。
全てが悪い夢であって欲しかった、それでもこれは現実なのだと、体中に打ち込まれた何かの痛みが僕
に告げていた。


462 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:51:51 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝②

気が付くと僕は何かの研究施設らしいところにいた、らしいところというのは
実際に特定が難しいくらいに僕にはそこにいた記憶があいまいだったからだ。
あるときは手術台に乗せられ、何かを体に埋め込まれたり、体を刻まれたり、妙に大きな
注射を打たれたりした。
白い部屋で、いきなり襲い掛かってきた像やゴリラを素手で殴り殺したような気もする、車
のボディーを引きちぎり、キックでバズーカの弾頭を破壊したような気もした。
ガスマスクの男達は大喜びをして実験は成功だ、S-01シリーズが完成したと大喜びしていた
のを覚えている。
僕の記憶が完全に覚醒したのはその後、どこかの演習場のような荒地で、アリ怪人としか言い様
のない化け物の首を手刀で切り落としたところからだった。
ぴゅうぴゅうと音を立てて黄色い体液を飛ばすその体を見たとたん、全てを思い出した僕は絶叫
を上げ、近くにあったバイクにまたがってどことも無く走り出した。
逃げなくては、どこか遠くに逃げなくてはいけない、覚醒したての思考と本能がそう告げていた。
背後で追え、殺せ、S-01シリーズ製造の実験はやはり失敗だという声がした、しかしそんな
言葉をいちいち構う暇は無かった。
一気にギアを最高速までいれ、予想以上の速度で何日間も道なき道を走った僕は、気が付けば
どこかの廃村にいた。

「み…水…」
とにかく疲れたので水を飲もうと、廃屋に入り、つるべ式の井戸の蓋を開けて水をくみ上げ…
桶の水面を見て僕は驚いた。
僕の顔は人間ではなかった、黒い顔に赤い大きな眼、そして特徴的なあごを持つそれはまるで
どこかのヒーローのような見た目だった。
「う、うああああああああ!!!」
僕が叫ぶと同時に、僕の顔と体は元に戻った…しかし水鏡に映ったその顔は痩せこけ、僕の顔と
裸の体にはあちこちに大きな手術後のような傷が出来ていた。
「なんなんだよこれは…一体何なんだよ…」
僕はひとしきりそう呟いて、改めて井戸の水を飲み干した。落ち着いて見て考えられる答えは
一つだった。
僕、西田義孝は何らかの悪の秘密結社に捕まり、改造人間にされてしまった、つまりはそういう
ことなのだろう、あくまで推測であって肯定できる意見は無いが、否定できることは何一つとしてない。
「一体これからどうしよう…」
復讐、そんなことを考えても見たが、取りあえず今の状況ではどうしようもない、自分の無力さが悲し
かった、そして…。
「さやか…結局約束、守れなかったな」
家族を殺された事で僕の心はからっぽになったが、何よりもさやかとの約束を守ってあげられなかった
事が今の僕にはとても悲しく思えた。
僕はなぜか無性に彼女の顔がみたくなった。


463 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:54:07 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝②

僕はその後バイクの座席部分にしまってあった強化服であろうライダースーツ
とヘルメット、それとマフラーを身につけて、バイクを一気に飛ばして廃村を降り
手近な町に向かった。
後でわかったことだが廃村は地元北部の鉱山地帯のもので、手近な町は僕の生まれ
育った町そのものだった。

調べてみれば僕があの施設にいたのは1ヵ月ほどだったようだが地元は僕の家の噂
でいっぱいだった、わずかな血痕だけを残して一家全員が、周りの家々の家族共々
物音も立てずに失踪したのだ…噂にならない方が無理だろう。
そんな噂をよそに、僕はバイクを駐車場に止めて一人公園のベンチで今後の事に
ついて考え事をしていた。
いく当ても無く、予算もあまり無い、幸いバイクは何故か延々動くので燃料経費
で困ることも無いがまともに眠る場所も無い、幸先はとても不安だった。
その時正午を知らせる鐘がなった、たぶん学校では昼休みが始まる頃だろう。
なんだかあの頃の怠惰な生活も、口うるさい上条のことも…そして家族と、僕の
彼女であるさやかの笑顔も、どこか遠い昔の記憶に思えてきたのが少し悲しかった。
「はあ…さやか、俺はどうすれば良いんだろう」
彼女の名前を読んでため息をつく、その時、僕の前を通り過ぎようとした白衣の
子供っぽい少女が、僕のほうを向いた。
「…」
ふと目が合った、よくよくみればそれは白衣のさやかだった。
「…」
僕は目をそらす、下手に話しかけて彼女を巻き込みたくなかったし…それに僕は
口元までマフラーで顔を覆っていた、彼女が僕だと気づくことはまず無い…と思っていた。
「…よ、よしたかああああああああああ!!!!」
計算を間違った、いきなり僕は彼女に思い切り抱きつかれた。
「会いたかった、会いたかったよおおおおお!!!ど、どごにいってたんだあああ!!!」
涙を流して抱きついてきた彼女の顔はぷくぷくしたほっぺたがすっかり痩せこけて、いつも
抱擁してくれるその力はだいぶ落ちたように感じられた。
体からは汗のにおいがする、だいぶ走り回って俺を探していたんだろうか。
「ごめんなさやか…本当にゴメン」
僕はさやかをやさしく抱きしめた、この地獄のような現実世界で、僕には彼女がまるで楽園
から現れた天使のように思えた。
鼻までたらして泣き出した彼女を抱きしめて数分後、僕は彼女に引っ張られる形で彼女の
自宅兼学園の旧校舎に案内された。
貰ったサングラスで覆い隠した視界から見る、いつも通っていたはずの学園は、まるで違う
自分のいる世界とはかけ離れた、アニメかゲームのような絵空事の世界のように思えた。


464 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 00:57:46 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝②

僕はそれから彼女の家で久々のお茶とケーキをご馳走になり、それを
食べながらじっくり時間をかけて、彼女に今まで起こったことの全て説明した。
彼女は全てを黙って聞き、またその内容の全てを否定せずに受け入れてくれた。
「さっき君に触られた時に感じた君の手の体温…とても人のものではないくら
いに冷たかった、それにあの傷もそう、君の話はきっと本当だ。何らかの組織が
絡んでいるのも間違いない、でも安心してくれ、君の彼女はこの天才科学者の桃井
さやかだ、たとえどんな法律を破ってでも君を守ってみせる、僕に迷惑が掛かるとかは
気にしなくていい、ずっとここにいてくれれば僕はそれで良いんだ」
僕は、ただその言葉と好意が嬉しくて、その場で泣き崩れて、疲れてしまったのかそのまま
ソファで眠ってしまった。
数日前のあの時と同じソファで、もう元には戻れないくらいに変わってしまった体で。

気が付くと日はすっかり暮れて夜になっていた、彼女、さやかは僕の横に座って眠っていた。
彼女はなにやら箱のようなものを抱えてぶつぶつといっていた、いつもの夢遊病だろうか?
微笑ましくなって彼女に布団をかけてあげようとしたその時、校庭で大きな音が響いた、何台
ものバイクとトラックのような大型輸送車のエンジン音だ、数は10や20ではない。
「くそ…追っ手が来ちまったのか!?」
そう言って彼女を起こそうとした時、彼女は口に手を当てた。静かにしろ、のジェスチャーだ。
僕を見つめる彼女はにやりと笑った。



465 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:01:41 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~桃井さやか②

「どこだ、早く見つけろ!S-01はここのどこかに潜んでいるはずだ!
なんとしてでも見つけて始末するんだ」
ガスマスクの男達と、それを従えたライオン型の怪人…彼、義孝いわくの
タニラスというらしい、が大声で叫んだ。
ガスマスクの男達は旧校舎に入るなり手に持ったダートガンのようなものを
構えてあたりをうろつきまわる、しかしそのしぐさはどこかぎこちないうえに
誰かを探っているにしては未熟さがあまる、所詮は軍人などのプロではないと
いうところだろうか。
「よし…これならいける!」
そう考えた僕は手に持っていたリモコンのスイッチを入れた、ウイーンという
起動音とともに、彼らのちょうど背後に置かれていたみかん箱が動き始める。
もちろんその中身はみかんではない、僕の製造した自動操縦タイプの擬似メタル
ストーム重機関銃だ、日本で作るのには材料面で苦労したが、護身用にはもってこい
の武器だ。
起動音に気づいたガスマスクの男達がそちらに気づくより早く、発車音すら響く前に
秒速一万発で打ち出されたスチールコア入りの弾丸は彼らの全身を貫いた。
「行くよ義孝、こっちに逃げ道を用意しておいた」
「あ、ああ、しかし今のは!?」
「護身用アイテムだ、僕と君を守れるように日々頑張って作っていた」
うん、一言も嘘は言っていない、そういう発言ほど気持ちが良いものはない。
彼は何も言わずに驚いたような顔をしている、きっと嬉しくて言葉も出ないのだろう。
僕は義孝の手を引いて旧校舎を駆ける、この先に行けば秘密扉がある、そこから一気に
義孝とともに逃げられるようにバイクまで用意しておいたのだ、僕の作戦は完璧だ。
これで貴之は僕に絶大な信頼を置いてくれるかもしれない、どう見たって僕は彼好みの
強い女の子だ…この機会は彼にとってはとても不幸な事だったろうが、僕にとって彼と
密接に付き合えるチャンスなのかもしれない、神様有難う。
と、そう思った瞬間、僕は首根っこをいきなりつかまれ、宙に持ち上げられた。
「うわああああ!!!」
それと同時に僕の首筋に巨大な斧の刃先が当てられる、そう…それをあてたのは間違いなく
あの化け物、タニラスという奴だ。


466 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:03:21 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~桃井さやか②

「大人しくしろS-01号、そして桃井博士」
「くそ!はなせえ!!」
僕は怪人に向かって手に持っていた自作自動連射式リボルバーの引き金を引いた、乾いた爆裂音
とともに5発のスチールコア入り30口径弾が炸裂したはずだったが、その全ての弾丸は彼の体
を貫かずに、その厚い筋肉の鎧に飲み込まれた。
「この程度ではC級とはいえ、俺は倒せんよ」
「ば…化け物め!!」
「あまり騒ぐな桃井博士、お前は殺しはしない、我等LYSの科学者として思う存分その手腕を
振るってもらおう」
タニラスの言葉は真剣な口調だった、それゆえに余計に恐ろしい。
何なんだ、この化け物は。
「そしてSー01、お前もわれらの基地に来てもらう、戦闘員…ゾルダートどもはお前の始末に
躍起になっていたようだが、その戦闘力は惜しいものがある、最洗脳してもらえば全てを忘れて
また我等のようによろこんで人を殺せるはずさ」
タニラスと、それに押さえられた僕の視線の先には、拳を握り締めてうつむく義孝がいた。
「か、かまうな義孝!僕に構わず逃げるんだ!!」
彼は僕の言葉を無視してタニラスを見据えた。
「俺は…人を殺したのか?」
タニラスは笑顔のように口をゆがめて答えた。
「ああ、ついでにさらってきた、逃げ惑う隣人どもを容赦なく殺したよ、練習にゾルダート
を何人殺したかも解らん…最後の頃は戦力の実験に、山の寒村丸々一つを大虐殺で消滅させたな…」
「そうか…」
彼はそう呟くと同時に涙を流した、そしてこう言った。
「何かあったらゴメンな」
ひゅ!という音が聞こえた。
それと同時に僕はまた首をつかまれて後方に吹っ飛ばされた。
「うぎゅ!」
何とか受身を取って後方を見る。
背後には、彼の膝蹴りで弾き飛ばされたタニラスと、それを見つめる彼の背中があった。
「義孝!!」
「貴様…いくらB級とはいえ!Dレベルの怪人としか戦闘訓練していない分際で、この俺にC級の俺

に!!」
タニラスは膝蹴りをくらって激怒したのか、手に持った斧を構えると一気に彼に向かって走り出した。
彼はそれに動じずに、手を前に上げてポーズをとった。
「…変身!!」
まるで何かの特撮番組のように彼が大声で叫ぶ、それと同時に彼の体は赤い光に包まれた。
光と共に彼の体は黒い装甲に包まれ、その顔もバッタをモチーフにしたような赤い瞳を持つ仮面に包ま
れた。
話には聞いていたが、目の前でこんな光景が繰り広げる事が起こるとは全く思ってもいなかった。
そして僕は少し悔しかった。なぜなら彼は僕の手ではなくて人の手で、本当に改造人間系のヒーローと
なってしまったのだから。
悔しい、そしてうらやましい…なぜか彼を改造した者達に嫉妬の心から殺意が沸いた。


467 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 01:05:18 ID:lkluXv8w
sien

468 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:05:31 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝③
S-01の性能は単体では万能かつ最強、そんなことをあの時僕の実験を
担当していた科学者の一人は言っていた。
きっとそれは本当のことなのだろ。
「…何ぃ!!」
タニラスは絶叫した、僕に振り下ろした斧が僕を斬ることも無くこなごなに
砕けたからだ。僕は呆然とするタニラスの斧のグリップを奪い取って握り
つぶす、力の差は歴然としていた。
「う、うおおおおお!!!」
タニラスはまだあきらめきれないのか手についていた鍵爪で僕を攻撃するが
突き刺そうとした爪の方が先に砕けてしまった。
こうなれば逃げるしかない、そう考えたのかタニラスは後ろを向いて走り出した。
僕は腰…ベルトのような部分に左手を当てる、するとそれにあわせてベルトが光り
その粒子が僕の左手首を包んだ、集まった光は一気に収束して形を作る、僕の左手首
にはペッパーボックスのようなピストルが握られていた。
ジャイロショット、これが僕…S-01の武器の一つだ、一回の変身で使える弾丸の数は
15発と少ないが、威力は凄まじい、そしてなにより使い勝手が良い武器だ…と、脳内に
あるデータが告げていた。
タニラスに向けて引き金を引く、3発のロケット式の弾丸は轟音を上げてその体に打ち込まれた。
「ぎゃああああああああ!!!!」
凄まじい悲鳴が響きタニラスは倒れこむ、非貫通タイプの弾丸は彼の全身の余すところ無くダメージを
与えたようだ、体を引きずって逃げようとするが骨が折れたのかそれらもうまく叶わないらしい。
「終わりだ…化け物め」
「こ、この同属殺しの化け物め!!」
同属殺しの化け物、そしてそして僕は立て続けに人を殺してきた殺人者だ…もう、後戻りは出来
ない、そんなことは解っていた。
でも、それでも背後にいる彼女、さやかを守るためなら戦わなくてはいけないという事も解っていた。
だから、僕はここで全ての罪を背負う事を決めた、これから彼らと戦うことになればいつか死ぬ日が来
るだろう、それでも構わない。
僕は…いや俺はさやかを愛してる、だから絶対に守ってみせる、他の人間達も、もうだれもこいつらの
犠牲なんかにはさせない。
「ピンファイアキック!!」
俺は一気に跳躍し、狙いを定めてタニラスの被弾箇所に蹴りを食らわせた。
脚部の電子スイッチの誘導により弾丸は爆発した、凄まじい音と火花を立ててタニラスはこなごなに砕
け散った。
それと同時に俺の変身が解ける、炎の中で背後を振り返ると立ち尽くしたさやかが俺の背中を見つめ続
けていた。
父さん、母さん、芽衣歌、仇はうったからね…俺はそう呟き、心の中で涙を流した。
「さやか…達者でな」
彼女をこれ以上巻き込んではいけない、俺はそう思って別れを告げた。頭の良い彼女の事、事情は理解
しただろう。
そう予測したが、彼女は何を思ったのか俺を背中から抱きしめた。
「嫌だ、今の君をほおってはおけない」
「さやか…わがままを言うなよ、俺はもうこんな体なんだぞ、それにあいつら敵だって…」
「そんなの関係ない!君は君のままだ、体が変わってしまって不安なら必ず僕が責任を持って君を治し
てあげる!戦いに行ってあいつらの組織を潰すって言うならなんでも協力する!だから…もう僕を一人
にしないでくれ、お願いだから!僕は君のそばで死ねるなら、もう何もいらないから!!」
哀願する彼女にはかなわない、俺は彼女を無言で抱きしめた、もう言葉は要らなかった。
「行こう、さやか」
「うん…義孝」
俺達二人は手をつないで旧校舎を後にした、これから何が起きるのかなんて考えもせずに。
弱い心は穴を埋めようとするとその穴に飲み込まれるという話も信じずに。

469 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:07:27 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝④
それから数ヶ月が過ぎた、俺はさやかの手引きで敵に見つからないと覆われる住処を転々とし
敵である組織…巨大企業複合体、通称LYSの動向を探りながらその追っ手と戦い、人々を襲
おうとする怪人たちと日々戦いを繰り広げていった、もちろん戦いにおいてさやかの頭脳面での
活躍はすごいものだった。
敵の攻撃地点を巧みに予測し、物資を奪って資金に変え、代替兵器を作って敵の支部を攻撃、情報
を回収するなどの作業は俺一人では出来ないものだったので本当に助かった、いや助けられていた。
そして今晩も、襲撃をかけたLYSの港湾倉庫を爆破し、それによって現れた怪人との戦いを繰り広げ
ていた。

「くらええええええ!!!」
空中から現れた梟型の怪人が目からビームのようなものを発射する、コンクリートを溶かすようなそれ
を俺は右手に発生させたシールドで全て遮断した。
第二の武器、アイギスシールドは核熱兵器すら遮断する。ビームを防がれた事に慌てた敵は手に持った
剣を構えて一気に詰めよった。
その体が爆発音と共に歪んで落下する、後方からさやかが打ち込んだグレネード弾が敵の体に炸裂した
ようだ。
「今だ!義孝」
「リムファイヤアタック!」
叫ぶと同時にジャイロショットを敵に叩き込み、電子スイッチ入りのパンチを炸裂させる。実に一撃で
42トンもの衝撃を与えるそれは軽々と敵の体を砕いた。
「やった!うああ!?」
さやかが喜ぶと同時、その背後から鞭のような触手がその体を絡め取った、海から現れた馬型怪人の鬣
がまるでイソギンチャクの触手のように相手を絡みとってさやかの体を切り裂く…それが敵の狙いだろ
う。
しかしさやかは軽々とそれを引きちぎると、驚く怪人めがけて手に持っていたグレネードガンからグレ
ネード弾を発射した。
「ぐあああああ!!!」
叫ぶ敵、俺はそれに合わせて敵にアイギスシールドを投げつけた。
ブーメランのようなそれは敵の首を鮮やかにはねる。
首を失った敵の体は一気に燃え尽きた。

「怪我は無いか、さやか」
俺は彼女に近づく、しかしそういうと彼女は少しむすっとする。
「僕のパワードスーツの性能は完璧だから、余計な心配は要らないよ義孝」
彼女はこの戦いに参加してからというもの、作戦面の指示も欠かさなかったが、敵のデータを奪っては

ずっと怪人や怪人たちと戦うことが出来る兵器の研究も行い、さらには僕のトレーニングメニューまで
考えてくれていた、俺は戦うだけで殆どおんぶにだっこな状態だった。
彼女曰く、怪人の体を変身させるのはM=ジェルと呼ばれるナノマシンで、普段は腹部のベルトの辺り
に埋め込まれているそれが活性化して体を覆う事で俺達は変身できるということだった。
彼ら曰くの~級というのはそれらの強度や性能の違いから来るものであるらしい。
そして彼女はMジェルを解析、そのシステムを利用して自分専用の代替パワードスーツを製作し、C~
D級怪人となら倒す事は不可能でも、それなりに渡り合えるほどの力を擬似的とはいえ手に入れてしま
い、その力で使いこなせるように製作した対怪人用武器の運用も行っていた。
「僕は君に迷惑をかけたくないし…君の力になりたいからここにいるんだよ、それに好きなんだろう君
は…えっと、強くてひっぱってくれる女の子が」
苦笑してそういう彼女を見ると少し申し訳が立たなくなってくる。
「俺はお前しか興味が無いよ」
そういって彼女を抱きしめると、彼女は顔を赤らめてばか、といった。
敵は強大な悪の組織、そしてそれに二人で立ち向かうという現実は残酷で、かつ非情でしかなかった。
しかしこの彼女と敵に立ち向かう生活もだんだん悪くは無いと感じ始めていた。
愛するものが側にいる環境は、全てを失ってしまった俺にとってはとても癒されるものだった。



470 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:08:42 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~西田義孝④

朝、無断で住み込んでいた廃ビルで目を覚ますと
彼女が朝食を作っていた。
「おはようさやか、今朝も可愛いねえ」
「おはよう義孝、どうもありがとう」
そう言って彼女は僕の傷だらけのほっぺたにキスをする
彼女のほっぺたにキスをお返しすると、その顔を指で撫でた。
「隈が出来てる、また寝てないのか?迷惑かけっぱなしでこういうの
もあれだけど、もう少し寝たほうが良いんじゃないのか?」
「うん、ご飯食べたら少し寝るよ、敵も今日は大人しいみたいだし」
そう言って彼女はテーブルに乗せられたパソコンの画面を眺めた。
敵側のパソコン用連絡IDを奪い取り、下っ端のみとはいえその連絡網
を手に入れた彼女はそれを利用して敵側の行動を把握、先回りして敵を
返り討ちにする作戦を立てていた。
「なんだかここのところ敵の動きがあまり芳しくないみたいなんだ、もしかし
たら作戦を変えてるのかもしれない」
俺達が敵と戦う場合、その殆どは僕たちに行ったような被献体探しを邪魔する事が
多かった。
それにより戦力を減らし、新しい怪人を補充する時を狙って敵の支部を攻撃すると
いうのが作戦のセオリーだ、彼女曰くでかい組織と事を構える場合、敵の支部を強襲
した時に物資が手に入るような状況が無い限りはあまり大きく動くのはよくないということらしい。
「それじゃあ、さやかが起きたら久々にどこかに出かけるか?ウインドーショッピングとか?」
「ほ、本当に良いの?僕なんか戦闘以外で連れまわして嫌じゃない?義孝?」
「嫌なわけないだろう、第一お前は何度も言ってるように、俺の彼女なんだから」
「う、うれしいなあ!よし!それじゃあすぐに起きるから、そうしたら町のほうに出かけよう」
「おいおい、ゆっくりでいいからな、時間はいっぱい有るんだし」
彼女は涙を流して本当に嬉しそうに言った、久々のデートでそこまで喜んでもらえるなんて、僕はそれ
を微笑ましく思った。

471 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:11:42 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~桃井さやか④

それから数時間後、たっぷり寝た僕はそれを待ってくれた彼と
一緒に町に出かけ、さまざまな買い物を楽しんだ。
彼は重そうに荷物を抱え、僕はそれを心配しつつも他の買い物を続行する
僕たち二人はまるでどこかの漫画のカップルみたいだなあと思った、きっと
それを見ている周りの人たちもそう思っているんだろうなあと思った、それは
それは幸せな時間だった。
彼との買い物の後、オープンカフェテリアでパフェを食べている時、彼は少し暗い
表情で僕に質問してきた。
「なあさやか、前から疑問に思っていたんだけど、俺の体ってその、オルト現象は
出ないのか?」
「出ないね、それだけは間違いない、君たちS-…スペクトルシリーズはそれが出ない
仕様だからこそ特別で貴重なんだ」
僕はきっぱり言い切るとパフェのアイスクリーム部分を食べた、彼はその言葉にほっと
したのか肩の力を抜いて椅子に腰掛けた。
オルト現象…怪人たちの細胞は構造が不安定で、定期的に人間の血肉を捕食し、代替的に
でも新たな人の遺伝子を取り込まないと体が生きながら腐り始めたり、人を食う事しか脳が
なくなる化け物になってしまうという恐ろしい現象だ。
しかし洗脳した上で怪人たちをこれによって縛るのにはLYSにとってはちょうど良い現象
なのだろう、敵から奪ったデータの中ではある程度の不安材料が解消されるためだけにSシリ
ーズが作られるまで、この現象を止める研究はLYS化学班では一切されていなかったよう
だった。
「安心してくれよ、もしそうなった場合でも僕は絶対に君を治して見せるからさ、それに敵側
だってあれほど躍起になって探しているSー00号だってオルトを起こしながら逃げてる形跡
は無いんだから」
「S-00号か、同じSシリーズどうし、どこかでコンタクトを取れれば良いんだけどなあ」
彼はそう言って注文していた珈琲を飲み干した、確かに彼の判断は正しい、この戦いで人手が
増えるのは本当にありがたいことなのだろう。
でも僕は気持ちの上でそれが少し嫌だった、だって、もしこれ以上人数が増えたら彼と一緒にいられな
くなるじゃないか?第一相手は彼よりも強力な力を持ったSー00号だ。下手をすれば僕が一緒に戦う
事も必要なくなるかもしれない、僕にとっては何よりそれが一番怖かった。
「うん、そうだね…」
僕は力なく答えた、それと同時に後ろの席から悲鳴が上がった。
悲鳴の原因であるOL風の女性は、突如空中から現れたカブトムシ型の怪人の持った鎖鉄球によって頭
をぐしゃぐしゃに潰され、そしてその周りにいた全員はゾルダートたちのダートガンによって体を打ち
抜かれて死んでいった。
人々が悲鳴と共に逃げ惑う、そんなものをお構いなしといわんばかりに、彼と僕に向かって会員達は迫
ってきた。
「…っ!!変身!!」
彼は大声を上げて叫ぶ、それと同時に彼の体は赤い光に包まれて、いつもの黒い装甲の姿…S-01、
パスズへと変身した。


472 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:12:12 ID:Cog2cNQm
君の涙が乾くまで~桃井さやか④

僕もそれに続いて鞄の中に仕込んだサブマシンガンを撃ち、僕たちを狙い撃ちにするために固まった陣
形のゾルダートたちを次々に撃ち殺していく。
「くそ…僕が甘かった」
人ごみの多いところでは敵たちは襲い掛かってくるわけは無い、僕の甘い考えは非情な敵たちによって
打ち砕かれた。
「貴様ああ!よくもおおお!!」
彼は頭に血が上っているのか、ジャイロショットも構えずに敵に特攻するが、カブトムシ型の敵は装甲
が固いらしく、彼のパンチもキックも全てはじき返してしまった。
「くそ!!」
たまらず彼はジャイロショットを放つが敵の装甲は厚く、豆鉄砲のように全ての弾丸をはじき返すと彼
の体を鎖鉄球で弾き飛ばした。
「うぐあああ!!」
彼は弾き飛ばされる、敵はそれに狙いを定めて鎖鉄球を振り下ろす
絶体絶命、僕はそう思っていた、しかし状況は違った。
「な…お前、上条」
彼の前に、彼をかばうように現れた一人の少女は素手でその鎖鉄球を軽々止めると、一気に敵に向かっ
てそれを投げ返した、豪速で飛ばされたそれは怪人を直撃、怪人は地面にもんどりうった。
「久々だね、西田くん…同級生として、S-00号として、君にあえて嬉しいよ」
彼女は綺麗なロングヘアをたなびかせてそう言うと、手を交差させて独自のポーズをとり叫んだ。
「変身!!」
青白い光が彼女の周りを包み、彼女はその姿を変えた。メタリックブルーと浅葱色を貴重としたクジャ
ク型の怪人…多目的広範囲襲撃用B級ゾルダート…S-00号、シナゴーグだ。
立ち上がった怪人はそれを見ても勇猛果敢に突撃するが、シナゴーグは自分から動かず、肩部に搭載さ
れた翼から羽を飛ばして応戦する、鋭い刃物のようなそれは敵の装甲を切り刻み動きをけん制、シナゴ
ーグは止めとばかりに腹部からビームのようなものを放つと怪人は爆散した。
唖然とする僕らの前でシナゴーグは変身をとき、その本体である姿…上条晴子の姿をさらした。
「おまたせ、今日こそは会おうと思っていたんだけど、だいぶ遅くなっちゃったね」
彼女はにっりと笑ってそう言うと、彼を抱きしめた。
「S-01とはいえあんな足手まといと一緒に戦うのは大変だったでしょう?今度は私が、いや、私達
が守ってあげるからね、義孝くん」
そういうと彼女、上条晴子は彼を抱きしめた、僕は動揺しきっていたため、その場から動く事が出来な
かった。
どうやら嫌な予感は、ものの見事に的中してしまったようだった。
あまりに突然の事からか、それとも緊張でか、何故か体が動かない事が歯がゆかった。


473 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/20(火) 01:12:43 ID:Cog2cNQm
今日はこれまでとします、続きはまた後ほど、それではまた



474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 01:28:58 ID:2aVHIf0K
>>473
投稿お疲れ様でした


475 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 02:06:40 ID:6DqGP7lX
久しぶりGJ!


476 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 02:40:41 ID:i9GoVa+p
三点リーダすらまともに扱えないのに作家気取るな

477 名前:445[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 03:05:42 ID:5hSd+0hi
すみません>>445は誤爆です
キモウトのほうで投下する予定でSSを書いていたのでホントはあちらで質問すべきところを間違えてしまいました
お騒がせして申し訳ありません
以後気をつけます

478 名前:再見2話 ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/05/20(火) 20:35:15 ID:6DqGP7lX
弟が盲腸で入院した。
入院した病院が隣町の隣町にある大きな病院で、車で30分は掛かる。
そのせいでお見舞いに行くのが酷く面倒だったのを覚えている。
でもそれもすぐに面倒だとは感じなくなった。
なぜなら彼女に会えたからだ。
ある日弟の見舞いに行った時、受付でばったり出くわしたのだ。
その時は神の奇跡に感謝した、兎に角うれしかった。
彼女も僕に会いたかった、と聞いた時は死んでもいいと思えるほどに。
あの洪水のとき、彼女は祖母の家を訪ねていて被災したらしい。
そして今はその祖母が入院しており、その見舞いに訪れたと言った。
その後はお互いの見舞いもそこそこに病院のロビーや屋上でいろんな話をした。
初めて会った時とは違い、明るく健やかな彼女とすぐに打ち解けることが出来た。
しかし、弟もいつまでも入院している訳にも行かず、退院の日はすぐにやってきた。
今なら携帯電話の番号を交換できるけれど、当時中学1年の僕はそんなもの持たせてもらえない。
彼女とは自由に連絡できなくなる、おまけに学校も家も全然違うトコロだ、会える回数は激減なんてもんじゃない。
共働きの両親の代わりに弟を迎えに行った日の、彼女の目を今でも忘れられない。
「捨てないで」と言っているような、寂しげな瞳。
そういえばあの雨の日、両親を見つけて別れようとした時もあの目だったっけ。
そんな悲しい目で見つめられ、僕はさよならを言うこともできず病院を後にした。


退院した調度一週間後、弟は通り魔に襲われ再び入院した。

479 名前:再見2話 ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/05/20(火) 20:40:50 ID:6DqGP7lX
昼過ぎ学校へ連絡が入り、僕は急いで病院へ向かった。
当時まだ土曜日は半日授業があり、中学生の僕は午後の部活の準備をしていた時だった。
小学生の弟は午前までの授業が終わりそのまま帰宅。
その途中ですれ違い様に腹をナイフのようなもので刺されたのだ。
息を切らし病院入るとはすでに両親がいて、待合室には重苦しい空気が満ちていた。
しばらくして手術は無事終了。意外に早く終わった。
通り魔が腹部をナイフで刺した時、奇跡的に内臓を傷つけずに刺さったため大事には至らなかったらしい。
その後弟が病室に移された時、日は地平線ぎりぎりまで下がって世界を真っ赤に染めていた。
母は病院に残り入院の手続き、父は僕を家へ送ること。
夕日に赤く照らされた1階の玄関、父は「車を取ってくるからまってなさい」と先に出て行った
父の出て行った玄関、そこに誰か立っていた。逆光で顔がよく分からない。
一歩一歩近づくにつれ、少しずつ見えてきて、僕は足を止めた。
彼女がそこの居た。
彼女との距離は3メートル、きつい西日を背に影で隠れた顔。
その顔が僕には笑っているように、微笑んでいるように見えた。
まるで願いが叶ったような、欲しかったものが手に入ったような笑顔。
少し、ほんの少し、背筋がぞくりとした。
影でよく分からないけど、きっと彼女の目は僕の目を見つめていたんだと思う。
近づくことも離れることもせず、僕をまっすぐに見つめていた。
彼女は動かない、僕は動けない。先に動いたのは僕のほうだった。
玄関の向こう、父が車の運転席から手を振っている、行かなければ。
早足で彼女とすれ違い、て玄関をくぐり外を出ようとしたその時。
すれ違い様、彼女は振り返ることもせず、一言だけ、僕にだけ聞こえる小さな声で言った。


「……また、会えたね」


続く

480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 21:09:55 ID:lkluXv8w
もうちょっと書きためてから投下してくれたほうが読み手としては嬉しい。
GJ!

481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 23:25:29 ID:3FjrHPZE
>>479
GJ!
弟不憫すぎるwww

482 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 23:45:59 ID:YA7l9ACQ
もうちょっと書いてから投下して欲しいのだけど…
テンプレにはぶつ切り投下OKって書いてあるからなぁ…

483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 23:50:12 ID:XU500rL4
書き手は
来る者拒まず
去る者離さないのがこのスレだろ


484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 00:42:23 ID:abuiwuzk
なんと!スレ自体がヤンデレとは…

485 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:43:27 ID:GTPgy4sN
こんばんは、続きを貼りに来ました、三点リーダー云々使いこなせませんが
途中で放置するのも気分悪いので残りも貼ります。

君の涙が乾くまで~西田義孝⑤

上条との痛烈な出会いの後、あまりのことからか錯乱して僕たちにサブマシンガンを乱射する
さやかを落ち着かせた後、俺は上条を廃ビルに誘い、三人で廃ビルに戻った。
上条は僕が落ち着かないさやかを寝かしつけた後に、ゆっくりと落ち着いた口調で今まであった
こと、そして彼女の身に起こった事を語ってくれた。
僕と同様に家族を殺され、S-00号として改造されたこと、そしてなんとか脱出して逃げ回り
LYSと敵対する組織の力添えで敵支部のあった学園に潜入していた事などを、彼女は淡々と語っ
てくれた。ひとしきりに話した後、彼女は俺をその組織に入るように進めた、改造人間ではない
一般人を抱えてゲリラのみではいい加減勝ち目も薄いだろうし、今後は大きな作戦の予定もある
らしく、最悪連帯を取ろうという話だった。
「義孝の身に何かあったら大変だし、彼女さんを巻き込むのもよくないわ」
「うん…でも彼女は彼女で役に立ってるし…」
煮え切らない僕に対して上条は業を煮やしたのかこういった。
「あの子、大体今日だって錯乱してあんな感じだったし、それにあなただって同じBクラスの改造
人間に攻撃が聞かないくらいでだいぶ遅れを取っていたじゃない、あの子のことが心配なら組織の
ほうで保護するから、私と一緒に…そうね、ここに私も住むって言うのはどう?そうね、それが
いいわ!そうしなさい!!家事全般と君のサポートはやっておくから」
押しの弱い俺は一気に彼女にはいと言わされてしまい、翌朝さやかもせっとくされてうまいこと俺達は
上条を抱え込む事になってしまった。

それから一ヶ月ほど日々が過ぎた。
俺達はまた住処を移り、採石場跡地の宿場で生活を行い、昼は上条の考えた新技の特訓トレーニングに
精を出し、夜は街で怪人たちとの死闘を繰り広げていた。
「はい、できたよ、今日は鳥の水炊きね」
そういって上条は鍋を用意してご飯を盛り付ける、彼女もまた家事は全般的に得意で僕たちの食事を
用意してくれたりした。
「うん、まあ上条さんにしては良く出来た方だね」
さやかは苦々しい顔で水炊きを食べてはそう評価する、上条は上条でさらりとそれを流し、僕と特訓
について会話をはじめた。
さやかと上条はとことんに相性が悪く、ことここ最近の日々は最悪といって良いほどにうまくいって
いなかった。
さやかはあれやこれやと上条のやる事に口を挟むが、上条はそれをのらりくらりとかわして逆にさやかの
盲点を突くという日々の攻防は、余計に二人の間の雰囲気を険悪にしていた。
上条が特訓のメニューを立てたときなど、反対したさやかは2日も口を利いてくれなかったくらいだ。
「それはそうと義孝、今日の午後は少し出かけないか?」
さやかはふいに僕に声をかけた。
「うん、いいよ」
俺はそう返した、それに対して上条は反応する。
「また町に出て民間人を巻き込む気?」
それにかっとなったのか、さやかは食器を音を立ててテーブルに置く。
そして俺の手を引いて外に飛び出した。
「夜の倉庫襲撃までには帰ってくるんですよ?」
上条は笑顔でそう告げる、その顔はどこと無く笑っていた。


486 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:46:34 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~西田義孝⑤

「何なんだあの子は?何で僕たちの間を邪魔しようとするんだ!なあ義孝?
君はやっぱり彼女の方が僕よりも良いのかい?本当は僕のほうが邪魔になって
きたのかい?」
バイクでふもとの喫茶店まで降りた後、さやかは僕に涙声でそういった。
「心配しすぎだよさやか、第一彼女は僕たちと一緒に戦ってくれて戦積もきっちり
あげてるじゃないか?それに元々彼女はあんな性格なんだから悩む事は無いよ」
「嘘だ!!あの子は絶対に君が目的なんだ!昨日だって僕に言ってきたんだ、君と僕
はつりあわないからどこかに行ってしまえって」
言い終わるなりめそめそする彼女だが、俺にはその発言はにわかには信じられなかった。
「上条が?嘘だろう」
そういう僕に対してさやかは涙混じりに言った。
「信じてくれないのかい?僕の事を、僕は君を信じてるのに!」
「ご、ごめん…許してくれ、さやか」
「嫌だ、僕を抱いてくれるまで許さない!!」
彼女はそう言っていつもの天才ぶりはどこへやらで大仰に駄々をこねた、そこまでに上条
の存在には相当我慢がならなかったらしい。
しかし彼女を性的な意味で抱くという事は俺にとっては無理な話だった、改造されたあの日
以来俺の性欲は薄れ、彼女を見ても今までのように性的に興奮する事はまるで無くなくなって
しまっている。
仕方ないので僕は彼女が満足するまで抱きしめてあげる事にした。
彼女を抱きしめると同時、彼女の体がびくんと反応した。
「ゴメン…冷たかったか?」
「ううん…あったかいよ、とても」
「もしお前が嫌なら…俺がきちんと頼んで、上条には明日にでも
出て行ってもらうから」
「…こんな彼女でごめんね、義孝」
「馬鹿、たまに文句ぐらい言って当たり前だよ」
俺は彼女にそう言って笑った、そうすることが彼女と僕との関係にとって一番良いことだと思った。


487 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:48:01 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~上条晴子⑤

「大体あの女、天才だかなんだか知らないけど生意気なんですよ…」
私はそういいながら手早にあの女…桃井さやかのパソコンをいじって
いた、日ごろ見て覚えたパスコードを元に、敵側の連絡網にハッキング
してすばやく情報を書き込んでいく。
「一般人の癖に、私の義孝に手出しして…」
つい愚痴が口からこぼれる、それぐらいにあの女のことが私は気に
入らなかった。
わたしのよしたかをとるなんて、ぜったいにゆるさない…わるいこにはばつを
あたえなくてはぜったいにいけない。
全てを書き込み終わった後、私はスカートのポケットから義孝の下着を取り出した
改造人間とはいえ彼の体臭がたっぷりしみ込んだトランクスだ、二人のいない間に
使わない手は無い。
「んはあ…よしたかあ…だいすきい…」
その臭いをかぎながら、私はショーツの上から自分の秘部をいじり始めた、力強く彼
義孝に押し倒されて、そのままに犯されることを想像しながら。
いや、これは想像ではない、そう、今晩にでも本当になることなのだ。
あの女が、これで消えてくれれば。
「…はあ、はあ…だーいすきだよ、よしたか…」
そういう私の顔は、きっと笑っていただろう、だって彼と一緒に入れること
ほど嬉しい事は無いのだから。
たとえあのおんながしんで、かれがかなしみにうちひしがれるとしても


488 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:50:16 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~西田義孝⑥

「はああ!!」
俺が叫ぶと同時に投擲されたアイギスシールドは次々に僕を取り囲んだ
D級怪人の首をはねていった、敵たちの一瞬の隙を突いて倉庫の内部に
さやかと晴子が乗り込んでいく。
今晩襲撃した敵支部の倉庫は基地も兼用しており、資料を手に入れれば
敵側の今後の作戦もわかるという、僕たちチームの今後の戦略において最も重要な拠点だった。
内部に乗り込むと同時にさやかは言った。
「この奥に敵の資料室がある、僕はそこに向かうから、義孝たちは警備場所からやってきた
怪人達を倒してくれ」
「一人で大丈夫なのか?さやか」
「大丈夫、事前情報ではゾルダートしかいないはずだ!」
そう言って走り出した刹那、さやかの左腕が強化スーツごと吹き飛んだ。
「へ?」
根元から吹き飛んだ自分の腕を見て驚愕するさやか、その先にあったのはトラップと
思われる、きらきらと光を放つ単分子ワイヤーだった。
「う、うわあああああああああああ!!!!!」
突然勝つあまりの事に絶叫するさやか、さやかがへたり込むと同時に現れたゾルダート
たちはいっせいにダートガンを構えた、僕はそれを見越していっせいにジャイロショット
でそれを狙い打つ。
「ぐああああああ!!」
前段が命中し、ゾルダートたちは悲鳴を上げて爆散した。
それと同時に背後からバッファロー型の怪人がせまったが、あえなくシナゴーグになった
上条のビーム砲でその姿は消滅した。
「…おしかったなあ、もう少しでばらばらになったはずなのに」
爆音が響く中で上条が、かすかにそう呟いた気がした。


489 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:52:41 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~上条晴子⑥

おしかったなあ、単分子ワイヤー、あの女
の体をばらばらに出来ると思ったのに、せっかく
地図を書き換えて、わなの存在を知らせなかったのに。
まあでもいいや、彼は優しいもの。
私のこと、見てくれるのも時間の問題だもの。

君の涙が乾くまで~桃井さやか⑥

ダメだ、僕は、彼の前で傷ついてしまった、もう、彼は僕
を絶対に必要としなくなってしまう、いや、優しい彼故に
間違いなく僕を戦いから遠ざけてしまう…どうすれば良いんだろう?
と、腕を落として彼のバイクで運ばれながら僕はずっとそんなことを考えていた。
僕の腕などどうでも良かった、たとえワイヤーは電熱カッターのような構造で、組織を
焼ききられたため腕が戻らない事もどうでも良かった、それより何より僕にとっては彼
の前で怪我をしてしまった事がとにかく悲しかった…そして彼から離れるのが怖かった。

そして案の定、アジトで止血をしている僕の前で、彼は辛そうな表情で僕にこういった。
「さやか、ここは…ひとまず退いて、上条の言う組織で養生しないか?」
「嫌だね、それに僕なら大丈夫、明日にでもフル武装の義手を作って君とまた一緒に」
「無理ね、もう敵側もそんなレベルで済む話じゃないみたいよ」
僕らの会話をとぎらせて、あの女はそういった。
「さっきの資料、敵側の作戦の方向性が決まったみたい…LYSの奴ら、B級はおろか
A級の各支部の幹部怪人を全て集めて四国と淡路島の占領作戦を行うみたい…スーツ着て
武装してもせいぜいD級の上に手負いのアンタじゃ戦いには付いてこれないのは明白なのよ」
「そ、そんな、君はわかってないよ!そもそも僕は彼のためならーっつ!!」
上条にそう反論しようとした僕を、彼は手で制した。
「僕からも頼む、もうこれ以上君に傷を付けたくないんだ…お願いだから、ここは引いてくれ
さやか…俺は君が死ぬところは見たくないんだ、きっと戻ってきて、の頃の人生全てを君を愛
する事に使うから…だからお願いだ、さやか」
彼はそういって今にも泣きそうな悲しそうな顔をする、それ以上僕は何も言えなくなる、そんな
ふたりの間を一発の銃声が引き裂いた。
「許さないんだから、私の前でそんなのを見せ付けるなんて…」
その言葉と共に僕の胸の部分が暑くなる、上条は何か、麻酔薬のようなもので僕の胸を打ち抜いたらしい。
何かを言おうとしたがそれもむなしく、だんだんと僕の意識が遠くなる。
あまりの事に唖然としながらも、僕の意識は一瞬で闇に飲まれていった。

気が付くと、僕はベッドの上に縛り付けられていた、その横では、体を単分子ワイヤーで縛り付けられた彼が
騎乗位であの女を貫いていた。
「よ…義孝ぁぁ…」
「こ、これは違うんださやか、上条が、麻酔銃で…うう!」
僕の視線に気づいた彼は、気持ちよさそうに声をあげる。
「ん…はあ…残念ね桃井さん、彼の始めては私がもらちゃった…あん…とーっても
気持ち良いけど、あなたには分けてあげない…ああん!」
「そんな、そんなああ!!」
体が動かない僕が叫び声を揚げる、それを聞いて神上は嬉しそうに声を上げた。
「すごおい…義孝の、他の人に見られて興奮してますます大きくなってるぅ…でも馬鹿な
彼女さんよねぇ…改造人間は改造人間でしかセックスも、繁殖できないって言うのに、それも
知らずにのうのうと彼女なんて…でも安心してね義孝。わたしがこれからたーっぷり貴女のを絞って
子供も作ってあげる、そうすればあんな、魅力も無い馬鹿な女簡単に捨てられるでしょう…あ!ああ!!」
「ん…あああああ!!!!」
そういい残して二人が絶頂に達した、僕が見ている前で、僕には何もかもが信じられなかった。
こんなのは現実じゃない、僕が望んだのは…二人だけの幸せだったのに。
僕の心が音を立てて崩れた気がした、もし本当に子供が出来たら、責任感の強い彼が戻ってこないのも解って
いた、それを攻めれば彼が腹を切って詫びを入れかねないことも。
悲しかった、僕はただ、彼を愛したかっただけだって言うのに。
気が付けば僕は涙を流して泣いていた、それと同時に上条への殺意が沸いていた。
ぼくはそれでもただ、今は現実を受け入れるしかなかった。

490 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:54:54 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~西田義孝⑦

あの日から数日が経った、あの後すぐに俺は上条に詰め寄ったが
彼女は俺を愛していたからやったと泣き落としを使った、そこで
彼女を殴って、すぐにでもさやかの元に駆け寄りたかったが、最早
そんなことを言ってはいられない事態だった、下手をすれば僕は力余
って彼女を殴り殺し、LYSと彼女の所属する組織から追われて殺される
そうなる事を上条は一番理解して、今回の凶行に走ったのだろう。
上条はすぐに自分の所属する組織に連絡をして組織の施設にさやかを
保護させ、やすやすと僕らの仲を引き裂き、僕のサポート役に納まった。
僕は怒りのあまりに彼女の肩をつかみ、お前を殺すと彼女を脅した、そう
脅しても上条は笑顔でいいよと答えた。
「だって私、義孝の事が大好きだから」
何の悪びれもするでなく、そう言える上条が僕は心の底から憎かったが、それでも
僕は上条を殺す事が出来なかった、そうこうする内にLYSの四国占領迎撃作戦が
決行し、俺達はバイクで四国に向かうことになった。
その間中も何度も彼女は絶えず僕にまとわりつき、隙を見つけては僕の体に麻酔を
打ち込んでは僕と交わった、僕は日に日に本当に彼女に対して殺意が沸いてきたが
結局そんな抵抗は何の意味も持たず、作戦決行の日になった。
僕たち上条を含めた10人の改造人間、通称ライダー部隊は鳴門海峡大橋から現れた
怪人軍団を相手に大乱闘を繰り広げる事になった。
始めは俺達のほうが、C、D級再生怪人軍団を相手にしたためかほぼ楽勝といった感じ
で攻めていったが、しだいにそれは敵側の罠だという事に気づかされ始めた。
そもそも手駒の数では勝てるわけも無いLYSは、はじめから僕たちをおびき寄せて
一網打尽にするためにわざと情報を流して場所の指定などをしたのだろう。
そんなことを最初に感じ始めたとき、防御担当のアルマジロタイプのライダーが、手に
持ったソードシールドごと攻撃を打ち抜かれて死んだ。
アルマジロこと、アイギスの体が爆発し、その爆音と共にバイクで現れた敵は、俺と同じ
バッタ型の怪人8体と、クワガタ型の巨大なグレイブを構えた怪人だった。
あわてて全体攻撃型のフグタイプライダーが火炎放射を使い、サボテンタイプライダーが
針を飛ばし、アリジゴクタイプのライダーにいたっては大橋自体を破壊し、敵の攻撃を寸断
しようとしたがそれでも敵の凄まじい猛攻は止まる事が無かった。
ライダー達はそれぞれにバッタ型…いや、僕の偽者たちにバイクで弾き飛ばされ、動けなくな
ったところでジャイロショットを打ち込まれ、それに続いて放たれたピンファイアキックやリム
ファイヤアタックで次々に殺されていった。
それまで無敵と思われた軍団の陣形は一瞬にして破壊された。
「くそお!!死ねえええ!!!」
上条ことシナゴーグは叫び、上空から何発ものビームを放ち、必殺の鏡のような羽をばら撒いて
乱反射させたビームを四方八方に打ちまくるという必殺技も使ったが、偽者の俺の装甲には手も足も
出ず、へとへとに疲れきったところで両方の翼を撃ち抜かれ、そのまま地面に落下した。
さすがにこのまま見殺しには出来ない、そう考えた俺は敵側のジャイロショットでぼろぼろになった
アイギスシールドで敵の弾丸を何とか避けながら駆け寄ったが、背後からいきなり迫った俺の偽者の
バイクの一撃には勝てず、俺はその場に倒れこんだ、長い時間の戦いで疲れきった意識は一気にブラックアウトした。
心の中はただ無念さと自分の愚かさ、そして悔しさと、最後に一目さやかに会いたいという気持ちで埋め尽くされていた。


491 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:55:44 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~???⑦

「敵ライダー、パスズとシナゴーグを覗いて全体破壊、完了しました」
パスズが倒れこむと同時、クワガタ型の怪人、ルキフグスは変身を解除
して携帯電話で組織に連絡を取った。
「はい、量産型パスズの性能もさすがです、これも全てプロフェッサーの
…はい、パスズは再度強化手術を受けさせた後洗脳を…はい、シナゴーグは
そのままプロフェッサーのラボに運べば良いのですね・・・つくづく恐ろしい人だ
プロフェッサー桃井は…はい、それではまた」
ルキフグスは携帯の電源を切ると、ゾルダートたちに指示を下しはじめた。


492 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:57:19 ID:GTPgy4sN
君の涙が乾くまで~桃井さやか⑦

あの女によって組織の施設に保護された僕は、その日のうちに施設を抜け出して
唯一の情報である四国に向かうべく、不便な片手を使って電車の切符を買おうと
していたところ、背後からスーツ姿の男に声をかけられた。
「プロフェッサー桃井、あなたにお話があります」
「何だい?LYSの勧誘かい?」
眼鏡をかけた品のよさそうな男は驚いたような顔をする、馬鹿かコイツは、いまどき僕を
プロフェッサー呼ばわりするなんて悪の組織の幹部くらいだと何故思えないんだか。
「あいにくだけどお断りだ、それに僕は君らのことなんてどうでも良い、今の僕は…」
「あの男、パスズをシナゴーグから取り戻して、ずっと自分の手元に置いておきたいので
しょう?ならいくらでも我々が力を貸しますよ、それにシナゴーグはずいぶんと我々の同胞
を殺してきて迷惑をこうむったが、あなた方パスズコンビの行動は我々にとっては実に評価
出来るものなのですよ」
「何が何だかわからないねえ?何だ君たちは、もしかしてLYSの過激派とか、それともLYS
の内部で分裂した勢力とかなのかい?」
男は嬉しそうな顔をして眼鏡を持ち上げる。
「はい、勿論その通りです…そして、あなた方はその内部勢力で、僕たちの障害になる勢力を残らず
殺してくれた、いわば恩人にあたるというわけです、おかげでずいぶんと楽に関東圏に進出する事も出来ました」
「そうかい、それはよかった。それで君に僕が力を貸した場合、一体どのくらいの権限が手に入る?」
「日本支部の支部長、いえ、あなたの頭脳を持ってすれば世界支部大総統の椅子は確実かと」
「それで君は何の見返りを望むんだ?」
「あなたのような、ただ純粋に愛に生きる人間の支配した世界を死ぬまで見させてくれるのなら、僕は
何も要りません」
僕はその言葉を聴いて少し悩んだ、多分この男の言葉に嘘は無い、そして信用とは行かなくても、こちらの
事情を知った上でそう言ってくれるのは非常にありがたいことだった、そしてなによりただ純粋に愛に生き
る人間、そう言ってくれたその言葉は僕の心を完全に支配した。
僕はしっかりと男の顔を見つめて、声をかけた。
「ねえ…ええと」
「シャックスとお呼びください、プロフェッサー…いえ、総統代行」
「シャックス、僕はもう、彼のつらくて悲しいヒーロー劇を終わらせてあげようと、そう思うんだ、もう復讐
なんかしなくてもいい、僕と二人で幸せになれる世界を作ってあげたいんだ」
「…そして、二人を引き裂いたあの女にも制裁を加えたいと…そう言うわけですか?」
「解ってるねえ君は、そのために、僕の考えた作戦に乗ってくれるかい」
「はい、貴女のためならどこまでも」
僕は笑顔で彼の言葉を受け入れた、そして彼を取り戻すための作戦を決行する事にした。
そう、僕にははじめから世界なんて要らなかったんだ、僕が欲しかったのは彼だけだったんだ。
だたらもう、やる事は決まってるじゃないか。
ぼくはこのたたかいをおわらせて、かれとしあわせにずっとくらすんだ。

493 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/21(水) 00:58:07 ID:GTPgy4sN
今日の分の投稿はこれで終わります、すこしじらしてみます。
それではまた後ほど。

494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 01:40:01 ID:Fst0Q+za
誤字が多いけど大丈夫?
もっと、ゆっくりでも良いと思うよ


495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 16:01:16 ID:yZXubcbv
>>493
三点リーダーは基本2個、それ以上使用する場合は2の倍数個。
疑問符や感嘆符の後は一字あける。
できた文章はすぐには公表せずに、修正すべき箇所はないか等の確認・推敲をする。
他にも色々あるけど割愛します。

まず基本的な小説を書く上での規則から、覚えていったほうがいいんじゃないかな?
「小説の書き方」で検索すれば、そのようなことを学べるサイトが沢山でてきますよ。

496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 20:43:02 ID:ZDSJO6WR
小説家志望(笑)に限って三点リーダーにうるさいってのはホントみたいだなw

497 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 20:47:26 ID:kqdlu7JV
そりゃ、ワナビだもんw

498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:04:20 ID:uhOiKM/I
三点リーダーってそんなに気になるもんなの?


499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:27:13 ID:Umgb9ibK
>>498
小説の書き方を紹介しているサイトを見て間もない時期、一番気になってしまう。
その後、書き手の控え室スレを見たり、作法に則っていなくても面白いSSを読んで、
紙媒体じゃないのに作法にこだわる意味ってあまりないよなあ、と思ったりするかは人それぞれ。

俺の例だけどね。


誤字脱字があったり、明らかに用法が変だったりしたら指摘するぐらいがいいと思うよ。平和で。

500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:31:52 ID:sZkQWimJ
ある程度読みやすくて
面白ければどうでもいいよ

501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:32:23 ID:6V+4AHps
…でも……でもあんまり変わらないような気がする

502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:38:27 ID:kqdlu7JV
そもそも、エロパロスレで投稿しただけだから小説家じゃないのに


503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:38:29 ID:gFQq2d4k
面白けりゃそれでいいじゃん
中身が大事、体裁はどうでもいいよ

504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:40:31 ID:jVfpIRJa
しかし、これは全くの偏見だが、
慣例に通じているか、と文章の巧拙・荒れるか否かは関連性がある。

505 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:46:30 ID:j6eSs0km
俺は気になる方だけど、創作文芸板でもないのにうるさく言う気はないな
むしろ誤字脱字とか改行位置が変だったりするほうが余程気になる

506 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 21:47:53 ID:+NPXp34b
荒れるからやめれ

507 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 22:22:58 ID:0jKdHDZy
そうそう、電柱の陰から見守るあの子が乗り込んでくる恐れがあるからね

508 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 22:38:09 ID:T1QZSm2j
三点リーダの使い方を守れないとか特殊記号の後に一文字空けないとかを見るとやっぱりそれだけで文章が稚拙な先入観を持つ
ただそれだけ

そんなのない方がいいんだから意地を張ることはないよ

それに俺からすれば三点リーダは二個重ねてある方が遥かに読みやすいし勉強してるんだなって好印象すら持てる
それに文章のリズム的に感情移入しやすい

そんなに強く言うことではないと思うけど大々的に守らなくてもいいなんて言うものでもないと思うよ

509 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 22:50:25 ID:f59qeXgk
やんデレ! のせいか背後から見守るあの子とか言われるとチェーンソーの音が聞こえてくるぜ
唯一ちゃんとヤンデレしてるヒロインだったし

510 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 22:54:53 ID:jRz2WrSP
あれか!
あれは微妙だったな・・・

511 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 23:20:09 ID:kqdlu7JV
>>508
個人的価値観の押し付け乙
客観性を身に付けてから書き込んで来い

512 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 23:25:19 ID:hja+0ZrR
ええい! 誰か鋸持ったヤンデレ娘を持てい!

513 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 23:54:56 ID:vkUbF0Xq
ヤンデレに愛されたい
どっかに可愛いヤンデレ売ってないかな

514 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 23:59:14 ID:HEqJjsxj
お花や小鳥と会話ができるヤンデレ娘が欲しい!

515 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 00:26:37 ID:RyzSRi1W
>>514
それはヤンデレというより、ただの電波ちゃんかと・ω・`

516 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 00:59:34 ID:PdaeuGQt
>>511
おいおい、俺としての意見を言っただけで押し付けとは酷いな
そんなんじゃヤンデレっ娘の愛なんて受け入れられないぞ?

517 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 01:06:05 ID:vaNd2Zno
>>516
荒れるからもうやめとけ

ヤンデレに囲まれて死にたい

518 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 01:09:15 ID:oLKxJOa4
>>516
思ってるだけでわざわざ書かなくていいよ。

またわけわからん議論が始まって荒れるし。

あなたがそれが気になって不快なら読まなければいい話。
気になるけど読みたいなら我慢すればいい話。


519 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 01:27:09 ID:PgPjpBDj
こんばんは、続きを貼りに来ました、誤字脱字は二回くらい読んで修正したので多分大丈夫です。
いろいろ言ってもらえるのはありがたいですが、いきなり何やかんや言われても対応も手直しもし
きれませんし。そこまで高いレベルを自分に求められても困りますので勘弁してください。
別に趣味でやっておりますので自分の文章やSS自体が気に入らなければスルーしてくれて構いません
ので。

君の涙が乾くまで~西田義孝⑧

あれから俺はずっと夢を見ていた、まだ遠い、いや、ほんの数ヶ月前、学園に通って実家で家族四人で
幸せに暮らしていた頃の夢だ。そして当然のように俺とさやかは恋人同士で、いつでもずっと一緒の
カップルで…やがて結婚してさやかが子供を生み、家族で仲良く暮らす夢、そう、もう戻れない、それでいて
もっとも俺が叶えたかった夢だ。
「さやか…」
俺はそう呟くと同時に覚醒し、ゆっくりと目を覚ます、そこは真っ白な部屋だった。
「まずい!S-01号がまた覚醒したぞ!!」
「逃げろ!後一歩という時にこうなるなんて、あと少しで洗脳が完了したって言うのに!!」
多分ここは手術室か何かなのだろう、そんなことを言いながら逃げ惑う研究者達を尻目に
俺はここから脱出を図るために力を入れて両手に巻かれた鎖を破壊し、部屋の壁をぶち破って
脱出を図った。
パンチで発砲スチロールのように軽々と破壊された壁がもうもうと白煙をあげる先には大量の
ゾルダートたちがダートガンを構えていた。
「変身!!」
俺はゾルダートのすさまじい銃撃にひるむことなく変身する、きっと彼らに研究室で何かしらの
手を加えられてのだろう、赤い光に包まれていつものとおりに変身した体は、黒い装甲にまるで
血管のような赤い線が引かれ、全身の装甲は普段から見比べると中世の豪奢な鎧のように金色の
入り混じった鋭敏なものになっていた。
「ひるむな、うてぇ!!」
次々にゾルダートが弾丸を放つが、俺の体に触れた弾丸は全て兆段し、ゾルダートたちに跳ね返る
始末だった。
「こうなれば…ルキフグス様!!」
隊長格のゾルダートの声と共にグレイブを持ったルキフグスが俺に向かって突進してくる、俺はひるまず
に左手に装着されたガトリングガンのような三連砲の引き金を絞った。
鼓膜を引き裂くような凄まじい爆音と共に弾丸が銃口から飛び出していく、固い装甲で覆われているはずの
ルキフグスの体は一瞬で消し飛んだ、改造S-01の新型兵器、ガトリングショットは凄まじい効果を発揮した。
「うわああああああああ!!!」
恐れをなしたゾルダート達がちりじりに逃げるが場所は広いとはいえ施設の通路内部、狙い撃てないほうが
おかしい状況だ。俺はそれを容赦なく狙い撃ちにした。
ガトリングショットの装填数は1万発、そしてその発射速度は分速100万発、存在自体がチートといわざるを
得ない怪物兵器だ。弾丸が切れるまで俺の攻撃は続き、気が付けば俺はゾルダート達が呼び出したのであろう例の
偽パスズ部隊に取り囲まれていたが、それすらも圧倒的な戦闘力で次々に撃破していった。
「ジャイロジェットシュート!!」
叫ぶと同時にガトリングショットの中央部から生えたニードルで1体を貫き、返す刃で1体を貫き、バイクで特攻
をかける3体をガトリングショットで吹き飛ばし、さらに強化されたアイギスシールドで1体の首を切り落とし、両肩
に装着された新兵器のヤヌスシールドで、もう1体の首をはねた。
気が付けば残っているのは右足を切り落とされて、それでもジャイロショットの引き金を引く偽パスズ一人となっていた。
「楽に殺してやる、だからシナゴーグの居場所を言え」
「あ…あの地下室に」
それを聞いた俺は、パスズの首を強力な回し蹴りで弾き飛ばした。もう無抵抗な敵を殺すのに全く抵抗を感じない、そんな自分
が恐ろしくなった。今ならきっと上条のことも軽く殺せるだろう、俺はそう思った。
でも、だからこそ一度上条を助け出して、それからきちんと片をつける必要があった。
そう思って地下室の扉を開ける、そこには予想外の光景が広がっていた。

520 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 01:29:55 ID:PgPjpBDj

君の涙が乾くまで~西田義孝⑧

「…うげえ…」
俺は思わず吐きそうになった。
椅子に縛り付けられたであろう上条の体は多分生きながらに、指の関節から
爪の一枚に至るまで綺麗に腑分けされ、保存液に付けられていたのだ。そして
壁には何故かずたずたに引き裂かれた子宮と思われる肉塊が鉄杭で打ち付けられていた。
視線を次々に保存液の入った容器に移していく、最後の最後に残ったのは体はおろか、目や
鼻、舌や歯等を取り除かれて、それでも延命装置を付けられて生かされている上条の頭部だった。
「…酷いな」
いくらいつか殺してやろうと考えていた僕でも、この光景は見るに耐えられなかった。
「…今、楽にしてやるぞ」
そういってガトリングショットを上条の頭部に向けたとき、背後に気配を感じた。
「もったいないですね、そのまま生かしておいた方が彼女をもっと苦しめられますよ?ミスター西田」
そう言って背後で軽く笑ったのは、品のよさそうなスーツ姿の眼鏡の男だった。
「お前、LYSの改造人間か?」
「ええ、しかしその言い方はもう古いですね…LYSは先日、本部基地の全滅を持って滅んでしまった
ので、正確には元LYSの改造人間、とした方が正しくなるはずです」
俺は彼の言葉に耳を疑う。
「LYSが…滅んだ?」
「はい、あなたが一ヶ月ほど寝ている間に世界の情勢は変わったんですよ。LYSは我等LYSの内部派閥
…QOSの勢力によって世界支部ごと破壊され、世界中の兵器全般を握っていたLYS崩壊の混乱に乗じて戦争
を起こした世界各国は我等改造人間と、総統率いるQOSの勢力によって完全に支配された、長くなりましたが貴方
、ヒーローの完全敗北、と言ったところですかね」
俺はそれを聞くなりにガトリングショットを男に向ける。
「たとえ…俺一人になってでも!!正義は!!」
男はまるで俺をいたわるように告げる。
「もう力を抜いて良いんですよ、貴方の体は我々の技術でいつでも人間のものに戻りますし
それに世界中の人々は戦争で荒廃していた生活から、我々のもたらした素晴らしい技術で幸せ
な生活を送っている…知っていますか?人間は闘争本能さえ取り除けばりっぱに共産主義で生活
できるんですよ?もうこれで争いは起こらず、人々は全てを分かち合える素晴らしい世界が完成したんです」
「嘘だ!!嘘だ!!嘘だ!!」
俺は混乱した。もしこの男の言っていることが真実なら俺は最早戦う意味を失ったに等しいのだろう、しかし…
もし、それが事実ならば俺は…。
「それに総統、さやかさんも貴方の事をお待ちになられていますよ。早く彼女の元へ行ってあげられてはどうです?」
さやかが、総統?・・・何を言っているんだこいつは?混乱する僕を見て楽しそうに、男はふふふと笑った。
「さやかさんは貴方と別れた直後、貴方をそこの汚らしい肉塊に奪われたショックから憔悴していましてねえ…
簡単でしたよ、我々の組織に誘い込むのは。でもこうして今日、貴方と愛し合える、誠に素晴らしい世界を作り上げた
わけです、いやあ、愛は偉大ですねえ、その肉塊を毎日少しずつ分解しながら世界を支配し、さらに貴方の存命と、どんな
敵でも殺せる総統の花婿にふさわしい体に手術するというそんな芸当が出来るなんて、まさしく彼女は天才だ」
「貴様あああああ!!!!」
俺はそれ以上の言葉を聴くまでも無く、男ののど笛にニードルを突き立てる、男はそれを素手でつかみ、その姿をコウノトリタイプ
の怪人に変貌させた。
「私を殺しても意味は全く有りませんよ?」
「そんなことは関係ない!さやかに!そんな!こんな事をさせたお前が!俺は!お前が憎い!!」
「それは逆恨みというものです、第一貴方が強気に出ずにその肉塊を引き入れたのがそもそもの原因なのでしょう?そんなことをする
暇があったらとっとと総統に謝って、二人で幸せな生活でも送ったらどうです?」
よくしゃべる男の口に弾丸を撃ち込み、僕はその体制から一気に飛び上がって必殺のキックを男の頭部にくらわせた。
100トン以上あるそれは、男の頭部を、いや、その全身をやすやすと粉砕した。

それからずいぶん時間が経ったが、俺は上条の頭部を最後の情けにとガトリングショットで一気に撃ち砕くと、そのまま
徒歩である場所に向かった。
そう、彼女と始めてあったあの場所、学園の旧校舎の図書館だ。

俺は、彼女にどうしても会わなくてはいけない、そして…けじめをつけなければいけない。

地下室を出て、研究所の扉を開けた時ふと見上げた空は、明け方の日差しを放っていた。


521 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 01:30:57 ID:PgPjpBDj
君の涙が乾くまで~始発~桃井さやか

その日の夕方、町での買い物の帰り道、僕はある人物に会うために住宅街の外れのバス停に向かった。
そこにいる男は、ネットなどで恋の救導師と呼ばれている存在だった。
曰く、恋に焦がれるあまり、悩んで恐慌に走る少女に確実なアドバイスを与え、協力を惜しまないのだという。
「あの、救導師さんは居ますか…?」
そう言ってぼろぼろのうえにどこか薄暗いバス停に入る、その中は血の臭いで充満していた。
「ああ…こんにちは…貴方も、バスを待っているわけではないですよね?」
その中央には、腹部から血を流して倒れこんでいる男…通称、救導師の姿があった。
「あ!!その、救急車!!」
そう言って携帯電話を取り出す僕を、男は制した。
「いいんです、これは僕が悪いんですし…それにこれで僕の人生が終わるなら僕は本望だ…だって、初めて女性に、
生まれて初めて本気で愛されて、それで、いつもの観測をしていたら勘違いで刺されたんですよ、もうこれ以上に
うれしいことは無い…」
男は酷く幸せそうだった、その幸せそうな笑顔を僕に向けると、ゆっくりとこう告げた。
「さあ、いったいあなたはどんな恋をしているのか、教えてくれませんか…どうやらこれが最後に聞ける話のようですし
…ふふふ、楽しみだなあ」
それにせかされるかのように、僕は男の横に座ると、彼への思いを男に洗いざらい放してみる事にしてみた…。

522 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 01:32:04 ID:PgPjpBDj
今日もこれで終わります、私も死ぬほどヤンデレに愛されたいです。
それではまた、最終回は後ほどに

523 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 01:59:50 ID:PdaeuGQt
>>518
もう一度>>508を読んでから思うだけでいいから考えるだけ考えてみてくれ



お前が言っているのは煙草を吸うにあたって健康に気になるから吸うか吸わないかみたいなもんだ

ちなみに俺は禁煙か分煙かと言ったら分煙派だ

524 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 02:00:09 ID:vaNd2Zno
GJ



525 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 02:03:01 ID:PdaeuGQt
>>522
うぉう、長文考えてたら投下がw

GJ!
今から読ませてもらうぜ

526 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 02:06:26 ID:UzvzNNTW
ヤンデレな女の子が殺しにきてくれないから生きていけない

527 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 02:15:32 ID:DE44JmP/
なんか良くわからんけど一ついえるのは、SSを書きもしないのに余計なことは言わない方が良いって事か

528 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 08:23:13 ID:d2N9s9W0
鎮静剤鎮静剤

529 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 08:29:46 ID:Zt1k8ZcQ
むしろ筋弛緩剤でおk

530 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 18:40:34 ID:0aNMmcNx
>>526
じゃあ美人のヒットマンでも雇うから、ヤンデレだと思っておとなしくスナイプされてくれ。

531 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 19:39:26 ID:PgPjpBDj
こんばんはです、最終回分を貼りに来ました。
とりあえず頑張って推敲しました。

君の涙が乾くまで~西田義孝⑨

それから数時間が経った、俺の頭部に埋め込まれたナビシステムによって
自分の位置を把握した俺は、隣県のQOS基地から徒歩で学園の旧校舎に向かった。
そして久々に、旧校舎の扉を開けた。
埃っぽかったはずの空気はまるで新築住宅に入ったかのように全く感じられず、床は
綺麗に舗装され、内部はワックスでぴかぴかに輝いていた。
そう、まるで新築の住宅のように。
俺はおそるおそる彼女の部屋の扉を開ける、その先にはいつもの見慣れた教室を改装した
部屋は無く、綺麗なキッチンがあり、きちんと両手を生やした彼女はエプロンをつけて、鼻歌
を歌いながらおたまを持ち、おいしそうな料理を作っていた。
「ただいま義孝、ご飯にする、それともお風呂にする?…それとも、もしかして僕が良いのかい?
もう、義孝はエッチだなあ」
俺のほうを振り向くと嬉々とした声で、さやかは僕に告げた。
「さやか…」
俺は彼女を見てそう呟くと、その体を思い切り抱きしめた。
「ごめんな、ごめんなさやか、お前にあんな事をさせるまで追い詰めて
本当にゴメンな!!」
「ううん、いいんだ義孝…僕は君がいてくれれば…そう、僕の望みは最初
から、君とずっと一緒にいることだったんだから…もう、ずーっと放さないで
よ、僕らはずっといっしょだよ」
「ああ…でもその前に一つだけやっておかなきゃいけないことがあるんだ」
俺はそう告げるとさやかを抱いた両手を離し、その体を一瞬にして変身させた。
「上条のことは許せても、お前が悪の総統として世界を巻き込んで、多くの人々を殺して
その血を流させた事を俺は許せない。全ての罪は俺が背負う、だから…さやか、俺はお前
を倒す!!」
彼女はそれを見越していた、といわんばかりに俺に笑顔を見せた。
「やっぱり君はそっちを選んだのかい、うん、まあ仕方の無いことだけど、僕はとっても
悲しいなあ」
さやかはそう言うと、俺と同じように手を交差させて変身ポーズをとった。
彼女の体は一瞬で白い光に包まれ、俺と同系統と思われるバッタ型の怪人に変化した。
「すごいだろ?僕だって変身出来る様になったんだよ?」
彼女は笑顔でそう言うが、その姿から受ける威圧感は半端なものではなかった。
「お仕置きが必要だね、義孝。僕は君と愛し合いたいから一緒に戦ったし、それに世界を
取って、LYSも乗っ取って、君を人間の体に戻す方法も、僕の腕を再生させる技術も発明した
って言うのに…僕の気持ちをわかってくれないなんて…そう、彼氏彼女はたまに喧嘩をするらしい
からね、これはきっと愛情表現なんだよ」
わけのわからないことを言う彼女にガトリングショットを向ける、そして引き金を引いた。
それと同時にすぱり!と小気味良い音がした、よくみれば俺の腕は彼女の握った剣によって
ガトリングショットごと切り落とされていた。
「義孝の…ばかああ!!!このわからず屋あ!!」
駄々っ子のように子供っぽく言う彼女は一気に俺の間合いに入り込み、顎を付かんで俺を
持ち上げると、凄まじい怪力で俺の腕を引きちぎり、その両足を剣で切り落とした。
「ぎぃやあああああああああああ!!!!!」
のどの奥から上げるだけの悲鳴を上げた、体中の穴という穴から体液が噴出した気がした。
そんな俺を見た彼女は変身を解いた、その瞳は涙に濡れていた。
「ごめんね義孝…本当は僕もこんな事をするのは嫌なんだ、でも、すぐに治してあげるからね。
そうしたら、もうずーっとはなれないように僕と一緒にいようね…うふふ、ずーっと、ずーっと
ね…」
彼女は俺の首根っこをつかんでずるずると引きずった。
俺は…いや、僕は恐怖した、その彼女の笑顔は完全に狂った人間の顔だった。
愛ゆえに狂ってしまった彼女は完全に壊れてしまったのだろう。そして、先ほどのことで
完全に僕に心を壊されたのだろう。
もう逃げられない、これが僕が受けるべき罰の始まりだった。


532 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 19:40:28 ID:PgPjpBDj
君の涙が乾くまで~西田義孝⑨

もう、日数なんてとうの昔に忘れていた。
僕は彼女に捕まり、それから彼女の発明した、僕自身を人間の体に戻す手術を受けさせられ、手足を再

生させないまま、僕はただの人間の体に戻された。
彼女もまた手術を受けて人間の体に戻り、そしてそれから僕は生活の全て、食事から排泄にいたるまで

の全てを、まるで動物のように彼女に支配された。
抵抗すれば脳に直接体を刻み込む痛みの電気信号を送られ、従えば褒章として彼女の性欲処理に付き合

わされた。
彼女はまるで僕の母親のように、慈愛にみちた愛を注いだ、そしてその表情で逆らう僕に容赦なく拷問

を加えた。
もう僕は、彼女に従い服従するしか生きる道が残されていなかった、いや、たとえ舌をかんで死んだと

しても彼女はまた僕を生き返らせて、その体を延々とむさぼるのだろう。
もう二回、僕は舌をかんだが、そのたびに僕は蘇生された。
ある日、彼女は言った。
「義孝、喜んでくれ。ついに君の子を妊娠したんだ、もう僕と君は一心同体、本物の夫婦になれたんだ

…手足も戻してあげるからね、もう、離れちゃダメだよ」
彼女は僕の頭を撫でる、僕は頷いた。
そう、もう僕たちは永遠に離れられないのだ…。
「そう、もう永遠に、ね…」


533 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 19:42:05 ID:PgPjpBDj
君の涙が乾くまで~ラストエピソード

桃井さやかが呟くと同時に、西田義孝は寝かされていたソファの上から飛び起きた。
「…うわあああ!!!…ここは」
彼は自分の手と足を確認した、そこにそれは存在していた。ついで辺りを見回すが
そこは自分が改造される前…足繁く通った、何の変哲も無いさやかの住まいである元教室だった。
時間が気になった彼は壁に打ち付けられた時計に目を通す、時計の針は夜の八時を刺していた。
「おはよう、義孝…良い夢は、見れたはず無いよねえ」
彼の体がびくんと震える、視線の先にノートを持ったさやかが立っていたからだ。
「僕の物語はどうだった…少し怖かっただろうけど、良い夢だっただろう?」
「ゆ…め…?」
たった今まで恐怖の対象だったはずである彼女のその言葉に、彼は歯をがちがちと鳴らし
ながら何とか声を絞り出した。
冷や汗が止まらない、体の全身がさやかを拒絶、いや、恐怖している。
「最近僕が研究した催眠誘導薬を使わせてもらったんだ…君で実験したのは悪かったと
思ったけど、僕が読み上げた通りに進行した僕特製のヒーローショーはどうだった?」
「ひ、ひいい!!!」
さやかが彼に近づくと同時、彼は体を丸めて祖父赤ら転げ落ち、床にうずくまった。
「でも実際に物語を進めてみて驚いたよ…僕はシナゴーグの正体を設定してはいなかった
のに、君は上条さんに配役を決めて…最後のほうなんて、僕に倒されて勝手に僕の奴隷に
なっちゃうんだから、意外にマゾなんだね、今度はそっちのプレイも楽しんでみようか?」
にやりと笑った彼女が、彼に近づいていく。
「いやだあ!怖いい!こないでえ!!」
今までの物語が全て書かれた大学ノートを投げ捨てると、彼女は楽しそうに歩を進める、彼は
うずくまって懇願した。
「大丈夫…あれは夢の世界での出来事だ、そして結果的に僕を殺そうとしたのは少し悲しかった
けど、君は僕への愛を貫いた最後を選んでくれた…だから僕は君を殺したりはしないよ、怒りもし
ない、安心して、安心して僕に笑顔を見せてくれて良いんだ」
彼は何が何なのか全くわからなかったが、恐怖の対象が自分の側に迫ってくる事に
本能的に生命の危機を感じておびえた。
「うわあああ!!!うわあ!!!うわあああああ!!!こないで、ゆるしてえぇぇ!!!」
一歩一歩彼に近づいた彼女は、絶叫して許しを請う彼を優しく抱きしめた。
「大丈夫、僕は君を愛しているだけなんだ…だから、もう誰にも君を渡したくないんだ…」
その言葉と同時に、ぷちんと音を立てて彼の理性が消し飛んだ。
「あ…あははははは…うれしいや、ぼく、うれしいや…こくはく、されちゃった…」
そういうと彼は失禁しながら、壊れた笑顔を浮かべた。
彼女はそれでもなおいとおしそうに彼を抱きしめる。
「うん、君はやっぱり笑っているのが一番可愛いね、愛してるよ義孝…もう、ずっと
ここで暮らそう」
「うん…ぼくもさやかのことが、だーいすきだよ…」
壊れた笑顔を浮かべた彼の頭を抱きしめると、彼女は彼にキスをした。
くちゆくちゅと音を立てて無抵抗の彼の口腔をむさぼりながら、彼女は神様に感謝した。
有難う神様、僕のお願いをかなえてくれて、これでもう彼は僕しか見えないはずです
僕はこれからずっと彼の側にいて、彼と一緒に生きていきます。
「ぷは…もう、離れないからね、義孝…君の涙が乾くまで、ずーっと」
抱き合った二人は幸せそうだった、その姿はまるで最高の恋人同士のように見えた。

END





534 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/05/22(木) 19:42:28 ID:PgPjpBDj
終わります、それではまた。

535 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 19:56:44 ID:87IC2SqK
やっと夢が覚めたか
お疲れ

536 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 19:58:23 ID:lM1ZkWOZ
ソファーな、長文乙。
GJ!

537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 20:40:41 ID:3hVpTrAY
>>534 GJ!!

なんかさやかが君が望む永遠のマナマナみたいだった。
すごく……怖かったです……。

538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 21:46:03 ID:dEc4OQMA
乙かれ様。

539 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 23:00:41 ID:kkED8J9s
おつかれさまでした

少し前に仲の良い女友達にヤンデレって良いよなって言ったらヤンデレ大全を買って読んでた
まさかな…

540 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 23:41:14 ID:UzvzNNTW
>>539
おめでとう!
と言いたいが、ヤンデレ大全じゃあ間違った知識で間違ったヤンデレになりそうだな……

541 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 00:08:29 ID:lqL7+19i
>>534
お疲れ様でした。
途中のバス停の救導師って、前にかかれた恋人である主の仇をとろうとするヤンデレメイドの話の観測者か。

542 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:21:01 ID:Kt5DmstC
今朝、技術家庭の授業中に鋸を振り回す子や、家庭科室で包丁振り回す子 ってシチュの夢を見てしまった。

543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:32:15 ID:HMJ/z6MI
技術家庭ってことは中学か高校か?
まだ早いぞ

544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:40:10 ID:oRzKG2BQ
今は技術家庭っていうのか
俺の頃はまだ男子が技術女子が家庭科って時代だったからなぁ

545 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:41:52 ID:ulHxD2bH
いいなぁ今の子は、俺が中坊の頃なんてエロいもんなんてなっかた。

546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:44:32 ID:nfN9aGEa
あとあれだろ美術は外せないだろ
カッターとかはさみとか彫刻刀とかあるしな
たとえば2人ペアで互いの顔を描くことになって
好きな男の子が泥棒猫とペアを組んで和気藹々としていたら
ぶちきれてその場にあったはさみでとかやりそうだぜ

後は数学ならコンパスもあるしなw

547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:48:39 ID:ZXaIV3Ce
国語や英語の辞書も強力だな

548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:50:45 ID:lqlRuWXu
今時の学校にはさすまただって配備されてるぜ

549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 01:56:52 ID:nfN9aGEa
体育の時間に縄跳びの縄で首締めとかもありだけど
給食の時間に好きな子の食事にいろいろと混ぜ込むとかもありそうだ



550 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 03:30:15 ID:dAyZoogW
HJ文庫の新刊で殺人癖のあるヤンデレ少女の恋愛物が出るらしいぞ

551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 04:20:38 ID:Kt5DmstC
俺の妄想~ヤンデレの居た日常。
登下校、誘ってきた女子翌日事故死。
下足室、横のごみ箱何故か満タン。
技術家庭、あの子の手料理しか食べられない。つまみ食いした友人刺されかけ。
公民、こちらを見ながら民法婚姻。
体育、見ていた子が溺れ出す。
修学旅行、部屋に夜這いされおそわれる。同室全員女子部屋へ。
学園祭、あの子とずっと一緒。暗幕の裏へと押し込まれ。
卒業式、俺のアルバムあの子以外は黒塗り顔。
謝恩会、俺の隣はやっぱりあの子。

552 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 04:27:48 ID:nfN9aGEa
ついでに席替えとクラス替えもいれてくれ
なぜか必ず同じクラスの隣の席になるあの子

553 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 04:57:11 ID:Kt5DmstC
大学~社会人編
入学式、気づいたらあの子も工学部
講義、いつも真横で笑ってる
ロボット部、先輩に目をつけられるも、スパナ対レンチの戦いに。先輩行方不明に。
合コン、絶対不参加お願いと手首を切ろうとし。
アルバイト、同僚の女の子早々に辞めていき。
マンション、帰宅したら暖かいご飯と裸エプロンのあの子
お裾分け、絶対食うなと念押され。
就職活動、あの子の実家に決まり。
卒業式、俺の後ろにあの子あり。
社内恋愛、相手の女性何故か死に。
結婚、刃物と自殺未遂の婚姻届、我が妻へ。


554 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 05:45:29 ID:V2jWNgfd
そろそろ朝歌さんの登場を願いたい

555 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 22:13:27 ID:w+W/b5Hf
>就職活動、あの子の実家に決まり。
>社内恋愛、相手の女性何故か死に。

彼女の実家が勤め先なのになんで社内恋愛があるのだ?

556 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/23(金) 22:59:59 ID:eFFDqyDj
内定先は彼女の父がオーナー社長の大手企業の孫会社。
孫悟空が筋斗雲を思い切り飛ばしてもお釈迦様の手のひらから出られないのと一緒。

557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 00:05:57 ID:3phfYTHG
ヤンデレが好きです

でも、フラグクラッシャーがも~と好きです!!!

でもヤンデレにフラグクラッシャーは相応しくないです。

558 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 00:24:01 ID:/bE3bw6P
自分が寝てる間にヤンデレにされたい事って何?




559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 00:30:09 ID:ZIsj9FcP
添い寝と朝食作り

560 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 00:33:42 ID:2rrYa8hO
勝手に作った合鍵で寝てる間に侵入して>>559

561 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 00:36:06 ID:/h0Z7ch8
勝手に作った合鍵で寝てる間に侵入して家捜しと>>559

562 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 00:47:17 ID:aIFlqqHt
むしろ寝ている主人公の顔を見て欲情。逆レイプかと<<559

563 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 01:14:38 ID:ZIsj9FcP
>>562
それは寝てる間じゃなくて気絶させられている間辺りだ

564 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 02:36:21 ID:Fx9kTo83
取り合えず、背中を任せてみる。
コイツと組んだら負けはしない!て感じで。

565 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 02:58:20 ID:3y5usieU
他の奴に負けはしないが任せた相手にボロ負けしそう

566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 04:57:10 ID:eVjbCUj7
>>564
うっかり敵の女の子に見とれてグサっと……

567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 05:58:05 ID:9WAK0tzX
キスと559

568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 06:08:32 ID:Fx9kTo83
娘がヤンデレてしまいました。
昨日家に来た少年はどうやらその被害?者だと思われます。
あなたはどうしますか?
俺個人としては逃げたい。

569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 06:25:17 ID:eVjbCUj7
謝って諦めてもらうしかないな……
どこで育て方を間違えたんだ

570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 06:26:22 ID:L7VX1fIu
よろしい
私が引き取ろう

571 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 08:08:05 ID:9WAK0tzX
だがことわる!

572 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 11:15:45 ID:Fx9kTo83
568想定される事象
下手に娘に干渉→始末される。
夜な夜な出ていく娘の後をつける→気づいたら殺人容疑かかってた。
少年が逃げるのを手助け→殺害される
娘と少女の間に入り仲裁→殺害される。
海外出張で逃げる→帰国した時、家は無く、娘は逮捕。 

573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 12:59:41 ID:Hof3XTtB
確か、ほととぎす辺りがそんな感じの展開になってたような……?>>568

574 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 13:19:55 ID:Y5zujEtA
あの親父は逃げてないぞ。
生死不明だけど。

575 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 17:48:44 ID:9WAK0tzX
ことのはぐるまとほトトギすの続きが読みたい今日この頃

576 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 18:04:01 ID:0gBXOLkT
俺はかちかち山を読みたいぜ

577 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:13:04 ID:QiSfF88j
かちかち山はオレも読みたいな
ヤンデレ家族の続き気になる

578 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:43:11 ID:3mPgpwFb
>>575->>577と同じく期待して待っています。
ヒマ潰しになればと投下します

579 名前:ヒマ潰しネタ[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:44:30 ID:3mPgpwFb
彼女の監禁から命からがら逃げ帰ってくると、妹が物騒な本を読んでいた。
テーブルの上には濃い化粧できわどい衣装を着た女性が笑っている表紙の雑誌が置いてある。
雑誌名は『エロビッチ』。最近巷で話題の女性向け雑誌だ。
もう一冊は両手に包丁と鋸(血液付着)を持ち、口にナイフをくわえた暗い表情の女子高生が表紙の雑誌。
雑誌名は「ヤンデレ百選」
女性向け雑誌らしいが、どうにも怪しい匂いがプンプンする。
妹が読んでいるページは怪しげな凶器が所狭しと載っている。年頃の女の子が読む内容ではないだろう。

「栞よ、その雑誌はなんだね?」

「あっ、おかえりお兄ぃ。祐美さんから無事に逃げれたんだ」

栞はソファーにうつ伏せに寝転がりながら煎餅をくわえ、振り返らずに返事をした。
両足をパタパタと動かしながら本を読んでいるからか、スカートがめくれてパンツ見えている。
はしたないにも程がある。おまけになんだ、そのパンツは。黒のレースなんてけしからん!
年頃の女の子が大人になりたがるのは分かるが、栞に黒のレースはまだ早い!
説教するべきなのだろうが、その前に聞いておかねばならないことがあるから一時保留しておこう。
「――……妹よ。どうしてお前が祐美のことを知ってるんだ? というか、『無事に逃げれたんだ』
とはどういう意味だ? お兄ちゃん、ちょっと分からないなぁ」
できるだけ優しく、雨に濡れた捨て猫に話しかけるように妹に問う。
常識のある優しい妹なら俺の質問に答えてくれるはずだ。お兄ちゃん思いの妹だもんな。
嗚呼…目を閉じれば思い出す。昔からお前は俺に懐いていたもんな。
「あたし大きくなったらお兄ちゃんと結婚する」なんて言ってくれちゃったりなんかして……。
「だって、祐美さんから聞いたもん。「お兄ぃを監禁するから」って」
……そっかー。ああ、うん、なるほどねー。
「…いつから、知り合ってたんだ?」
「え~っと、お兄ぃが祐美さんに告白された翌日かな?」
ほうほう、そんなに速かったのか。いや~、お兄ちゃん知らなかったなー。付き合って二ヶ月経つんだけどなー。
紹介したのは先月なんだけどなー。ちょっとクセのある彼女だから紹介したくなかったんだけどなー。


580 名前:ヒマ潰しネタ[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:45:48 ID:3mPgpwFb
「そうか。で、俺が監禁されていたことを父さんと母さんには話したか?」

まあ話せる内容じゃないんだがな。

「ああ、部活の合宿に行くってあたしが言っておいたよ」

えー。

「帰ってこなかったら…どうしてたんだ?」

妹が本を読むのを止め、上半身だけひねって振り返る。随分と体が柔らかいもんだ。

「帰ってこなかったら? そりゃ助けに行くよ。だってお兄ぃはあたしのお兄ぃだもん」

嗚呼……嗚呼妹よ。そんなにキラキラと眩しい笑顔でそんなことを言ってくれるなんて俺は嬉しい。
なんか殴りたいけど嬉しいぞ!

「そうか。栞は本当に良い子だな。で、お兄ちゃん、もう一つ、いや二つ聞きたいんだけど良いかな?」

「ん? なに?」

首をかしげながら妹が微笑む。スカートがめくれている事に気付いているはずなんだが、
それを直そうともしないのはちょっといただけないなー。もうちょっとこう、恥じらいってもんがなー。

「なんで祐美を止めてくれなかったのかな? お兄ちゃん、丸二日ベッドの上で手錠掛けられてたんだけどなー」

そう言って右手からぶら下がっている手錠をぷらぷらと見せる。
両手の手首には紫色の痣ができているし、首にも痣がくっきりとついている。まさか
首を絞められるとは思わなかった。

「うわー、痛そう。どうやって逃げられたの?」

「それは企業秘密ってことで。大変だったんだぞ、本当に」

「あちゃー、ツメが甘かったんだね、祐美さん」

さらっととんでもない事を言ってくれた気がするが、今の俺は動じない。なんというか、
今の俺は賢者に近いものになっている。一発抜いた後のスッキリした感じだ。悟りを開き
つつあるのかもしれない。
そりゃあ、刃物を首に突きつけられたりペンチをあんな使い方された後だからなぁ…。

「で、祐美を止めなかった理由はどうしてかな? お兄ちゃん、そこんところ知りたいなー」

「あのね、祐美さんと勝負したの。祐美さんが勝てばお兄ぃは祐美さんのもの。
あたしが勝てば、お兄ぃはあたしのものってことで。
止めなかったのは、お兄ぃなら自力で逃げられると思ったから」



581 名前:ヒマ潰しネタ[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:47:49 ID:3mPgpwFb
んん? ちょっと意味が分からないなあ。なんの勝負なんだ? どうして監禁になるのだ?
それにどっちが勝っても俺の意思はどうなるんだろう? あ、スルーってことか。
それでも、祐美は俺の彼女だし、栞は妹だろ。勝負する意味も理由もないじゃないか。

「……う~ん、なるほど。まあ全く理解できないけど分かった事にしよう。
で、もう一つ質問なんだが、何の雑誌を読んでるんだ?」

妹の胸元に置いてある雑誌を指差し、最初に聞いた質問をする。
普段妹が好んで読む雑誌とは毛色の違う二冊の雑誌。一体どういう心境の変化があったのか。
もしかしたら好きな男子がいるのかもしれない。もしかしたら見知らぬ男と付き合ってるのかもしれない。
確か『エロビッチ』は恋愛のことについても書いてあったはずだ。
祐美の部屋にも置いてあったから軽く読んだことが> 『ビッチあんよで男を悩殺』とか
『愛されボディの作り方』とか『今からできるフェラ48手』とか、
とにかくどうしようもない内容だったのを覚えている。
いかん。いかんぞ妹よ。16歳にもなってないのにそんなハレンチ極まりない雑誌を読むなんて
お兄ちゃん許さないぞ。
まさか……そんな雑誌を読んであんなことやそんなことを覚えて好きな男にそんな、そんな
エロティカなことを――。
「そっちがエロビッチで、今読んでるのが『YanYam』って雑誌だよ。祐美さんに借りたんだ」

なん…だと…。

「エロビッチは分かるが、YanYamって何だ? 普通の女性向け雑誌かなにか?」

「知らないの? 最近話題になってる有名な雑誌だよ?」

知らないぞ。そんな禍々しい凶器を持った女の子が載っている女性向け雑誌なんか、お兄ちゃん
が知っているわけないじゃないか。
祐美め……こんな本を我が愛しい妹に見せるなんてどういうつもりだ?
まさか妹を犯罪者に仕立て上げようという魂胆なんじゃ――いかんぞ妹よ。
年頃の女の子はいろんなものから影響を受けやすいんだ。テレビや漫画の影響で妹が駄目になったら
どうするんだ!? 邪気眼がどうとか言いながら右手を抑えてうずくまったり、前世がどうとか
言い出したりしたらもう本当にアレな子になってしまう。


582 名前:ヒマ潰しネタ[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:49:09 ID:3mPgpwFb
「栞、ちょっとい…」

「お兄ぃ、お茶淹れるけど飲むでしょ? それとも珈琲がいい? 紅茶?」

「……ああ、それじゃ、お茶をもらおうかな」

説教をしようとしたところで上手くはぐらかされてしまった気がする。栞はササッとキッチンに行ってしまった。
まあいい。キッチンでお湯を沸かしているしばらくの間は帰ってこないだろう。
今のうちに、妹が読んでいるYanYamとやらの内容をチェックしておこう。
もし内容がとんでもないものだったら没収して叱ってやらねばならん。それが保護者として、兄としての務めだ。
妹の今後の成長を悪くする有害雑誌ならば放っておくわけにはいかない。
どれどれ――。

“隠れ家的監禁! 愛され上手な監禁グッズ!” “睡眠薬十選” “今月の監禁ベストアイテム”
“邪魔な泥棒ネコはこれで成敗! 熊でも一撃スタンガン!”
“ラブリー包丁” “先取り! 最新の凶器ベスト10”
“思いきって心中! 彼の心臓を独り占め!” “首狩り族から学ぶ正しい鉈の使い方!”



……ふぅ。

「お待たせ~。はい、どうぞ」

栞が笑顔で戻ってきた。まるで無垢な天使のような笑顔だ。花の蕾が開きかけてきた時の美しさ
と言ったらキザなのだろうか。
白い珈琲カップと茶色の湯呑みを乗せたトレイをテーブルに置いて、栞が俺の隣にちょこんと座る。
詰めれば4人は座れるだろうゆったりとしたソファなのに、俺の真横にくっつくように座ったのは
どうしてなのだろうか。昔から甘えん坊だったが、最近は兄離れしてきたと思っていたのだが。
ふむ…なにやら嫌な予感がする。嫌な予感ほど外れたことはない。
そう、祐美の家に行った時も確か飲み物を飲んだら急に眠くなったんだよな。
あの時も確かお茶を淹れてもらったんだっけ。なんか限りなく状況が似ている気がする。
しかし、栞が俺に祐美のようなことをするはずがない。状況が似ているからって考えすぎだ。
栞は湯呑みを俺の前に置いてニコニコと俺を見ている。というか顔が近い。どうして腕を組むんだ。
嗚呼…妹がいつの間にか化粧をしているなんて……香水はまだ早いぞ、栞よ。
「……栞よ。まさか、お茶に睡眠薬なんて入れてないよな?」
「あっはは~、なに言ってんのよ、お兄ぃってば。そん

583 名前:ヒマ潰しネタ[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:50:44 ID:3mPgpwFb
なもの入れるはずないでしょ」

妹よ、目が泳いでるぞ。なんでそわそわしてるんだ?

「そうだよな。可愛い優しい妹がそんなもの入れるはずがないよな」

「そうだよ~。さ、早く飲んで。お茶は熱いうちに飲むのが一番美味しいんだよ」

「……あ~、やっぱり珈琲が飲みたくなった。栞のやつをもらっていいか?」

「え…? べ、別に良いけど?」

どうした妹よ。なぜに動揺する。

「いや~、久しぶりに妹が淹れてくれた珈琲が飲みたくなってな。いいだろ?」

「う、うん……」

すまない妹よ。どうしても信用できない兄を許してくれ。
だって、こんな雑誌を読んだ後だもん。彼女に監禁された直後だもん。
お前がそんな挙動不審な態度をしなかったら俺だって安心して熱いお茶を飲んだんだぞ。
冷めないうちにチビチビと熱い珈琲を飲む。うん、良いお手前で。やはりブラックが一番ですよ。
栞の前にあるお茶には手がつけられていない。俺が珈琲を飲んでいるのを黙って見ている。
うんうん、監禁された後の珈琲はまた格別な味だ。ベッドに縛られているときは全て口移しだったからなー。

「どう? 美味しい?」

「うん、美味しいぞ。これでスイーツ的なものがあればもっと嬉しいんだけどな」

「あはは、煎餅ならあるよ? ……そういえば、祐美さんどうしたの?」

「ああ、祐美ならベッドに縛っておいた。二、三日したら反省するだろうからそれくらいには解きに行くよ」

祐美なら大丈夫だろう。書き置き残してきたし、新手のSMプレイだと言っておいたしな。
……あ、食事はどうするんだろ? まあ、三日くらい食べなくても死にはしないだろ。

「そっかー。じゃあ、勝負はあたしの勝ちだね」

うん? どういう意味だ? さっきの勝負の話なら――あれ? 
急に眠気が襲ってきた。頭が重くなって体から力が抜けていく。
おかしいな。お茶じゃなく珈琲を飲んだのに。珈琲にはカフェインが含まれていてだな――。



584 名前:ヒマ潰しネタ[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:51:55 ID:3mPgpwFb
「お兄ぃってば単純。ちゃんと二つとも入れといたんだよ。危険だと思ったら飲んじゃダメだよ」

そう言ってポケットから粉末の入った透明のビニール袋を取り出してぴらぴらと俺に見せる妹。
満面の笑みが可愛らしい。母親譲りの整った顔立ちだ。さすが元美人モデル。ちなみに俺は父譲りだ。
栞が成長と共にだんだん綺麗になっていくのは嬉しいことだ。これからもっと可愛くなっていくのだろうな。

「まあ、飲まなかったら寝込みを襲うなりスタンガンなり、いくらでも方法はあったんだけどね」

「…栞よ、どうして俺に薬を……?」

嗚呼、いかん。意識がだんだんと薄れていく。そういえば祐美の時も気がついたら縛られていたんだっけ。

「お兄ぃ、まだ分かってなかったの? さっき言ったじゃん。祐美さんが勝てばお兄ぃは祐美さんのもの。
あたしが勝てばお兄ぃはあたしのものって。祐美さんが勝っても奪い返しに行くつもりだったけどね。
お兄ぃが祐美さんを縛り付けておいたって聞いて安心したよ。これで邪魔者は入らないからね。
これからは毎日あたしがお兄ぃの世話をしてあげるからね。
これからはあたしだけを見て、あたしだけを愛してね。
あっ、お父さんとお母さんは昨日から入院しているから。これで二人っきりだね、お兄ぃ」

うーん、随分と嬉しそうに喋るな。妹よ、内容がちょっと怖いぞ。
いかん…だんだんと意識が――――。



「これからはあたしだけのお兄ぃだよ。あたしだけを見て、あたしだけを愛してね。ふふふ――」





585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:54:05 ID:3mPgpwFb
投下終了です

586 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:58:07 ID:sl2ktDWc
>>585
乙乙
暇つぶしどころか、充分萌えた

587 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:04:33 ID:IcwyY9oL
うむ、いい病みっぷりだ。
楽しませてもらったぜ。

588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:07:25 ID:Paf6smHv
>>585
GJ!
ところどころ笑えて面白かった。

589 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:08:28 ID:ONDFwAGz
GJ

590 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:46:15 ID:MkkYSACi
GJ
これはいいなwww
続編希望ww


591 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:51:46 ID:9WAK0tzX
575です。ひまつぶし何てもんじゃないです。GJです。自分はキモウトスキーだったので、すごく楽しませてもらいました。あと、直前にデスノートを読んでいたせいか、登場人物が夜神兄妹で脳内構成されていましたw

592 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:54:34 ID:g0i+cEaA
ヒマ潰し=良作

593 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:04:00 ID:ONDFwAGz
ひつまぶし=おいしい

594 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:16:19 ID:epWq6p9a
暇つぶしと聞いて
ひぐらしの梨花が赤坂を監禁するシーンが浮かんできたぞw

595 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:00:07 ID:u2StUsk2
俺ひぐらし好きだか、さすがにそれはない

596 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:28:06 ID:lf7GcArM
ひぐらしキャラはヤンデレじゃないだろJK

597 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:41:27 ID:u65FiKmz
常識なんぞ人それぞれだ

598 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:48:47 ID:aNiNzOBR
>>597
君は砂糖ってしょっぱいよねと言われて
何言ってるんだコイツと思わないのかね

599 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:51:35 ID:WJAsR4J0
>>585なんですが、改行ミスと誤字脱字が酷くて悔しいからもう一本投下しても良いですか?
投下していいなら一時間後くらいにしたいんですが

600 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:00:09 ID:u65FiKmz
>>598
価値観を押し付けるな