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450 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:00:09 ID:XzZZMW9y
「ただいま、雄一。良い子にしてたかな?」
目の前の女性が僕にそう語りかける。
すらっとした背の高い身体に、腰までとどく長い黒髪の美女。
「今日は隣町のショッピングモールまで行って来たの」
そう言って、彼女は手に持った買い物袋達をドサドサと床に置く。
思わず買い過ぎてしまったのだろう。結構な量だ。
僕は彼女の顔を見つめる。
いつもどおりの、彼女の美しい顔立ちがそこにある。
「えへへ、ちょっと買い過ぎちゃった。今日はご馳走だよ。雄一の好きなものいっぱい作ってあげるね」
そう言って床に置いた買い物袋から、食材を取り出して冷蔵庫の中に放り込んでいく。
僕は彼女の横顔を見ながら、どうしてこんな事になったのだろう。という、いつも通りの疑問に胸を苛まれる。
「凄かったよ、人がいっぱいで・・・そうだ、今度は雄一も一緒に行こうか?きっと二人ならもっと楽しいと思うの」
買ってきた食材をあらかた冷蔵庫に突っ込んだ彼女が、僕のほうに向き直る。
黒い瞳。
彼女の黒く、濁った、光を映さない病んだ瞳が僕を見据える。
きっとこの瞳は僕を見ていない。
確かに、彼女の視線は僕に注がれているけど、彼女の瞳に僕は写っていない。
きっと、そこに映っているのは・・・。
「ね、ただいまのキス。してもいいかな?」
そう言って彼女は僕の顔に手を伸ばす。
白い、華奢な指が僕の顔を撫でる。
彼女の手が僕の後頭部に伸び、結ばれていた猿轡の紐を解く。
僕の口を拘束していた布が外される。口の中の唾液を大量に吸い込んだ布の塊。
僕の口には、常にこの布の塊が押し込まれている。
「・・・透歌・・・さん。おかえっ・・・」
僕の言葉が透過さんの唇に塞がれる。
口内が透歌さんの舌に陵辱される。恋人同士の甘いフレンチキスなんて程遠い、まるで僕の唇を、舌を、歯を、喉を、口内全てを蹂躙するディープキス。
「んっ・・・ふぅ・・・」
透歌さんが満足するまで、僕の口内は陵辱されまくる。
両手、両足を拘束されている僕に、彼女の陵辱に抗うすべは無い。
やがて満足したのか、透歌さんの口が離れていく。
・・・糸を引く唾液が、限りなく卑猥だ。



451 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:03:34 ID:XzZZMW9y
「お帰り・・・透歌さん」
僕は目の前の女性、木下 透歌(きのした とうか)にそう告げる。
告げられた方の透歌さんは、相変らずの濁った瞳のまま、僕を抱きしめる。
座ったままの姿勢で、木の柱に両手を縛り付けられている僕の身体。
その背中を彼女のすらりと伸びた腕が巻きつく。
彼女は、この世でもっとも愛おしい僕という存在をしっかりと抱きしめ、耳元でつぶやく。
「ただいま、雄一。愛してるよ。誰よりも、何よりも」
こうして、今日も透歌さんは、愛の言葉を囁く。
透歌さん自身の心を蝕むほどに、愛する男の名前を繰り返し呼ぶ。
彼女が世界で誰よりも愛する、佐伯 雄一(さえき ゆういち)の名を。
「うん。透歌さん。僕も、透歌さんの事が世界で一番好きだよ」
そして僕は応える、彼女の心が蝕まれていると知っていて。
でもだからこそ、僕は彼女の愛の言葉に答えなくちゃいけない。
「うれしい。私もね、雄一の事が大好きだよ。愛してる。大好き・・・」
彼女は僕の身体をなおも強く、きつく抱きしめ、愛の言葉を耳元で囁き続ける。
僕も、応え続ける。彼女の愛の言葉に。

「ふんふ、ふーん」
鼻歌を歌いながら、透歌さんが台所で食事を作っている。
僕はそれを眺めながら、透歌さんの過去を思い返す。
近所に住んでいて、子供の頃から仲が良かった、幼馴染で年上の、透歌さん。
彼女とは、子供の頃からの知り合いで、いつも一緒に遊んでいた。
「出来たよ、雄一。きょうはねぇ、雄一の大好きなハンバーグだよ」
そう言って透歌さんがくるりと振り返り、手に持ったお皿に盛り付けたハンバーグを、僕に見せる。
それを見て、僕は思わず苦笑してしまう。
ハンバーグが好きだったのは、ずっと昔、子供の頃の話だ。
透歌さんの中の雄一は、子供の頃のままで止まっているのかもしれない。
「ありがとう。おいしそうだね。透歌さん」
僕はそう言って、透歌さんに微笑む。
彼女が、子供の頃の雄一を望むなら・・・僕は透歌さんの望む雄一であるだけだ。
子供の頃の決して透歌さんを裏切らない、信じあっていた二人を彼女が望むなら。
透歌さんは、僕の回答に微嬉しそうに笑み、食事を盛り付けたお皿を、次々とテーブルに並べていく。
「ハンバーグだけじゃないんだよ?今日はねぇ、雄一が好きなものがいっぱいなんだから」
柱に縛り付けられたままの僕の目の前の、テーブルに並べられた料理の数々。



452 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:07:17 ID:XzZZMW9y
透歌さんの言葉の通り、ハンバーグ、ステーキ、カレーライス、スパゲッティ、オムライス・・・おおよそ子供が好きそうな料理がこれでもかと並ぶ。
そういえば全部、子供の頃は好きだと言っていた気がする。
しかし、いくら何でもこれは作りすぎだ。
ほぼ一日中、柱に縛り付けられたまま過ごす自分にはかなり厳しい量だ。
「このカレーライスなんて自慢の一品なんだよ。さ、食べようか?」
そう言って、エプロンを外し、僕の身体に寄りかかるように座る透歌さん。
透歌さんの身体から香る、独特のいい匂いが鼻を付く。
・・・ほぼ毎日、彼女と身体を交えているけれど、この匂いには慣れない。
嗅ぐたびに自分の心臓が早くなるのを感じる。
「じゃあ、まずはカレーライスからだね」
透歌さんはそう言って、スプーンでカレーライスをすくうと、自分の口の中にくわえ込む。
くちゃくちゃと、咀嚼する音が僕の耳元で響く。
それから、透歌さんは僕の顔に手を伸ばし、顔を向けさせる。
透歌さんの顔が、目の前に迫る。
「んっ・・・」
透歌さんの唇で、僕の唇が塞がれる。・・・そして、口内を強引に舌で広げたかと思うと、透歌さんが口の中の咀嚼物を、流し込んだ。
透歌さんの料理は、本当は凄くおいしいのだけど、正直、これでは味がよくわからない。
でも、両手両足を拘束されている僕には、透歌さんのこの行為に抗うことは出来ない。
・・・例え両手両足が自由でも、抵抗しないだろうけど。
透歌さんが、こうやって食事をする事を望むのだ。
彼女の為に生きている依存対象である僕に、それを拒絶する権利は無い。
「ん・・・。ぷはっ。・・・ふう」
口に含んだ咀嚼物を僕の口に流し終えた透歌さんは、満足したのか唇を離す。
僕の唇に付いたカレーの汚れを、取り出したティシュで拭う。
「ねぇ、雄一。おいしかった?次は何を食べたい?ステーキ?オムライス?・・・あ、それともお水飲む?辛かったでしょ?」
透歌さんは心底楽しそうな笑顔で、僕に尋ねてくる。
こうやって僕に食事を食べさせている時が、彼女の“雄一のお世話をしたい”という欲求を特に満たすらしい。
思えば、彼女がこうなる前にも、よく食事を作りに来てくれていた。
仕事の都合で、度々家を空ける両親に代わって、我が家に食事を作りに来てくれていたのが、透歌さんだ。
家が近所で、親同士が顔見知りで、僕たちは幼馴染で、僕は透歌さんの事を姉のように慕っていた。



453 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:09:58 ID:XzZZMW9y
食事だけでなく、透歌さんは様々な世話を焼いてくれた。
僕は優しくて、綺麗で、そしていい匂いのする透歌さんが大好きだった。
・・・それはいまでも変わらない。こうして、彼女に監禁されている今も。
「うん。透歌さん、お水が飲みたいな。喉渇いたよ」
僕の言葉に、透歌さんははにかんだ笑顔を浮かべ、うん、と頷いて、グラスに入った水を口に含んだ。

透歌さんの唇と僕の唇が触れ合っている。
つまりは、キスしている。という事になる。
ただ、恋人同士のそれと大きく違うのは、僕の口内は透歌さんの舌に蹂躙されている、という事だ。
互いの舌が愛しい相手を求めているのではない。
透歌さんの舌が、一方的に僕の口内を激しく舐め回す。
僕の歯を一本一本。僕の歯茎を隅から隅まで。僕の舌が透歌さんの口の中へ吸い込まれる。
僕の口内を舐めまわす透歌さんの舌。ずずずっ、と僕の唾液を吸い込む。
「んっ・・・むはっ・・・んあっ・・・」
透歌さんの声が漏れる。それが、たまらなく淫靡で艶かしい。
僕の股間のモノは、透歌さんの声と、息と、匂いを間近で感じて張り詰めるほどに大きくなっていた。
透歌さんの唇が離れていく。唾液が、二人の間に橋を作る。
惚けたような顔をした透歌さんの顔が目の前にある。
「雄一。私、もう我慢できないよ・・・ねぇ、しよ?」
そう言って、透歌さんはパジャマを脱ぎ始める。
・・・夕食が終わって(結局、食事の大半は残り物として、冷蔵庫行きになった)、二人でお風呂に入って、いまは寝室のベッドの上。
僕はいつものようにダブルベットの四方の柱に繋がった布で手足を縛られ、大の字で仰向けに寝そべっていた。
透歌さんは僕の身体に重なり、唇を先ほどまで優に30分以上ついばみ続けていた。
「雄一のも、脱がしてあげるね」
僕の目の前に裸体を惜しげもなく晒す透歌さん。
黒色の長い黒髪が彼女の乳房を隠してはいるが、逆にそれが卑猥だ。
・・・もう何度となく、彼女と肌を交わらせているが、やっぱり彼女の身体は見惚れてしまう。
子供の頃は、姉のような存在で、ただ憧れていただけだった。
けれど、彼女を本当の意味で好きになったのはいつからだろう?
中学を卒業する頃には、もう、彼女のことが好きになっていたのだと思う。



454 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:11:34 ID:XzZZMW9y
二つ年上のあれやこれやと世話を焼いてくれる、幼馴染の綺麗なお姉さん。
そんな人を、男なら好きにならない訳は無かった。
けれど、毎晩こうして彼女の肢体を眺める事になるとは思わなかった。
こうして身体を交わらせる事になるとは思わなかった。縛られながら。
「雄一のここ、もう固くなってるよ?」
そう言って、透歌さんは僕の股間のモノを凝視する。
・・・いつの間にかパジャマのズボンはずり下げられ、僕の男性器は露出していた。
「んっ・・・。熱い」
透歌さんが僕の性器を優しく指でなぞる。
しばらくの間、熱っぽい視線で僕の性器を嬲っていた透歌さんだったが、我慢できなくなったのか、股間に顔を近づけると、一気に僕のものを咥え込んだ。
「うわっ、透歌さっ・・・んっ・・・!」
思わず声が漏れる。透歌さんが僕の性器を根元まで咥え込んでいる。
こういう時、透歌さんは、僕の快楽がどうというより、透歌さん自身の欲求が止められないらしく、一度そういうことを始めると、キスの時と同じように、彼女自身が満足できるまでずっと、その行為を続ける。
「じゅっ・・・じゅぶっ・・・んむっ・・・むあっ・・」
かなりいやらしく透歌さんが僕の性器を責め立てる。
一心不乱に僕の男性器を舐め続ける透歌さんに、昔のあの、清楚な雰囲気を持つ透歌さんの姿は無い。
僕は、落ち着いていて、清楚で、けど柔らかくて、優しかった透歌さんが好きだった。
幼馴染で、昔から仲が良くて、いろんな世話をしてくれて、ずっと憧れていて。
中学を卒業してから、どんどん好きになっていって・・・けど、僕は透歌さんにその思いを告げることは出来なかった。
大好きだったけど・・・絶対に思いを伝えることはしなかった。
透歌さんだって、僕の気持ちに応える気はなかったんだろうし。
「雄一、気持ちいい?ここらへん舐められるの、雄一、凄く好きだものね?私、知ってるんだぁ・・・ずっと見てたからね。ずっと。ずっと見てたよ。雄一があの子にこんな風にされてるの、ずっと見てた・・・ね、雄一。私、あの子より上手だよね?私の方がいいよね?」
あ、まずい。透歌さんのスイッチが入ってしまった。
透歌さんはトラウマがこうして浮かび上がって来ると、いつもの何も映していない虚ろな瞳のまま、あの頃の事を語りだす。
雄一という名の男の、愚かな愚行が透歌さんの心をズタズタに切り裂いた、その記憶を。
こんな時、僕に出来るのは、慌てて彼女の気を逸らす事だけだ。
「透歌さん、僕、もう我慢出来そうに無いよ。その・・・咥えてもらってもいい?」



455 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:13:45 ID:XzZZMW9y
僕の言葉に、透歌さんは虚ろな瞳のまま、僕に微笑みかける。
そして、僕の男性器を口に含んで、奉仕を始める。
透歌さんの口内でしごかれた僕の男性器が限界を迎える。
「うあっ、透歌さんっ・・・!出るっ・・・」
透歌さん口の中へ、精液が放出される。
射精する快楽と共に、透歌さんの口内に、自分の欲情のたけを放出しているという背徳感に身体が支配される。
「んっ・・・んん・・・っ」
透歌さんの喉が動く。
僕がこうして口内に射精した精液を、透歌さんは必ず一滴残らず飲みほす。
ごくごくと、僕の精液が、透歌さんの喉を流れていく。
「ぷはぁっ・・・!」
精液を飲み干した透歌さんが満足そうに微笑む。口の端から零れた唾液が卑猥だ。
透歌さんは、そのまま僕の上に馬乗りになると、口元を歪ませ、淫靡な笑いをその顔に浮かべる。
「ね、雄一。私の方があの子より上手だったよね?私なら、雄一が気持ちいいと思う事、なんだってしてあげられるよ?・・・あの子みたいに折角の雄一の精液を吐き出したりしない。全部飲んであげる。ね、私の方がよかったでしょ?だから何処にも行かないで」
透歌さんがくすんだ瞳のまま僕の男性器を握る。
さっき出したばかりだというのに、透歌さんの手で握られるだけで再び下半身に血が集まっていくのを感じる。
「大丈夫だよ。僕は何処にも行かないよ。ずっと傍にいるよ、透歌さん・・・」
僕は、透歌さんが望むなら何処へも行かない。
ずっと、透歌さんとふたり、こうやって過ごしていきたい。
この二人だけの空間で、誰にも邪魔されず、二人で。
透歌さんがそう望むなら。透歌さんがもし、ずっと望み続けてくれるなら。
「うれしい。絶対に何処にも行っちゃだめだよ?約束だよ?・・・もしも、またあの時みたいに・・・私の元から離れていったら・・・!」
透歌さんが僕の男性器の上に腰を落とす。
柔らかい、肉の感触が、僕のソレを包む。
根元まで挿入されて、繋がった二人の性器。
透歌さんの両手が、僕の首にかかる。
「貴方を殺して、貴方を奪った女も殺して、・・・それから、私も死ぬ」
透歌さんが僕の首に掛けた両手に力を込める。
息が苦しい。首が絞まるのがわかる。
・・・でも、恐怖は感じない。



456 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:19:55 ID:XzZZMW9y
透歌さんになら、僕は殺されても良いとさえ思えているのだから。
「透歌さん・・・。僕は・・・何処にも・・・行かないから・・・」
僕は透歌さんに絞められている喉から、やっとの事でそれだけを吐き出す。
両手の力が抜けていく。それと共に、呼吸が楽になっていく。
見れば、透歌さんはこれ以上ないほどの歪んだ笑みを浮かべている。
僕はその、見慣れた歪んだ笑顔を見て、ほっ、と一息つくと共に、自分の胸が酷く痛むのを感じる。
「うん、雄一。何処にも行かないで。あんな子と付き合ったりしないで。私を選んで。
・・・ずっとずっと傍にいて。私たちは子供の頃からずっと一緒だったんだから、これからも一緒じゃなきゃおかしいの。・・・動くね」
透歌さんと僕は、騎上位で繋がっている。透歌さんとする時は、大抵がこの体位だ。
相手が勝手に動くのは、なんとなく気持ち悪いそうだ。
自分が動いて、相手に快楽を与えたい。
奉仕するのが好きな透歌さんらしい。
・・・ちなみに、透歌さんは僕からの奉仕というのを極度に嫌う。
僕が透歌さんの女性器を舐めたのなんて1、2回くらいだ。
「はあっ・・・はあっ・・・!ねえ、雄一。気持ちいい!?」
透歌さんが激しく僕の上で動いている。
透歌さんの女性器に出し入れされる僕の性器。
それがひどく卑猥で、さらにそれに光悦の表情を浮かべている透歌さんの表情も卑猥だ。
透歌さんの大きな乳房が目の前で揺れる。
目の前の好きな女性の痴態に興奮しない男なんていない。
僕はさっき透歌さんの口に出したばかりだと言うのに、再び射精が近い事を感じる。
「はぁ、はぁ・・・。気持ちいいよね?雄一。あの子のよりずっといいでしょ?
あの子はいつもベッドに寝そべって、雄一にされるがまま。自分で動こうとなんてしない。
・・・なのに、なのに雄一に抱かれて、愛されて!
・・・私は違う。こんなに雄一を愛してる!こんなに雄一に尽くしてる!」
透歌さんは腰を激しく上下させながら、嫉妬の言葉を吐き出す。
雄一の幼馴染だった透歌さん。雄一に子供の頃から尽くしてきた透歌さん。
昔から雄一を慕っていた透歌さんは、その思いを遂げられなかった。
「ねぇ、どうしてあんな子を選んだの?私はずっと雄一の事が好きだったのに。
あんな、ちょっと可愛いだけのメス犬のどこがよかったのかなぁ?・・・私はずっと雄一に尽くして来たじゃない。
雄一が告白してくれたらすぐに応えるつもりだったのに・・・どうして、どうして告白してくれなかったの?
ずっと、ずっと待っていたのに」
透歌さんが泣いている。光の無いくすんだ瞳から涙が零れ落ちる。



457 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18:23:21 ID:XzZZMW9y
透歌さんの絶望が僕の胸を打つ。
・・・透歌さんの気持ちなんて昔から気がついていたんだ。
でも、透歌さんは幼馴染で近すぎて、世話好きで、それがとても重くて。
だから、透歌さんの思いは実らなかった。応えることは無かった。
たまたま入った部活で知り合った子と仲良くなって、よく話すようになった。
天才的で、なんでも出来る、才女の透歌さんとは対照的に、その子は見ているこっちがハラハラするような、何をするにも失敗する子だった。
何でもしてくれる透歌さん。何でもそつ無くこなす透歌さん。
対照的に、こちらから世話してやらないと駄目なその子。
ずっと透歌さんのような完璧女性しか知らなかった雄一にとって、その子は男としての保護欲をそそるに十分だった。
「はぁ・・・はぁ・・・すごいよ、雄一のが、私の中で凄く熱くなってる。
やっぱり私のほうが気持ちいいよね?出したい?」
僕が頷くと、透歌さんは顔を近づけ、唇を交わす。
キスをしたまま繋がった透歌さんの中に、熱い情欲の塊をぶちまける。
コンドームなんて着けてない。透歌さんの頭の中に避妊なんて考えは無いらしい。
「雄一の子種、あんな女になんか渡さない。雄一の心を奪ったあんな女になんか!」
そう言って、透歌さんも果ててしまったらしく、僕たちは繋がったまま、ベッドのうえで二人、そのまま身体を寄せ合っていた。