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501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/31(土) 23:33:49 ID:0/CKz9Zw
これは……すげえ
予想外ってか度肝抜かれた、でもこれでりお派になってしまった俺ガイルw

502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/31(土) 23:41:54 ID:gb0kC3eT
>>494
GJっす!

まさかりおちゃんまでお兄ちゃんを狙ってたとは…

503 名前: ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:01:00 ID:BmLkeDkU
投下間隔、これくらい空ければ大丈夫ですかね?

似せ者第三話投下します。

504 名前:似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:03:24 ID:BmLkeDkU
第三話 ~亡くし者~

別れの言葉を言う事は寂しい
別れの言葉を言えない事は苦しい



「おめでとう」
朝練に参加するや否や、杉下に言われた。
朝のあいさつは、おはよう、だろうとツッコミをいれようかとも思ったが、気分がいいので止めておこう。
「伝わるの、随分早いんだな」
告白した日の次の朝。まだ24時間も経っていないというのに…
「仁衣高校三大美女と付き合うっていうのはそういうことだ。今じゃお前はこの学校の大半の男子の敵だぜ。俺も含めてな」
「お前は姉さん狙いじゃなかったっけ?」
「お前さえよければ狙うけど?」
「俺の家に招待してやるって話、無しにしようか?」
「冗談だよ、未来の弟よ」
おどけて笑ってみせる杉下。こいつがそういう事を言うと本気に見えるから怖い。
「さて、のろけ話でも聞かせてもらおうか。昨日は一緒に下校して、その途中で喫茶店に寄って一時間近く談話で合っているか?」
「おいおい…。そこまで知れ渡っているのか?」
「いや、これは俺が個人的に尾行して知っただけだが」
「…」
昨日は部活がオフ。だから少しでも親交を深めようと優奈を誘って一緒に帰ったのだ。
しかしただ尾行するだけならまだしも、何故、喫茶店に居た時間まで把握しているんだ?
「あそこのカフェラテ美味いよな~。あ、お前はキャラメルラテを頼んでいたっけ?」
「…。全部見ていたのか?」
「もう何から何まで。会話の内容は聞き取れなかったけどな」
「…」
「おいおい、怒るなよ。結構近くで見ていたんだぜ。気付いておかしくない距離だった。んで、気付かれたらちょっと茶化して去ろうと思っていたんだが…。あまりにお前が気付かないから、引っ込みがつかなくなっちゃってな」
「緊張していて、周りなんて見えてねーよ」
「いやいや悪かった。素直に謝ろう。この通りだ」
頭を深く下げる杉下。まったく…、調子のいい奴だ。


505 名前:似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:04:17 ID:0UdZTbIV
「でも、お似合いのカップルに見えたぜ。お前も藤堂優奈も本当に楽しそうに笑っていた。幸せオーラばんばん振りまいていたな」
「お似合いに見えたか?」
「そりゃもう。お前と藤堂優奈ってどことなく雰囲気似ているしな」
「雰囲気が似ている…、か」
優奈の兄と俺が瓜二つなのだから当たり前と言ったら当たり前なのかもしれない。
「まぁお前の妹さんに少し似ているもんな、藤堂優奈って」
「え?」
「なんだよ、突拍子もないことを言われた~、みたいな顔して。自分で気付いてなかったのか?」
「いや、全然」
「お前が藤堂優奈が好きだと聞いた時に自然とそれに納得出来たのも、俺がお前の妹さんの顔を知っていたからだったんだが…」
優奈が唯に似ている。まったく気付かなかった。
確かに優奈の兄に俺が瓜二つなら俺の妹と優奈が似ているのも必然だ。
「俺が唯の面影を求めて藤堂優奈に惹かれたと?」
「俺はそう思っていた」
「俺が好きなのは藤堂優奈。唯の偽者ではないよ」
「さらに妹さんに瓜二つの女の子が居ても、藤堂優奈を選ぶと?」
「もちろんだ」
俺はきっぱり言い放った。
「そろそろ行こうぜ、俺はともかく、お前は昨日、たいした練習してないだろ?」
杉下との会話に終止符を打ち、ランニングに向かおうとした。
「あ、ちょっと待った」
「何だよ?」
「お前の家に行くって話、明日でもいいか?」
明日は土曜、学校はない。部活も午前中で終わる。姉さんは居るか知らんが…
「分かった、姉さんにそれとなく明日の予定聞いておくよ」
「感謝する、我が弟」
まったく、抜け目のない奴だ。
少し長話が過ぎたので俺らは急ぎめにそれぞれの練習を始めた。


506 名前:似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:06:29 ID:0UdZTbIV
昼休み、俺は屋上に向かい優奈と合流した。
「兄さんの弁当を作らせてください。私の料理の腕、さらに上達したんですよ?」
と昨日言われたのだ。
好きな子の弁当を食べる学生生活。絵に書いたような青春だ。
「悪い、優奈。待ったか?」
「いえ、今来たところです」
二人でベンチに腰を掛ける。
「さて、さっそく見てもらえますか?私の作った弁当を」
「おう、楽しみにしてたよ」
持っていた二つの弁当を順に開けていく。
一つは主食のサンドイッチとおかずのステーキ・マリネの3品をメインにして、人参やパセリで彩りを整えた洋風の弁当。
一つは梅干が乗ったご飯と、鮭・ほうれん草の御浸し・黒豆・漬物などの日本の昔ながらのおかずが入った和風の弁当。
「洋風と和風、兄さんがどちらを食べたいか分からなかったので二つ作ってきました。どちらがいいですか?」
「ちょっと待って。これ全部、優奈が作ったの?」
「すみません、こっちの弁当の黒豆は買ってきたものです」
「いや、そういうことじゃなくて…」
凄すぎる。その一言だ。これだけの品数を朝一日だけで作ったのだろうか。しかも一つ一つクオリティーが高い。
「本当に料理上手いんだなー」
「そういうことは食べてから言ってください」
「じゃこっちの和風の弁当を貰うよ」
俺は弁当と箸を受け取った。
「いただきます」
好物のほうれん草から口に運ぶ。
優奈は合格発表を待つ受験生のような顔で俺を見ていた。
「うん、美味い!物凄く美味い!」
「それは良かったです」
優奈の顔がパァーと輝く。やっぱり可愛い。
優奈も洋風の方の弁当を取り、食べ始めた。


507 名前:似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:07:39 ID:BmLkeDkU
「友達付き合いとか大丈夫でしたか?昨日の今日で昼休み呼び出してしまって」
「優奈のこの弁当を食べられない方が大丈夫じゃないよ」
俺は夢中になって食べていた。
「兄さん?」
「うん?」
「私の事、恨んでいませんか?」
「え?」
「いえ、何でもないです」
どういう意味だろうか?
「こっちの弁当も少し食べてくれませんか?」
「いいの?」
「私こんなに食べられないですよ。それにこのハンバーグ、自信作なんです」
言われるがままにハンバーグをとる。
「美味い!俺の姉さんの百倍は美味い!」
「姉さんの?」
「俺の姉さんな、料理にはまってるんだけど、これがもう下手で…。この前はハンバーグ食べさせられたんだけど、焦げているわ味付けおかしいわで…。もう勘弁してください、って感じだったよ」
「絵里さんがですか?」
「あ、知っているの?」
「知っているも何もこの学校で絵里さんのことを知らない女子は居ませんよ」
笑いながら言った。
「姉さん、そんなに凄かったのか…」
「でも絵里さんにそんな弱点があるなんて知りませんでした。あまりの完璧ぶりから女神様という通り名まで付いているんですよ」
「食関係はめっぽう駄目なんだよ。作るのは駄目だし、食べるのも瓜科のものは何も食べられない。だからサンドイッチもハンバーガーも食えないんだぜ」
「驚きです」
「瓜科のものは95パーセント以上が水分だからそんなもの食べる腹の空きがあるなら栄養豊富な緑黄色野菜でもとりなさい!なんていつも俺に言ってくるよ」
姉さんの口調を真似しながら言った。俺と優奈から笑い声がこぼれる。
「でも、不思議ですね」
「え?」
「私の兄さんの姉さんは、私の姉さんじゃないなんて…」
「あ…」
「私、頭では分かってるんです。兄さん、いや赤坂君が兄さんの生まれ変わりでもなければ、もちろん偽者でもないって。でも今はまだ…」
「分かってる、優奈の気持ちの整理がつくまで、俺は優奈の兄さんだ」
「ありがとう。兄さん」
ちょっと切なそうに、でも嬉しそうに笑う優奈。
この笑顔が見られるなら、俺はいつまでも偽者で構わない。
いや本心ではそんなことないのかもしれない。でも今の俺には優奈の彼女になることよりこっちの笑顔の方が大事だ。
「なぁ、もう一個ハンバーグくれないか?」
「はい、どうぞ、兄さん。また作ってきますね」
優しく笑う優奈。
うん、今はまだこれでいい…


508 名前:似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:08:59 ID:BmLkeDkU
その日の深夜、妹の墓参りに行った。
学校帰りに行く事もあれば、ランニングウェアでトレーニングついでに行く事もある。
かなり定期的に妹の墓には通っていた。
「唯。俺な、彼女が出来たんだ。まぁ正確には彼女ではないんだけど…」
墓石に向かって話しかける。もちろん返事はない。
「藤堂優奈って言うんだ。仁衣高校三大美女って呼ばれるほど可愛いんだぜ」
そう言って墓石に優奈の写真を向ける。
「杉下がお前に少し似ているって。お前も三大美女並みだってことだぜ。嬉しいだろ」
唯も姉さんに負けず劣らず相当モテた。兄として、誇らしくもあり、気に入らなくもありとそんな感じだった。
「高校生になったお前、見たかったな。きっと可愛かったよな」
もう涙は出てこない。でも依然、虚しさは湧き上がってくる。
「話、まだまだあるんだ。陸上部の話とか、姉さんの料理の愚痴とか」


映太だけには
「お兄ちゃん」
きっと、そんな声が聞こえている。
死んだ人間はこの世から居なくなる。
この世界に赤坂唯という人間は居ない。

墓石は確かに死者のものだ。
しかし墓参りは死者のためだけのものでない。
生者のためのものでもある。
映太の墓参りは週2・3回。
赤坂唯の死から一年少し。今もそのペースは落ちていない。

深夜の墓場の真ん中に、男が一人。
墓石達はいつもの来客を気にもせず、しんみりと眠っている。


今日も映太の墓参りは長い。



509 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:09:48 ID:JlshmiRz
支援?

510 名前: ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:14:33 ID:BmLkeDkU
終了です。
病み化まではもうしばらくお待ちください。
後、第四話の前に追加TIPSを入れます。
近いうちに投下する予定です。

511 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00:16:32 ID:1fK5f/N7
>>509
支援気付きませんでした。感謝です
(作者携帯)

512 名前: ◆j1vYueMMw6 [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 01:01:04 ID:WY22T+kg
乙乙

投下間隔はそれほど気にしなくて良いと思われ

513 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 01:01:49 ID:WY22T+kg
>>512
すいません、トリつけっぱでした

514 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 02:22:54 ID:WPdsLQv8


515 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 12:51:57 ID:MXTxYhuH
GJ!!

516 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/02/01(日) 20:44:49 ID:7kLJOZU5
次回に期待!

517 名前: ◆YOLz5qIxQc [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 20:54:45 ID:GuZQVk1C
投下します。

518 名前:胡蝶病夢 ◆YOLz5qIxQc [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 20:55:52 ID:GuZQVk1C

夢。
夢はいつか終わる。
朝になれば人は起き、そこで夢は終わる。
しかし、目が覚めてもそこが現実だとは限らない。
それが『目が覚めた夢』でないとは限らない。
今の俺は『夢』と『現実』どちらにいるんだろう……





最近、妙な夢を見る。何が妙なのかというと『分からない』のだ。
その夢は、俺の日常をそのまま映したかのような世界。
朝起きて学校へ行き、退屈な授業を受け、放課後に友人と遊ぶ。
夢の中の人々は皆、現実と同じ人だし、通っている学校も一緒。
まさに、もうひとつの『日常』だった。
なのに、何かが違う。
朝起きるたびに俺は夢の内容を思い出し、モヤモヤとした気分になっていた。

「どうしたの? 迎えにいった時から冴えない顔してるけど」
「どんなシチュエーションでお前に告白しようかと一晩中考えてた」
「へー、わたしに告白……ってえぇえええぇぇ!!
こっこ告白だなんてそんなだめだよ急にいやでもわたしは別にいいんだけど
できればわたしからしたかったというかなんというか計画が台無しとか」
「いや、嘘なんだけど」
「へ? ……いや分かってたよ? そんな簡単な嘘にこの奈菜様は引っかかりません」
「嘘つけ」
「う、嘘じゃないもん!」
「じゃあ…… 奈菜、好きだ。俺と付き合ってくれ」
「え!? え、えっとあのよよよろこn……はっ!?」
「思いっきり引っかかってんじゃん」
「うぅ、ひどいよ祐介……」
朝から俺とアホアホトークをしているコイツは恩田奈菜。俺の幼馴染である。
ちょっと頭が抜けているが、容姿は良いほうで、けっこうモテてるらしい。
肩まで伸びた茶髪を頭の横で二つに縛っている。いわゆるツインテールってやつ。
毎朝迎えに来てくれるコイツをからかいながら登校するのがこの俺、清水祐介の日課だ。
「で、なにかあったの? 話してくれれば相談に乗るよ?」
「ああ、最近、変な夢を見るんだよ」
「変な? なにが変なの?」
「それが分からないんだ。だから変なんだよ」
「?? うーん……よく分からないや。それより、その夢にわたしも出てる?」
「分からないってお前……出てるぜ。夢の中でもお節介な幼馴染ってな」
「むぅー……祐介はいつも一言多いんだよ」
「それが俺だ。ま、早く行こうぜ。ゆっくりしてると学校遅れちまう」
「うぅー……」
「あ、そういやさっきお前俺の告白に『よろこんで』って言おうと……」
「わぁー!! い、言ってない! そんなこと言ってないよ!!!
ほら早くしないと学校遅れちゃうよ!!!」
「ちょ、おい、わかった! わかったから押すなって!」


(ふぅ、あぶないあぶない、ばれちゃうとこだった。でも、私のこと
すきって言ってくれた……うれしかったな……ふふふふふふふふふふふふ……)

519 名前:胡蝶病夢 ◆YOLz5qIxQc [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 20:57:17 ID:GuZQVk1C
「つっかれたあ~~!」
部屋に入るなり鞄を傍らに投げ捨て、ベッドにダイブする。あ~気持ちいい。
この行為をするためだけに俺は学校に行ってるな、うん。
「さて、晩飯まですることないし……寝るか」
そこで勉強という単語がでないのかよ俺。と一人ごちるも、
溜まっていた疲れからか、結局すぐに夢の中へ落ちていった。


――ぇ

夢。

―ぇ――――?

これは夢。

―――てば

夢って自分が認識できるのって確か…明晰夢……だっけ?

ねぇ、だい――ぶ?

まあどうでもいいか。ここは夢、現実じゃないんだし。
「ねぇ!聞こえてるの!?」
「そんな大声で呼ばなくても聞こえてるよ」
「だって祐介、さっきからずっと空返事ばっかりなんだもん」
そう、ここは夢。現実じゃない。だったら思いっきり楽しまなきゃ損だ。
「悪い悪い。さ、早く学校行こうぜ。由紀」
そう言って俺はお節介な幼馴染――松本由紀へ手を差し伸べた。

520 名前: ◆YOLz5qIxQc [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 20:57:58 ID:GuZQVk1C
短いですが、投下終了です。

521 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 21:06:33 ID:zyMvg2UK


522 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 22:14:28 ID:PMymGX9c
ちょっと待て。え?これヤンデレ?誰がヤンデレなん?

523 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 22:28:00 ID:s3zX3kgQ
>>522
現在トップギアな娘だって(作中で語られているいないは別として)序々に病んでいった結果だぞ
今病んでいなくても未来がある

524 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 22:49:38 ID:BmLkeDkU
GJ!後が楽しみだ!

525 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 23:01:20 ID:MXTxYhuH
GJ!!

>>522
経過を楽しむのもいいものだぞ

526 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 23:03:56 ID:O5kjfA/J
最初からヤンデレ全開なんて
それに行き着くまでの楽しみが無くなるじゃないか

527 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 23:12:24 ID:WPdsLQv8
だよな
ヤンデレになるまでの過程がいいんだよ

528 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/01(日) 23:29:50 ID:PMymGX9c
おおぅ……一話完結だと思いきや続きがあんのかよ…orz
なんという早とちり!なんという先走り…ッ!一生の不覚……ッ!!

529 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 02:21:05 ID:u8thUTUr
マックスの22話思い出した

530 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 03:33:00 ID:B9BwBvsq
ほトトギすの続きを全力で待っているのは俺だけではないはず。

531 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 05:10:27 ID:lCrIKroC
俺もまってる
カチカチ山もまってる

532 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 09:56:49 ID:zDZqGqgh
俺も待ってる
首吊りラプソディアと氷雨デイズの続きも待ってる

533 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 10:05:17 ID:ijkSIlHD
最後から一年も経たないうちに続きねだるとか……
idealを二年待っている俺のように我慢しろw

534 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 11:27:43 ID:IJNxxwMi
よづり……

535 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 12:00:00 ID:CP/19lxv
待ち人を文句も言わずに待ち続けるとか……
お前らこそがヤンデレなんじゃないか?

536 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 12:09:33 ID:y0l4aYd1
私は死ぬまで待つわよ、ことのはぐるまを

537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 16:59:14 ID:lC/nl5+M
じゃあ、俺は姉ちゃんが体育教師のやつ

538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 20:25:51 ID:yURrbs7O
和菓子と洋菓子のB、Cルートを待つ

539 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 20:51:25 ID:zWBl4wh9
俺はいない君といる誰か……
しかし長編って未完多いな、それだけ大変って事なんだろうけど

540 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 21:45:51 ID:6MmcXplU
俺はことのはぐると真夜中のよづりを死ぬまで待つよ

541 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 22:17:34 ID:ZPajTZQv
オレモ コトノハグルマ ヲ マッテル

542 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/02/02(月) 22:28:34 ID:3g5eMINL
俺は『ヤンデレ家族と傍観者の兄』と『上書き』を待つ。

543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 22:45:11 ID:5qW9d0xc
投下しにくいしモチベーションも下がりかねないからこういう話題はやめないか?

544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 22:48:23 ID:2/w9Mvip
俺はほトトギすを紳士的に待ってる
まだ寒いからヤンデレスキーな紳士は風邪やインフルに気を付けて下さい

545 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 22:54:16 ID:EO7aIwIs
あんまりプレッシャーかけるのもねぇ

546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 23:03:54 ID:zFvmp4mf
あみんの待つわってヤンデレっぽいな。

547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 23:39:09 ID:g0Q2TtuF
ヤンデレ家族みたいに作者の生存確認ができればどんなに待たされても
心配ないけどねえ。
溶けない雪も最後が4月4日でもうすぐ一年にになりそうだし。

そういえば、goodのこはるの日々ってヤンデレになりそうだな。

548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/02(月) 23:52:59 ID:CP/19lxv
>>547
おい、お前の所為でその漫画が気になってしょうがなくなっちまったじゃねえか
どうしてくれるんだ

549 名前: ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:09:15 ID:MyvGUxgz
予告通り追加TIPS投下します。
TIPSは視点が映太以外だったり過去の話だったりします。
おまけというよりは3.5話みたいな感じに思って頂いた方がいいかもです。
では投下します。

550 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:10:29 ID:MyvGUxgz
TIPS サッカーゲーム


映太から来訪OKの返事が来たので俺は赤坂家へと向かった。
赤坂家は白が基調の一軒家だった。それなりに広く、庭もある。俺の家より遥かにいい家だろう。
「いらっしゃい」
「はじめまして、杉下隆志です」
「映太から話は聞いているわ、どうぞ上がって」
迎えてくれたのは姉さんの方だった。
赤坂絵里。三年生。弓術部所属。仁衣高校三大美女の一人。
容姿端麗、頭脳明晰、活溌溌地。「女神様」という通称の通りのパーフェクトウーマン。
力強さ・可愛さ・美しさの全てを兼ね備えている。
そのため、俺のように惚れている男子は非常に多い。
しかし、より特筆すべきは女子からの人気の高さであろうか。女子全員の憧れであり永遠の目標。彼女を慕って弓術部に入った部員は数知れず。
本人は自覚してないみたいだが映太もかなりモテる。
ただ、これは純粋に、映太の顔が良いからというのもあるのだが、赤坂絵里の弟という理由もかなり大きかったりする。
赤坂絵里の影響力の高さはそれほどなのだ。
三大美女の一人という位置付けではあるが、生徒への影響力という意味では、彼女は間違いなく仁衣高校一だった。
「いらっしゃい。五分遅れだ」
居間に上がると映太がいた。
「人の家に来る時はそれが礼儀なんだよ」
まぁ純粋に遅れただけなんだが。
「って言っても、俺も菓子やら飲み物やらを買い忘れていたから今から買いに行くんだがな。まぁそこでゲームでもして待っていてくれ」
「了解」
これは、メールで打ち合わせした通りであった。絵里さんと二人の時間が欲しい。そう伝えておいたのだ。
「姉さん、ちょっと相手していてよ。サッカーゲームなら出来るだろう」
「OK、いいわよー。杉下君。私、結構ゲーム強いから覚悟してね」
「望む所です」
映太が外出していく。さて始めるか。


551 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:12:18 ID:MyvGUxgz
俺は、ゲームのセッティングをしながら絵里さんに話しかけた。
「さて、鋭い絵里さんなら気付いていると思うのですが」
「映太が私と杉下君を二人きりにしようとしたことかな?」
「御名答です」
流石、「女神様」と言われる事なだけはある。話が早い
「その目的の一つはもちろん、絵里さんのことを好きな僕が絵里さんと親交を深める、というものなんですが…」
話しながらゲームの電源をつける。
「随分と正直なのね」
「隠し事とか出来ない性格なので」
笑いながらコントローラーを絵里さんに渡した。受け取る絵里さんも笑顔だ。
「女神様」な面と、こういうお茶目な面のギャップもまたいい。
俺はやっぱりこの人が好きなんだと、改めて実感した。
「まぁ本当はそっちの目的のために絵里さんの趣味とか聞いていきたいところなんですが、時間に限りがあるので最優先の方の目的を済まします」
「最優先の方の目的?」
「映太のことです」
ロードが終了しゲームがつく。俺はマッチモードを始め、日本をセレクトする。
「映太が絵里さんと同じ仁衣高校三大美女の一人と付き合っているのはご存知ですよね?」
「もちろん、知っているわ。藤堂優奈ちゃん、だっけ?」
絵里さんもチームを選ぶ。アルゼンチンクラシックスだった。
「日本相手にアルゼンチンクラシックスとは容赦ないですね」
「勝つためには最善を尽くすというのが私の主義なの」
それぞれフォーメーションを微妙にいじった後、キックオフがされた。
「では藤堂優奈の顔はご存知ですか?」
「昨日、友達に見せてもらったわ」
「妹の唯ちゃんに似ていると感じませんでしたか?」
「あら、唯のことまで知っているの?驚いたわ」
「あいつの財布の中の写真を見ました。墓参りも一緒に行ったことがありますし」
「まぁ確かに少し似ているわね」
「あいつは今でも妹に罪悪感を持っている。今でも妹を求めている。僕はあいつが藤堂優奈に惹かれたのは唯ちゃんに似ていることが原因だと考えています」
「それを伝えたかったの?」
「いえ、それだけなら良いんです。藤堂優奈が唯ちゃんに似ていると言っても、あくまで似ているのレベルですから」


552 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:13:39 ID:MyvGUxgz
また、パスをインターセプトされた。自分で強いというだけあって本当に手強い。チーム力の差も相まって俺は押されて行く。
「実は藤堂優奈は同学年の従姉妹と一緒に住んでいるんです。名前は吉岡瑠衣。この従姉妹も仁衣高校に通っていて、藤堂優奈に負けず劣らず可愛いので、仁衣高校三大美女の一人になっています」
「それで?」
きわどいシュートに襲われるがバーに助けられた。こぼれ球をクリアに行く。
「吉岡瑠衣の顔はご存知ですか?」
「いや、知らないわ」
アルゼンチンクラシックスのコーナーキックになって、一度プレーが切れる。
「これが写真です」
俺は携帯の画像を見せた。
「嘘!?」
絵里さんの声が大きくなる。
「どう思います?」
「どう思うも何もこんなの…」
プレーはまだ再開されない。空白の時間がしばし流れた。
「僕がこの事を知ったのはあいつが藤堂優奈に告白した日の昼休み。丁度、告白をしていた時です。あいつが藤堂優奈に告白するようトリガーを引いたのは僕なんですが、今はそれを心底後悔しています」
「…」
「それだけ伝えたかったんです。絵里さんに謝っても仕方ないかもしれませんが謝罪をします、すみません」
「杉下君は悪くないわ。いや、誰も悪くない」
「すみません」
「ゲームの続き、やりましょう?」
二人は画面に向き直った。


553 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:15:31 ID:MyvGUxgz
「ねぇ、杉下君。サッカーゲームのクラシックチームが異常に強いのは何でだと思う?」
「分母が多いからですか?」
「それももちろんあるかもしれない。でも一番の理由は、人が過去を美化する生き物だからなのよ。偉人は世界を退いてから偉人になる」
アルゼンチンクラシックスに一点入る。マラドーナの左足からのボレーシュートだった。
「だから現代のサッカーにも美しい過去を追い求めて、マラドーナ2世とかペレ2世とか作り上げるのよ。今はメッシがマラドーナ2世でしたっけ?」
「メッシはマラドーナを超えますよ」
「あら、メッシのファンなのかしら?」
俺が強く反論したのを見て、絵里さんがクスクスと笑う。
「私もマラドーナ2世とかいう呼び名は好きじゃない。どんなにプレースタイルがそっくりでもそれは似ているだけ。似せ者でしかないのよ。
そう、杉下君が言う通り、メッシがマラドーナを超える可能性もある。もちろん、結局マラドーナには及ばない可能性もある。でもどんなに頑張っても、メッシがマラドーナになることは出来ないわ」
俺はまだアルゼンチンクラシックスの猛攻を受けている。
「あ、最後に僕の自己満足で、これだけは言わせてください」
「何かしら?」
「僕は現在生きている絵里さんが好きですよ」
「あら、私を狙うのは大変よ?」
「覚悟のうえです」
これで一応は二つ目標を達成出来たかな?
今日、俺なんかが出来る行動はここまでだろう。絵里さんのことも、映太のことも。
ここからは話しを止めて、逆転のため、ゲームの方に集中することにした。
なんとかボールを奪い、日本の良さを最大限生かすパス中心の早くて速い展開で攻め立てる。



結果は1―2でアルゼンチンクラシックスの勝利だった。



554 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:17:47 ID:fMUnkldn
しえん

555 名前: ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 01:20:00 ID:MyvGUxgz
終了です。ちなみにウイイレのクラシックチームは本当に異常に強いです。
このTIPSに出てきた吉岡瑠衣でメインキャラクターは全部です。
絵里はお気に入りのキャラクターです。残念ながら病みませんが。
ではまた。
>>554
支援感謝です!

556 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 02:24:46 ID:KM/m7OTQ
GJ!!

557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 04:03:04 ID:Fg04RarV
ここはエロパロだと何度言えば








続きを全裸でお待ちしています

558 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 07:39:20 ID:T5buv+w0
>>555
なんだ絵里さんは病まないのか残念。だがGJ!

559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 18:22:19 ID:NYtyKk2x
絵里さんが病み化したらヤバそうだな

560 名前:変歴伝 9 ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:32:49 ID:z29d2Xng
投稿します。

561 名前:変歴伝 9 ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:33:31 ID:z29d2Xng
行き付けの青果店に向かう途中の業盛に、子供がぶつかってきた。
子供は謝ることなく、その場から走り去ってしまった。
怪訝そうにそれを見つめていた業盛は、ふと腰の辺りが軽く感じた。
「あれ…ない!袋がない!」
なんと、金が入っていた袋を盗まれていたのだ。
「あの餓鬼…。逃がすか!」
業盛は凄まじい速さで子供を追った。
子供の足で大人を撒けるはずはない。子供はあっという間に捕まった。
「は…放せ~!」
子供は足をばたつかせ、必死に逃げようとする。
「誰が放すか馬鹿め!このまま役所に突き出してやる」
「放せ、放せ、放せ~!このままじゃ…姉ちゃんが…」
「姉さん?姉さんがどうしたというのだ?」
急に涙声になったので、思わず聞き返してしまった。
「姉ちゃんが…病気なんだ。でも…お金がないから…だから…だから…」
「両親がいるだろう。お前の両親はなにをしているんだ?」
「父ちゃんも母ちゃんも、とっくの昔に死んじゃったよ。
今までだって姉ちゃんが稼いでなんとか生きてきたんだ。
でも、姉ちゃんが倒れちゃったから…、だから…こうするしかなかったんだ!」
なるほど、だからスリなんてことをしたのか。
業盛は子供を降ろしてやった。
「おい、お前の名前はなんて言うんだ?」
「…一郎…」
「一郎か。お前、こんなことやっていいと思っているのか?」
「…駄目だってことは…分かってるけど…」
「確かに姉を助けたいと思うのは分かる。
だが、盗んだ金で助けたって、お前の姉が悲しむだけだぞ。
それぐらい分かるだろ?」
一郎は黙って俯いてしまった。
「とにかく、お前にはやることがある。未遂とはいえ、スリはスリだ。
ちゃんと罪を償うんだ」
業盛は一郎を連れて、役所に向かった。その間、一郎は無言だった。


562 名前:変歴伝 9 ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:34:01 ID:z29d2Xng
役所に着くと、一郎を役人に引き渡した。
「おい一郎。お前の姉さんの病状と場所を教えてくれ」
役所に連行される一郎に、業盛が声を掛けた。
「熱か出て、咳が止まらなくて、寒いって言ってた。
場所は都から北に進んだ山だけど…なんでそんなことを…?」
姉を救えないと思ったのか、一郎の声は震えていて今にも泣きそうだ。
業盛としても、このまま無視してしまうのは人倫に反するクズであると思っている。
だからこの言葉は、一郎にとっても、自分にとっても救いになる言葉だと思って言った。
「助けてやるよ。お前の姉さん。
このまま放っておくのも夢見が悪いんでな」
思った通り、一郎の顔色が明るくなった。
門が閉まる直前、一郎が深くお辞儀をしたのが垣間見えた。
門が閉まるなり、業盛は門衛に近寄り、金一粒を握らせた。
「これは…」
「あんたに頼みたいことがある。聞いてくれたらもう一粒やる。どうかな?」
「な…なにをすれば…」
「なに、簡単なことだ。この金を役人達と獄卒達に渡してくれるだけでいいんだ。
これだけ言えば分かるだろ?」
門衛は頷き、渡した金を持って門の中に入っていき、しばらくすると帰ってきた。
「言われた通り、配ってきました」
「本当に配ってきたのか?途中でくすねたりしてないだろうな?」
「ばっ…馬鹿なこと言わないでください。ちゃんと配ってきましたよ」
「そうか…?…懐が少し膨らんでるぞ?」
「えっ…あっ…!」
門衛が慌てて胸に手を当て、そして、自分がはめられたことに気付いた。
「やっぱりな…。今度そんなまねしたら…分かってるよな?」
少し刀を抜いてみせる。門衛は小さく悲鳴を上げ、再び門の中に入っていった。
またしばらくして、門衛が帰ってきた。
「今度はちゃんと渡してきたんだろうな?」
「はい、ちゃんと渡してきました。だから、命だけは…」
「嘘付け、お前、まだ隠し持ってるだろ。白々しい芝居しやがって」
業盛は刀を抜き門衛に向けた。門衛が再び悲鳴を上げ、その場にへたり込んだ。
「ほ…本当です。今度はちゃんと渡してきました。
こ…この金も、もういりませんから、どうか…命だけは…」
門衛がさっき渡した金一粒を差し出した。
「どうやら本当の様だな。いいだろう、信じよう」
そう言うと、門衛から金を受け取り、その場から去った。


563 名前:変歴伝 9 ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:34:41 ID:z29d2Xng
「思いの外、簡単に引っかかるものだな。
さぁてと、優しい門衛さんから『返してもらった』この金で、薬でも買うとするか」
業盛は結構したたかであった。


564 名前:変歴伝 9 ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:35:15 ID:z29d2Xng
薬を買った業盛は、いったん清盛邸に戻った。
弥太郎にしばらくの間、鯉の餌やりを頼もうと思ったのだ。しかし、一向に見つからない。
「どこにいるんだ、弥太は?」
しばらく歩き回ると、部屋から微かに話し声が聞こえてきた。
「この声は清盛様…もう一人は誰だ…?」
ふと、好奇心から部屋の戸に耳を近づけようとした…
「そこでなにをしている!」
が、後ろから怒鳴り声を浴びせられ、慌てて振り返った。
そこにいたのはしたり顔の弥太郎だった。
「どうだ、びっくりしただろ」
「お…驚かせるなよ。心の蔵が飛び出るかと思ったぞ」
「ふふ、お前の驚いた顔は見物だったぞ。それにしても、盗み聞きとは悪趣味だな~三郎」
別に叱責する訳でもなく、茶化した様な口振りで、業盛に皮肉を言う弥太郎。
少しむかつく。まるで平蔵だ。
「そ…そんなことより、お前、今までどこにいたんだ?館中探したんだぞ」
話の流れを変えるべく、もとい照れ隠しのため、文句を言った。
「ちょっと野暮用でな…。所で、探していたということは俺になにか用か?」
「あぁ、実は用事ができてさ、
しばらく俺の仕事を代行してくれないかと頼もうと思ってな…」
「そんなことか。いいぜ。代わりに、なにか奢れよ」
「分かっているよ」
許可が取れた業盛は、弥太郎に別れを告げて、北の山に向かって走り出した。


565 名前:変歴伝 9 ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:37:09 ID:z29d2Xng
投稿終了です。
なかなか進まないし、歴史的出来事も起こらない。
最低なヤンデレ小説ですね。
少し、自分の頭に自信がなくなります。


566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:41:24 ID:J3sNSq8v
GJ!!

567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 20:56:20 ID:KM/m7OTQ
>>565
いやいやGJだぜ!歴史物書こうというのがそもそも凄い!
>>559
単なるワガママだけど、俺も絵里さんの病みがみたい!病んだ女神様とかツボすぎる!

568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:03:38 ID:/zvpMOQV
女神様→ああっ!女神様→ベルダンディがヤンデレ→いやむしろスクルドがヤンデレ

何か幸せな気分になった

569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:05:11 ID:UuSD58/D
スクなんとかはいりません

570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:14:39 ID:F92dEfdz
>>565
GJ
面白いよ

571 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:16:30 ID:F92dEfdz
確かベルダンディーって嫉妬心半端なかった奴か

572 名前: ◆AW8HpW0FVA [sage] 投稿日:2009/02/04(水) 00:08:44 ID:45hroetS
訂正お願いします。
563の文章を562の文章に一行空けて入れてください。
お願いします。

慰めてくださった皆さん、ありがとうございます。


573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 02:27:46 ID:vCW0Zul5
Wikiなんだから自分でやれ

574 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 10:07:47 ID:Okpj5yXN
本当は、お金なんていらない。謝罪もいらない。
ただ、あなたの気を惹きたいだけ。
私が一番あなたの近くにいるんだよ。
私だけがあなたのそばに在り続けることができるんだよ。
だから、他の人なんかと仲良くしないで。
ずっと私だけを見て――――






そんな韓国なら萌えるのに

575 名前: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 12:07:04 ID:AH6UQNBN
O 。
, ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ 〃__((´∀`\ )< ・・・というお話 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|_|__|__|__ /ノハ,,ハゝ/'''  )ヽ \_____< お断りします
||__|        | | \ ゚ω゚ )/ 丿/            \_____
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::彡:ゝ/||
────────(~~ヽ::::::::::::|/


576 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 19:22:33 ID:HSmFQEFV
女神様で思い出したが神話っていいヤンデレ多いよな。
ブリュンヒルデとか最高だぜ!

ってかもう残り50KBか、速くて素晴らしい。

577 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 19:32:22 ID:K4A+FUmv
>>576
ギリシャ神話最高だぞ。
キモ姉、キモウト、ヤンデレよりどりみどりだ。
ヘラ姐さんは少し嫉妬しすぎだがね。

578 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 21:06:46 ID:ixHtf7Tu
弟がレイプした相手にまで嫉妬してとんでもないことするからな
被害者哀れすぎw

579 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 00:29:52 ID:WLxrf7Xu
最近劣化してきたな

580 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 01:03:59 ID:tAOQLDhx
聖書に出てくるカインもヤンデレかな
俺の頭の中ではカインとアベルは女になってるが

581 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/02/05(木) 06:05:35 ID:sOgM6HT9
最近長編ばっかで短編ないですよね


582 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 08:51:06 ID:SIllh/P/
カインと言えばFF4のアレだろ。
最近携帯コンテンツの方で配信された奴だと、
スタッフが悪ノリしたのか更に大活躍だ。

583 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 11:05:26 ID:5+v/3y3o
さすが>>581先生
短編楽しみにしてますよ

584 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:18:57 ID:q1pdPdqh
た んぺ (ん)
タウンページ

585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 00:51:34 ID:ajq1lMkn
>>584
大好きな584君の住所どこだろう…
そんな時!タウンページ!
これで侵入・待ち伏せし放題!
って良純が言ってた。

586 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 01:25:54 ID:ynKSX52j
チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?

587 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 11:16:55 ID:JN7dkEbH
質問なんだがただのキ○ガイ紙一重な上にグロ
でもそこに愛があればおk?

588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 11:32:01 ID:zZk/812m
俺個人の意見だが、完全NG。
グロやら殺しを書きたいためにヤンデレを使っているようにしか見えん。
手段のために目的を選んでいるというか。
そもそも読みたいのは「男が女の狂った愛情に飲み込まれていく」ことであって、
「男が自分以外の誰かと仲が良い→そいつ殺す」なんてただの異常な人じゃんw

まー、それがヤンデレだっていうのならそれでいいんじゃないの?
ツンデレだって最初は「みんなの前だとツンツン、二人きりだとデレデレ」とかいろんな説あるけど
今じゃ単なる素直じゃない性格のことを言うしw

589 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 13:03:31 ID:u4obyO1B
それって猟奇系スレとか悪女系スレとかあるからそっちのほうがいい
ヤンデレにグロはいらないとまではいわないが
その書き方だとグロを出すためにヤンデレとかいってるように確かに見える

それだともうレナはヤンデレryの流れになっちゃうからな
ただのキチガイが愛情に芽生えるのと
愛情に目覚めたが故に病んでしまうのとでは
結果が似ていても根本が違う

590 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 14:22:15 ID:RfFJrFJ5
まぁ、俺からしてみれば
心が病んでるとはいえ、一途でいいと思うんだけどな
ツンデレははっきり言ってキモくて、やかましくウザイだけ
あんなののどこが良いのか、理解に苦しむ

591 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 14:26:47 ID:gFgisO/5
まあ今までも「節子、それヤンデレやない。ただの殺人鬼や」なSSが何本もあったけどな
“愛故に病む”がヤンデレの原点だと思う。グロとか殺人は可能性の一つの結果であって、それが
ヤンデレだから起こす結果ってわけじゃない
>>587の質問自体がヤンデレの認識をどこか間違ってる気がする

592 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 14:32:17 ID:u4obyO1B
まぁラブラブで箇条書きにすればバカップルっぽいSSでも
実は彼女はヤンデレっていうのもあるしな

要はどれだけ狂った愛情を見せられるかということであって
狂った行動を取らせるのはその手段でしかない
>>587はなんか手段と目的が逆転してるきがする

593 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 14:58:08 ID:JN7dkEbH
587です
ただ普通に憧れてたのにアプローチの仕方が判らず、出来ずに歪んでしまい結果アプローチするがそこがグロで…っていう感じで別に殺人とかいれるつもりじゃないんだけどね
俺も愛しすぎるが故に病んでしまうのがヤンデレで、何かしないといけないとは思ってない。ただ悲しいかな俺の文章力・創造力じゃそうしないとただの束縛のキツい変な女にしか見えず…

答えてくれた方々ありがとう
もうちょい力つけてから出直すわ

594 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 15:03:15 ID:PjnzQp8B
逆に元々狂ってる娘が一途な愛情で自分の狂気を押さえつけて
精一杯普通なふりをするのっていうもなかなかいいもんだと最近思い始めたな

595 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:32:48 ID:YJmryuq6
>>594
いつ飲みにいく?

596 名前:無形 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:49:29 ID:TeLSZvAo
投下します

597 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:52:06 ID:TeLSZvAo
――受動。
ひたすらに、受動的。
それが、日ノ本創の性質である。
生まれついてのものか。或は生きて往く上で確立された能力なのか。
自分では知ることが出来ないし、あまり興味もなかった事柄だ。
だけど、僕は生まれて初めて。
そんな自分を忌み嫌っている。
僕の受動は、多分そのままの『弱さ』なのだと思う。
強弱とは相対的なもので、また流動的な現象でもある。
けれど、総じて。
或はトータルで、『僕』と云う人間は、虚弱なのだ。
強く出られると逆らえない。
痛みには抗えない。
恐怖には耐えられない。
心が酷く痛がりだ。
臆病だから、傷ついて。
臆病だから、傷つける。
大切に思っていたはずの従妹と『あんな事に』なったのは、僕の弱さが原因だろう。
慕っていた先輩と『あんな仲』になったのは、僕の弱さが招いた結果だ。
僕はこの『弱さ』をどうするべきだろうか。
人は急には変われない。
簡単に強くなどなれるはずもない。
だから、弱さとの決別など出来るはずがない。
ならば、一体何が出来るだろうか。

一ツ橋朝歌は、結局何も聞かなかった。
僕に何があったか、どうしてふらついていたのか。
何も問わず、何も尋ねず。
朝食と熱いお茶を勧めただけで。
「好きなだけここにいて下さい」
そう云って、何事もないように振る舞う。
けれどいつまで経ってもも登校しようとしないのだから、僕に気を遣っているのは、明白だった。
澱んだ瞳と擦れた声で僕は尋ねる。
学校へは往かないのかと。
傍らで本を読む痩せた少女は、興味なさそうに呟いた。
必要があればそうします、と。
膝を抱えて俯く兄貴分に、彼女は何も語らない。
ちいさく寄り添うように、傍にいるだけ。
それは、幽かであっても、確かに貴重な温もりであった。
太陽が頂点に昇り。
この家に来て二回目の食事を終えても。
僕は。そして一ツ橋は外へは出なかった。
陽の射すソファでぼんやりしているだけの僕と、その膝の上に座って本を読むだけの一ツ橋。
交わすべき言葉は何もなく。
語るべき言葉も何もない。
唯、時間だけが過ぎていく。
或はこれは僕の思い込みかも知れないが、一ツ橋はこうやって、僕が癒えるのを待っているのではない
だろうか。
だとすれば、随分と気を遣わせたものだ。
高校一年生と呼ぶには、あまりにも細い腰に腕を廻した。
一ツ橋は一瞬だけピクリと身体を跳ねさせたが、後は微動だにしない。何事もないように読書を続けて
いる。
僕は無抵抗の後輩を弄びながら、瞳を閉じて考える。
これまでとこれから。
そして、理想と現実。
僕の願望はシンプルだ・・・と思う。
以前に戻りたい。それだけだ。
けれど、それが無理な事は、莫迦な僕でも判っている。
シンプル――

598 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:54:29 ID:G5snLz6O


599 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:54:37 ID:TeLSZvAo
そう。
誰であっても、願いくらいはシンプルなものだ。
『彼女』や『彼女』の願いだって、きっとシンプルだ。
僕とは違った意味で、良好な関係を築きたかっただけなのだろうから。
もしも彼女等を愛せたら、或は愛する事が出来たのなら、もう少し結果は変わったろうか?
否。
そうは思えない。
そうは思えないからこそ、問題がより複雑になる。
感情の暴発による他者への排撃は、僕に御し得るものではない。
御し得なかったからこそ、今の僕等の状況があるのだが。
(感情と云えば――)
この痩身の少女は、今現在をどう思っているのだろうか。
深深と身体を沈めて来ている姿を覗き込んだ。
一ツ橋朝歌はあまり表情が変わらない。
それは『すぐ顔に出る人』の逆位置にあるだけであって、内面には僕等と同等の世界が広がっている、
と思っているのだが、確証はないし、仮に合っていたとしても、彼女の心象風景を見つめる事は不可能
だろう。
せいぜい、迷惑になっていなければ良いなとは思うけれど、迷惑であるに決まっている。
(そもそも、ここに居る事自体がもう迷惑なんだよな)
今更ながら、思い至った。
自分の事だけ見て。
自分の事情だけで落ち込んで。
誰に負担を掛けているかなんて、考えもしなかった。
その点において、僕は織倉由良や楢柴綾緒と何等変わらない。
覗き見る後輩の頬は赤く腫れている。
云うまでもない、僕の為に暴力に晒されたが故である。
織倉由良に殴打されたのは昨日の昼だ。腫れが引くはずもないのに。
そんな事にも、気付かなかった。
今の今まで。
礼を云う事も。
謝る事すらも。
「頬は・・・痛くないのか」
自分でも驚くくらい、情けない声だった。
死に往く病人のような弱り切った声。
そんな半死人に一ツ橋は瞳も向けず、
「お兄ちゃんが気にする事ではありません」
ちいさく一言だけ呟いた。
僕の所為で殴られたのに、僕の所為では無いように振る舞う。
怪我をさせて。
遅刻をさせて。
結局、僕は一ツ橋に迷惑しか掛けていない。
今も。
その前も。
このままでは、これからも。
僕に関わるだけで、この娘は被害に遭うのだろう。
(居るべきではない。ここに)
それが僕に出来る、せめてもの行動。
せめてもの責任の取り方だ。
「――帰る」
呟くと、一ツ橋はこちらを向いた。
「そうですか」
と、いつもの言葉が返ってくると思っていた。
だが、一ツ橋は膝の上で身体の向きを180度換え、
「止めた方が良いです」
珍しく首を動かした。
「戻れば状況が悪化します」
「そう思わないでもないけどな」
だからと云って、居候じみた状態に甘んじるを良とは出来ない。
それは更なる迷惑を掛ける事と同義だから。

600 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:57:36 ID:TeLSZvAo
「駄目、です」
身を起こしかけた僕を、一ツ橋は押さえつけた――のだと思う。
彼女にしては珍しい、能動的な所作は。
端から見ると、抱きしめられていると勘違いされるかもしれない。
そういう体勢だった。
「一ツ橋・・・」
「朝歌です」
表情のない瞳に、不可視の意識が見えた。
本当に、どこまでも気を遣ってくれているのだと判る。
だからこそ、これ以上巻き込む訳にはいかない。
あの時。
一ツ橋朝歌を殴りつけた織倉由良は、多分、本気だった。
本気・本当の憎しみをもって、年下の矮躯を殴りつけたのだろう。
憤怒と激情のみに支配された瞳には、気遣いや手加減の文字が見えなかった。
あの鶯にしても、一度敵対者を定めてしまえば、呵責無く責め立てる事、疑いない。
綾緒は織倉由良の名は口にした事があるが、一ツ橋朝歌の名を呼んだ事はない。
つまり、今はまだ、あの鶯には敵視されてはいないと云う事。
ならば、『そうなる』前に関わりを断つべきだろう。
一ツ橋が僕を助ける限り、綾緒に誤解される可能性は付きまとうのだから。
迷惑を掛けて、掛けて、掛け続けて、その果てに一生を左右する瑕疵を残すことになった時、僕はその
現実を受け入れられるのだろうか。
誰よりも弱い僕が。
消えぬ傷。
或は障害。
無関係でいられた人間が自分の所為で癒えぬ疵痕を残すような事態に直面した時、僕は正気でいられる
自信がない。
そんな事態は避けねばならぬ。
だから、この場からの辞去は一ツ橋への気遣いなんかじゃなく、唯の逃避。
僕自身の弱さを、走らせるだけの行為。
けれど、それでも起こりうる大きな災いを未然に防げるのならば、まだマシな逃避と云えるのではない
か。
そう思う事にして、僕は立ち上がった。
組み付いている一ツ橋は恐ろしく軽い。
吹けば飛ぶようなこの少女を、嵐の中へ巻き込む訳には往かないと改めて思う。
「一ツ橋・・・もう、充分だ」
もう充分救って貰った。
もう充分、癒して貰った。
痩身矮躯を引き離し、床の上へと降ろし置く。
掌を乗せた頭は、こんなにも低く、ちいさくて。
「充分とはどういう意味ですか」
「・・・」
言葉通り。
答えるべき何ものも無い。
「私が邪魔ですか」
「邪魔じゃない」
「・・・」
「邪魔じゃないから、帰るんだ」
お前は『外』にいるべきだ。
今まで通り、傍観者でいるべきだ。
嵐の中に、来てはいけない。
僕は背を向ける。
「待って、下さい」
細い指が、服を摘んだ。
力が込められている様子が感じられる。
僕はそれを振り払う。
「ごめんな」
そう呟いたつもりだけれど。
ちいさすぎた僕の声は、多分彼女には届かなかった事だろう。


601 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 16:59:54 ID:TeLSZvAo
振り返って考える。
今の今まで、僕は一体、何をどうして来たのかと。
傍観している者が居れば、唯一言。
右往左往。
そう、評する事だろう。
否定はしない。
そもそも出来ない。
能力と実績と、その両方で拵えた結果であるからだ。
どうせ過去の改変など出来はしない。
ならば、これから先をどう生き、どう過ごすかが重要だ。
思い出してみれば、幾度あの後輩に助けられていた事か。
直接的に間接的に。
或は積極的に消極的に。
フォローと云い援助と云うべき行動で、事ある度に救われて来た。
これからは、『それ』が無い。
差し伸べられた手を、自ら振り払った。
その行動自体に間違いは無いと考えたいし、妥当であったと思いもするが、僕の決断が正しかった事と
今後起こりうるであろう事象に対する困難性の増大とは、また別の問題である。
たとえば、今。
現在のこの瞬間。
僕の自宅で僕を抱きしめているこの人を掣肘してくれる人間は、もういない。
「日ノ本くん、どこへ往ってたの?心配したんだから」
幽かに怒気を孕む織倉由良の声は、それでも安堵の方が、より主立った成分であっただろう。
僕の背に回る腕が、ちいさく蠕動している。『情愛』が伝わる所作ではあった。
聞けば昨晩の電話の後、真っ直ぐここへ来て、ずっと留まっていたらしい。
心配されもされたり――と云うべきではあるのだろう。
しかし鬱鬱として楽しまない。
彼女の好意を、重く感じる。
そう考えてしまうのは、僕の傲慢なのだろうか。
ともあれ、家を空けたのは、結果的に正解であったように思う。
昨夜の精神状況では、とてもこの人の相手は出来なかったであろうから。
勿論今も度し難いし、御し得るとは思えない。
けれど、これ以上一ツ橋を巻き込む事の出来ぬ僕である。
自分の力一つでもって、事態に当たらねばならぬ。
どれ程それがぎこちなく、不格好であろうとも。
「日ノ本くん・・・何があったか聞かせて欲しいの。鍵も掛けずに家を空けるなんて」
「・・・」
それは、彼女の立場からすれば、尤もな疑問であったろう。
僕と彼女の中の僕の齟齬は置いておくとして、『恋人』が――いや、知己が一晩行方を眩ませているの
だから、気にしない方がおかしい。
そういう意味で、先輩は正しい。
けれど、どうにも対蹠的な態度を取った矮躯の少女と比較してしまう。
何も聞かない。
何も云わない。
その上で他所の男を自宅に上げる。
無防備に過ぎる後輩の態度の方が、気が休まった。
無論それは僕にとって都合が良いと云うだけの、身勝手な云い分に過ぎない。だが、確かにそれで救わ
れたのは事実だ。
――その結果として、無口な少女は休学と云う名の迷惑を被った訳ではあるが。
織倉由良も、今日は欠席のはずだ。本人の弁を信じるならば、昨晩も家に戻っていないのだろうし、品
行方正で通っているのだから、それは流石にまずいだろう。
「先輩・・・」
「なぁに、日ノ本くん」
「学校へは往かなかったんですか」
「今はそんな場合じゃないでしょう?日ノ本くん、凄く窶れた顔してる。事情を聞かないと学校どころ
じゃないわよ」
「・・・」
方向性が異なるとしても、僕を心配してくれているというのは間違いないようだ。

602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:01:54 ID:G5snLz6O


603 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:02:14 ID:TeLSZvAo
元来、彼女は面倒見の良い好人物だった。それがいつの間にか変質しただけで、本質的には善良なのか
もしれない。
蓋し、性格の善悪と、行動の善悪と、結果としての善悪は、総て別のものだ。
――強き想いは善であるか悪であるか。
等と云う問いには、答えられるはずもない。
悪心が発端で幸福をもたらす事もあろうし、その逆もあるであろう。
善悪とは事象の周囲と影響にこそ付いて回る言葉なのだから。
だから、いや、だからこそ、何があったかなんて話せる訳もない。
話せば、そこから先は、奈落だけ。
誰も望まぬ暗い滝壺だけが、筏に揺られる乗員達の往き先となるだろう。
『妻』と『恋人』の凄惨な争いを目にするつもりは更更無い。
だから僕は、昨日失踪した理由と、それ以前――『恋人』をほったらかしにして『別の女』と昼食を取
っていた理由を再三、再四問われても答えなかった。
唯、擦れた声でこう云った。
「先輩・・・兎に角、今日は休ませて下さい」
疲労は事実ではあるが、欺瞞である事も判っている。問題の先送りである事も。
だが、先延ばしであったとしても、何も云わない事が正解であると信じた。
必要なのは時間であると思いたかった。
僕の顔には覇気も生気も無い。
元からそんなものは具備していないが、昨日の出来事で根刮ぎ消えた。
それが顔に出ている事は、後輩の家を出る時に確認している。
陰鬱な表情が、この場合は発言に重みを与えてくれるであろうと思われた。
「・・・」
織倉由良は黙って僕を見ている。
暫くそうしていたが、やがて変化が顕れる。
強ばったような、けれど笑顔でも作ろうといているような、不思議な顔であった。
「・・・判ったわ。日ノ本くん、本当に疲れてるみたいだし、今は何も聞かない。でも、約束して?何
があったか、今度話してくれるって。それから、何かあったらすぐに私を呼んで欲しいの。私は日ノ本
くんの恋人なんだから。日ノ本くん為だったら、命だって掛けられるんだから」
そう云って、彼女は包帯の巻かれた腕を押さえた。
生命が流れ出した跡の残る、細く綺麗な左腕。
命を掛けられる――
それは多分、本気なのだろう。
心配していると云うのもそうだ。
だけど、僕には彼女の気遣いがどうにも横滑りして往く。
噛み合わないから、心に響かない。
失礼な云い分だとは思うけれど、織倉由良が思う程、僕は彼女と相性が良いわけではないみたいだ。
ともあれ、今は二つの嵐を引き離す必要がある。
この人と綾緒を逢わせてはいけない。
『妻』と『恋人』の問題は、あくまで別個の件に留めねばならない。
個別な対処ならば、まだ望みはあるだろう。
どうするかを考える為にも、今は時間が必要だ。
だから、心配を寄せる先輩を丁重に送り出す。
「傍にいる」、と云い張られでもするかと思ったが、彼女は意外な程アッサリと帰宅を了承した。
(先輩を“否定”するのではなく、“納得”させれば、ある程度行動を律する事が出来るのかも知れな
い・・・)
誤った認識かも知れないが、もしもそうならば、貴重な発見である。
その点、閲する為にも、時間と空間が必須であろう。
去り際、織倉由良は何度も何度も振り返りながら、こう云った。
「夜にでも、また様子を見に来るからね?」
「・・・・・・」
ああ、成程。
簡単に引き下がる訳だ。
僕は力なくに肩を竦めるだけだった。


604 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:04:36 ID:TeLSZvAo
一体、疲労とは思考を鈍らせるものである。
今後の身の振り方を云云する前に、今の身体を休める必要がある。
そう思って休もうとした矢先、来客があった。
ここのところ色色あった所為か、恐怖と警戒とが付きまとい、来訪者の確認に手間取った。
「綾緒お嬢様より、創様の御世話を私が仰せつかりました」
玄関先に居た人物は、そう云って恭しく頭を垂れる。
相手は僕の既知で、源逆灯(みなさか あかり)と云う少女であった。
穏やかな雰囲気と外見を持つこの女性は、楢柴家の使用人だ。
使用人と云っても、タダノヒトではない。
従者の身分が『一般人』と云うのは、『普通の名家』だけである。『名家の中の名家』である楢柴家で
は、従者になるにも一定以上の『資格』が必要だ。
源逆家は、北面の武士を先祖に持ち、更に遡れば、その血は嵯峨源氏に突き当たる。当然のように長い
長い家系図を持った、『血統書付き』の人物――要はお嬢様である。
名家の子女が他家へ奉公へ出るのは、心身の修養と、そしてそれ以上に政治的な配慮が働くが故だ。
彼女もそんな両親の思惑から、楢柴家へ仕えている。
尤も、本人は本気で社会勉強兼、花嫁修業と考えている節がある。
楢柴の当主は、嘗て彼女を評して、『善人』と云った。
「灯は無邪気ですから――」
綾緒も嘗て、彼女をそう評した。
これ等は褒め言葉ではなく、若干の皮肉を含んでいる。
あの従妹は、たとえ使用人であっても、それが女性ならば、僕に近づく事を好まない。
それなのに源逆灯を寄越したのは、ある意味で安心されているからだ。
それが、彼女が『善人』であり『無邪気』であると云う事。
彼女は両親の政治的意図も知らず、財閥が大を成すには影を纏う必要があるという事も知らない。
花嫁修業も“いつか現れる素敵な殿方”を夢想してのものだと云うが、源逆家クラスの家ともなると、
往き着く先は政略結婚である可能性が高い。
尤も、楢柴の当主である伯父の文人氏は完全な政略結婚であったにも関わらず良好な夫婦関係を営んで
いるから、一概に政略結婚が駄目と云う訳ではないだろうが。
だが、それでも一般的な恋愛が困難なのは云うまでもない。
文人氏は人間的に煉れた人柄ではあるが、それでも未だ僕の父を憎悪する事一方ではない。
それらを付き合わせて考えると、恋愛観含め、源逆灯がやって往くには、この先大変であろうなとは僕
も思うところである。
疲労の極みにあった僕は、この来訪者を受け入れる気にはなれなかった。が、門前払いを食らわす訳に
も往かない。
取り敢えず、あがって貰うことにした。
少し話してみて判ったのだが、彼女は綾緒が謹慎させられた事は知っていても、謹慎させられた理由は
知らないらしい。
単純に、綾緒の替わりとして僕の世話をしに来たのだと。
これは他者が堅く口外しなかったからではあるのだろうが、彼女自身に周囲を察する能力が欠けている
事を示唆するものでもある。
この際、それは僕にとっては有り難い事ではある。
鋭い人間、事情を知る人間では、気が休まらない。
尤も、察していても気を遣ってくれる人物でもいるならば話は別だが、そんな者はそうは居ない。
「綾緒の様子はどうですか?」
表面しか見えない人に聞いてみる。
表層だけを見る者には、今のあいつは、どう映るのだろう。
「この間までは凄く落ち込んでいましたが、今日はとても晴れやかなお顔をしておりましたよ。穏やか
で、心が凪いでいるようでした」
兎に角、幸せそうでした。
源逆灯はそう云って笑った。
(幸せそう、か・・・)
想い人と身も心も結ばれた――
少なくとも、綾緒はそう思っているはずだ。
だから環境が同じでも、形相は変化する。観測する側も、また。
「伯父さんの方はどうですか?」
「旦那様ですか?旦那様とは連絡が取れていないので、何とも・・・申し訳ありません」
「連絡、取れてないんですか」
「お忙しい方ですからね」

605 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:07:37 ID:TeLSZvAo
答えながらも、身支度を調えて往く。若年の頃から奉公に出ているだけあって、様になっているし、ま
た、手早い。
「綾緒お嬢様は私等より余程家事に秀でています。至らぬ点はあるかと思いますが、精一杯務めさせて
頂くつもりですので、よしなにお願い致します」
家事の腕が綾緒に劣る。
それは事実だろう、と思う。
純然たる大和撫子である綾緒は、良妻賢母の鑑のようだと以前は考えていた。
技量的には、源逆灯の上を往くのは、経験として知っている。
だが――
包帯の巻かれた左手を見つめる。
能力的には充分でも、精神的にはどうなのだろうか――
多少、複雑な気分になる。
楢柴綾緒と云う妹には端倪すべからざる面が多多あって、諸事判断が難しい。
従妹は貴種である為か、『下等』な血統を蔑む傾向がある。
ただしそれは完全な平民に限られ、下級下位でも『貴族』相手には穏当であるらしい。
源逆灯との仲は良好であるし、光陰館でも面倒見が良い事で評判が良いと聞く。
多くの人間に慕われているのは僕も目の当たりにした事実だから、それは正しいのだろう。
一方で、同校の在学生でも『雑種』には冷淡極まりない。
光陰館は貴種の学舎なのであって、有象無象の民草が来て良い場所ではない、というのが、その思想の
根底であろうと思われる。
爵位や階級が分かれ、整備されているのは、序列を明らかにする事で秩序を守る為。
それが、多くの光陰館に通う生徒の共通認識であるらしい。
だから、卑賤の身で光陰館に通う者は、肩身の狭い思いをするようだ。
綾緒自身、肩身の狭い思いを“させる側”なのだ。
だが、その一方で従妹は在学する『雑種』に尊敬されている。
身分の尊さと外見の美しさは単純に憧れを抱かせるに充分であったが、事実、実績を挙げた事も尊崇さ
れる大きな理由である。
その実績とは、中等部に所属している時、下級生を暴漢から守った事。
不審者二人を叩きのめし、或女生徒を危地より救ったのだ。
光陰館には貴種と平民の間に大きな溝があるが、これによって彼女は両者から賞賛され、慕われる存在
となった。
更に、一部の『雑種組』には、身分を問わず接してくれる人物であると幻想を抱かせたようである。
この話を聞いた当時、僕は綾緒を褒めたのだが、従妹は内容的には喜ばなかった。
僕に褒められたと云う一事だけで終始満足げで、頬を染めて微笑んでいたのだが、内容に関しては褒め
られるべきものではないとハッキリと云い切った。
「護民は我我の責務ですから」
我我――つまり、貴種である。
諸外国でもそうだが、貴族は平民と己を同格とは考えない。
にもかかわらず、戦があれば真っ先に先頭に立って剣を振るう。
それは、牧畜をする人間が家畜を保護するのに近い心情であっただろう。
noblesse oblige 、と云う訳だ。
高貴なる義務、と云えば、彼女――源逆灯の通う聯鏡院(れんきょういん)にも独特な制度がある。
聯鏡院は、光陰館と双璧を為す名門校である。
軍服を思わせる黒白の制服は、「華麗」「秀麗」「壮麗」と讃えられ、院の内外より評価が高い。
その聯鏡院には、他の学院とは大きく異なる制度がひとつある。
それが、『礼装』と呼ばれる武装の権利。
生徒が武器を所持すると云う現実である。
半世紀以上昔――当時の聯鏡院で陰惨な猟奇殺人が起こった。
聯鏡院は、名門の子弟の通う場所。
警察に捜査を任せ、後は無為無策でいる等、許される訳がない。
学院側は調査に乗り出すと共に、自衛の為の手段を講じた。
それが『礼装』――即ち、生徒の武装である。
家格高く、血統も尊い“別世界”故に、それはすんなりと受け入れられた。
在学生の親族達が、持てる“力”を使い、『外』に認めさせた結果がそれだ。
治外法権の誕生である。
爾来、聯鏡院の生徒は、その身に武器を帯びる。
しかし武器とは諸刃の剣だ。
自身を。
或は他人を。

606 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:10:14 ID:TeLSZvAo
望むと望まざると、傷つける可能性を内包する。
だから、時代が進み平和が当たり前になると、『礼装』の役割は変化していった。
大切な我が子に危険な武器など持たせられない。
その思いが『礼装』の伝統だけを残し、制度を形骸化させた。
現在の聯鏡院在学生が帯びる『礼装』の多くは、装飾を施され、刃落としされたサーベルであったり、
デザイン重視の優美なナイフ等、実戦に耐えるものではなくなっている。
『礼装』は身を守る術ではなく、その家の格を表す為の道具となった。
『礼装』は noblesse oblige.
そして、stutus symbol.
そう定義付けられ、用いられることになった。
正しく、飾りとして。
しかし、中には現在も“本物”を用いる者がいる。
“実戦”に耐えうる、正真正銘の武器。
“殺傷”を可能とする、本物の兇器。
その持ち手がいる。
身に合わぬ袈裟。
唯持っているだけならば、そう嘲笑される事だろう。
故に、“本物”の所持者達は、器物に相応しい技量を持つよう鍛錬される。
従って、本物の『礼装』持ちは、かなりの確率で、その武器の熟練者である。
この少女も、そんな一人であった。
「そういえば、創様にお願いがあるのです」
目の前に紅茶を置きながら、源逆灯は云う。
来訪者はこの家の使用人でもあるかのように、僕の傍に立っている。
「お願いですか。何でしょう?」
「綾緒お嬢様を訪ねて頂きたいのです」
「――」
その言葉に。
僕の身体が震えた。
昨日の今日で綾緒に逢える訳がない。
何故そのような事を云うのだろうか。
恐怖混じりの疑問を問う前に、彼女は言葉を続けた。
「本日は機嫌良くありましたが・・・それ以前は本当に塞ぎ込んでおりました。それはもう、痛痛しい
くらいに。肌身離さず持っている創様のお写真を、じっと見つめておいででした・・・」
「・・・」
「綾緒お嬢様にとって、創様は総てです。謹慎を申しつけられてからはお逢いになっていないのでしょ
う?どうか、お嬢様を元気付けてあげて下さい」
(逢っていない?)
知らない。
この少女は、僕が昨夜楢柴邸に居たことを知らないのか。
だとすれば、昨日あった事も知らないのだろう。
源逆灯は従妹の命でここへ来た。
当然、言葉を交わしたはずである。
なのに、彼女は知らない。
綾緒はアレを口外していないと云う事なのか。
(他人に語るようなものではないから、それは当然か・・・)
「どうでしょうか・・・?」
不安そうに僕を見つめる。
綾緒に対する好意と善意が伝わる瞳だった。
しかし、彼女の提案を受け入れる訳には往かない。
無策のまま綾緒に逢っても、状況が悪化するだけであろう。僕には従妹を御す法がない。
何より、今はまだ、怖い。
「・・・今度、暇を見付けて逢いに往きますよ」
拒絶すれば角が立つし、またその理由を話せねばならないので、そう答えた。
当たり障りのない、引き延ばし。
善処しますと誤魔化した。
目の前の『善人』はそれをどう取ったのだろうか。
目を輝かせて、柏手を打つ。
「本当ですか!?綾緒お嬢様を訪ねて下さるのですね!お嬢様、きっと喜びます」
「・・・」

607 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:12:37 ID:TeLSZvAo
その今度がいつになるか判ったものではないが、それを云う必要は無いだろう。
それよりも、今は今で別の問題がある。
源逆灯をあげてから気付いたのだが、厄介な事がひとつある。
織倉由良。
あの、僕の恋人だ。
彼女はさっき、夜にでも様子を見に来ると云った。
つまり、この人と鉢合わせする可能性がある。
源逆灯は専業で使用人をやっている訳ではないから長居はしないタイプだが、万が一織倉由良と遭遇し
てしまった場合、あまり良くない結果になるのは目に見えている。
自分以外の女とは口をきかないで欲しいと提案する人物だ。
僕の傍に女性が居ると云うだけで怒り出す可能性は高い。そうなったら、僕には対処の術が無い。
元元疲労している僕である。
その事を理由に、早めに引き取って貰うが上策だろう。
「あの・・・」
口を開きかけた瞬間。
「きゃぁっ」
源逆灯は飛び退った。
「どうかしましたか?」
「え、ええ・・・その・・・」
彼女は硝子戸の向こうを見ている。
視線を追っても何もない。
いつも通りの、狭い庭が見えるだけであった。
「今――そこに誰かが立っていたんです・・・」
「そこに、って、庭にですか?」
戸を開け、顔を出すが、姿は勿論、気配もなかった。
「誰もいないみたいですが?」
「いえ・・・でも、確かに・・・」
「・・・」
改めて見るが、人影はない。
気のせいか。それとも本当に何かがいたのか。
どちらにせよ、判断できるほどの情報はない。
源逆灯は強ばった面持ちで呟いた。
「お、お化け・・・じゃないですよね?」
「お化け?」
不審者や見間違いの可能性を素通りして、いきなり超常的な可能性を示した少女に首を傾げる。
「まだ昼間ですよ?どうしてそう思うんです?」
「だって・・・ちっちゃな女の子が見えました。泥棒さんには思えませんから」
「ちっちゃな女の子って・・・なら、ここいらに棲んでる子が何かの理由で通り過ぎただけでは?」
それならば、既に姿がない理由も説明出来るというものだ。
だが、少女は首を左右する。
「歩いてなんかいませんでした。こう、ぼーっとして、存在感が希薄で、表情の無い女の子が、じぃっ
とこちらを見つめてたんです」
源逆灯の声は必死さの熱を帯びていたが、それ以上に恐怖を抱いていることを感じさせた。
もしかしたら、彼女はオカルトやそれに類することが苦手なのかもしれない。
しかし、と、僕は考える。
源逆灯が見た『幽霊』。それは、本当に実在したのではないか。
「灯さん」
「は、はい?」
僕に向ける表情に穏やかさはない。不安そうに肩を縮めている。
「そういえばこの間、近所で交通事故がありましてね。小学生の女の子が亡くなったそうです」
「っ・・・」
判りやすいくらい、身体が震えた。
今見たモノと、今聞いた話を脳内で直結させているのは明白だった。
源逆灯はオドオドと落ち着き無く周囲を見渡している。
少し可哀想なことをしただろうか。
だが、彼女がこの場に居辛いというのであれば、酷い話ではあるが、僕の望みに適う。
来たばかりの少女に、こう云った。
「実は、一寸疲れてまして。少し休みたいと思っていたんです」
これは本当のこと。

608 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:14:59 ID:TeLSZvAo
もとから、そのつもりだったのだ。
「折角御世話に来てくれたのになんですが、横にならせて貰っても良いでしょうか?」
恐怖心を利用し、仮病じみた理由で追い払うというのは無礼にも程があろうが、こちらも形振り構って
はいられない。
彼女を織倉先輩と逢わせる訳には往かないのだから。
結源逆灯は僕の身体を気遣って辞去することを承諾した。
綾緒に僕の世話を厳命されていたらしく、その事を随分気にしてはいたのだが、休みたい、の一言を改
めて口にすると、身辺を騒がせる訳には往きませんものねと引き下がった。
荷物と、そして台所から一撮みの塩を持った源逆灯は、何度も何度もお辞儀して、申し訳なさそうにこ
の場を去った。
悪いのはこちらなのだから、非礼はいずれ詫びねばならないだろう。
ともあれ、鉢合わせを避けることが出来たのは事実だ。
織倉由良の時もそうであったが、塞翁が馬と云うべきなのだろうか。
静寂を取り戻した居間のソファに凭れ掛かる。
交通事故云云の件は全くの創作であるので、少女の幽霊等いるはずもないが、源逆灯は確かに『誰か』
を見たのだろう。
振り返る庭先には誰もいない。
けれど、そこには多分。
迷惑を掛けられて。
怪我までさせられて。
それでも尚、誰かを心配してくれた誰か。
そんな少女が、いたはずなのだ。
聞こえるはずはない。
自己満足だと云う事も判る。
それでも――僕は呟かずには居られなかった。
目を閉じて、意識が暗黒に沈む、その前に。
唯一言の、ちいさな謝意を。
「ありがとな、一ツ橋」

609 名前:無形 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:16:54 ID:TeLSZvAo
投下ここまでです
支援の方、感謝します
では、また

610 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:23:42 ID:qCbrPY0A
GJ
待ってました

611 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:24:23 ID:w9Y5mfUY
GJです!

612 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:33:53 ID:xMFf91UM
待ってました!
何気なく更新したらまさにちょうど来てたので興奮しますた!

613 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:46:48 ID:ANwLfCJ2
ありがとうー神様作者様ー
信じて待ってました、GJですー

614 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:51:21 ID:xMFf91UM
とりあえず気配の主が先輩かと思ってしまってちょっとホラーだったぜw

朝歌とのハッピーな結末を望みたいが
朝歌が病んでしまうってのも見たい気もする…

615 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:52:15 ID:gmmwf+M8
GJ!

しかし、改めて勝てる気がしないなぁ

616 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:59:33 ID:3mvV1cuQ
GJよー!朝歌かわいいなぁ、堪能しました。
でも創君が何時壊れてもおかしくなくなってきたので早く助けてやってください

617 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 18:36:22 ID:PjnzQp8B
無形氏GJ!!

>>595
うれしい事いってくれるじゃないの

618 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:22:08 ID:YonnDH6P
キタ――――(゚∀゚)―――――!!
そして、GJ!!

619 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:09:59 ID:aOUsV10U
無形氏が降臨したのか
まだまだ捨てたもんじゃないなこのスレも

620 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:25:34 ID:7eBkrF4I
GJ!!

>>619
わざわざそういうことを言わない

621 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 22:00:46 ID:c7y1helc
GJ!
容量的にこのスレ最後かな。次スレもいい作品が多いといいなー

>>620
最近の作者さんの中にも好きな人いる俺的にはここ数日の風潮で作者さんが居なくならないか心配。

622 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 23:06:07 ID:FbboBTKS
>>609
乙。そしてあけましておめでとう。
日ノ本が哀れ過ぎる。
この主人公が安心して眠れる日が来ることを切に願う。

623 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 23:26:30 ID:LNt1tmvE
>>547
今更読んできたが、確かにコレは病みそうだ

624 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 23:28:46 ID:mEP4j2D2
定義厨って言えばいいのか、そういう輩はだいぶ前から居付いてるけど。
まあSSとかネタ雑談はテンプレから大きく外れてなければ特に気にしなくていいんじゃないかなあ、そういったスレのルール以外の事柄はもう個人の趣味趣向の範疇だしね。

といいつつ次スレ立ててきます

625 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 23:32:40 ID:mEP4j2D2
ヤンデレの小説を書こう!Part22
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233930672/

626 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 11:18:37 ID:zM6b2Fjl
エロパロ板にある他の版権スレで、オススメのヤンデレ小説ありませんか?

627 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 17:25:48 ID:hTaKXhWv
スレを開いた瞬間ホトドキしゅー! と叫んで危ない人になりましたGJです!

628 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 17:46:09 ID:iyNKHa3x
>>609
乙、GJ!!

629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 22:44:42 ID:fgER4Fsb
埋まってないな

630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/10(火) 08:00:06 ID:d5V83RJS
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631 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/10(火) 21:22:58 ID:TRB33fSn
梅ー酒ッ

632 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/10(火) 23:54:51 ID:V7HhMdmO
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埋め埋め埋め埋め埋め立ててあげますよ。この泥棒猫。

633 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/02/11(水) 02:06:41 ID:PsA/0hDi
うめ

634 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 09:16:40 ID:K4E5hBTH


635 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 10:10:08 ID:AVx+lLu6
ヤン
「こんなに苦しいのならば、愛などいらぬ!!」

デレ
「お師さん……もう一度、ぬくもりを」


636 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 12:26:50 ID:/I8IUj9n
全然埋まってないじゃん

637 名前:うめ[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 13:38:33 ID:AVx+lLu6
妹「おっっにぃちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(中略)ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんっッ!!!!!
あっそっぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっッ♪♪♪」


638 名前:うめ[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 13:45:22 ID:AVx+lLu6
妹「私とプロレスごっこしようよ♪♪ えっ、なに……イヤなの?
へぇっ、なら、そんな身体いらないね? 切り刻んじゃおっか?
んっ、そうよね! おにいちゃんは私と遊ぶよねっ!!
でね、私ねっ、凄い必殺技を考えたの♪♪ 受けてみて♪♪♪
その名も、超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超(中略)超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超正中線五段突き!!

それじゃあ行くわよっ!! 超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超(中略)超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超……」


639 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 14:05:17 ID:LMiDuR1B


640 名前:うめ[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 14:06:27 ID:AVx+lLu6
妹「ごめんねお兄ちゃん。身体、倒れたまま動かないよね?

でもね、安心して良いよ! 後10分もしたら普通に動けるから。

うんっ、そうだよー♪♪ 後10分したら、お兄ちゃんはハンザイシャになるのん♪♪

六歳の女子幼稚園児を、しかも妹をっ、大人チンポでレープして、ゴーカンマになるんだよぉっ♪♪

嬉しいよねロリコンさん♪ えっ、ヤメろって? もー、うるさいなー! おにいちゃんは、ぬぎたての園児パンツでも咥えててくださーい♪

あははははははははっ♪♪ やっぱりロリコンじゃーん♪♪ 子供の、幼稚園児の、それも実の妹のパンツを口に入れて、どーして……おちんちんがおっきくなるの?

んっ? ほらぁっ、ゆってみてよ? 言いなさいよロリコンハンザイシャ!!!
口に物が詰まってるなんて、そんなヘリクツ聞きたくないよっ!!

ふふっ、じゃあねっ♪ 私ねっ♪ みゆねっ♪ おにいちゃんのオチンチンを使って、勝手に大人へなっちゃうね? おにいちゃんのオチンチンにレープされちゃうからねっ♪♪

これからも、ずっと一緒だよ。オニイチャン?」


641 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 14:24:26 ID:VRrh1svQ
キモウトスレじゃね?

642 名前: ◆uC4PiS7dQ6 [sage] 投稿日:2009/02/11(水) 14:37:06 ID:AVx+lLu6
姉「んっ? 勝手に部屋に入ったくらいで、何をそんなに驚いてるの?
だって仕方無いじゃない、弟のオナニーが煩くて寝れないんだから。

ふふっ、なーに。聞こえてないとでも思ってたの? あんなにっ……はぁっ、お姉ちゃん、お姉ちゃんって名前呼んでぇっ♪ そんなにおちんちんカチカチにしちゃってぇっ♪♪
毎日、まいにち、熱の篭った声でオナペットにされちゃったら、私……ふふっ、それだけで妊娠しちゃいそうよぉっ♪♪

ねっ、どうなの? お姉ちゃんを孕ませてどうする気なの?
ほらっ、シコシコし過ぎて赤く腫れ上がってるじゃない……かわいそう。
そうだ弟、付き合ってる幼馴染みと別れなさいよ。彼女がセックスさせてくれないから、私をオカズにしてオナニーしてるんでしょ? 彼女より、私の方が好きなんでしょ?

考えるまでも無いと思うけど? 彼女と付き合って、いつかゴム付きセックスをするか……
それとも、今から電話で別れを告げて、お姉ちゃんと生セックスで……ちつないシャセイするか。
弟にとって、どっちが幸せかしら?

うん、そうね。大好きなお姉ちゃんよねっ♪


ふっ……ハハッ……ザマアミロ雌豚がっ! お前がカマトトぶってる間に、弟は私が貰うわっ!!
あはははははははははははっ♪♪」


643 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 14:38:04 ID:AVx+lLu6
酉つけちまった……

うめ。

644 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 14:40:08 ID:AVx+lLu6
>>641
どーせ、直書きの埋めネタだしね。

うめ

645 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:08:10 ID:ye0A+n8I
>>641
私が貰うわっ!!!より、
弟は返してもらうわっ!!!のほうがよりキモくって素敵な気がする。

646 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:10:30 ID:AVx+lLu6
触手子「ちょっと男さん、ワイシャツの襟にキスマーク付いてるわよっ!!
あの女ねっ!? 人が下手に出てれば調子に乗りやがってぇっ!!
もう許さない!! 穴と言う穴に触手突っ込んで、二度とセックスできなくなるぐらいガバガバにしてやるわっ!!!

安心して、何回浮気しても、男さんにはなにもしない。その代わり相手は、女としての役割を果たせなくなるまでボロボロにしますから」


647 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:13:15 ID:Zgo5lcK6
むしろ触手がヤンデレに追いまわされるんじゃね?w


648 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:15:02 ID:AVx+lLu6
愛犬「ワンワンッ!! ワンワンワンッ!!!
キャンキャゥーン……クーン、クーン、クーン。
ワゥッ、キャ、キャッ、キャワアァァァァァン!!!

ワウワゥッ! ワオッ、ワオォォォォォォン!!!」


649 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:28:30 ID:AVx+lLu6
日本ヤンデレ物語り。

『桃太郎』


昔々、お爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは山へ芝刈りへ、お婆さんは川へ洗濯に行きました。


しかしお婆さんは、川へ行かずにお爺さんの後を着けると、山奥でお爺さんの心臓を抜き手で貫いてしまいました。

そうです。お爺さんは末期癌だったのです。
もうしばらくすると、お爺さんは症状が表れて苦しい闘病生活が始まります。

お婆さんは、愛するお爺さんを苦しませたくないと言う、愛故に、お爺さんの心臓を抜き手で貫いたのでした。
その後、お爺さんの亡き柄を抱え上げたお婆さんはさんは、二人で川に身を投げ、都は鬼に滅ぼされましたとさ。

でめたし、でめたし。



650 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:34:44 ID:B37fuvVY
久々の埋めネタがテラカオスw

651 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:45:02 ID:AVx+lLu6
日本ヤンデレ物語り。

『桃太郎2』



桃太郎は子分の犬子、猿絵、雉美を連れて、鬼ヶ島に乗り込みました。 
しかし子分の三人は、鬼の大群を前に、誰が桃太郎を一番愛しているかで、殺し愛を始めてしまいました。

桃太郎の周囲を、子分の三人が凄い早さでグルグルと回ります。

その内に竜巻が起こり、三人はメタリックに輝き出しました。

すると桃太郎の頭に、ファイナルフュージョン昇任! と声が聞こえます。
それに合わせてファイナルフュージョンと桃太郎が叫ぶと、雉美は戦闘機、猿絵は新幹線、犬子はドリルクラッシャーに変形しました。
そして次々と合体して竜巻が止むと、そこには……勇者王ヤンデレガイガーが聳え立っていました。
これには、流石の鬼達も驚きます。みんな急いで逃げ出しますが、空間湾曲のディバイディングドライバーで、島ごと沈められてはたまりません。
鬼達は一匹残らず海の藻屑と消えました。
こうして、都の平和は守られたのです。

でめたし、でめたし。



652 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:52:57 ID:CeZA7KOf
___   ━┓      ___    ━┓
/ ―  \  ┏┛    / ―\   ┏┛
/  (●)  \ヽ ・      /ノ  (●)\  ・
/   (⌒  (●) /    .  | (●)   ⌒)\
/      ̄ヽ__) /   .  .  |   (__ノ ̄  |
.    /´     ___/         \        /
|        \              \     _ノ
|        |              /´     `\

653 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 16:01:04 ID:AVx+lLu6
世界ヤンデレ劇場

『アルプスの少女ハイジ』





○月×日
今日も、ハイジに車椅子を押して貰った。嬉しい。


クララはハイジが大好きでした。セックスしたいと思っていました。
だからと言って、クララがレズな訳では有りません。
ハイジが男の娘なのです! 女装子好きの変態お爺さんに女として育てられ、本人は女だと思い込んでいますが、おちんちんの付いてる男の娘なのです!!

クララはハイジと一緒に居ると、子宮が疼いて、お腹の卵がキュンキュンして堪りません。
なので、クララは足が動かないフリをして、ハイジに世話をして貰っていたのです。
ですが、クララの怒りゲージはMAXでした。

○月△日
今日、ハイジに言われて、仕方なく立った。バレないように、最高の演技をして。

私の幸せな生活は消えた。
きっと、あの糞ジジイが何か吹き込んだんだ。
寿命が残り少ないと思って、仏心で生かしてやってたのに……

コ ロ シ テ ヤ ル ジジィィィィィィッ!!!



654 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 16:33:57 ID:AVx+lLu6
宮崎ヤンデレお

『もののけひめ』




猪神の頭部は返還され、森に緑は還元された。
戻したのは二人の男女。アシタカとサン。
「アシタカ……私と一緒に居ろ。私とたくさん……コウビをするんだ」
二人は山の中、密着した状態で、獣姫は青年を誘う。
青年は全裸に剥かれ、大木に胸部と腹部を腕ごとグルグルに巻かれ、足首め同様にされて、起立の体制で身動きを封じられていた。
更に口には、幾つも重ねたツタを噛まされ、声を出す事もままならない。
そんな状態で、青年は脅されていたのだ。私の下を去れば殺すと。私とツガイいになれと。
「お願いだ、ここに居てくれ……私が、なんでも、するからっ」
獣姫は青年の前で膝立ちになると、目を細め、頬を染め、唾液をいっぱいに溜めて唇を開き、

ぢゅぷぢゅぷ、にゅくにゅくにゅぷ、ぢゅぷり……

何の躊躇いも無く、股ぐらに顔をうずめた。
上目で青年を見上げ、舌と唇で揉みほぐすようにペニスを咀嚼する。
「ん、ん、んっ、んっ、んっ……」
熱くトロトロにヌメる咥内は、縮まっていた青年の雄を簡単に呼び起こし、瞬く間にガチガチの棒状に変えてしまう。
血管を浮かび上がらせ、咽の奥深くまで突き刺さって埋まる……

埋まる

埋まる

埋め。


655 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 16:40:37 ID:AVx+lLu6
ヤン坊マー坊、天気予報っ!!





ヤン坊「明日の天気は雨よ! なによ、そんな顔して? えっ、私と遊園地に行くのを愉しみにしてたですって!?
何言ってるのバカっ! そ、そんなの別に……あ、あんたと二人でいれるなら、どこでも……ゴニョゴニョ」


マー坊「あーーーーっ!! ヤンがデレたーーーーーっ!!!」


埋め

656 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 16:44:10 ID:AVx+lLu6
ヤンバルクイナ「クギュゥゥゥゥゥゥッ!!!」

男「ヤンバルクイナが、デレ(ry」

埋め。

657 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 16:45:23 ID:AVx+lLu6
疲れた。

ラスト埋め。後はバトンタッチ。

658 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 16:52:19 ID:XOM3UiSL
ちょwwwwwwwww
ここまで来たんだから最後まで頑張れよwwwwwwwwwww

659 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 17:17:26 ID:AVx+lLu6
1
鬼浜爆走愚蓮隊・三代目総長、太刀川 玲奈(たちかわ れいな)。

でも、それは去年まで。誰もが恐れるレディースのヘッドは、十七の冬、初恋の開始と共に終わった。
去年の十二月。弟の誕生日。九歳になった、弟の誕生日。
デパートで安い服を買って上げた時、弟が初めて私に笑顔を向けた。
私は、それを見た瞬間、フォーリンラブ。
左手で弟の口を塞ぎ、右腕で後ろから羽交い締めにして、試着室に引きずり込んだ。
半ズボンをズリ下ろして、パンツを引き裂いて、そのまま、弟のおにゅんにゅんを……


660 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 17:43:17 ID:B37fuvVY
>>659
/ ̄\
|     |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/  \ /  \
/   ⌒   ⌒   \      >乙よくぞこのスレを埋めてくれた
|    (__人__)     |      褒美としてオプーナを買う権利をやる
\    ` ⌒´    /   ☆
/ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
/ >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
/ ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
.l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ____
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'ヽ--'  / オープナ  /|
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/ ̄オプーナ/|  ̄|__」/_オーブナ  /| ̄|__,」___    /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/オナプー ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|/ オプーナ /|  / .|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| /
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