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497 :【兄貴のお嫁さん】 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/10/16(火) 23:44:18 ID:uxqAZiLX
「君が涼一くん?」
「そうですけど…えぇ~っと、どちら様ですか?」
学校の帰り道、見知らぬ女の人から声をかけられた。
長い黒髪に季節はずれの白いワンピースを着た綺麗な人だった。
こんな綺麗な人、男なら忘れるはずが無い
だから多分、人違いなんだろうけど…でも俺の名前、知ってるから
やっぱり、知り合いなのかな?
「お姉さんね君のお兄さんのお嫁さんになる人なの」
女の人は、そう言って頬を赤く染めた。
うちの兄貴がこんな綺麗な人と結婚だって?
俺の兄貴は、お世辞にもカッコいいとは言えない
っというか大人のくせにオモチャ(ガンプラとかTFとか)を買い集めるようなオタクで
世間一般的から観るといかにも『モテない男』の分類に入る
そんな兄貴がこの人と結婚するなんて……邪気眼でも使ったのか?
「君のお兄さんから君の事やお義父様やお義母様の事、色々と聞いたわ」
「そ・そうなんッスか?」
どうやら兄貴の奴、俺や家族の個人情報をこの人にペラペラと話してるようだ
まったく、プライバシーという言葉をあの男は、知らないのだろうか?
「ねぇ涼一くん?今から君の家に行く予定だったんだけどあの人とはぐれちゃって
涼一くん、道案内してくれる?」
俺は、女の人の頼みを断る理由がないので我が家に案内する事にした。


498 :【兄貴のお嫁さん】 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/10/16(火) 23:45:59 ID:uxqAZiLX
家には、兄貴がいた―――が、自分の嫁(になる人)を見るなり
「夕、なんでお前がここに」と手足を震えながら叫んだ(全く、近所迷惑だぞ兄貴)
「だって、私はあなたの妻になる人間なんですもの
妻が旦那様の実家に行かないなんておかしいでしょ?
っと、兄貴のお嫁さん(になってくれたらいいなぁ)は、
兄貴に(ちょっと不気味ながら)微笑みながら答えた。
あぁ愛し合う二人…って兄貴が逃げ出した。
本当に兄貴は、『超』が付くほどの恥ずかしがり屋だなぁ~
それを追いかける兄貴のお嫁さん(そして俺のお義姉さん)…あっ、あっけなく捕まった。
そして兄貴のお嫁さん(予定)は、兄貴とともに2階の寝室に入ったいった。
それから1時間、上から地響きが聴こえて来た。

――甥と姪、どっちが生まれるんだろうか?
やっぱり、正月になったら叔父としてお年玉をあげなきゃいけないのかな?
…などと今後の金銭心配をしていると
ぐったりとした兄貴とお腹を優しく擦る俺のお義姉さんが戻ってきた。



それから3ヵ月後、二人は、めでたく結婚しました。
ついでに生まれた子は、『姪』でした。
俺は、この子を兄貴夫婦と同じぐらい可愛がってやろうと思います。