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642 :533 [sagege] :2009/03/25(水) 02:57:23 ID:tYynELr7

ウチの学校は週休完全2日制、いわゆる「ゆとり」教育だ
まぁ…公立だし当たり前か
だれだ、今「これだからゆとりは…」とかいった奴、俺のカンフーを食らえッ!!
で、今日はその完全なる週休2日のうちの1日…簡単に言えば休日だ
家に居ても大してすることも無いので街へ遊びに行くことにした

そうと決まればアツシに電話だ
別に他にも友人はいるのだが、やはり付き合いも長いし
1番仲がイイ奴だし一番に電話するのは普通だろ?

俺は携帯を手に取り携帯に内蔵されている電話帳から
アツシのデータを探す
ディスプレイにアツシのデータが表示さると、
電話番号を選択し決定ボタンを押す、ホント便利な世の中だよなぁ…

トゥルルルル―――

呼び出し音が鳴る…一回、二回、サァンカイ!!

「おーす」
「三回目でアホになってみました」
「はぁ??」
「もう、使えんのか…」
「で、タロウどうした?」
「今日暇ならよ、街にブラブラしに行こうぜ」
「あー…もう街に居る、悪りぃ、今日は妹と買い物しに来てんだ」
「チクショウめ一人で行ってやる!!」
「ハハハ、それじゃ」

ブッ―――

俺の悲痛な叫びも軽く流され電話が切れた
妹と買い物かよ…それじゃ仕方ないか家族だもんな

「タカダ メイ」アツシの妹の名前だ
妹と聞いて大抵の人間はロリキャラだと思うだろう
だが、そんな連中の期待を裏切る存在なのだ
キレイな顔で、スタイルも中々だ、胸の大きさは『メイちゃん>アヤちゃん』だ
いつも、初見の人間には本人の年齢より上に間違えられているらしい
家を空けがちな両親に変わってアツシの面倒をみる出来た子なのですよ

たしか、来年ウチの学校に来るとか来ないとか…

しかし、まぁ難しい年頃なのに兄と妹で買い物ですか、仲いいなぁ…
べ、別にう、うらやましくなんかないんふだからねっ!!



643 :533 [sagege] :2009/03/25(水) 03:01:02 ID:tYynELr7

所変わってココは街、近所の電車駅から3駅乗った所だ
駅前には映画館、デパート、高層マンションなどがあり、大都市感100パーセント
駅から少し離れて色々な専門店、飲食店などがある
街には街特有の活気があるな…ええのう
やはり人には活気がないと…俺なんか、じじくさいな

とりあえず…デパートへ行くかな、色々見て時間つぶせるからな
駅からデパートへ移動しようと歩き出した
と、その時アツシとメイちゃんらしき人物を発見した
もう少し近寄よらないと…本人達かどうかもワカラン
本人達かどうかを調べるため、人波を掻い潜りスニーキング開始

何かを楽しそうに話している…ホント仲がいいな

話し声が聞こえる位置まで来たぞ…

「いやぁ~色々と買い込んだな、メイ」
「そうかな、結構日用品ばかりだけど?」
「日用品?どう見ても俺は使わないものばかりだが」
「兄さんの日用品じゃなくて私の日用品!!、年頃の女子は色々と必要なの」
「へぇ……」
「うわー『どうでもいい』感が滲みでてる」

ふむ、本人達と確定!!だが、もう少しスニーキングしてみよう

ふと、アツシの横顔を見つめるメイちゃん
あれ?一瞬だけメイちゃんの顔が変わったように思えた…ほんの一瞬だけなんだが
なんていうか…顔が女っぽく変化したというか…

まぁ…気のせいだろ

さてスニーキングはここまでにして、声をかけるとしますか

「いようアツシとメイちゃん」
「へ?…ってうわ!!出たー!!」
「出たー」
「おい!人を幽霊みたいに言いやがって!折角俺自ら声をかけたのに」
「何をエラそうに…」
「おっす、タロキチ」
「おっすメイちゃん」

ちなみにメイちゃんは俺の事を『タロキチ』よびタメ口だ
昔からの付き合いだし、そこんところ気にしなくてOK

って話かけたのはいいが、何か話題を…
うーん、困った、変な間が空いてしまったし何も話題がない



644 :533 [sagege] :2009/03/25(水) 03:04:03 ID:tYynELr7
「タロキチ、一人で何してんの?」

メイちゃんが質問してきた、助かったと心の中で叫ぼう

「街に出て人間観察だ」
「ふーん…」
「ウソつけ、俺に電話してだめだったから、一人でブラブラしてたんだろ」
「はっはっは、君達から見ればこの俺は、ただのヒマ人に見えるかもしれない」
「いや、ヒマ人だろ」
「違うッ!!俺は『超』ヒマ人なのだッ!!ふはははは!!」
「兄さん、タロキチに何か飲ませた?」
「コイツはいつもこうだ、ハッパの吸い過ぎなんだ」
「えー、中毒者なの?」
「いや、もう血液にハッパが流れている」
「おいおいおいおい!!俺を痛い人扱いしないでくれるかな、その哀れな目やめい」

こんな会話がしばらく続いた
なんて中身の無い会話だ…だがソレが俺のジャスティス!!

「ねぇ、兄さんそろそろ帰らないと…」
「ああ、そうだなメイタロウ俺ら帰るわ」
「おう、またな…あ、最初お前ら見つけた時はどこぞのカップルかと思ったぞ」
「ばーか、何言ってんだよ、なぁ、メイ?」
「え…う、うん、な、何言ってるの」
「あれだな、兄妹の禁断のカップルてのもアリだな!なーんてな!」
「バカかお前、何か言ってやれメイ」
「……兄……妹…アリ…なのかな……?」
「ん?メイ?どうした?急に赤くなって」
「ななな、何でも、無い!早く帰ろう兄さん!!
「うおッ!ウデを引っ張るな!!じゃーなタロウ、」
「おふたりさん、さいなら~」

駅の中へ去っていく、周りの人が俺を見る位手を振って二人を見送ってから
俺は逆方向へ歩き出す、デパートに行く為……ではない
少々考え事がしたくなったから

…最後のメイちゃんの反応、あれは…
メイちゃんなら「…タロキチ、バカじゃないの」くらい来ると思ったんだが、
まさかなぁ…でも、明らかにアレな反応だったよな…
俺の直感からすると、メイちゃんはアツシを『好き』なんだろうな
この目で、兄に恋する妹を見れてしまうとは…都市伝説だと思ってたのに…
当のアツシは気づいていない様子だったが…
てか、気づいてないんだろうなぁ…アイツ鈍いし

おせっかいな俺がすべきことは………

「応援?相談?妨害?…わかんね…」

ポツリとボヤいてしまった…いかんいかん
俺は出来る子、ご都合サブキャラだからなボヤキは無し!!



645 :533 [sagege] :2009/03/25(水) 03:06:25 ID:tYynELr7


「なんで………ゆ…さ…ない…こ…して」


急に変な声が聞こえてきたので
ふと、地面に向けていた目線を上にやった瞬間
アヤちゃんが視界に入った…あれは、アヤちゃんだよな…?アヤちゃん…だな?
今、俺の目の前にいるアヤちゃんは普段からは想像もつかない顔をしている
虚ろな目をして無表情で一点だけを見ている、瞬きもせずにただ一点を…

駅のホームで楽しそうに電車待ちをしているアツシとメイちゃん…

そして電車が来た…二人が電車で隠れるその瞬間、
メイちゃんの目がアヤちゃんの方を見た気がした、いや確認はしてないけどさ…
アヤちゃんが「…アイツ!!」とか言ってたのは、気のせい、気のせい

そんなことより、今は目前の問題をどうにかせねば…とりあえず声掛けよう

「やぁ!アヤちゃん、こんな所で会うなんて偶然だねぇ!!」
「え…あッ!!タロウ君!?びっくりした…」

ヨシ!!元気は無いが、通常モードになったな…

「ここで会ったのも何かの縁、俺とお食事お願いします!!」
「…ゴメン、そういう気分じゃ無い」
「ノーウ!!俺が奢るからさ!!魔法発動!食べたい気分にな~れ!!」
「…ホントゴメン…今日は疲れたんだ…私もう帰るね」

う~ん、仕方ない…ちょっと危険だが本命で行くか

「アツシと仲良くしてるメイちゃんに嫉妬した?」
「!!!」
「アタリ?」
「………」
「なぁ…少し話そう、こう見えても『言葉のサンドバック』の異名は伊達じゃないからな」
「わかった…」

後半のボケが完全に殺されたのは悔やまれるが、状況が状況だ
俺達は近くにあったファミレスへ入店した…席は奥のほうがいいだろう
アヤちゃんはなんだか、辛そうな悲しそうな顔をしている…そりゃそうか
さてと…誘ったのはいいが、アヤちゃんとどう話したものか…


ここで頑張らなければ、この平和は維持できない…大丈夫…俺なら出来るハズ