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673 :『ハンゾウッ、タイマンだZE!!』序編 ◆uC4PiS7dQ6 [sage] :2009/03/27(金) 19:20:26 ID:Us67c+Gc
1
 空は明るく地は白く。太陽が輝いて晴れやかなのに、季節遅れな雪のせいでアスファルトは一色に染まっていた。そんな、三月の、下旬。
 住宅街に立ち並ぶ自分の家で、二階に在る自分の部屋で、窓際に置かれたベッドの上で、幼馴染みが横たわる。
 六つも年下の、小学五年で女子児童の、早乙女 光秀(さおとめ みつひで)。

「よっ、と。ちょーだい、杏(きょう)にぃ……」

 ミツヒデは上体を起こしてベッドに腰掛け、目の前に立つ俺へと手を差し延べる。
 天然の青み掛かった、サラサラと揺れるショートヘア。襟足部分で左右に小さなオサゲが作られ、幼い外見を更に幼く見せていた。
 瞳はツリ目がちだけど大きく、肌は雪よりも白く、唇はリンゴよりも赤い。産まれてから十一年も供に過ごした、オムツだって交換してあげた、誰よりも良く知る女の子。
 そんな幼馴染みを見下ろし、上下を長袖の運動着で纏ったミツヒデに、徹夜で書いた原稿用紙を二枚手渡す。


 一枚目。
  【Revenge heart】

 何度でも 繰り返し伝えるのは 貴方への 想い歌う唄
 いつか 笑顔で 頷いてくれると信じてる 
 季節過ぎても 変わらずに生きてく
 涙流しても戻らない 後悔捨てるわ 今ここで
 「好きよ…」伝え飽きた 愛の言葉 まだこれじゃ足りないの?
 泣いて愚痴るくらいなら 手近な私にしとけば?
 それでも縮まらない 二人の 産まれ過ごしたこの距離
 「幸せに…」さよなら 好きだった バカヤロウ
 それじゃ私も 前に進むから


 二枚目。
  【Unlucky lady】

 月に照らされも ツキは向いて来ない
 星は輝いても 欲しがらない貴方

 「愛してる」と毎日 「逢いたい」の毎日
 おねだりは疲れるわ お願いだから求めてよ

 携帯片手に相槌を されるたび熱が冷めていく
 本当に私を好きなの? 二人の将来考えてるの?
 聞きたくても聞けない 不幸なヒロイン演じてあげる
 だから見つめて愛して 幸せにして王子様


「うーん、二枚目がまだマシかなー? てかさキョウにぃ、作詞家なんてなれないんじゃない? だって、ゼンゼン心に響かないもーん」
 ミツヒデはひとしきり文句を言い終えると、原稿用紙を纏めて四つ折にし、溜め息を吐きながらランドセルの中へとソレを突っ込んだ。
 無造作に。グチャグチャに。流石にイラッと来る。
「あのなぁ……お前が泣きながら、キョウにぃ書いてーって頼んできたから、仕方無く書いたんだぞ?」
 別に作詞家を目指してる訳じゃない。そんな夢を語った事も無い。



674 :『ハンゾウッ、タイマンだZE!!』序編 ◆uC4PiS7dQ6 [sage] :2009/03/27(金) 19:21:14 ID:Us67c+Gc
2
 コイツは、ミツヒデは、今も大絶賛放送中アニメの声優をしてる。主人公を振り回すワガママなヒロイン役で、そのアニメの中でも一番の人気キャラ。
 そしてミツヒデ自身の人気もうなぎ登りで、とうとうCDデビューするらしい。
 そのデビュー曲の作詞を、何故か俺が書く事になったのだ。まぁ実際は、ミツヒデが作詞をしたってなるだろうけどな。
 でも……それで良い。ミツヒデが喜んでくれれば、それだけで良いんだ。
 ミツヒデは幼い頃に両親を事故で無くし、今は歳の離れた姉と二人暮らし。
 姉は親の後を継いで大きな会社の女社長をしてるけど、その分は忙しく、隣に住んでた俺が姉代わりに、両親代わりに、ミツヒデの世話をしてた。
 だから俺にとってミツヒデは、妹よりも娘に近い。ちょっと生意気な、だけれども目が離せない大切な娘。
 そして将来は、本当の家族になりたいと思っている。ずっと憧れてた、早乙女 献心(さおとめ けんしん)と、シンねぇと結婚したい。そう、ずっと、思ってた。
 だけれども、そんな願いは叶わない。

「ねぇキョン……」

 上目で見詰める、ミツヒデの口が三日月で笑う。
 俺は失敗したんだ。後悔ばかりが渦を巻く。
「なん、だよ?」
 これまで約一年、毎日の様にアニメの映像を見て、台本を読みながら、アフレコの練習を手伝ってた。
 俺の部屋で。二人切りで。主人公の吹き替えをしてたんだ。
 アニメの中で俺は、本名と一文字違いの愛称で呼ばれ、ヒロインの言葉には絶対服従。どんな無茶でも、必ず、必ず。
 それを毎日。俺はオカシクなった。まるで催眠術にでも掛かったみたいに、『ねぇキョン……』、ヒロインの声でその単語を言われるだけで、俺の身体は動かなくなる。
 思考や声はまともでも、身体だけはミツヒデの思うがまま。ミツヒデの思うがままに、どんな罪だって犯すだろう。
「手が、冷たいわ……んっ、くちゅ。ふふっ、温めてちょーだい」
 ミツヒデはベッドに腰掛け、口元に両手を添え、掌へ透明に糸を引く唾液を垂らし、ぐちゅぐちゅと音を立てて開閉しながら馴染ませる。
 俺は目の前で、それを見下ろして立ちすくむだけ。言い聞かせるのは諦めたから、ミツヒデの気が済むまで、イタズラされるだけ。
「コーヒーでも煎れてやるから……」
 どうせ誤魔化そうとしたって、

「じゃあ、ココで手を拭かないと♪」
 結果は同じなんだから。



675 :『ハンゾウッ、タイマンだZE!!』序編 ◆uC4PiS7dQ6 [sage] :2009/03/27(金) 19:27:18 ID:Us67c+Gc
3
 ジジッ、ジジィィッ……
 戸惑い無くズボンのファスナーが下ろされる。
 突っ立ってるだけな男の意思なんて、絶対に尊重されない。
「キョン? あんた前に何て言ったっけ? 私を大切な妹だって、大切な娘だって、大切な家族だって、そう……言ったわよね?」
 ミツヒデの視線は俺の顔を捕らえたまま、差し入れられた手はズボンの外へとペニスを引きずり出す。
 触れられたモノは、既に最硬度まで大きさを増し、言い訳なんてできないくらいに勃起してる。
「このヘンタイっ!! キンシンソーカンに、シスコンに、ロリコンに、ペドフィリア? 家族相手にチンポおっきくしてっ、大切にしたいなんて台詞が聞いて呆れるわっ!!」
 俺は声を変え、役割を変えたミツヒデから逃げられない。
 以前に告白されて、それを断って、そしたらこのザマ。翌日から「ねぇキョン……」、悪戯が始まった。
「ココは襲う気満々じゃない、レイプする気満々じゃない……まだランドセルを背負ってる小学生女子児童を、孕ませる気満々じゃないのっ!? どうなのよキョン!!?」
 ここまで来るとマインドコントロールに近い。自意識の在るマインドコントロール。
 ミツヒデはケンシン姉さんの前じゃ良い子ぶるし、ケンシン姉さんに直接言っても冗談に取られる。
 俺だって信じられないけど、事実……
「ヤメ、てくれ。俺は、こんなこと、したく、ないんだ!!」
 この身体は動かない。
 俺を「杏にぃ」と本名で呼ぶまで、俺はアニメの主人公と同じに、どんな無理でも聞き入れる。
「ウソ……本当は私の頭を掴んで、この太くて、大きくて、反り返ってるチンポを、咽の置くまで荒々しく突き刺したい……そうでしょ?」
 なじる声は熱を帯び、けなす瞳は潤み、頬は赤く、耳まで赤く。
 ミツヒデはヒロインの口調で喋る時、間違いなく性的に興奮してる。実際のアフレコはわからないけど、俺を相手にしている時は、間違いなく、興奮してるんだ。
「早く、解け……自分でスルから、お前は帰って、学校の宿題でもしろよ」
 俺だってそう。俺に、キョンに刷り込まれた使命。「キョンは、私の唾液を見ると、勃起する」。
 キョンで居る時の俺は、唾液を、ミツヒデの咥内見るだけで勃起してしまう。
「キョン!! ほらっ、キョンの為にオナホを作ってあげたんだから、ココを私のアソコだと思って……思いっきり腰を振りなさい!!」
 ミツヒデはペニスの前で拝むように手を合わせ、中程に僅かな空間を開ける。
 つまり、手で作られた穴を使い、ヌルヌルにヌメる穴の中に、挿れろと言ってるんだ。
 ああ、わかってる。頭では否定してる。言葉では反抗してる。
「できるわけな……ぐぅっ!!」
 だけど、俺の喉はゴクリと高鳴り、俺の手はミツヒデの肩に置かれていた。後は腰を突き出すだけ。
 シたくないのに、汚したくないのに、大切な家族なのに。
 ゴメンなさいケンシン姉さん。俺、貴女が大事にしてる妹を汚しちゃったよ。こんな男、嫌いだよね? あーあ、ちっくしょぉぉぉぉぉっ!!!

「ふんんっ!? すんごくあつい……ヤケドしちゃいそ♪ ふふっ、キョンの、私の手の中でビクビクゆってるわよ?」
 
 ほんと、気持ちいいよちくしょう。