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103 :プリプリプリンセス 二話 [sage] :2009/04/07(火) 10:15:16 ID:53Qxqfew

「松戸くん、おはよう」
「お…おはよ」
何故機嫌が良いんだよ、藤代。
「昨日、帰りがちょっと遅かったから心配されちゃったんだぁ」
「はぁ…」
「珍しいな、とか言ってたの!ひたちのこと気にしてたの!」
それはただ単純にあれだけ帰宅部だった彼女にしてみては珍しいって意味だったんじゃないだろうか。
だがしかし藤代は全く耳を貸すつもりは無いらしく昨日親にでも心配(というか驚き)されたことに悦に入っている。
涎、垂れそうだぞ。
「たまになら遅くなっても良いかも…ありがと、松戸くん」




104 :プリプリプリンセス 二話 [sage] :2009/04/07(火) 10:16:06 ID:53Qxqfew
それを付き合う前提での感謝であって欲しかった。
それは嫌味なのか。
いやいやどちらかというと、告白なんて"どうでもいいこと"みたいに彼女が捉えてる感じがする。
若干腹が立ってきたが緩く微笑む藤代は愛らしい。
こちらに向けていてこちらを見ていないというような違和感はするんだけどな。
「はは…それはどうも」
苦笑いしながら大人らしく(中三だが)対応をしたその時バサバサッと後ろの方で冊子が落ちる音がしたので振り向くと、委員長が立ち尽くしていた。
入り口前に委員長の教科書や参考書が散らばっている。



105 :プリプリプリンセス 二話 [sage] :2009/04/07(火) 10:18:48 ID:53Qxqfew
相変わらずの瓶底メガネとおかっぱと、いつも固く結んだ口は表情を読ませない。
「姫ちゃん大丈夫?」
すかさず近くに居た女子(委員長は女子には快く思われている)がすぐに拾い出す。
「委員長?」
「…あ、」
俺の呟きが聞こえたのか、すぐに我に戻ったらしく他の女子らと一緒に本を拾い集め出した。
藤代と俺はただの風景に過ぎないそれを黙ったまま見て、やがて始業ベルが鳴ったことで普段通りつまらない授業を聞いてノートを写すことに取りかかるのだった。
俺らの席は前から二番目の窓際で、扉近くに座る委員長のことなんか全く気にしなかったんだ。



つづく