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800 :狂っているのは誰? [sage] :2009/05/20(水) 21:51:30 ID:qaDsj/FR
藤原太志から託されたメッセージとビデオを胸に抱え、
私は自分の探偵事務所へと戻っていた。
藤原太志は誰に監視されているか?
スケジュール帳の「F」とは誰なのか?
このビデオテープの中身はいったい?
そして、「小野田春香」はどこにいったのだろうか?
さまざまな思いがよぎり、戸惑いを隠しきれない、
私に今、できることはこのビデオテープの中身を確認する事だけだった。
荒々しくビデオデッキにテープを押し込めば、再生ボタンを押す。
テレビの砂荒がある映像を映し出す。暗い部屋にはその映像の明かりだけが灯されている。
「これは・・・」
私はその映像は見るや否や、絶句した。そして停止ボタンを押し、目を背けてしまった。
喉が熱い、胸が締め付けられるほどの嫌悪感を私は感じられずにいられなかった。
停止した画面には、裸で絡み合う二人の姿がそこにはあった。
その二人のことを私は知っている。それは紛れもなく、写真でみた「小野田春香」と、
その父親であった。
私はもう一つの事実にきがついた、それは、画面の右端に表示された日付の存在に。
その日付を早送りで確認すると、
見事にスケジュール帳の「F」の日付に見事に合致していた。
「F」とはつまり、父=fatherに性的虐待を受けた日を表していたものだった。
この耐え難い事実は私になにを伝えたいのだろう?
それは決まっている、これこそが彼女が失踪した原因だ。
その時、私の携帯が鳴った。見たこともない番号だった。
「もしもし」
「もしもし、刑事さん?春香です。私、小野田春香です」
電話の声の彼女の声は、ひどく怯えていた。