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609 :名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 04:28:38 ID:YMASsUV2
Cinderella & Cendrillon

~依音side~

「頭が……割れる……」
学生なら誰もがため息をつきたくなる火曜日の午前11時
今年で高校2年になった俺「奏 依音」(かなで えね)は、自室のベッドでダウンしていた。
火曜日に風邪をひいたのは許せるが、この頭痛はシャレにならん……
「こういう時は半分が優しさで出来たのがいいのか、それともエヴァ(EVA)とスペルが似ている方がいいのか…」
といってもここは自分の部屋で2階だ、そして薬箱は1階にある……よし、諦めよう。
うっかり階段から落ちちゃいました~…テヘッ、なんて事態にはなりたくない。
それにしてもここまで静かな家は久しぶりだ、やはりあの姉が居ないおかげか……
我が家には姉が2人居る、まぁ双子なんだけどさ。
俺より3つ年上で、俺より身長が高く(俺は167cmしかないが)髪が腰に届くほど長い、しかし性格が180度違う。
姉の方が、見る人すべてが第一印象を「優しそう」と捉えるようなほんわかオーラを出した「奏 姫乃」(かなで ひめの)通称「ひめねぇ」。
そして妹の方が、近づいた瞬間土下座をしたくなるような覇のオーラを纏った「奏 妃乃」(かなで さきの)通称「さきねぇ」。
ちなみに、我が学校には2人のファンクラブがあった、1年の頃上級生から2人の私物を売ってくれと頼まれたことも1度や2度じゃない。
「にしても平和だね~」……頭の中以外はだけど
そう、平和なのだ。 普段の我が家では在り得ない静寂、そして自由な時間。
普段の我が家はさきねぇが俺をパシリ倒し、ひめねぇが俺を甘やかし倒す。
まぁシスコンの俺は毎日パシリ倒され、甘やかし倒されるわけだが!
しかしそんなシスコンだからこそ、姉二人は何が何でも守るつもりだ……と、この時まではそう思っていた。


610 :名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 04:29:57 ID:YMASsUV2
~姫乃side~

1限目の講義が終わり、2限目は講義を取ってないので大学内のカフェで時間でもつぶそうかと考えていた時、不意に呼び止められた。
「やぁ、姫乃さん。 今暇かい? 良かったら2人でそこのカフェでもどう?」
高そうなスーツに身長を明らかに誤魔化しているシューズ、そして全く似合ってない7:3分け……誰だっけ?
「え! 覚えてないの!? 酷いなぁ、僕の名前はじょー」
「ごめんなさい、私男性は弟にしか興味ないから。 それじゃ、さよなら。」
その時私のカバンの中からケータイの着信音が鳴った、えねちゃんが昔私の誕生日にくれたCDの曲だ。
えねちゃんからだ、何かしら。 そう思い電話に出ると…
「ひめねぇ? ちょっと風邪ひいちゃってさ、悪いんだけどさきねぇかどっちか帰りに飲み物買ってきてくれないかな。」
え……? 風邪をひいた? 急に目の前がぼやけてきた、心臓もドクドクと鼓動を打っている。
「えねちゃん大丈夫!? 今家にいるの!? おねぇちゃんすぐ行くから、まっててね!?」
えねちゃんの返事もない内に電話を切る、目の前の7:3は私の大声に驚いていたようだがそんなのどうでもいい。
今日の講義は……後は自習で何とかなるわね、抗議の確認を終えた後私は大学の最寄り駅へと走った。
飲み物はサキに任せよう、私は一刻も早くえねちゃんの元に行かなくては。
これからも一生を一緒に過ごす予定なのに死んでもらっては困る、というかもしも死んでしまったら私も一緒に死ぬだろう。
それくらい想っているのだ、これだけはサキにも、もちろん他の誰にも譲れない。
私は走る速度を少しだけ速めた。


611 :名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 04:30:25 ID:YMASsUV2
~妃乃side~

今日の講義は午後からだったが家に居ても暇なので大学内にある図書室にいた、そろそろ1限が終わる頃か……時間は意外に早く過ぎるものだ。
ちなみに図書館にいるが読書をしているワケじゃない、帰ったらえねをどうやっていじるか考えているだけだ。
昨日は下着姿の私をマッサージさせた、それでも理性を保ち続けるとは大した子だ。
もしかして私が姉だから遠慮しているのだろうか? 遠慮なんてする必要ないのに、どうせ私のモノになるんだから。
よし、今日はお風呂で背中を流してもらおう、その後えねの背中を洗いながら胸を押しつけてみようか。
そんなことを考えているとマナーモードにしていたケータイが鳴った。
えねから? まだ授業中でしょうに、何かあったのかしら?
「もしもし、えね? どうしたの?」
「あ、さきねぇ。 今日風邪ひいちゃってさ、悪いんだけど帰りにひめねぇかどっちかでいいから飲み物買ってきてくれない?」
風邪? まったく体が弱いのに無茶するからだ……無茶させてるのは私だけど
「ひめねぇにもさっき電話しておいたから、お願いね?」
ん? ちょっとまって、今さっき電話したって言った?
「えね、もしかして私より先に姉さんに電話したの?」
「え、うん。 そうだけど?」
「なんで? なんで私より先に姉さんに電話したの?」
「え、いや、なんとなく…かな?」
「そう、じゃ飲み物でいいのね、おとなしく待ってなさい」
「いや、ちょっ、さきねぇ!」
電話を切る、まだ何か言っていたようだが気にしない。
さて、準備しなくちゃ、今日のいじりはいつもより数倍激しくしてしまおう。