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247 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 00:54:12 ID:GtTFdY6v
ゴールデン・レトリバー
『信頼できる性格』『飼い主とともに働くことを喜びとする』犬種なので、{賢い、温和
知的、親しげ、確実}などと表現される。まさにその通りで人間に危害を加えるといった
攻撃性はない。この犬種の最大の魅力は、人に合わせる力を持っていることである。
家族が静かにしているときは静かにし、遊ぶ時は大いにはしゃいで一緒になって遊ぶ。
主人が願っていることを察知し、いつも主人に気に入られようと努力をする。
常に主人と一緒であることを望み、孤独を嫌う。忍耐力も非常に高く、細かな
気配りができ、楽天的。
                        By Wikipedia

「うむ、見事なものじゃ。」
犬神剣の力によって白い犬となったタマヨは満足げに心の中でうなずいた。
彼女自身どんな犬になるかなぞとんと見当もつかなかったが、犬神剣が
タマヨに合った犬を適当に選びだしてくれたのだろう。
「賢そうな眼、純白の気高き体毛、そして何より剣の力で再びこの現世に
実体化できたのは幸いじゃ。」
しかし…とタマヨは疑問にも思う。
自分の役目は神器の番人。となれば犬となった姿もそれにふさわしいものに…
例えるならシェパードやドーベルマンといった番犬系だと思っていたのだ。
そうはいっても、タマヨはこの結果には満足していた。
タマヨは幼い頃よりドッグゴッド家の影として神器を守る任についていた。
護衛といえど名門に仕える身のタマヨは、身だしなみとプライドは
常に高くあれと躾けられてきたのだ。
しかし、いくら着飾ったところで護衛風情を褒めてくれる相手はいない。
本当は、自分には番人の仕事は向いていないのかもしれない…。
幼いころからのさみしさゆえに抱く自己存在への葛藤に、プライドと職務への
没頭で蓋をして、死してなお今日まで番人としての任務をこなしてきたのだ。
しかし今、自分の姿はドーベルマンでなくゴールデン・レトリバー。
映画とかのワンシーンでありがちな、小さな女の子が戯れる優しそうで
可愛くて誰からも愛される大型犬…ゴールデン・レトリバーになっているのだ。
「おいコラ犬。お前の寝床作ったぞ。」
目の前の男…探偵明智が声をかけてくる。
彼が指さす先には、ふわふわの毛布で小さな山が築かれている。
「早く寝ろよ…おやすみ。」
そう言って明智は事務所の奥…明智の寝るスペースへと移動していった。
壁で仕切られたその空間は明智の居住エリア。ベッドもぐりこみ目を閉じる
明智を追いかけ、眺めていたタマヨは小さく唸った。
「下賤の者の分際で…。わらわの寝床より豪華な寝床で眠るじゃと?」
ものすごい声で吠えまくり嫌がらせをしてやろう…。ニヤリと心の中で意地悪く
笑ったタマヨは大きく息を吸い込み…。
「…えっ!?」
タマヨは自分の中にわき上がってくる感覚に戸惑った。
何となく、邪魔してはいけないような気がする。特に理由もないのに。
「ぬぬぅ…。」
なんだか、吠えて眠りを妨げるのも悪い気がしてきたので仕方なく
タマヨは用意された自分の寝床へとすごすご戻っていった。


248 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 00:55:09 ID:GtTFdY6v
三十分経過。
「眠れぬ…。」
タマヨはそう独りごちていた。犬は基本一日十時間の睡眠を必要とする動物だ。
このままでは明日の行動に差しさわりがでる。
そもそも、犬は眠りこそ浅いものの入眠スピードは比較的早いはず。
ではなぜ眠れないのだろう。
毛布の山から抜け出したタマヨは、もう一度明智の下に行く。
ベッドの上で寝息を立てている明智を見ていると、タマヨの中で
さっきとはまったく異なる感情がふつふつと湧いてきた。
…独りはさみしいな。一緒に寝たいな。
「なっ!?何を馬鹿な事をッ!!!!」
自分の中の思いに戸惑うというより恐れを抱いたタマヨは、その場で
しばらくうろうろした後に、『おお』とひらめいた。
「考えても見たら、わらわがあのような粗末な寝床で寝ることの方があっては
ならぬことじゃ。それにこの男…よく見れば随分と暖かそうな男ではないか。
喜べ下賤の者。このわらわが抱き枕として使ってやろうぞ。」
のそりとベッドの上にあがったタマヨはそのまま毛布の中に潜り込み、
眠る明智の体の上で身体を丸めると、今度は五分と立たず眠りに落ちて行った…。


「な…なんじゃこりゃ…?」
明智が目を覚ますと、眼下の掛け布団…明智の股間があるであろう辺りが
バスケットボール数個分ほどに膨らんでいた。
生理現象…とでもいい表わせればいいが、何せ眼下のそれは人外のサイズ。
一瞬、泌尿器科に行くか?と明智は真剣に考え却下した。
こんなものをぶら下げて外を出歩けない上に、運よく誰にも見つからずに
通院できても、このような状況は普通の病院では対処できないだろう。
大学の医療専門機関…下手をすれば黒スーツ&グラサンの男たちに拉致されて、
残りの余生をNASAの生体研究のサンプルにされてしまうかもしれない。
モゾモゾ。ワウ~。
明智を悩ます眼下のそれが、今度は勝手に動き始めた。
ほれみろ。明智は心の中で毒づく。
やっぱり何か地球上では起こってはならないことが俺の体内で起きたんだ。
そうでなくては勝手に人体の一部が巨大化して動きだしたり、それだけでは飽き足らず
犬のような声を上げたりするはずがない。
ああ良かった早まらないで。今あわてて病院へ向かったら、間違いなく俺は
宇宙人の疑いをかけられてNASA に…。
「…って、出てきやがれ犬ゥ!!!!!」
ツッコミと共に明智が掛け布団を傍らに放り投げると、体をくるりと丸めた白い犬が
明智の上で寝ぼけていた。
「わう?」
「『わう?』じゃねえよお前。素でビビらせやがって。」
「う~。」
「ったく…。飯作るから降りろ。」
「う~。」

249 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 00:56:39 ID:GtTFdY6v
自分と犬の朝食を終えた明智は、今日が休日であることを思い出した。
いつもなら、小林の勉強をみてやったりバッティングセンターで汗をかいたり
するものだが、如何せん今日はする気が起きない。というのも…。
「う~。」
「…あの、すいません。ひょっとして怒ってる?」
先ほどから白犬がずっと明智の方を見て唸っているのだ。
さぼるなとでも言っているのだろうか?
「しかし、言葉がしゃべれないというのも難儀なことだよな。
もっとも、犬がしゃべったらそれこそ俺の中ではアウトなんだが…。」
第一、 しゃべるようになったとしたらまたあの気に障るお嬢様口調を聞かされるに
決まっているのだ。疲れるのは目に見えている。
「昨日の今日で少し疲れてるんだよ。小林のこともあるしさ。
悪いんだけど、今日は少し休ませてくれ。」
軽く欠伸をしながら明智は犬にそうつぶやいた。
しばらく睨んでいた犬は…急におとなしくなると明智の傍らに座り込み
ころりと横になった。
「悪いな。」
犬が気を使ってくれたのだろう。好意的にとらえた明智は軽く犬の頭をなでる。
窓の外は昨日とは一転、すきとおった冬空だった。

「わはははは!おはよう明智君!」
不意に事務所のドアがバタンと開かれ、高笑いとともに二十が現れた。
「お前…何の用だよ。今日はウチは休みだぞ。」
来客用のソファに体を投げ出し、完全オフモードの明智は億劫そうに応対する。
「なに、遊びに来たのだよ。ん?何だねその犬は。」
二十が指し示したのは明智の膝の上。見るとそこには気持ちよさそうに
くつろいでいる白い犬の姿があった。
「これ?」
明智は答えようとして…まてよ、と思いとどまった。
本当のことなんてよくよく考えたら言えないじゃないか。
あ…ありのまま起こったことを話すぜ…。
帰ってきたら西洋美人の幽霊に出会い、それが秘宝で犬の姿に実体化したんだ!
…我ながら心底馬鹿な回答になってしまう。
「昨日捨てられていたのを拾ったんだよ。」
苦し紛れの一言。正直なところ、これが明智の限界だった。
「わん!?(ぶっ…無礼者っ!このわらわが捨てられたじゃと!?)」
犬が何かと吠えているが、犬語を理解できる明智ではない。
「ほほう…僕の予想通り、明智君はやはり優しい人なのだな。
で…名前は?」
「名前?」
「この犬の名前だよ明智君。」
二十はさも当然といった表情で微笑んでいる。明智はそこで初めて
自分がこの犬の本名を忘れていることに気がついた。
昨日は何かとあわただしく、さらに幽霊との会合ということも手伝い
名前まで気が回っていなかったのだ。
明智はしばらく思い出してみる。
…シ…セイ…セ…イ…セイ…セイシ…精子?
イカンイカンイカンイカンイカン!何故こんな微妙な部分しか思い出せない俺の頭脳!
大体脳内変換した漢字が横溝正史ファンから斧で頭を砕かれかねないものになっている!

251 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 00:58:07 ID:GtTFdY6v
「ま…まだ決まっていないんだ。」
苦し紛れの一言。正直なところ、これが明智の限界だった。
「そうか。ならば僕と共に名前をつけようではないか!」
二十はそんな明智を前にやけにうれしそうに答える。
「そうだな…ゲレゲレなんて言うのはどうだい?」
「却下。お前その名前は動物虐待の範疇だぞ。」
「白い犬…ケルブはどうだろう?」
「どうあがいても、却下。…まあ、発想は悪くないが犬に死亡フラグが…。」
「ううん…ならば…そうだホームズ!僕の兄さんの名前をとってホームズさ!」
「三毛猫じゃあるまいし。」
明智は苦笑いを浮かべるが、二十はいたって真剣な眼差しで明智を見つめた。
「この犬がホームズなら…うん、僕は今日からこの家に明智君とともに住もう!」
「おいちょっ待てよ!何で!?」
予想斜め上の二十の発言に、明智は思わず身を乗り出した。
「だってホームズが居るでしょ。それでいい年になっても結婚していなく、
美人の女性に対して勇気が持てない…もとい恐怖症気味の明智君。
ならばそこに美人で活発な妹がいるのは当然のことじゃないの。お兄さん。」
二十の声色がだんだん別人のものに変わっていく。
明智はこれが彼女を怪人と言わしめた妙義『声真似』かと感心するとともに
二十代前半の自分が『いい年』に当てはまるのかしらと悩んだ。
二十はそんな明智の前で、完全に別人になりきり悩ましげな溜息を洩らす。
「お兄さんがいつまでたっても結婚できないと、私も結婚できないじゃない。
全く…肝心なところで男っていつもこうなんだから!ねえ、ホームズ。」
「フニャン。」
知らぬ存ぜぬとでも言いたげなホームズは、ゆっくりと目をつぶる。
「ちょ…ちょっと待て!今あの犬自然界の常識を冒涜するような声で鳴いたぞ!」
「そんなことより自分の心配よ。」
明智の意見はすがすがしいほどに放置された。
「結論から言うと…。私は一応お兄さんの妹ですから、お兄さんの幸せを祈って
いるわ。でも、このままじゃお兄さんは一生結婚できないに違いないわ!」
明智の背景が黒く染まり、ピシャッと稲妻が走る。
何の意味もないはずのままごと遊びなのに、いつの間にか明智の顔は
暗殺される寸前、暗殺者の一団に混じる無二の親友の顔を見た時のジュリアス・シーザー
になっていた。おおブルータス、お前もか!
「お兄さんの妻ということは、私の親族になるということですからね。
私くらい性格がよく、美人で、器量の良い人じゃないと…。」
唇に軽く指を当て、二十は憂いを帯びた眼で宙を眺めた。
「やっぱり、ここは私がお兄さんのために一肌脱いであげないとね。」
「話がややこしくなるだけじゃないか?」
「いつ私が話をややこしくしたことがあったのよ!」
ここで二十は軽く息をつく。そして眼に強い光を宿すと…。
「方法はただひとつね…。お兄さん、結婚しましょう。」
「はあ!?」

253 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 01:01:35 ID:GtTFdY6v
「仕方ないじゃないの。お兄さんこのままじゃ一生独身のままでしょう?
そうなると私も一生結婚できずに終わるじゃない。だからと言ってお兄さんに
中途半端な人と結婚させるわけにもいかないわ。私の親族にふさわしい人じゃないと。
私くらい性格がよく、美人で、器量の良い人…この条件には当然私も含まれているわ!」
何…だと…?
「いや…だからって。」
「いいアイデアじゃない!私もお兄さんも同時に結婚できて、叔母さんから
お見合い写真持ち込まれることもなくなるし。私もお兄さんの面倒を
見ていられるでしょ?」
なるほど、それは盲点だった。明智は納得し…ない!!
「式場は石津さんに調べてもらいましょ。石津さん最近熱心にそういった
案内状を調べていたから、きっといい所を知っているに違いないわ!
仲人は課長さんにお願いすれば完璧ね。ふう…これで天国のお父さんも
きっと安心できるはずだわ。」
逃げなくては。明智はいそいでその場から離れようと飛び上り…
その拍子に勢いよく転んでしまった。
畜生!どうしていつも俺はこうなんだ!
なあホームズ。お前はこんな俺を笑うかい?
「逃げること無いじゃない。お兄さん。」
二十がゆっくりと明智に背後から覆いかぶさり、首筋に唇をそっとつける。
「お兄さん。今まで夫婦と変わらない生活を送ってきたじゃない。
『嘘』が『本当』に変わるだけよ。…こら!逃げるな!
全くもう…。私がいないとお兄さんはてんで駄目ね。
これからは私が面倒みてあげるわよ…それこそ一生ね。
だって私…お兄さんのこと…。」

カーット!お疲れ様でしたー!


「疲れた…。」
結構長く続いたコントの後、明智はソファにひっくり返る。
そんな明智を二十面相はケラケラ笑いながら楽しそうに眺めていた。
「…ホームズ案は却下。いちいちこんなコントを繰り広げていたら体力的にまいる。」
「う~ん。名案だと僕は思ったのだが…。」
結局、迷った挙句に導き出された名前は『ポアロ』になった。

「時に明智君。君の助手の小林君が入院したそうだね。」
コント後の二人の茶席で、ふと二十は口にした。
「…?お前がなんでそれを知っているんだ?」
「いいじゃないかそんなこと。それより…。」
二十が明智の顔に自分の顔を近づけた。その凄味のある迫力に
明智は一瞬たじろいでしまう。
「明智君。小林君から自立したまえ。」


254 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 01:02:25 ID:GtTFdY6v
「な…何を急に。」
「君は小林君に生活全般を頼り切ってきた。しかし、それは君にとっても
なにより小林君にとってもプラスにならない。今頃小林君はどう思っているだろうか?
卵粥以外作れないという明智君がきちんとした生活を送っているか気がかりで
治療に専念できなかったらどうするのだ!それがパニック障害とストレス障害の
悪化になったらどうするのだ!」
「ううっ…。」
明智もこれには返事に詰まる。というのもそれは明智も気にしていたことなのだ。
「退院までの時間に、料理くらいはマスターしておきたまえ。大丈夫。
私が二人っきりで、つきっきりでレクチャーしてあげよう。」
「大丈夫なのかお前の腕は…?」
「帝国ホテルにシェフとして潜入してもばれなかった腕前だ。問題はない。」
それならば問題ないだろう。むしろ十分すぎると言っていい。
明智は少し考えた末…。
「お願いできるか二十?」
「僕に任せておきたまえ!明日から毎日夕方になったら君に指導にくるよ。」
「ありがとう。」
俺が料理できるようになったら小林の負担を減らしてやることができる。
一歩一歩進んでいこう。明智は手をギュッと握り誓った。
「あ、そうそう二十。」
帰りかける二十の背中。それに明智は声をかけた。
「お前さ、最近何か兄さんから荷物を受け取らなかったか?
お面とハープだったかな…?」
ドアノブに手をかけていた二十の手がぴたりと止まった。
まるで時が止まってしまったかのような、耳の痛くなるような沈黙の後
二十は振り返ることなく、知らないと呟いた。
「そうか。悪いな、変なことを聞いて。」
二十は振り返ると笑みを浮かべ…
「また明日、明智君。」
冬の風の中に出て行った。


255 :名探偵物語 4:2009/12/09(水) 01:07:31 ID:GtTFdY6v

明智と二十のやりとりを眺めていたタマヨ…ポアロはむすっとしていた。
なんだか気に食わぬ。
明智…あのわらわ専用抱き枕が女と話しているのが気に食わぬ。
さらには楽しそうだったのが無性に気に食わぬ。
挙句わらわの依頼の件を事のついでの如く扱いおって…。
噛みついてやろうか?でもそんなことしたら嫌われちゃう…。
何か気持ちを伝える方法はないかな?明智ならきっとわらわのさみしい気持を察して
一日中遊んでくれるかもしれぬ。
散歩にも連れて行ってくれるかもしれない。一緒にお散歩だ♪
思いっきり遠くまで散歩に行って、思いっきり泥だらけになって疲れて
帰ったら二人でお風呂に入って身体をきれいにしてから
抱きしめてもらいながらゆっくり寝…
「何を考えているのじゃわらわはぁーっ!」
ここにきて、タマヨ…ポアロに焦りの色が浮かんだ。
どうやら、思考がゴールデン・レトリバーのそれに近づいているらしい。
くそっ!ならばドーベルマンやシェパードの方が…。
いや。タマヨはここでふと考え込む。
古くより人のパートナーとして犬がいた理由はその忠誠心。
忠誠心において犬の中でも群を抜くのがシェパードだ。
しかし、介護から麻薬探知まで広く活躍するシェパードにも弱点がある。
忠誠心があまりにも強く、元の飼い主から離されてしまうとストレス障害を引き起こすのだ。
そんな犬にでもなろうものなら、あっという間に明智から離れられなくなるだろう。
とにかく今は高貴な家柄としてのプライドと自覚を強く持ち、明智に心動かされぬよう…。
「ポアロ、昼飯だぞ。」
「わん♪」
…意識せぬ間に反応した自分は手遅れなのかもしれぬ…。
まあ、シェパードよりはましだろう。
シェパードだったら主人と三日離れただけでひどく落ち着かなくなる。
一週間以上離れていたら、きっとストレス障害で参ってしまうだろう…。
ふと、理由は分からないがタマヨの脳裏に見も知らぬはかなげな少女が一瞬浮かんだ。