860 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:04:52 ID:KNPlqtPW
うぇっ、知っている奴誰一人いねぇよ。 まぁ、気長に頑張るか。 「じゃあ、また後でな。」 「う、うん」 何でアイツあんな気落ちしてるんだよ。 気落ちしたいのは、俺の方だよ。
とにかく、教室に行くか。
ざわ・・・ざわ・・・
うわー、本当に知っている奴いねぇよ。最初は、大人しく席に座っておくか。 えっと、俺の席は・・・おっ、窓際の一番後ろから二番目か。


861 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:06:26 ID:KNPlqtPW
ラッキーだ。 しかも俺の後ろの女子は、メチャクチャ美人だ。奈々枝とは、違ったタイプだな。髪はポニーテールで、落ち着いた雰囲気を醸し出している。彼女は、俺と同じく知っている奴がいないのか高校生活初日だというのに、読者をしている。 少しだけ、話し掛けてみようかな


862 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:06:53 ID:KNPlqtPW
「あの・・・」 「あっ、はぃ」急に声をかけられて驚いたのか、目線がせわしなく動いている。「えっと、それ何の本?」 「はぃ、えっとその、えっと・・・」 男子に慣れていないのか、深呼吸して落ち着いたのか、俺の質問に答えてくれた 「・・・・ベ・・・です。」


863 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:07:31 ID:KNPlqtPW
今にも消えそうな声で、彼女は俺の質問に答えてくれたが、聞こえなかったので、もう一度聞いてみる。 「ごめん、もう一度言ってもらってもいい?」 「あっ、はぃ、 ライトノベルです・・・ 学校を出ようという本です。」


864 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:09:30 ID:KNPlqtPW
本の表紙を見せてくれた。 「へぇ、それってハルヒも書いている人でしょ?」 「!・・・・・コクコク」彼女は、先ほどよりも頬を赤く染めて頷いた。・・・もしかして、人見知り? そう思ったのと同時に担任らしき人が来て、俺らの会話はひとまず終了した。


865 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:09:54 ID:KNPlqtPW
その後は、恒例の自己紹介があり個性的な奴もいれば、オーソドックスな自己紹介の奴もいた。俺は平凡に自己紹介を終えたけどな。 そして、次は俺の後ろの子の番だ。「しりゃっ、・・・し、白河 涼子(しらかわ りょうこ)です。 よ、よろしくお願いします。」


866 :相反する2人 2話 [sage] :2009/11/17(火) 23:13:52 ID:KNPlqtPW
彼女は、早口で自分の名前をいい終わり恥ずかしいそうに下を向いてる。やっぱり、人見知りなんだなーと思った。 特筆すべきことは無かったな。強いていうならば、昼食時間に奈々枝が俺の所に来たときは、クラスの男女が俺と奈々枝を交互に見ていたのは、いい思い出だ。
最終更新:2010年02月05日 11:28