※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

484 :名無しさん@ピンキー [sage] :2010/01/13(水) 22:35:52 ID:EkQs8ogf
1レス小ネタ。元ネタありだが一部にしか分からんと思う。

「ほら、これが俺の娘だ。双子なんだ。」
そう言ってデカ長は私に携帯の画面を見せた。
よれよれの上着のポケットから取り出された携帯の画面は少し汚れている。
うっすらと香る男性特有の脂の臭いには、かすかに彼の匂いも混じっていた。
画面を覗き込むと、なるほど、よく似た猿が二匹ならんでフレームに収まっている。
そしてその後ろには、彼と、前列の猿に良く似たババァ猿が立っていて。
(気持ち悪い・・・。)
私は早々に画面から視線をはずす。
ずらした先には、いつものようにだらしなく開いたシャツの襟と、彼の肌。
そこから目線を上げて、上目遣いに彼を見た私は、心にもないお世辞を一言発した。
「へぇ~、ほんとだ、双子なんですね。可愛い~」
「はは、そうだろ?」
そう言われて相好を崩す彼の不器用な笑みに、心が沸き立つ。
(嘘だ。嘘嘘嘘嘘。あんな猿供が可愛いわけがない。私とつくればちゃんと人間の子供が。)
「でも、良かったですね?」
そう言って、私はいたずらっぽく笑いかける。
ついでに彼のたくましい腕をとるのも忘れない。これで今日も私の匂いがついた。
「なにが?」
主語のない私の言葉に思わず問い返すデカ長。
嗚呼、怪訝そうな顔がすこし可愛く見える。
「娘さんがデカ長に似ないで良かったですね!」
そう、本当に良かった。彼の子供みたいじゃなくて。
「うんうん。って、それどういう意味だよ?」
そう言い返して、彼は苦笑いを浮かべた。
(そのままの意味ですよ、デカ長。)
(あなたの本当の子供は私が産むんですから。)
(アレらは違います。似てませんし、そもそも人間ですらありません。)
「だ・か・ら。そのままですよ、そ・の・ま・ま。」
そう言って、微笑んだ私はすぐに彼から視線をそらした。でないとバレそうで。
私のなかに湧いた、紛れもない殺意を。
(あなたのぜーんぶ、絶対に手に入れるからね。)