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430 :2~吉川翔の5月1日~:2010/03/17(水) 23:06:50 ID:9yEnl4aS

今日からは待ちに待ったゴールデンウィーク。
5連休という響き……最高だ。
いつもはうっとうしい太陽の明るさまでもが素晴らしく感じる。
これで家に突然あこがれの人から電話がかかってきた日には昇天してしまうだろう。

……あり得ないだろうけど。
まあ、憧れの人と言っても別に好意を抱いているとかそんなんじゃない。
純粋にあこがれているだけだ。

アイドル的な感じだろうか。
ちょっと可愛いな、くらいだと告白したりも出来るんだろうがこのくらいのレベルまで行くと無理だ。
勝率0%のかけをする人間がいないのと同じで、俺にそんな勇気はない。
だから脳が勝手に、こいつは好きになってはいけない、と指令を出しているのかもしれない。
風見乃音と華岸美琴。
うちの学園にいる二人のアイドルは優にそのレベルを超えてしまっている。

現に二人とも非公式のファンクラブ…という名のストーカ予備軍…的なものがあるくらいだ。
そいつらは一週間に一回集まって二人の幸福を祈る儀式的な事をするらしいが、詳細は謎だ。
ちなみに風見乃音の方の集会が月曜日で、華岸魅琴の方の集会が金曜日なのだそうだ。
何故そうなったのかは不思議でならないが……

♪~
いきなりなりだした携帯の着信音に思考を遮られる。
まさかっ、噂をすれば~な展開か?!
期待に胸を躍らせるも、サブディスプレイを見た瞬間に失笑。
着信相手は双葉良助。
俺の親友兼悪友だ。

「はい吉川……。」
「どうした?やけにテンションが低いじゃないか!愛しの良助さまが電話をかけてきてやったんだぜ!無理にでも元気出せよ!」
「……切るぞ。」
「ちょっ、待て待てぃ!落ち着け、俺の面白い話は最後まで聞くもんだ。」
「面白くない話だったら、お前に火炎瓶投げつけるからな。」
火炎瓶投げ込つけるまでやったら犯罪だから、明日から5日間無言電話をかけ続けてやる。

「ああ、いいだろう。そして予言してやる。お前はこの話を聞いた瞬間に俺にひれ伏しながら、どうかお供させてくださいと叫ぶはずだ。」
「前置きはいいから早く言ってみろ。」
「あの風見乃音とボウリングに行けるん……」
「どうか是非お供させてください!」

……負けた気分だ。
電話越しにも関わらず頭を下げてしまった。
予言通りの叫び声をあげながら。