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431 :3~双葉良平の5月1日~:2010/03/17(水) 23:09:13 ID:9yEnl4aS

先に来た俺たち三人が待ち合わせ場所の駅前のベンチに座っていると、そこに見知った顔が駆け込んできた。
「やけに早かったな。」
「当たり前だ。」

いつも待ち合わせ時間に間にあったことのないお前が……というのは飲み込んでおく。
余計なことは言わないのが長生きする秘訣だ。
逆に早死にしたいなら、余計なことをどんどん言っていくといい。
そのうち、後ろから刺されるはずだ、多分。

「てか全然早くねーだろ。俺が男子の中で最後じゃねーか。」
「いや、十分早いだろ。俺たち全員が。まだ11時だぜ?」
集合時刻は12時ジャストのはず。
そう、吉川が遅いわけじゃない。
他の奴らが早すぎるんだ。
俺もさっき来たところだけれど、4人いるうちの男子の中で3位だった。
俺より早く来ていた二人に聞くと、二人とも10時前から待っていたらしい。
早すぎる。
気持ちは分からないでもないけど。

「しかし、よく俺を誘ってくれたな。いつもかなり倍率高いだろ?俺なんかを誘ったらファンクラブの奴にぼこられるんじゃないか?」
「たまになら大丈夫だろ。たぶん。」
男女混同で遊びに行く時の男子の人選は大抵、俺が任される。
まあ、風見や華岸が女子のメンバーの中にいるときは、男子のメンバーをファンクラブから適当に選ばないといけないのだけれど。
ちなみに、今回吉川を選んだのは俺じゃない。
風見乃音からの直々の指名だ。
でもたまになら、大丈夫だろうというのはあながち間違いじゃないと思う。
ただでさえ少ないチャンスを自分から潰しに来るようなバカはいないはずなので。

「しかし、暇だな~。一時間も早く来なけりゃよかった……。」
「あれ、お前何も持ってきてないの?」
そういいながら俺はかばんからPSPを取り出す。
俺たちの隣にいるファンクラブの会員たちも同時にPSPを取り出す。

「いやいや、普通はもってこねぇだろ。」
「これだから素人は。」
「ふつうは持ってくるぞ。人を待つなら。」
「ま、お前はいつも人を待たせる側だからね~。今日はおとなしく俺たちの狩りを見学しとくんだな。」

カセットは誰もがしるPSPの定番モンスターハンター。
全員で、ベンチと近くにある垣根に座り込む。
さあ、狩りの始まりだ。