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474 :4~華岸魅琴の5月1日~:2010/03/18(木) 23:37:49 ID:y5mr/T4y

昨日からクラスメイト達がボウリングに行くというのは聞いていたけど、体がだるかったので行かないでおこうと思っていた。
でもクラスの女子から男子のメンバーに吉川翔がいることを聞いて、急遽参加させてもらうことにした。
彼と私はいわゆる幼馴染の関係だったけれど、中学生くらいから急に疎遠になった。
それはどうやら、私が学園のアイドルだとか言って持ち上げられていることが原因らしい。
男子の友人から私の事を根掘り葉掘り聞かれる上に、それだけが目的で友達になろうとするやつまで出てきたから嫌気がさしたのだそうだ。

最初はその気持ちが全く理解できなかったが、最近になってやっとわかるようになってきた。
ファンクラブとかいうものに所属して居る人たちに、しつこく追いかけまわされたり、予定を聞かれたり、誘われたりするのだ。
中にはストーカーじみている人までいる。
最近のもっぱらの悩みの種だ。
翔は中学時代にこれを耐えていたのだからすごい。

「お~い、魅琴~?どうしたの?」
「あ、ごめん。ぼーっとしてた。」
待ち合わせ場所まであと少し、という所で親友の斎藤加奈に話しかけられる。
多分会話の途中に生返事で返していたからだろう。
わけのわからないことも言っていたかも知れない。

「あ、駅前についたよ。……いたいた、吉川君。みんな何かに熱中してる感じなのに一人だけ涼しそうにしてるね。」
彼女には私が翔を好きなことを知られている。
以前、吉川君の事好きでしょ?と聞かれた時に異常な程あわてて否定してしまったからだ。
普通にポーカーフェイスで行けばばれなかったのに……。

「お、斎藤と華岸!遅いぞ!」
双葉君がこっちを向いて叫んでいる。
まだ待ち合わせ時間の30分前なのに……。
みんな早すぎる。

翔の隣には風見さんの姿が。
どうやら風見さんは一人で来たらしい。
ゲームをやっていなかった翔が話し相手になり、他の三人がそれをうらやましそうに見ている。
逆に私は風見さんがうらやましい。

「お待たせ!みんな早いね。」
「確かに。まだ30分前だよ?」
「俺たちは待ち合わせの2時間前にやってくるほど、几帳面なのさ。」
「まあ、そういうことだ。それにしてもあとの2人は遅いな~。」
それは逆にちょっと異常な気がする様なしないような……。
残りは女子二人。
たぶん一緒にやってくるだろう。

しかし、30分前でも遅いって言われるなら、本当に遅刻してきたらなんて言われるんだろう?
その疑問は残りの女子二人によって解明された。
答えは何も言われない。
男子からの冷めた目線攻撃だった。