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404 :サトリビト:2010/04/25(日) 09:38:47 ID:TnpzQatt
最近僕の学校ではある噂が広まっている。
僕と山田と陽菜と購買の美女が4角関係を繰り広げている、大和はシスコン、そして岡田と太郎君が付き合っているの3点だ。
前者は何となく(そういえば陽菜が最近忙しそうだな)、中者は自然に消えていった。
ところが後者は太郎君のノリノリな発言(そういえば陽菜が休み時間の度にいなくなる)から信憑性が増していった。
そんなある日・・・
「あ~、もう我慢できない!!」
突然岡田が切れた。
「なんで私があんなむさくるしい男性ホルモンの塊みたいなやつと付き合うと思うわけ!?」
(誰だそんな噂をはじめに流した奴は!!ぶっ殺すぞ!!)
この前のローキックといい、なんか最近姉ちゃんに似てきたな・・・
「ねぇ早川、まさかあんたも私がアイツと付き合っているって思ってないでしょうね?」
「お、思っていないであります!!」
「そうよね?じゃあどうすればこんな噂がなくなると思う?」
「えぇ!?・・・あ・・・その・・・や、大和はどう思う!?」
「何ぃ!?俺!?」
すまん大和。今度姉ちゃんの高校時代の写真をやるから許してくれ。
「う、う~ん・・・そうだな・・・あっ!!」
大和は何かひらめいたようだ。良かった良かった。
(別の奴と一時の彼氏関係になればいいんじゃね?)
待て待てっっ!!その案だと僕が・・・
「そうだ!岡田が誰かと付き合ってるふりすればいいんじゃね?もちろん一時的にだけど」
ってうおぉぉぉぉーーーいぃぃぃ!!
「そっか、なるほど・・・ってえぇぇ!?」
(そ、それって慶太と付き合うってこと!?噂が消えるまで慶太とつ、付き!?)
ちなみに大和は誰かって言ったんですよ?別に僕じゃなくてもいいんですよ?
「分かったわ。でも・・・誰と付き合えばいいと思う?」
頼むから僕の方をチラチラ見ないでくれ。僕には陽菜がいるから無理なんだ。
「まぁ仮の彼氏なんだから知り合いの方がなにかといいだろ。俺は祥子さん一筋だから無理として・・・」
僕の方を見る大和。まさか・・・
「・・・山田辺りはどうだ?」
大和ぉ!!やっぱりお前は最高の親友だ!!
「はぁ、山田!?・・・できればチェンジで・・・」
山田のどこがダメなんだ!そりゃまぁ、かなりの変態で重度のロリコンだけどさ。
「だよな・・・それに岡田と山田じゃ誰も信じないよな・・・」
(すまん慶太・・・もう無理だ・・・)
諦めんな大和!最近の写真もつけるから!
「じゃあ・・・慶太ならどうだ?」
うっ・・・わ・・・
「は、早川!?」
(き、来た!どうしよう、ここでOKしたら私が告白したことになるのかな!?)
岡田が悩んでいるのをみて僕は自己嫌悪した。
僕は自分のことばかりで岡田のことを何一つ考えていなかったのだ。
ならば僕にできる事は一つ。
「俺はかまわないよ。むしろ岡田の彼氏役なんて光栄だ」
・・・でも陽菜には内緒にしてね?
「早川・・・」
(ヤバい・・・慶太がカッコよすぎる・・・)
岡田が潤んだ目で見つめてくる。
「・・・それじゃ早川にお願いするね?」
「まかせとけ!!今日からよろ―――」
「なにがまかせとけなの?」


405 :サトリビト:2010/04/25(日) 09:39:19 ID:TnpzQatt
心臓が止まるかと思った。・・・今日はいつもよりお早いお戻りで。
「よ、陽菜!?」
僕は慌ててしまった。完全に怪しまれている。
「うん、私だよ。それで・・・なにがまかせとけなの?」
陽菜の笑顔が怖い。こういうときこそ僕の能力が役に立つのだが、なぜか陽菜の心の声は一度も聴こえたことがなかった。
そういえばなんでだろう?
「あ~陽菜ちゃん、実はね・・・」
おい、待て岡田!一体何を言うつもりだ!?
「今日から一時的にだけど早川と付き合うことになったの」
そ・・・そんなストレートに・・・
「ほら、私と太郎が付き合っているって噂が流れてるでしょ?それを払拭しようと思ってね」
(そのままゴールインしたときにはあんたを結婚式によんであげるね?)
岡田が何か勘違いしている。僕たちが付き合うのはあくまで一時的なものだ。結婚なんて・・・ないよな?
「ふ~ん、そうなんだ・・・それに慶太は賛成したんだ・・・ふ~ん・・・」
い、いや、僕が本当に付き合いたい人は陽菜ですよ!?信じて下さい!!
「よかったね、慶太!一時的とはいえ結衣ちゃんと付き合えるなんて!あ、もしかして初彼女?」
よかったね・・・か・・・
分かってはいたが嫉妬どころか祝福する陽菜を見て僕は落ち込んだ。そりゃもう徹底的に。
(慶太が落ち込んでる・・・こういうときは私がしっかりしないと!なんたって彼女だもんっ!!)
岡田は優しいな・・・そう言えば僕たち仮にも付き合うんだし、岡田のことは結衣って呼んだ方がいいのかな?
「そうだな、結衣が初彼女だな・・・形だけなんだけど」
僕がそう言った途端、陽菜と岡田は目を丸くした。形だけって言ったのがマズかったんだろうか?
「あ、形だけっていっても、その・・・俺個人としては結衣と付き合えるのはとても嬉しいわけで・・・」
さらに目を丸くする二人。あ、あれれ?
「い・・・今・・・私のこと・・・結衣って・・・」
(呼んだよね!?確かに今私のこと結衣って呼んだよね!?しかも2回!!)
し、しまった!本当に呼んでしまったのか!
「・・・慶太が結衣ちゃんの名前呼ぶの・・・初めてだね・・・彼女だもん、あたりまえか・・・」
陽菜はそのまま自分の席に戻ってしまった。

岡田と付き合って(仮にだけど)から授業に集中できなくなってしまった。
なんせ隣から大声で妄想が聴こえてくるのだ。小さいものは手をつなぐ程度で大きいものは・・・18禁だ。
それになぜだか後ろから突き刺さるような視線を感じるのだ。しかもその視線はとても有害で、浴び続けると食事がのどを通らなくなる、

夜眠れなくなる、禿げるといった症状を誘発する恐れがある。
そんなわけで今日一日は本当に地獄だった。早くお家に帰って眠りたい。
ようやく放課後になり教室を出ようとすると腕を掴まれた。
「どこにいくの?」
岡田だ。
「いや、家に帰るんだけど?」
「何か私に言う事があるでしょ?」
(彼女を置いて帰ろうだなんて!!)
「・・・一緒に帰りませんか?」
「いいわよ♪」
しかたなく二人揃って教室を出る。
(お、おい!早川の野郎岡田さんと・・・!!)
(あれ!?岡田って太郎とつきあってるんじゃ?)
そんな声が響く中、突然ポケットが震えた。
僕はポケットに入っていた携帯を取り出す。メールだ。
[助けて慶太さん]
たった7文字の文章を見た瞬間、僕は走り出した。
「悪い岡田、また今度!!」
最近突然走りだしてばかりだな~・・・
僕は急いで恭子ちゃんの家に向かった。


406 :サトリビト:2010/04/25(日) 09:40:29 ID:TnpzQatt
恭子ちゃんの家は僕の家から比較的近い距離、つまり僕の通う学校からは遠いわけで、家に着いたのはメールが来てから一時間後だった。
っていうか家にいるのか?
僕は電車の中で何度もメールを送った。しかし返信は一度もなかったのだ。
やっとの思いで家に着いた僕はインターホンを10連打した。
頼む、でてくれー!!
僕の願いが通じたのか、しばらくして恭子ちゃんが出てきた。
「恭子ちゃん!?一体何が・・・」
家から出てきた恭子ちゃんを見た瞬間、僕はメールの意味を悟った。
恭子ちゃんの顔は真っ赤で、パジャマを着ている。前髪だっておでこに張り付いている。
つまりは風邪をひいたのだ。
「ごめんなさい・・・ゴホッ・・・あんなメールを・・・ゴホッ・・・送ってしまって・・・」
恭子ちゃんはつらそうにつぶやいた。
とりあえずこんなところに恭子ちゃんを立たせたままではいけないと思い、恭子ちゃんを家の中に戻す。そして部屋までおんぶしていき、
ベッドに寝かせた。
中学1年生の部屋に17歳の僕がいる事にものすごい抵抗感を覚えたが・・・しかたがない。
ベッドに戻ってから恭子ちゃんは今日のメールについて説明してくれた。
「お父さんもお母さんも今日は帰ってこない日で・・・それなのに・・・熱が上がってきて・・・」
恭子ちゃんのお父さんとお母さんはそれぞれパイロットと客室乗務員だ。
「苦しくなって・・・4時になったら慶太さんが学校終わってると思って・・・それで・・・」
「ダメだよ恭子ちゃん。苦しくなったら時間に関係なく連絡してくれていいんだから」
「・・・ありがとぅ・・・」
そこで会話は終わった。恭子ちゃんが目をつぶったからだ。
さてと・・・どうしようか。
薬と何か食べやすいものを買いに行く。恭子ちゃんに冷えピタを張る。ここまではできる。
しかしその先が問題だ。
さすがにずっと僕がいられるわけがないのだが、この様子だと恭子ちゃんを一人残して帰るのは気が引ける。
しかたがない。なぜか嫌な予感がしないでもないが一人暮らしの陽菜を呼ぶか・・・
そう思い携帯を取り出すと、恭子ちゃんが目を開けてこっちをみていた。
「・・・電話?」
「うん、陽菜にね。僕が帰った後恭子ちゃんの事頼もうかと思って」
その言葉を聞いた恭子ちゃんが悲しそうな顔をした。
「・・・慶太さん・・・帰っちゃうの・・・?」
(いやだ・・・ここにいてよぉ・・・)
うっ!そんなこと言われると・・・
「いや今すぐ帰るわけじゃないよ?それに恭子ちゃんも女の人がいたほうがいいでしょ?」
「・・・」
(やだよぉ・・・慶太さんがいてよぉ・・・ずっとここにいてよぉ・・・)
ギュッと僕の服を掴んでくる。恭子ちゃんがここまで露骨に自分の意思を表現するのは珍しい。
つまりそれほど必死なのだ。
「・・・分かった。でも今日だけだよ?次からは陽菜にお願いするんだよ?」
「・・・うん、わかった・・・」
僕の返事がよっぽど嬉しかったのかこの日初めて笑ってくれた。
しばらくして恭子ちゃんが寝静まった頃、僕は大和に電話して事の説明をした。



407 :サトリビト:2010/04/25(日) 09:41:39 ID:TnpzQatt
「・・・というわけでもし陽菜たちに聞かれた場合、お前の家に泊っていることにしてくれ」
「嫌だ。ばれたら俺の命も危うくなる」
く、くそ・・・ならば仕方無い!!
「・・・姉ちゃんとデート一回分でどうだ?」
「・・・祥子さんの手作り弁当付きならOKだ」
なにっ!?あの姉ちゃんの手作り弁当!?無理に決まっている!!
「無理ならいい。この話はなかった事になるだけだ」
しかし・・・僕に選択肢はない。
「・・・分かった。どんな手を使ってでも姉ちゃんの手作り弁当付きデートを用意してやる。後悔するなよ」
「交渉成立だな」
そのまま電話が切れた。ひとまずこれで安心だ。
「あ、母さん?今日友達の家に泊まりたいんだけどいい?なんか遊んでたらそういう雰囲気になってさ・・・うん、ありがと~」
その後家にも電話して僕は買い物に向かった。

一通り買い終えた僕は恭子ちゃん宅に戻った。
帰ってすぐに恭子ちゃんの部屋に行くと、そこにはうなされている恭子ちゃんがいた。可哀そうに額には大量の汗。
僕は置いてあったタオルでそれをふき取り、そこに買ってきた冷えピタを張り付けた。
するとおでこに伝わる冷気が刺激になったのか恭子ちゃんが目を覚ました。
「あ、ごめん起しちゃっ・・・」
僕が言い終わらないうちに恭子ちゃんが突然飛びついてきた。
「き、恭子ちゃん!?」
「いやー!!どこにもいかないで!!お父さん!!」
「お、お父さん!?」
恭子ちゃんが今まで見せたこともないような態度だ。それに僕に向かってお父さんと呼んでくる。
「お仕事にいかないで!!どこにもいかないでよぉ!!」
病は人の気を弱くすると言うが・・・おかしい。ここまでのものなのか?
僕の頭に一種の悪い考えが浮かぶ。
まさかあの病気が再発したのか?
恭子ちゃんは3年前鬱病にかかっていた。
原因は両親の仕事。恭子ちゃんの両親は今までは国内便を中心に仕事をしていたようだが、恭子ちゃんが10才になると海外便を多く受け持
つようになったらしい。
両親が家にいるのは月の三分の一以下。当時10才の子はそうとうさびしい思いをしたに違いない。
僕は恭子ちゃんを抱き締めて頭を優しくなでる。
「大丈夫、どこにもいかないよ」
そうすると恭子ちゃんは次第に落ち着きを取り戻していった。
「・・・ごめんなさい・・・私怖い夢を見て、何が何だか分からなくなって・・・あと・・・風邪がうつったらごめんなさい・・・」
そうは言うが僕を抱きしめている手を緩めるそぶりが見当たらない。
僕は仕方なく抱きしめたまま頭をなで続けた。
「・・・」
(慶太さんがこの家にいるのは今日だけ・・・明日になったらいなくなるんだ・・・)
僕を抱きしめる手に力がこもる。
そんな恭子ちゃんを見て僕は決心した。
「明日になったら僕は帰るけど・・・今日は好きなだけお願いしてもいいからね?何でも聞くよ」
しまった・・・なんでもは言いすぎた。もし結婚してとか言われたらどうしよう・・・
「本当ぉ!?」
「あ、ああ・・・俺のできる範囲なら・・・」
なんだこの反応は!?
背中に冷や汗が流れる。


408 :サトリビト:2010/04/25(日) 09:42:41 ID:TnpzQatt
「それじゃあ・・・お兄ちゃんって・・・呼んでもいい?」
(い、いっちゃったっ~!!)
恭子ちゃんのお願いは結婚とは程遠いかわいらしいいものだった。自分の考えに恥ずかしくなる。
というか女の子の上目使いは禁止にした方がいいな、うん。
「そんなことでいいの?」
「うん・・・ダメ?」
「もちろんOKだよ」
「や、やたーっっ!!」
ち、ちくしょう、なんてかわいさだ・・・悔しいが山田君の気持ちが少しわかったぜ・・・
なんだか恭子ちゃんが元気になったようなので、僕は恭子ちゃんをひきはがした。
ものすごく悲しい顔をされたが、そうでもしないと買ってきたものを食べさせてあげれない。
「ほらヨーグルト!これなら食べられるでしょ?」
恭子ちゃんにヨーグルトを渡すとなにやらもじもじしはじめた。
(さっき何でもお願い聞いてくれるって言ったよね・・・してもいいのかな・・・)
な、なんだ?このタイミングでお願いだと?
「あ・・・あのね・・・た、食べさせてほしいのっ!!」
「な、なんですと!?」
「ダメ・・・?お兄ちゃん・・・」
だから上目使いは禁・・・
「はい、あ~ん」
「あ~ん!!」
ヨーグルトを乗せたスプーンを口に運ぶと、恭子ちゃんは嬉しそうにそれを食べた。
「おいしーっ!!今まで食べたヨーグルトの中で一番おいしいっ!!」
よかった。奮発して一個200円もするヨーグルトを買ってきて正解だったぜ!
ヨーグルトを食べて薬を飲んだ後、恭子ちゃんは眠くなったのか目をこすりだした。
「眠いときにはできるだけ眠ったほうが早く良くなるよ?」
「・・・うん・・・そうだね・・・」
(もう少しおしゃべりしていたいのに・・・)
そんなことを言われともこのまま風邪が長引いたら大変だ。・・・主に僕が。
あくまで自然に、しかし強制的に恭子ちゃんを寝かしつける。
「おやすみ、恭子ちゃん」
「・・・おやすみなさい・・・」
(慶太さんのいけずっ!!)
恭子ちゃんが怒るなんてなんて珍しい。
ごめんね?でも僕は今すぐ恭子ちゃんに眠ってほしいんだ。なぜなら・・・
ブ、ブ、ブー、ブブブブブー!!
ほらね?僕のポケットずっと震えてるでしょ?しかもこれは恭子ちゃんが眠った後じゃないと止められないんだぁ・・・
もしこの電話にでたときに恭子ちゃんが声を出したら・・・考えただけで背筋が凍る。
恭子ちゃんは僕をかわいらしく睨んでいたが、薬の効果か眠りについた。
その瞬間、僕は高速で電話を取りだした。
着信30件。
ふぅ、30件か。まぁまぁの数字だ。
とりあえず履歴を見る。
岡田・・・5件、姉ちゃん・・・20件、山田・・・3件、大和・・・1件、陽菜・・・1件。
あのバイブ地獄の真犯人は姉ちゃんだったのか!?母さんはちゃんと説明したんだろうな!!
それよりも・・・大和の後の陽菜1件が気になる。悪い予感しかしない。山田の3件はどうでもいい。
そのときメールが来た。送信者は大和だ。
光速で受信メールを開くと、そこにはとんでもないことが書いてあった。



409 :サトリビト:2010/04/25(日) 09:43:21 ID:TnpzQatt
[やっぱり祥子さんとのデートは諦める。そもそも俺なんかが祥子さんに釣り合うわけがない。]
あ、あの野郎っ、僕を裏切りやがったな!!ど、どうしよ―――
ブブブー!!
メールが来た。陽菜からだ。
大好きな人からのメールなのに即刻消したいと思うのはおかしいのだろうか?
しかしそんなことはできるはずもなく、僕はおそるおそるメールを開く。
[今大田君の家で勉強会をしているの。結衣ちゃんや祥姉ぇもいるから慶太もおいで?もちろん、恭子ちゃんもつ・れ・て♪]
この世の中で僕だけじゃないだろうか?大好きな人のメールを返信もせずに削除した。
フフ、恭子ちゃんの寝顔はかわいいな~。恭子ちゃんはこのまま純粋な人に育ってね?
ブブブブブブーーー!!!
・・・ポチ・・・
[今ね、慶太の家の前にいるんだけど・・・いないのかな?おかしいな~こんな時間にどこいったのかな~笑]
なんだ笑いか~脅かすなよ。そうだよな、大和の家と僕の家はこんな早くつく距離―――
ブブブブブブブブブブブブーーーーーーーー!!!!!!
・・・・・・・・・・・・・ポチ・・・・・・・・・・・・
[あれ?私たち道に迷ったのかな?慶太探してたらなぜか恭子ちゃんの家に着いちゃったんだけど?・・・どうして?]
さぁどうしてかな?僕も知りたいよ。
ピンポーーーーーーン!!
恭子ちゃんの寝顔をもう一度見る。なぜならこれが見納めになるかもしれない。
・・・ごめんな恭子・・・約束・・・守れなくなっちまったようだ・・・でも、恭子のことだけは俺が必ず守ってやるからな・・・
そっとおでこにはりついていた前髪を払った後、僕は玄関に向かった。